鉄拳タッグトーナメント2

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鉄拳タッグトーナメント2
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケードゲーム
PlayStation 3
Xbox 360
Wii U
開発元 バンダイナムコゲームス
発売元 バンダイナムコゲームス
シリーズ 鉄拳シリーズ
人数 AC:1 - 2人(対戦)
PS3 / Xbos360 / Wii U:1 - 4人
メディア PS3:Blu-ray Disc1枚、ダウンロード販売
Xbox 360:DVD-ROM1枚、ダウンロード販売
Wii U:Wii U専用光ディスク1枚、ダウンロード販売
発売日 AC2011年9月14日稼働開始
PS3 / Xbox 3602012年9月13日
PS3(ダウンロード):2012年11月13日
Wii U:2012年12月8日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
売上本数 PS3
108,495本[1]
Xbox 360
8,255本[1]
Wii U
14,497本[1]
テンプレートを表示

鉄拳タッグトーナメント2』(てっけんタッグトーナメント ツー、Tekken TAG Tournament 2)は、バンダイナムコゲームス2011年9月14日に稼動開始した3D対戦型格闘ゲームである。鉄拳シリーズの第8作目に当たる。通称「鉄拳TT2」。 2012年3月27日にはバージョンアップ版である『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』(てっけんタッグトーナメント ツー アンリミテッド、Tekken TAG Tournament 2 UNLIMITED、通称:鉄拳アンリミテッド)も稼働を開始した。 また、家庭用版は、2012年9月にPlayStation 3 and Xbox 360 用ソフトとして、同年12月には Wii U 用ソフトとしてそれぞれ発売された[2]

内容[編集]

本作は旧ナムコ時代にリリースされた『鉄拳タッグトーナメント』(鉄拳TT)と同様に「キャラクターを2人ずつ選んでタッグ戦で闘う」という内容になっている(この内容での新作リリースは12年ぶり)。

過去の登場キャラクターを新技を追加した上で復活させている点も『鉄拳TT』と同様で、アーケード版では三島仁八、オーガ(『鉄拳3』と『鉄拳TT』時のトゥルーオーガに相当)、風間準、アンノウンの4人が復活し、家庭用版ではさらにコンボット、エンシェントオーガ(『鉄拳3』と『鉄拳TT』時のオーガに相当)、エンジェル、州光、ミシェール・チャンなどが復活した。新キャラクターとして、それまではエンディングムービーにしか登場しなかったセバスチャン(リリの執事)と、設定上のみの存在だったスリムボブ(肥満体になる前のボブ)も追加されている。それ以外のキャラクターは基本的に前作『鉄拳6』と『鉄拳6 BLOODLINE REBELLION』からの引き継ぎであるが、本作では三島平八は若くなり、また、ジュリア・チャンがジェイシーと名を変えて登場している。

システム[編集]

ゲームシステムは『鉄拳TT』時に採用していたシステムをベースに、新システムが上乗せされた形となっている。『鉄拳6』と『鉄拳6BR』に登場したレイジシステムやバウンドコンボなども引き継いでいるが、レイジの発動条件についてはタッグ戦であることを考慮したものへと変更されている。

タッグコンボ
対戦相手を浮かせた直後に控えのパートナーと交代し、パートナーが空中コンボを叩き込んでいくシステム。相手側に残されている体力回復可能ゲージも一緒に奪う効果がある。『鉄拳TT』時からあったシステムだが、本作では特定の浮かせ技に加え、キングのボディスマッシュのような崩れダウン誘発技からも可能になっている。
タッグアサルト
控えのパートナーも空中コンボでの追撃に同時参加する新システムで、こちらはダイレクトタッグアサルトまたはバウンド誘発技から始動する。パートナーが参加した分だけ1回のコンボで与えられるダメージは大きくなるが、タッグコンボとは違って体力回復可能ゲージを削れない(アサルトで与えた分は全て体力回復可能ゲージへと変換される)[3]。その上、相手側のパートナーが即座にレイジ状態になるというデメリットもある。
タッグスロー
パートナーとともに対戦相手に投げ技を決め、その隙に交代するというもの。全キャラクター共通コマンドから出せるものと、各キャラクター固有の投げ技から出せるものとがある。これも『鉄拳TT』時からあったシステムだが、タッグスロー発動時に出す投げ技の種類は変更されている。
タッグクラッシュ
ダウンした状態から緊急交代をする新システムで、交代時にはパートナーが上空から対戦相手めがけて急降下する(中段の攻撃判定あり、ダメージ0)。発動させると、発動者の体力回復可能ゲージとパートナーのレイジ状態を失う。

