ゴン=フリークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
HUNTER×HUNTER > HUNTER×HUNTERの登場人物 > ゴン=フリークス

ゴン=フリークス(Gon Freecss)は、漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する架空のキャラクターであり、主人公

アニメでの担当声優は、パイロット版松本梨香第1作フジテレビ日本アニメーション版)は竹内順子第2作日本テレビマッドハウス版)は潘めぐみ

概要[編集]

287期ハンター。強化系能力者(やや放出系寄り)。12歳[1](初登場時は11歳)。5月5日子供の日)生まれ。身長154cm、体重49kg、血液型はB型。

くじら島の出身で幼い頃より大自然に囲まれて育つ。幼少期に出会ったカイトにより、自然の厳しさと同時に父親・ジンのことを教えられ、ハンターに憧れを抱く。ジンと同じく12歳になる少し前に、父親を探すためと、自分の夢を叶えるためにくじら島を出て、ハンター試験に挑戦する。実の母親は生死不明だが、アニメ第一作では自分の父親の従妹・ミトの姉(故人)が実母の設定である[2]

試験の途中で出会った、キルアクラピカレオリオの3人とは共に力を合わせて試験を乗り切り、いつしか友情で結ばれた仲となる。また、同じく試験で出会ったヒソカに才能を認められ、一種のライバル関係となる。その後、クラピカとレオリオとは別れ、キルアと共に世界を見て回る旅に出る。天空闘技場で出会ったウイングによって念能力を教えられ、その基本となる四大行を会得、裏ハンター試験も合格した。

天空闘技場で目的を果たした後は、一時的にくじら島に戻り、父親であるジンの造ったグリードアイランドというゲームの存在を知る。グリードアイランドがヨークシンのオークションに出品されることが分かり、キルアと共に再び旅に出る。クラピカやレオリオとも再会し、幻影旅団とマフィアとの抗争やグリードアイランドへの挑戦などを通じて、実力的にも精神的にも大きく成長し、見事にグリードアイランドを制覇した。

その後、東ゴルドー共和国でキメラ=アントとの戦いに身を投じ、未曾有のバイオハザードに挑む。キメラ=アント王直属護衛軍でありカイトを倒し操り人形と化したピトー(ネフェルピトー)からカイトの蘇生が不可能であること告げられると、ピトーへの怒りで、ピトー曰く「ボクを倒せる年齢(レベル)まで」謎の急激な肉体、念能力の成長を遂げ、ピトーを圧倒的な力でねじ伏せ頭部を破壊。死後もさらに強くなるピトーの念により右腕を切断されるも[3]、逆に切断された右腕ごとピトーに叩きこみ、すでに切断された腕の付け根に多大な光を込め自己犠牲を厭わないほどに力を込めたジャジャン拳で止めを刺す。だが、その圧倒的な力を得た代償はあまりにも大きく、もう念能力が使えなくなる可能性すら示唆された。

キメラ=アントとの戦いが終わった後、能力の誓約の反動によって除念師ですら手に負えないほどの危篤状態に陥りスワルダニシティーの病院に入院し、現状維持が精一杯な状態となった。キルアがアルカを病室まで連れてきてナニカを呼び出してその力により、ピトーに切断された右腕も含めてピトーと戦う前の元の状態に治った。会長選の際にジンと遭遇し、世界樹のてっぺんで待ち合わせしていたジンに預かっていた二ツ星ハンター認定証を渡した。

暗黒大陸編ではキメラ=アント編での成長での反動か、念が使えなくなりくじら島へ里帰りする[4]

性格[編集]

