機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…

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機動戦士ガンダム外伝
コロニーの落ちた地で…
ゲーム
ゲームジャンル 3Dシューティングゲーム
対応機種 ドリームキャスト
開発元 ベック(チームホワイトディンゴ)
発売元 バンダイ
キャラクターデザイン 小林源文
発売日 1999年8月26日
ゲーム:特別版(BANDAI the Best)
発売日 2001年6月28日
その他 機能・データが
追加された特別版
小説
著者 林譲治
出版社 角川書店
レーベル 角川スニーカー文庫
発売日 1999年11月
巻数 全2巻
テンプレート - ノート 

機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』(きどうせんしガンダムがいでん コロニーのおちたちで)は、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」の一つで、1999年8月26日バンダイから発売されたドリームキャスト用の3Dシューティングゲーム。略称は「コロ落ち」。

概要[編集]

バンダイドリームキャスト参入第1弾ソフト。一年戦争末期、コロニー落としの被災地となったオーストラリアを舞台として、主人公マスター・ピース・レイヤー率いる地球連邦軍ホワイト・ディンゴ[1]隊の活躍を描いた作品。地球連邦側の視点でありながら、最後までガンダムタイプのMSが登場しないという特徴がある[2]

地球連邦軍の勝因の一つとされている主力量産MSジムであるが、アニメでは一方的にやられる場面ばかりが目立ち、「大量生産したにせよ、なぜジムで勝てたのか?」と一部の視聴者からは疑問さえ持たれるような状態であった。その他のガンダム作品でも同様に、やられ役としてジオン公国側及びガンダムの強さを引き立てる役回りばかりであり、ジムが活躍する場面はほとんどなく、その疑念は晴らされないままだった。

本作品ではそのジムが主役機に設定されている。ワンオフの高性能試作機RX-78と違い、敵機に対して圧倒的優位に立つほどの性能差は持たないため、1機で敵部隊を次々と撃破するということは出来ない。したがってブリーフィング後はよく考えて機体と武装を選択する必要がある。作戦開始後は音紋索敵能力を持つ簡易移動指揮ホバートラック・ブラッドハウンドによって情報を収集し、敵機の配置や作戦目標から戦略を練り、攻撃時は僚機と連係を取り常に多対一の形を作るなどの工夫をしないと勝利は難しい。反面、ジオン側は特に個々の兵士の技量に優れるものの、情報収集能力の低さや、チームプレーを軽視する傾向が強いためか機体間の連携があまり無く、先制攻撃を受けたり、個別撃破されることが多かった。これがそのまま連邦がジオンに反攻できた理由となっており、このゲームをプレイすることによりジムに対する疑念が晴れると同時に、ジムの性能・戦闘能力が再評価される契機を招くこととなった(このあたりの描写は特に小説版で描かれている)。

モビルスーツのカラーリングを派手さを抑えたものにしたり、キャラクターを小林源文デザインによる劇画調にするなどでケレン味を極力取り除き、自らも特務部隊の指揮官とはいえ、量産機に乗る一介のMS小隊長に過ぎないことや、部下や整備兵との会話なども「リアルな戦場臭さ」を重視した演出をしている。シナリオや世界設定を『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』との繋がりを意識したものとなっている[3]

ゲームシステム等は「機動戦士ガンダム外伝」シリーズの前作であるセガサターンのゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の直系にあたるが、ドリームキャストのアナログ入力が可能であることを生かし[4]、戦闘機動中でも手動での照準合わせや細かいブーストの出力調整が可能になっている。また僚機に指令(移動コースと索敵・攻撃などのモード)を出すことが可能になり、前作では僚機が勝手に行動し、気がつけばいつの間にか撃破されているという状況が多かったのに対し、本作ではプレイヤーが僚機に直接指示を出すことによって状況に応じた行動をさせることが可能となり、戦力として頼れる存在になっている。反面、的確な作戦と指示によって、僚機とうまく連携が取れないとクリアは難しくなっている。