本作では、バルコニーブレイクというステージギミックが新たに追加された[3]。このギミックは、バルコニーのある一部のステージにおいて、バルコニーを破壊して相手を下に落とすものであり、下で待ち構えているパートナーが追撃することも可能である[3]

本作には従来までにあった各キャラクターの「1Pカラー・2Pカラー」の概念が無く、コスチュームは1種類に統一されているが、4つの攻撃ボタンそれぞれで選択した場合のカスタマイズが可能になった。その他、対戦で自分と相手に同じキャラクターが選択されたとき、後から選択した方は別カラーになるが、先に選んでいたキャラクターが1つでもカスタマイズしていた場合は、後から選んでも別カラーにはならない。

ICカードは従来の専用ICカードからバンダイナムコゲームス共通の「バナパスポートカード」へと変更され、カードスロットから非接触式カードリーダーに変わったことで電子マネー機能付き携帯電話でも戦績保存が可能になった。2011年11月1日からは、同様のシステムを採用しているセガの「Aimeカード」との相互利用も可能になった。カードは従来の「1キャラ1枚」から、カード1枚でキャラクター全員のデータが保存可能になった。なお、段位についてはキャラクターごとの独立したものになっている。

『鉄拳アンリミテッド』では、タッグ戦だけでなく「ソロvsタッグ」や「ソロvsソロ」の対戦が出来るモードが追加された。

家庭用版およびWiiU版で追加されたシステム[編集]

家庭用版には、近接格闘ロボット「コンボット」をカスタマイズする「FIGHT LAB」というモードが収録された。 このモードはヴァイオレットこと李超狼が自社製品「コンボット」を誤って初期化させてしまったために育成し直すという筋書きであり、初心者の練習台であると同時に、熟練プレイヤーがカスタマイズを楽しめる仕組みとなっている[4][5][6]

また、プレイ中のBGMを任意のものに変更できる「Tekken Tunes」という機能も追加された[7][6][8]。 CPU側では、カスタマイズ選択不可の背景LEDも存在する。

Wii U版の『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』(てっけんタッグトーナメント ツー ウィー・ユーエディション)には、プラットフォーム元の任天堂とのコラボレーションとして、マリオシリーズに登場するスーパーキノコや毒キノコを取って体が巨大化 / 縮小化した状態で戦う「キノコバトル」や、マリオリンクを始めとする任天堂キャラクターを模したコスチュームが収録されている[2]。こちらはAC・PS3・Xbox 360版とは異なり、ステージが多少変更されている。

登場人物[編集]

アーケード版からの登場キャラクター

  • スウェーデンの旗 ラース・アレクサンダーソン
  • ロシアの旗 アリサ・ボスコノビッチ
  • ドイツの旗 レオ
  • 不明の旗 ザフィーナ
  • スペインの旗 ミゲル
  • アメリカ合衆国の旗 ボブ
  • 日本の旗 風間仁(かざま じん)
  • 日本の旗 三島一八(みしま かずや)[注 1]
  • 日本の旗 三島平八(みしま へいはち)
  • 日本の旗 三島仁八(みしま じんぱち)
  • 不明の旗 アーマーキング
  • 不明の旗 レイヴン
  • オーストラリアの旗 クレイグ・マードック
  • モナコの旗 リリ
  • ロシアの旗 セルゲイ・ドラグノフ
  • アメリカ合衆国の旗 ジェイシー
  • メキシコの旗 キング
  • 日本の旗 風間飛鳥(かざま あすか)
  • 中華人民共和国の旗 馮威(フェン・ウェイ)
  • アメリカ合衆国の旗 ブライアン・フューリー
  • 吉光(よしみつ)
  • 中華人民共和国の旗 凌曉雨(リン・シャオユウ)
  • 不明の旗 ジャック-6( - シックス)
  • ブラジルの旗 クリスティ・モンテイロ
  • 大韓民国の旗 花郎(ファラン)
  • アメリカ合衆国の旗 マーシャル・ロウ
  • アメリカ合衆国の旗 ポール・フェニックス
  • 中華人民共和国の旗 雷武龍(レイ・ウーロン)
  • 日本の旗 李超狼(リー・チャオラン)
  • イギリスの旗 スティーブ・フォックス
  • アイルランドの旗 ニーナ・ウィリアムズ
  • アイルランドの旗 アンナ・ウィリアムズ
  • 大韓民国の旗 白頭山(ペク・トー・サン)
  • ロジャーJr.( - ジュニア)
  • クマ
  • パンダ[注 2]
  • アメリカ合衆国の旗 ブルース・アーヴィン
  • 中華人民共和国の旗 王椋雷(ワン・ジンレイ)
  • 不明の旗 木人(もくじん)
  • 日本の旗 巌竜(がんりゅう)
  • ブラジルの旗 エディ・ゴルド
  • デビル仁( - じん)
  • 日本の旗 風間準(かざま じゅん)
  • 不明の旗 オーガ[注 3]

