クアッカワラビー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
クアッカワラビー
クアッカワラビー
クアッカワラビー Setonix brachyurus
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 双前歯目 Diprotodontia
亜目 : Macropodiformes
: カンガルー科 Macropodidae
亜科 : Macropodinae
: クアッカワラビー属
Setonix Lesson, 1842[2]
: クアッカワラビー S. brachyurus
学名
Setonix brachyurus
(Quoy & Gaimard, 1830)[1][2]
シノニム

Kangurus brachyurus
Quoy & Gaimard, 1830[2]

和名
クアッカワラビー[3]
英名
Quokka
Short-tailed pademelon
Short-tailed wallaby
[3]

クアッカワラビーSetonix brachyurus)は、双前歯目カンガルー科クアッカワラビー属に分類される有袋類。本種のみでクアッカワラビー属を構成する。別名クオッカ[3]

分布[編集]

オーストラリア南西部[3]

模式標本の産地(模式産地)はキングジョージ湾アルバニー[2]

形態[編集]

体長オス43.5 - 54センチメートル、メス40 - 50センチメートル[3]。尾長オス26 - 31センチメートル、メス24.5 - 28.5センチメートル[3]体重オス2.7 - 4.2キログラム、メス2.7 - 3.5キログラム[3]。尾はやや短い[3]。全身は長い体毛で密に被われる[3]。体毛は灰褐色で、白や赤い体毛も混じる[3]

耳介は非常に小型[3]。小臼歯は発達する[3]

生態[編集]

ヒースからなる湿原に生息するが、島嶼部では荒地にも生息する[3]。25 - 150匹からなる群れを形成して生活する[3]。水場を含む縄張りを形成し、群れのオス内では優劣がある[3]。湿原では植物を踏み固めてトンネル状の通路を作り、その中を移動する[3]

、低木の芽、葉などを食べる[3]

繁殖様式は胎生。大陸部の個体群は周年繁殖するが、ロットネスト島の個体群は秋季に繁殖する[3]。妊娠期間は27日[3]。1回に1匹の幼獣を産む[3]。幼獣は生後約190日は母親の育児嚢の中で生活し、10月までに授乳する[3]

人間との関係[編集]

ロットネスト島では実験動物とされることもある[1][3]

湿地開発による生息地の破壊、人為的に移入された動物による捕食・ブタによる生息地の破壊などにより生息数は激減している[1][3]。以前は西オーストラリア州南西部広域に分布していたが、多くの分布域では絶滅した[3]。ロットネスト島では生息数が多く、他の島嶼へ導入もされている[3]

いつも笑顔でいることから人々の間では「世界一幸せな動物」と愛称をつけられ、 カメラを見せると積極的に寄ってきてくれる。

参考文献[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d de Tores, P., Burbidge, A., Morris, K. & Friend, T. 2008. Setonix brachyurus. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T20165A9156418. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T20165A9156418.en. Downloaded on 18 March 2016.
  2. ^ a b c d Colin P. Groves, "Setonix," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Volume 1, Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, p. 69.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 橘川次郎 「クアッカワラビー」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、146頁。

関連項目[編集]