角川スニーカー文庫から小説版が上下巻で出版されている。林譲治著。小説版ではゲーム中では出てこなかった裏舞台やジオン側の視点が追加され、ゲームでは点だったミッションが線で繋がるようになっている(ただしゲーム内の状況とは若干の変更がある)。なお、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に登場する本作のシナリオは、この小説版がベースにされている。

ゲームソフト[編集]

以下の作品以外にも、本作のキャラクターやメカニックが登場するガンダムシリーズを題材にしたゲーム作品は多数あるが、ここでは割愛する。

機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…
1999年8月26日発売。
初回限定版はガンダムウォーのプロモーションカードを1枚封入。
機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で… 特別版 (BANDAI the Best)
2001年6月28日発売。
機能・データが追加された廉価版。コクピットのフレームを非表示機能や、本編クリア後はネットワークからダウンロードしなければ使えなかった装備と、プレミアムディスクに入っていたホワイトベース隊のモビルスーツとの模擬戦闘モードが追加される。
機動戦士ガンダム サイドストーリーズ
2014年5月29日発売予定。
他の外伝作品と新規作品『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』を合わせたオムニバス作品。『コロニーの落ちた地で…』も収録作品の一つであり、ゲームシステムは『ミッシングリンク』に準拠したものへ統一されている。

登場人物[編集]

地球連邦軍[編集]

マスター・ピース・レイヤー (Master Pierce Rayer)
声:なし(本作)/ 山寺宏一(『ギレンの野望 ジオンの系譜』ほか)
階級は中尉。遊撃MS小隊「ホワイト・ディンゴ」の隊長。戦闘機パイロットから転身したという経歴を持ち、一年戦争末期、自らの出身地でもあるオーストラリア大陸で戦った。小説版ではリーダーとして苦悩し模索しながらも、使命を完遂していく様が描かれている。その名前は「マスター」すなわち「プレイヤー」が操作するキャラクターである事を意味する。
特務部隊の隊長だが、パイロットとしては格闘より射撃に秀でるという程度で、戦闘能力は歴代ガンダムの主人公のような超人的な領域ではない(ドナヒューと互角の一騎打ちをしており、その他の敵にも遅れを取ることはないことから、普通のパイロットとしてはかなり高いと思われる)。だが「ベストを尽くす」と言う信念通り、瞬時に敵の要点や狙いを見抜く観察力、状況に合わせ正攻法・奇策を立案する作戦立案力、常に平静を保ち最良を模索する気質を持ち、仲間や司令を信じることと疑うことを両立できる、正しく要の「隊長」である。
ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』ではユウ・カジマと同郷という設定になっており、会話イベントがある。
レオン・リーフェイ
声:幹本雄之
階級は少尉。戦車兵出身。真面目で実直だが堅物ではない。口数は少なめだが、発言した際は核心を突く推察を行ったり出所不明な噂を知っていることがある。
実はジャブロー直属の諜報部部員。その使命はトリントン基地の核を防衛することとアスタロスの処分であり、一部の権限はスタンリー大佐をも上回る。出所不明の噂については、半分は越権行為であり、仲間を助けるためだった。トリントン防衛戦前に正体を告白。更に団結が高まる結果となった。
マクシミリアン・バーガー
声:宮本充
階級は少尉で、通称「マイク」。軍楽隊から適性検査でMSパイロットに抜擢されたという、変わった経歴の持ち主。軽いお調子者風だが、任務にはやりがいを感じ着実にこなす。ラジオDJ・ジャクリーンの大ファン。
アニタ・ジュリアン
声:土井美加
階級は軍曹。ホワイト・ディンゴの戦術と連係の要・ホバートラック「オアシス」からバックアップを担当する女性オペレーター。マイクの口喧嘩相手。電子戦・情報戦にも長けている才女だが、若干考えが堅く、生活のためにやむを得ずジオン占領軍に協力した市民を「裏切者」呼ばわりするなど、連邦軍の正義を盲信している傾向がある。
ボブ・ロック
声:緒方賢一
階級は曹長。ホワイト・ディンゴのメカニック長。気さくな性格と職人気質を合わせ持つ。確かな技術のみならず、新兵器などの特徴を把握していたり、ジオン兵器との性質差を察するなど知識も豊富で、ホワイトディンゴ隊の厚い信頼を得ている。
スタンリー・ホーキンス
声:藤本譲
階級は大佐。地球連邦オーストラリア方面軍司令官。特務部隊であるホワイト・ディンゴの直接の上司。困難な任務をホワイト・ディンゴに与える。個人的にはそれを心苦しく思っているのだが、司令官としてそれを断じることの出来る人物。口癖は「吉報を期待している(期待する)」であり、これは「口に出せないが実は困難な任務」である時に決まって出ている。
バックス・バック
階級は中尉。ジャブロー務めのMS操縦教官。負傷が元でMSパイロットから転身した。ホワイト・ディンゴのメンバーも彼の教え子であり、スタンリー大佐の古い友人でもある。ゲーム中はブリーフィング時の音声メールでのみ登場。
ジャクリーン
声:皆口裕子
連邦軍のプロパガンダ放送のラジオDJ。兵士の間では大人気であり、ボブ曰く「オーストラリアにあるジムの内、半数がジャクリーンと愛称を付けられている」らしい。連邦軍兵士のみならず、ジオン側にも彼女のファンは少なくない。