好奇心が旺盛で強化系の名に恥じぬ単純な性格。直情的な面もあるが、冷静に判断することもあり、時には核心を突く。また、興味のあることには善悪の区別をつけないという純粋さが、逆に危うさでもあるとゼパイルから評された。自然の中で育ったことで、動物と心を通い合わす事が出来る。難しい事を考えられない反面、素直で柔軟な発想をする事が出来る。それゆえ相手が悪人であろうとも、「約束」というものを非常に重んじるが、それを裏切る「嘘」に対しては、極度の嫌悪感を表すことがある。暗算が苦手らしく、度々クラピカやレオリオに突っ込まれる。また幼さの残る年頃ながらくじら島では何度か観光客や寄港した漁船員の女性とのデートの経験があり、大人の女性に対する対応に慣れている。

野生児並みの格闘センスがあるが、分析能力や基礎体力は欠けるところがある。しかし、それを補って余りある集中力と回復力の持ち主(それゆえにスロースターターでもある)。 その天真爛漫な性格と他人の過去を気にしない優しい心で知らず知らずの内に周りの人に影響を与えている(キルアはゴンを自分にとっての光と称していた)。

しかし、ネフェルピトーによって変わり果てたカイトの姿を見た後は憎しみに我を忘れ残酷な一面を持つようになる。そのため、ネフェルピトーがコムギの治療のために降伏の意を示したときは怒りと理性の狭間で激しく葛藤する。その結果、一度はネフェルピトーを本気で殺そうとするもキルアの説得で思いとどまる。その後のネフェルピトーに対する圧倒的なまでの威圧感と勘の冴えは、実力で勝るネフェルピトーに極度の緊迫を強いるほどであった。

本人に自覚は無いようだが、極度の負けず嫌いであるようで、試験中にゲレタに筋弛緩性の毒が塗られた吹き矢で動きを封じられた際、ゲレタを始末したヒソカから施しのプレートを受けたときは我慢がならずにつき返してパンチをくらい、樹洞で悔しさに打ち震えていた(アニメ第1作ではこの描写が強調されている)。その後、天空闘技場で屈辱を晴らしている。ゲンスルーと戦ったときは圧倒的な実力の差を見せ付けられたにも関わらず、一泡ふかしてやると左腕を犠牲にしてまで一撃を与えてみせた(ゲンスルーはそんなゴンの行動をイカレてると評していた)。

一人称は「オレ」、複数形では「オレ達」(アニメ第1作では初期の頃に数回だが次回予告で「ボクら」と言っている)。ジンのことは最初は「親父」[5]と呼んでいたが、くじら島に一度里帰りしてからは「ジン」と呼ぶようになった。

能力[編集]

くじら島の大自然に揉まれ、野生動物の狩りで培った経験から、野生動物並みの感覚(念能力を習得する前から、自身の気配を断つ「絶」を本人も知らぬ内に習得していたほど)や、子供とは思えぬ怪力を備えており、その戦闘能力・身体能力は作品開始時点でも常人の域を越えていた。ハンター試験合格後に、後述の念能力を習得するまでは、主に武器として釣り竿(アニメ第1作の設定ではジンが少年時代に使用していた特別製の物)を装備し、強靭な作りで打撃武器としても使用していた。天空闘技場においては釣り竿を用いて、闘技場の石板を剥がして相手を攻撃する「石板返し」という技を用いていた。

念能力[編集]

放出系寄りの強化系能力者。変化系はやや苦手とする。しかし、ナックルには「お前は根っからの強化系」と言われている。ナックルの見立てでは、念の絶対量はおよそ21500オーラ(ナックルとの対戦時点)。

ジャジャン拳
「最初はグー」の掛け声で構えを作りオーラを高めた後、じゃんけんに見立てた強化系、変化系、放出系の技を、状況に応じて選択し右手から放つ。構えが明らさまで隙が大きく、相手から技のタイミングを計られやすいという欠点があるが、それを逆手に取ってフェイントを入れることもでき、また「あいこで」の掛け声で連続して技を繰り出すことも可能。
グー
強化系の技。オーラを込めた右ストレートパンチを放つ。ゴンが強化系能力者ということもあり、3種類の中では圧倒的に威力が高い。直撃すれば、格上の相手にも致命傷を与える絶大な破壊力を誇る。硬でガードをしていたナックルを一撃で倒している。
チー
変化系の技。手先でオーラを刃状に変化させ、対象を切断する。切れ味はキメラ=アントの体を切断するほど鋭い。当初はあまり使いこなせていなかったが、修行を受けるうちに前述のように敵を真っ二つに出来るほどになった。
パー
放出系の技。掌からオーラの塊を飛ばす。
ジャジャン拳という名前は、ナックルに技名を聞かれた際、「ジャ…ジャン拳」とつっかえて言ってしまったのを、ナックルがじゃんけんと「必殺技をジャジャーンと出す!!」みたいな効果音とかけていると誤解してしまったことが始まりである。