家庭用版での追加キャラクター

  • コンボット
  • 不明の旗 エンシェントオーガ[注 4]
  • 不明の旗 エンジェル[注 5]
  • 日本の旗 州光(くにみつ)
  • アメリカ合衆国の旗 ミシェール・チャン
  • アメリカ合衆国の旗 フォレスト・ロウ
  • アレックス[注 6]
  • ロシアの旗 プロトタイプ・ジャック
  • 不明の旗 タイガー・ジャクソン[注 7][注 8]
  • 日本の旗 平野美晴(ひらの みはる)[注 9]
  • モナコの旗 セバスチャン
  • アメリカ合衆国の旗 スリムボブ
  • ロシアの旗 Dr.ボスコノビッチ
  • 不明の旗 ヴァイオレット[注 10]

最終ボスキャラクター

ステージ[編集]

Arctic Dream (アークティク・ドリーム) - フィンランドの旗 フィンランド
クリスマスのフィンランドのステージ。サンタクロースとトナカイがいて、氷彫刻やイルミネーションがある。夜空にはオーロラがあり、時折そりに乗ったサンタクロースが出現する。
Arena (アリーナ) - 日本の旗 日本 東京都
鉄拳タッグトーナメントのコロシアムステージ。
Bountiful Sea (バウンティフル・シー) - 南太平洋
カツオの一本釣りが行われる厳竜丸という漁船のステージ。外にある舳先の台座から巌竜が旗を振っており、巌竜をプレイヤーか相手にしているとそこからいなくなる。
Condor Canyon (コンドル・キャニオン) - コロンビアの旗 コロンビア
アメリカグランドキャニオンがモチーフのステージで、ハゲタカミーアキャットが生息している。バルコニーブレイクが可能で、その下からは恐竜の化石がある。
Dusk after the Rain (ダスク・アフター・ザ・レイン) - 中華人民共和国の旗 中国
中華料理店のテラスステージ。バルコニーブレイクが可能で、その下には屋台などがあり、地面は雨上がりなのか水たまりがある。
Eternal Paradise (エターナル・パラダイス) - フィジーの旗 フィジー
南国リゾート地ステージ。ビキニ姿の女性たちが座っており、キャラクターが近づくとプールに落ちてしまう。プールにはイルカがいる。
Festive Parade (フェスティヴ・パレード) - アメリカ合衆国の旗 アメリカ
ホテルのテラスステージで、外ではバルーンパレードが行われている。大きな窓を壊すと、ホテルの中にいた人々が悲鳴を上げながら逃げていく。
Fontana di Trevi (フォンタナ・ディ・トレヴィ) - イタリアの旗 イタリア
トレヴィの泉ステージ。周りには人々が応援している。
Historic Town Square (ヒストリック・タウン・スクエア) - ドイツの旗 ドイツ
ブレーメンステージ。周りには野菜やパンの屋台、カフェテラス、オルゴールを鳴らす人、シャボン玉をしている人、花売りの女性がいる。時間が経つとブレーメンの音楽隊に出てくる動物たちが登場する。
Moonlit Wilderness (ムーンリット・ウィルダーネス) - イギリスの旗 イギリス
月明かりが照らす遺跡ステージ。鳩が所々いる。壁を壊すことが出来る。
Sakura Schoolyard (サクラ・スクールヤード) - 日本の旗 日本 神奈川県 横須賀市
卒業式が行われている三島高専の校庭ステージ。周りにいる先生や生徒たちの中にパンダがおり、パンダをプレイヤーか相手にしているとそこからいなくなる。
Strategic Space (ストラテジック・スペース) - アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ
ランダムセレクト専用ステージ。トレーニングステージ風。バルコニーブレイクと壁壊しと灰色の床を叩きつけて壊すステージギミックが可能。
Tempest (テンペスト) - ノルウェーの旗 ノルウェー
嵐の中の石油プラットフォームステージ。バルコニーブレイクが可能。
Wayang Kulit (ワヤン・クリ) - インドネシアの旗 インドネシア
ワヤン・クリの上演が行われているステージで、空には多数のスカイランタンが浮かんでいる。
Winter Palace (ウィンター・パレス) - カナダの旗 カナダ
冬の城跡のステージ。バルコニーブレイクが可能。
Hall of Judgement (ホール・オヴ・ジャッジメント) - 日本の旗 日本 奈良県 奈良市
三島仁八・平八専用ステージ。日本の寺がモチーフ。床壊しが可能。
Naraku (ナラク/奈落) - 日本の旗 日本 奈良県 奈良市
トゥルーオーガ専用ステージ。地獄を思わせるステージ。
Heavenly Garden (ヘヴンリー・ガーデン) - 不明の旗 地区不明
風間準専用ステージ。蓮の花がいくつか配置しており、地面は泉になっている。天国を思わせるステージ。
Fallen Garden (フォーレン・ガーデン) - 不明の旗 地区不明
アンノウン専用ステージ。風間準に勝利すると彼女はアンノウンに変身してくる。Heavenly Gardenが禍々しく変貌した地獄を思わせるステージ。泉になっている地面は紫色に染まり、戦闘が進むにつれプレイヤーと相手も紫に染まる。