ジオン公国軍[編集]

ヴィッシュ・ドナヒュー
声:平田広明
ジオン公国オーストラリア駐屯軍アリス・スプリングス支隊のモビルスーツ部隊隊長で階級は中尉。乗機はグフ、ゲルググ。
機動力を生かした電撃戦を主に行い、通常の装備で倍の時間戦闘が出来、更に3倍の戦果を挙げる事と、殿軍を好んで勤め無事帰還することから「荒野の迅雷」の異名で敵味方に広く知られた。ジオン軍パイロット、特にエースとしては珍しく個人戦より集団戦を重視しており、部下らには個人ではなく部隊の一員として戦う事を徹底させた。この方針と優秀な実績から、一時期戦線を離れ教官として新兵の教育に専念したこともある。また画才が有り、愛機のシールドに眼帯を着けたドクロと稲妻をモチーフにした(小説版では両肩に風神雷神)マークを描いている。時にはアリス・スプリングスの子供達に絵を描いてやり、「アンクル・ドナヒュー(ドナヒューおじさん)」と呼ばれ親しまれた。
アリス・スプリングス駐屯基地において地球連邦軍のホワイト・ディンゴ隊と交戦するが、この時、市民への被害を最小にとどめるため、更には内々だが既に戦略的には拠点放棄する方向だったこと、また昔の恋人でもあるマヤ・コイズミ率いる鉄道大隊が物資輸送のためにアリス・スプリングスを通過しようとしたこともあり、敵軍でしかも奇襲してきたホワイト・ディンゴに休戦を呼び掛けるなど、柔軟性に富んだ面も見られる。
その後は後方に下がり、兵士の教育訓練に専念していたが、ウォルターの密命を受けて秘密裏にマッチモニードの妨害・抹消工作を行う。その最中で、味方であるマッチモニードよりも敵であるホワイトディンゴに大いに通じるものを感じ、友情にも似た感情を抱く。
そして最終指令「月の階段」が発令された後、ヒューエンデンHLV基地で友軍撤退に伴うHLV打ち上げの時間を稼ぐため出撃。ホワイト・ディンゴの隊長マスター・ピース・レイヤーと交戦し戦死した。終戦を知らせる放送が流れたのは、正しくその直後だった。全てが決着した直後にドナヒューの意図を察したレイヤーは、「親友になれたかも知れない」と慟哭したという[5]。ゲーム中、地上用モビルアーマー「ライノサラス」をドナヒューのゲルググより先に倒すと、部下への哀悼をこめた通信メッセージが流れる。またHLVの自爆までゲルググとの戦闘を続けると、新たな通信メッセージを聞くことができる。小説版では、部下や教え子を死なせて、自らのみ生き残ることを拒否した結末であることが暗示されている。
ウォルター・カーティス
声:小山武宏
ジオン公国オーストラリア駐屯軍司令官。略奪行為等をよしとしない正々堂々とした軍人であり、実務と実働を重視した有能な司令官であると同時に、類稀なる戦略家でもある。
ジオン軍が侵略軍であり、更にシドニーへコロニーを落下させ、人的被害と地球環境の激変など多大な損害を与えたにもかかわらず、オーストラリアの民衆からさほど抵抗活動を受けていないのは、生活のためにジオン軍の物資に頼らざるを得ないという事情があるものの、前述の彼の方針によるところも大きい。その有能ぶりと清廉さは、執務室が24時間体制の司令部と区切っただけの部屋であり、調度品が全くない(調度品を買うくらいなら機能充実に当てる)ことにも現れている。
ザビ家の独裁を問題視するが、スペースノイドの自立のためにはやむを得ないと考えている。当人がこれをあまり隠さないこともあるが、彼の部下にはジオン軍ながらザビ家を好まないものも多い。
