小山裕香

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こやま ゆか
小山 裕香
プロフィール
本名 小山 裕香[1]
愛称 裕香ちゃん[2]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本広島県広島市[3]
生年月日 (1968-02-09) 1968年2月9日(56歳)
血液型 A型[3]
職業 声優タレントナレーター[4]
事務所 青二プロダクション[5]
公式サイト 小山 裕香|株式会社青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 161[3] cm / 48 kg
活動
活動期間 1988年 -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

小山 裕香(こやま ゆか、1968年2月9日[7] - )は、日本女性声優タレントナレーター[4]

広島県広島市出身[3]青二プロダクション所属[5][1]。旧芸名小山 祐香[7]

来歴[編集]

大阪成蹊短期大学青二塾大阪校4期卒業[5]

小学校の頃なりたいものの中の1つに、巨人の選手などの他、声優があったが、高校3年の時までは普通のOLになろうと思い、夏期講習も行っていた[2]。英文科に進もうとも思っていた[2]

しかし同年に、「なぜかわからないが、このままじゃいかん!普通にOLして、お嫁さんになっても先が見えてるな」と思い、たまたま友達が持ってきたオーディション雑誌青二塾の事を知り、青二塾大阪校に入った(本人曰く、「広島の家を出るためには、とりあえずは何でも良かった」「母親としては、万が一養成所成績が悪くても、短大に行っていればいいという逃げ道を作ってくれたんだと思う」)[2]

青二塾大阪校に土曜日曜通いながら、短期大学に通っていた[2]。「青二に行くんだ」という決意があった為、最初に青二塾を受けて、その後1番青二塾に近い短大に決めた[2]

青二塾に通っていた2年間は、「1年位は親元を離れた寂しさもあり、地方故のアクセントの違い、地域的な鼻濁音無声化のなさで、いつも泣いてたような気がする…。あまり楽しいと思った事はなく、『ちきしょーちきしょー』ってやってた2年間だった」と振り返っている[2]

アルバイト先のライブハウスで歌っていたことがある[8]

エピソード[編集]

本人曰く「忘れられない」エピソードとして、教材でセリフの長いシェークスピアの「ロミオとジュリエット」をやって悦に入って読み、終わった後に先生に言われた言葉が「君は鼻濁音ができてないね」というセリフに関する演技的なダメ出しではない「だったら2、3行やったところで言ってよね」という感じの一言だけでガーンときたという事を挙げている[2]

NHKに顔出しで出演していた頃、オンエアーが終わった時に母親から電話がきて「今日の髪型、変」「あのはあんたに似合わんね」など必ず言われていた[2]

ゴールデンウィーク返上でレコーディングした自身のアルバム“Hmmm…”の中で特にお奨めのとして、「キャッチーなメロディで、“忘れちゃえ”っていうフレーズが自分らしくて気に入ってる」という理由で“なにもかもわすれたい”、「ギターくらいしかない薄いサウンドだが、声の使い方をちょっと他とは変えている」という理由で“夏のイリュージョン”を挙げている[注 1][8]

コーエーテクモゲームスから発売されている「デッド オア アライブ シリーズ」で担当するエレナにおいて、かつてTeam NINJAに在籍していた板垣伴信氏が「“あなたには関係ない”というセリフも設定としてはひとつだったが、エレナ役の小山裕香さんがいろんなレベル演技をしてくれたところ、あまりに名演技だったんで、どのボイスも気に入ってしまい、急遽全部使うことにした」と述べている(出典:“DEAD OR ALIVE HISTORY —Team NINJA FREAKS—” エレナの頁から)。

人物[編集]

方言広島弁[5]

アニメ、洋画、ゲーム、テレビ、ラジオに多数出演している[4]

役柄としては、ちょっとわがままで尖ったところが目立つが、実は恋にゆれる普通の女の子で知られる[9]

資格免許普通自動車免許[5]。趣味は長唄ジョギング[5]

小学生の時、テレビから流れてくる神谷明をドキドキしながら聞いていた[2]

親からは「こういう世界(声優俳優業界)では、あんたみたいな何の取り柄もない子は絶対ムリだって」と言われていた[2]