詳細不明の能力[編集]

強制的成長
「もうこれで終わってもいい」という決意と覚悟で、自身の命を圧縮し、ネフェルピトーを倒せる年齢(レベル)まで強制的に肉体を成長させた現象。キメラ=アント編終盤、カイトの蘇生が不可能であると判明したことで、彼を殺したネフェルピトーへの怒りと殺意が爆発して発動した。
その外観は筋骨隆々とした成人の姿に進化。頭髪はその姿に至るまでの年月分と思しき相当の長さにまで伸び、天を突くほどに逆立つ。キルアはこの姿を、本来なら何十年にも渡って絶え間なく修練を重ねてようやく辿り着ける姿と推測している。
この状態は、その強烈なインパクトの風貌からインターネットや読者の間では、とても呼び捨てには出来ないと畏怖をこめて「ゴンさん」と渾名されるほどの衝撃を読者に与えた[6][7][8]
その戦闘力は絶対的で、キメラ=アントの中でも王(メルエム)に次ぐレベルの実力を持つネフェルピトーをも瞬殺した。ネフェルピトーによれば、ゴンの非常に稀有な才能と資質を全て投げ打ち、将来に渡って二度と念能力を使えなくなってもいいというほどの覚悟がなければ、到底到達できない力と分析しており、王(メルエム)にすら届き得るその絶対的な力に畏怖した。それ故、ネフェルピトーはこの危険な力の矛先が、王(メルエム)でなく「ボクで良かった」と語っている。
この力に伴う代償も絶大なもので、ネフェルピトーとの戦闘後、ゴンは除念師ですら全く手に負えないほどの危篤状態に陥る。キルアがゴンの病室にアルカを連れてきた時には片腕がミイラのように痩せ細っていた。
キルアも「原理は不明」としており、念能力なのかすら不明。だが、全てを投げ出す決意と覚悟の意思の元に起こったという点は、厳しい「制約」と「誓約」を己に課すほど、その力が向上するという念能力の性質に合致するものであり、イルミはヒソカとの会話の中で、ゴンの状態を「制約」と「誓約」によるものだと見做していた。ハンター協会唯一の除念師の診察結果は、自分ではとても背負いきれないほどの絶大な負荷というものだった。

脚注[編集]

  1. ^ コミック29巻時点
  2. ^ 養母でもあるミトへの思慕が勝ってか、コミック版アニメ版共に実母への関心は薄くジンの声が入ったカセットテープを途中で停止させている。
  3. ^ その際、ゴンが見たカイトの最期と重ね合わせている
  4. ^ ジン曰く、「オーラが出ないのではなく、ゴンにはオーラが視えなくなっただけ」。
  5. ^ アニメ第1作では「父さん」
  6. ^ ゴンさんをあの状態でガシャポン化? ティザーサイト公開” (2014年5月23日). 2014年5月31日閲覧。
  7. ^ 話題のゴンさんフィギュア完売も2次受注開始、商品ページにゴンさんのコメントが”. マイナビニュース (2014年5月30日). 2014年5月31日閲覧。
  8. ^ 『HUNTER×HUNTER』の“ゴンさん”を完全再現したフィギュアが予約受付開始 全長の70%以上が毛髪”. ファミ通.com (2014年5月29日). 2014年5月31日閲覧。