オーストラリアでは優勢で情勢も安定していたが、ジオンの敗北を早期に見越し、作戦名「月の階段」を発案・実行する。この作戦により連邦軍の掃討部隊は分断・誘導させられ、それによって出来た大きな隙間を利用して多数の兵と物資をアフリカに届けた。マッチモニードは当初丁度良い陽動と考えていたが、アスタロスの存在や核奪取行為を知るや、その危険性の大きさを看破し、秘密裏かつ怪しまれない形での妨害と抹消を、ユライア・ヒープとヴィッシュ・ドナヒューに命じる。自身は後にアフリカを経由して宇宙に戻ったらしい。ゲームでは一部デモのみに登場。
ニアーライト
声:置鮎龍太郎(『SDガンダム GGENERATION-F』)
小説版に登場。階級は少佐。ドムで構成されたキシリア直属の特殊部隊「局地戦戦技研究特別小隊」の隊長。
また、両軍から「マッチモニード」という部隊名で知られているが、これは良くも悪くもザビ家の私兵部隊という意味の蔑称である。下層階級の生まれで差別され続けていたため、それから脱出し逆に見下せるようになるきっかけを与えたザビ家を信奉している。
オカマ口調で物腰は丁寧だが、歪んだ劣等感と選民思想で凝り固まった人物であることは隠せていない。自分以外は部下といえども一切信用せず、捨て駒同然に活用し、邪魔になるなら躊躇なく死亡必至なオトリに使う残虐な性格(ただしマッチモニード自体も、全員がお互いに利用価値があるから隊の体を成しているような集団である)。故に当人には戦争の行方も勝敗も、ひいては自分の命も人類の存続も無意味なものでしかなく、ザビ家の脅威となる者と自分を馬鹿にする者を排除することが全てだった。
声帯模写の特技があり、一度聞いただけで概ね模倣できる。ちなみにヴィッシュ・ドナヒュー曰く「装備は一流、腕は二流、人間としては三流」とのこと。
部隊としての活動拠点は特になく、キャルフォルニア・ベースに滞在していた際に連邦軍の攻勢に会い、友軍が使用するユーコン級潜水艦にシージャック同然に乗り込み、生物兵器アスタロスをキシリアの元へ届けるためオーストラリアへ逃亡した。このことが潜水艦クルーの反感を買い、アスタロスの存在が連邦に漏れる切っ掛けを作ることになる。
ついでにトリントン基地に保管してある核を奪取しようとするが、ホワイト・ディンゴによって阻止される。逃走してヒューエンデンに入り、管制官らを殺害してHLVを乗っ取ろうしたが、それもユライア達に妨害され管制室に立て篭もる。脱出は不可能となったが、妨害した者への復讐としてアスタロスを打ち上げようとした。しかしヴィッシュ・ドナヒューの乗るゲルググのビームライフルに管制室ごと狙撃され死亡、打ち上げも阻止される。
ユライア・ヒープ
小説版に登場。ジオン公国軍補給将校。輸送分野のスペシャリスト。その能力とその貴重さゆえに、一年戦争開戦直前に招へいされ、人材育成や輸送作戦を立案したが、それと同時にジオン軍の後方支援能力の低さと開戦の無謀さを指摘したため、ザビ家に睨まれオーストラリアに左遷されてしまった。結局、彼の指摘は開戦後に当たってしまう。このことが原因で彼はザビ家を憎むようになる。彼の能力を高く評価したウォルター司令官により、オーストラリア脱出作戦「月の階段」実行部隊「オクトパス」の司令官に抜擢、オーストラリア脱出作戦を成功させ、アフリカへと渡った。
マヤ・コイズミ
声:小林優子(『SDガンダム GGENERATION-F』)
小説版に登場。ジオン公国軍補給将校。オーストラリア方面軍鉄道大隊指揮官で階級は大尉。漢字表記は小泉摩耶。オーストラリア部隊の指揮官とも親しく、以前にはヴィッシュ・ドナヒューとも交際していた。ただ、ドナヒューは彼女とひどい別れ方をしたらしく交際していた頃の記憶を忘れたいらしい。
後方支援やマッチモニードとの交渉役などで活躍。オーストラリア脱出作戦「月の階段」にも参加し、無事にアフリカへ逃れたらしい。その後の消息は不明。「お嬢様」の異名で呼ばれ、よく交渉相手の愚痴や嫌みを言い、嫌な上司などを相手にした後は厄払いに塩を撒いているらしい。