書籍“声優ハートフルトーク21 神谷明”にて、宝物として母親が自分を身籠っている時に、お腹の中の自分に対して書いた日記手帳)を挙げており、それを中学生の頃に渡された時、自分がどんなに望まれて生まれたかを理解し、「反抗できないな」と思ったと語っている[2]

短大時代はに入り、じゃんけんに負けて寮長をやっていた[2]。「規則が厳しくて、お芝居門限が9時だから見に行けない」と寮長の大変さを語っている[2]

大阪に2年間住んでいた事があり、自分の性格を「無茶苦茶頑固で、短気性格で、ほんとどうしようもない(笑)」と評している[2]

自分の家の隣の家に泥棒が入り、自身のところにも刑事が聞き込みに来て、「これが刑事さんか」と思わず感激した事がある。(出典:雑誌アニメージュ 1993年12月号 139頁 小山裕香さんのひとりごと)

好きな言葉は「潔く生きる!」。卒業式の思い出として、「クラスで自分一人だけ泣かなかった。可愛くない女だと思われたに違いない」と語っている(※CD松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.1 一ヶ月遅れの卒業式”歌詞カードから)。

バレンタインの思い出は、初めて年下の子にチョコを渡す時、丸文字で可愛らしく仕上げるイメージのはずが、メッセージを書いてくれたおじさんが達筆だったため思いのほか、可愛くない仕上がりのチョコになってしまった事(※CD松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.2 夏のセントバレンタイン”歌詞カードから)。

留守番メッセージに、女の子ので「高石先輩、好きです。」という告白が、間違い電話で吹き込まれていた事があり、その女の子がその後どうなったのか、気になった事があった(※CD草尾毅堀川亮皆口裕子・小山裕香|声優スペシャル Say You Special”トラック20「小山さんからのメッセージ」から)。

恋愛に関しては「自分から告白は、とんでもない。勇気がなくてダメ。片想いをしているときは、ドキドキしたり、『やっぱり私なんかダメね』と弱気になり、中学生のような荒っぽくてまっすぐなに憧れる」と語っている(※1993年1月21日発売のCD“片想い”歌詞カードから)。

出演[編集]

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ[編集]

1988年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1998年
2001年
2002年
2006年
2008年
  • (九鳳院和子)
2009年

劇場アニメ[編集]

OVA[編集]

1991年
1992年
1993年
  • BADBOYS(真実)
  • つるにのって 「ともこの冒険」(サダコ)
1994年
1995年
1996年
2004年
2005年

ゲーム[編集]

1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
  • はいぱぁセキュリティーズ2(南雲侠華)
1999年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
  • DEAD OR ALIVE 4(エレナ、マリア、ニキ)
2006年
  • NINETY-NINE NIGHTS(エクトヴァール)
  • DEAD OR ALIVE XTREME 2 (エレナ、ニキ)
2010年
2011年
2012年
2013年
  • DEAD OR ALIVE 5+(エレナ
  • DEAD OR ALIVE 5 Ultimate(エレナ
  • DEAD OR ALIVE 5 Ultimate:Arcade(エレナ
2015年
  • DEAD OR ALIVE 5 LAST ROUND(エレナ [10]
2016年
2017年
2019年
2020年

ドラマCD[編集]

吹き替え[編集]

特撮[編集]

ラジオ[編集]

  • 寺島・藤井のジャストミート(文化放送
  • とうきゅうサウンドパラダイス(文化放送)
  • ANA WORLD AIR CURRENTJ-WAVE
  • St.GIGA(出典:CD「人気声優シリーズ 小山裕香スペシャル」歌詞カード)
  • ニュース(TFM) パーソナリティ

ラジオドラマ[編集]

  • 青山二丁目劇場
    • 「幽霊修行」(麻美)
    • 天狗囃子 第一話・鬼人の森 第二話・伊豆の流人 第三話・闇夜の笛 最終話・平家滅亡」(静御前
    • 「空に記す〜島根編〜」(松原文江)
    • 「雪の日の同窓会」(宮本ヒカル)
    • 「帰らない理由」(祐一の母)
    • 「銀河熟年離婚危機」(織姫)       
    • 「吾輩は、ロクである」(早瀬恵子)
    • 「引きこもりな私たち」(夏川真美子)
    • 「見舞う人」(笹原良美)

