ネロ (ガンダムシリーズ)

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ネロ(NERO)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」 の一つ。初出は、1987年から1990年まで『モデルグラフィックス』に連載されていた『ガンダム・センチネル』。

作中の軍事勢力の一つ「地球連邦軍」の量産機で、主役機の「Sガンダム(スペリオルガンダム)」と、設定上存在する「λガンダム(ラムダガンダム)」の構造を組み合わせて製造された機体。連邦製量産機の代表格である「ジム」のコンセプトを受け継いでいる。

当記事では、各種派生機の解説も記述する。

機体解説[編集]

諸元
ネロ
NERO
型式番号 MSA-007
全高 20.20m
頭頂高 19.02m
本体重量 34.1t
全備重量 60.5t
装甲材質 ガンダリウムγコンポジット
出力 1,650kW
推力 40,800kg(10,200kg×4)
センサー
有効半径
12,000m
武装 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
搭乗者 チュン・ユン
その他 姿勢制御バーニア×8

λガンダムの上半身と、ιガンダム(Sガンダム)の下半身の設計を組み合わせて製造された、アナハイム・エレクトロニクス社の量産機。

ムーバブルフレームによるモジュール構造化の進んだアナハイム・ガンダムの量産機らしく、肩部にムーバブル・フレーム式の多目的ラッチを備えており、肩の外殻ユニットはフレームに接続されている。これによって予備兵装や追加武装(本編では月面降下用デバイスを装着するシーンあり)が携行できるうえ、外殻ユニット自体を外してオプション・バインダーを装備するタイプ(ネロ・トレーナー)に換装することも可能。

固定武装のビーム・サーベルは膝のユニットに収納されており、ここからも本機がいわゆる「量産型Sガンダム」であることをうかがわせる。

EWAC(イーワック)ネロ[編集]

諸元
EWACネロ
EWAC NERO
型式番号 MSA-007E
全高 22.03m
頭頂高 21.32m
本体重量 43.6t
全備重量 79.2t
装甲材質 ガンダリウムγコンポジット
出力 1,650kW
推力 40,800kg(10,200kg×4)
センサー
有効半径
6,250,000m
武装 なし
その他 姿勢制御バーニア×8

ネロの偵察機仕様。最大の特徴はEWAC用装備を多数装備した巨大な頭部。頭部と一体化した背面部にはデータポッドが備え付けられており、緊急時にはデータを暗号化して射出できる。防御用の固定武装はもたず[1]、ビーム・サーベルラッチを兼ねた膝ユニットは外され、接続用のフレームが露出している。完全に偵察に特化したMSらしく、コクピットには操縦士と索敵担当の2人乗りとなっている。

電子戦装備の多くは、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するRMS-119 アイザックと同じ意匠となっている[2]

ネロ・トレーナー[編集]

諸元
ネロ・トレーナー
NERO (Trainer TYPE)
型式番号 MSA-007T
全高 20.9m
頭頂高 19.02m
本体重量 38.2t
全備重量 61.7t
装甲材質 ガンダリウムγコンポジット
出力 1,650kW
推力 66,400kg(10,200kg×4、6400kg×4)
センサー
有効半径
12,000m
武装 ビームサーベル×2
ビームライフル
搭乗者 ストール・マニングス
その他 姿勢制御バーニア×8

両肩をオプションのバインダーに換装した高機動型。バインダーはムーバブルフレームで接続されており、任意方向に可動することで空間機動性を高めている。一方で機動性を重視した結果、機体バランスが崩れ、操縦性が悪化している。

「トレーナー」とあるが、RGM-79T (TGM-79) ジム・トレーナーのように複座型シートや教習用の設備を付けているわけではなく、新型高性能のガンダムタイプMSを操る不慣れな新米パイロットを訓練するため、ベテランパイロットがアグレッサー機として操っている本機を、便宜上こう呼んでいるにすぎない。

ネロ(バインダーカノン装備型)[編集]

肩部をビーム・カノン装備のバインダーに換装したバリエーション機。

本編未登場だが、大日本絵画のTRPGガンダムセンチネルRPG』において、プレイヤーが搭乗できる機体のラインナップに加わっている。デザイン画はネロ・トレーナーの準備稿の流用のため、本体のデザインがネロの決定稿と異なっている。装備のビーム・カノンは「高級機すぎる」ということで採用されず、現行のネロ・トレーナーになった[3]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、ゲーム『ギレンの野望 アクシズの脅威V』ではビーム・ライフルとビーム・サーベルを装備している。
  2. ^ 『ガンダム・センチネル』大日本絵画、105頁。
  3. ^ 『ガンダム・センチネル』大日本絵画、104頁。

関連項目[編集]