登場兵器[編集]

地球連邦軍[編集]

ホワイト・ディンゴ隊が使用するモビルスーツは、基本的にパーソナルカラーである明灰色・暗灰色に塗り分けられている。

ジム
プレイヤー機・僚機として最初から選択可能。標準機だが、他機と比較すると機動性に優れたタイプになる。多彩な武装が使用可能で高い汎用性を持つ。
固定武装としてバルカン砲、ビームサーベル、ハンドグレネードを装備し、選択武装として100mmマシンガン、ロケットランチャー及び大型ないし小型シールドを携行する。更に特定ミッション用に試作ビームライフルを携行でき、ダウンロード特典としてビームスプレーガン、ビームライフルが用意されている。
小説版では、宇宙戦用の装備を排除し、地上戦向けに防塵処理や排熱向上から出力を強化した陸戦仕様となっており、通常のジムとは見た目は同じでも中身はかなり違う。
ジム・キャノン
プレイヤー機・僚機として最初から選択可能。ジムの基本性能に加え240mmキャノン砲が使えるため砲撃能力が高く、装甲強化により耐久力も向上しているが、その分重量化したためにやや機動性が劣る。『MSV』設定と異なりビームサーベル及びシールドを装備しており、ジムにはやや劣るものの格闘戦もこなせる。選択装備もジム同様多彩だが、肩部キャノンと干渉するためロケットランチャーは装備できない。小説版では登場しない。
ガンキャノン量産型
中盤以降プレイヤー機・僚機として選択可能。マシンガン2丁と2連装キャノンによる非常に高い火力と、ベース機に匹敵するほどの厚い装甲による驚異的な耐久力を誇るが、重装備と重装甲に伴う極端な重量化のため機動性は低い。また、ビームサーベルが無いため格闘攻撃力に劣り、携行火器の選択はできずシールドも装備できないため、汎用性はジムより低下している。
小説版では登場せず、新型のジム(主にメインコンピューターなどの内部機構がバージョンアップしたもの)が代わりに登場する。
ジム・スナイパーII
最終決戦時に搭乗する。ジャブローから最前線へ直送された機体のため、塗装がホワイトディンゴ隊用に変更されていないが、白と青を基調とした独自の配色となっている。頭部右側に外付けのバルカン砲が増設されている他、ハンドグレネードを携行。作品内での武装は全てジムと同じ物が使用でき、汎用性の高さが窺える。また、非常に優れた機体性能を持っており、特に機動性の高さが目立つ。シールドは大型シールドの下半分を切り取って小型シールドに増加装甲化したような独自デザインの本機専用装備となっている。
小説版では、隊長機がビームライフルを、部下2機が100㎜マシンガンを装備した。
ホバートラック
戦闘能力はほぼ皆無だが、情報戦に欠かせない装甲車。音紋センサーなどを装備し、ミノフスキー粒子散布下でも高い索敵能力を持つ。ホワイトディンゴ隊のホバートラックは「オアシス」と呼称されている。