ナレーション[編集]

テレビ番組[編集]

CM[編集]

その他 [編集]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 1994年7月25日 Hmmm… TKCA-70449

キャラクターソング [編集]

発売日 商品名 楽曲
オカルト♡バージン CO・CO・ROバージン はじめての気持ち
1995年7月21日  ママレード・ボーイVol.7 ママレード・サマー![ヴォーカルアルバムIII] Only Lonely Girl

歌手参加楽曲 [編集]

発売日 商品名 楽曲
1993年1月21日 片想い 星空が映る海 いちばんの景色
2015年5月20日 ラジオ体操 第1第2 ご当地版 ラジオ体操第2広島弁

その他参加作品[編集]

発売日 商品名 楽曲  備考
1992年4月21日 One Month Late Graduation 一ヶ月遅れの卒業式 新しい私  松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.1
1992年7月21日 St.Valentine In Summer 夏のセントバレンタイン 1992年の夏が始まった  松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.2
1992年8月21日  草尾毅・堀川亮・皆口裕子・小山裕香/声優スペシャル Say You Special 小山さんからのメッセージ 小山さんちの場合 すごく普通の人の場合 亭主持ちの場合 まちがい電話⁈の場合 あぶない場合 
1992年10月21日  I Don’t Like X’mas Xマスなんて大・キ・ラ・イ ジングルベル〜 そうよ、これから始まるのよ  松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.3
1992年12月25日 1993.I Love You! 1993年あなたが好き! もう少し、待ってみるわ  松本一起ラブ・エッセイ・シリーズVol.4
1993年3月1日 人気声優シリーズ 小山裕香スペシャル 「松本一起ラブ・エッセイ・シリーズ」の再編集物
1993年11月25日 國府田マリ子 KISS トラック7.インタビュー(インタビュアー)
1994年3月16日  飾らない心のまま 緑川 光 ミニドラマ「必要なのは…」(出演) アニメージュインタビュー(インタビュアー)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 同アルバムに収録の“H.N.”では、自身が作詞を行なっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、405頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 神谷明「小山裕香●お国訛りを持ってるっていいですよね」『声優ハートフルトーク21』青磁ビブロス、1995年7月1日、231-242頁。ISBN 4-88271-342-X 
  3. ^ a b c d 青二プロダクション 小山裕香 - ウェイバックマシン(2016年1月12日アーカイブ分)
  4. ^ a b c 小山 裕香”. タレントデータバンク. 2020年2月25日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 小山 裕香|株式会社青二プロダクション”. 2022年9月10日閲覧。
  6. ^ 小山 裕香” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月12日閲覧。
  7. ^ a b “小山 裕香”. Excite News. エキサイト株式会社. https://www.excite.co.jp/news/dictionary/person/PE092981dc8342d03ddbcdf30b6bd91fa5cda95386/ 2022年10月29日閲覧。 
  8. ^ a b 「青山二丁目物語 第10回 小山さん、音と戯れるの巻」『アニメージュ』1994年8月号、徳間書店、1994年8月、80頁。 
  9. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、56頁。ISBN 4-19-720012-9 
  10. ^ CHARACTERS”. DEAD OR ALIVE 5 LAST ROUND. 2014年10月23日閲覧。
  11. ^ 女の子”. DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Official Site. 2016年1月24日閲覧。
  12. ^ CHARACTERS”. DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation - 公式サイト. 2018年11月26日閲覧。
  13. ^ CHARACTERS”. DEAD OR ALIVE 6 公式サイト. コーエーテクモゲームス. 2018年10月6日閲覧。
  14. ^ CHARACTER”. ロックマンX DiVE 公式サイト. カプコン. 2020年3月31日閲覧。
  15. ^ 『スーパー戦隊画報』 第2巻、竹書房、2006年、247頁。ISBN 978-4812427583 

外部リンク[編集]