ジオン公国軍[編集]

用語[編集]

アスタロス
ジオン軍が開発した、旺盛すぎる繁殖力で他の生態系を破壊する環境破壊兵器。
元々はコロニー内の過酷な環境でも生育できる植物を開発していたのだが、その副産物として繁殖力が強すぎる個体が出来たため、南極条約に抵触しない兵器としての使用が考察された。
レオンによると、破壊の悪魔アスタロスが、バビロニアの豊穣の女神イシュタルを元としていることから、命名は開発の経緯とかけてあるものと推察している。
カリフォルニア陥落前に脱出したマッチモニードによって、宇宙へ(正確にはザビ家の支配下に)持ち帰るためオーストラリアに持ち込まれるが、ホワイトディンゴとジオンオーストラリア軍の活躍により、全て処分される。
オーストラリア戦線
オーストラリアはコロニー落としの最大の被害地であり、駐留していた連邦軍も大打撃を受けることになった。このためジオンの侵攻に抗えず、東南部のシドニー湾付近の限られたエリア以外全てがジオン軍の支配下にある。また都市や港湾も大打撃を受け、天候不順と物資輸送の困難さもあり、オーストラリア住民は生活のためジオン軍の物資をあてにしなければならなくなっている。そのため抵抗運動等は少なく、他地域出身の連邦軍人には「裏切り者」といった感情も持たれている。
オデッサ作戦以降の戦局を受け、オーストラリアの連邦軍も劣勢ながら攻勢に出る。オーストラリア連邦軍の部隊名や方面軍には、ホワイトディンゴを含め、レッドポッサム、グリーンエキドナ、イエロークオッカ等、色とオーストラリア大陸およびその周辺の棲息する動物の名前を組み合わせたものが使用されている。
月の階段
オーストラリア北西部のブルーム地方で見られる、海面に月が階段状に見える自然現象である。転じて、オーストラリア北西部からを主とした海路による大撤退作戦、及びその前段階としての陽動作戦を指す。
しかし連邦軍側はジオン軍の手際の良さやマッチモニードの動きなどもあり、「宇宙への帰還」即ちアスタロスをヒューエンデンのHLVで打ち上げる作戦だと誤解していた。

脚注[編集]

  1. ^ ディンゴとは、オーストラリアに生息する野犬。部隊のエンブレムも白いディンゴが図案化されている。
  2. ^ 本作の特典ディスクにおいて、「シミュレーターの内容」として、ホワイトベース隊との模擬戦闘が収録されており、そこでのみRX-78ガンダムが登場する。
  3. ^ その他、地上戦闘がメインであるため武装や補助車両などに『08小隊』の影響が大きい。ジムの定番装備であるビームスプレーガンですら、ダウンロードコンテンツでのみ使用可能であり、通常は登場しない。
  4. ^ 当時の競合機初代PSは基本的にデジタル入力であった。PS2よりボタン感圧式のアナログ入力に対応。
  5. ^ これを考慮してか、『ギレンの野望 ジオンの系譜』では、並んでシドニー湾の復興作業を見つめるIFシーンがある。

外部リンク[編集]