家庭用版追加ステージ[編集]

以下のステージは家庭用版にて追加されたステージであり、(★)はPS3版・Xbox360版の無料ダウンロードコンテンツとして配信されたステージである[9]

Coastline Sunset (コーストライン・サンセット) - フィリピンの旗 フィリピン
夕方のフィリピンの海沿いの道路ステージで、周囲には屋台や車がたくさん並んでいる。バスが衝突して倒れた看板が横たわっている。
Extravagant Underground (エキストラヴァガント・アンダーグラウンド) - ロシアの旗 ロシア(★)
派手な内観の駅のホーム。壁を壊すことが可能。ダウンロードコンテンツとして確認されている。
Fireworks Over Barcelona (ファイヤーワークス・オーヴァー・バルセロナ) - スペインの旗 スペイン
「ROSA FLAMENCO (ロサ・フラメンコ)」という店名の、フラメンコの舞台があるスペインのバー。外にはサグラダ・ファミリアが見え、夜空には花火が打ち上げられている。バルコニーブレイクが可能で、周りに花壇がある庭で戦うことになる。
Moai Excavation (モアイ・エキスカヴェーション) - チリの旗 チリ(★)
モアイ像の修復作業場。床壊しのステージギミックが可能。
Modern Oasis (モダン・オアシス) - サウジアラビアの旗 サウジアラビア(★)
高層ビルの大型エレベーター。
Odeum of Illusions (オデオン・オヴ・イリュージョンズ) - ポーランドの旗 ポーランド(★)
マジックショーを開催している劇場の大ホール。時間が進むにつれて舞台にいるマジシャンが様々なマジックを披露する。客席の上には空中浮遊をしている2人の美女がいる。
Riverside Promenade (リヴァーサイド・プロメナード) - フランスの旗 フランス
セーヌ川が流れる雨のパリの橋。バルコニーブレイクが可能で、その下で戦うことになる。外にはエッフェル塔が見える。
Snoop Dogg (スヌープ・ドッグ) - アメリカ合衆国の旗 アメリカ
家庭用版の初回特典として封入されているダウンロードコードを入力することで入手できるステージ。アメリカのヒップホップミュージシャンのスヌープ・ドッグとのコラボレーションであり、ステージサイドにはスヌープ本人も登場しているほか、専用BGMとして彼が書き下ろした『KNOCC 'EM DOWN』が流れる[10]
Tropical Rainforest (トロピカル・レインフォーレスト) - ブラジルの旗 ブラジル
バルコニーブレイクが可能で、下にはヴァイオレットシステムズ社の研究所がある熱帯雨林が広がっている。
Tulip Festival (チューリップ・フェスティヴァル) - オランダの旗 オランダ
祭りが行われているオランダのチューリップ畑。

開発[編集]

Electronic Entertainment Expo 2012にて出展された本作


シリーズのプロデューサーである原田勝弘は2010年9月17日、ツイッターを通じて東京ゲームショウ闘劇ブースで新作を披露することを明らかにした[11]

この時点で、『鉄拳 X ストリートファイター英語版』または『鉄拳7』のいずれかに関連する情報ではないかという憶測が流れた[12]

翌日の9月18日、原田は予告通り東京ゲームショウ2010の闘劇ブースにて『鉄拳タッグトーナメント』の続編にあたる本作の制作発表を行った[13]

日本では2011年夏の稼働開始を予定していたが、東日本大震災により、同年秋に延期となった[14]

World Cyber Games 2010にて、原田は家庭用版を出すと話し、限定キャラクターやおまけモードの導入を明らかにした[15]。また、原田は家庭用版は『ストリートファイター X 鉄拳』と『鉄拳 X ストリートファイター英語版』の間に発売する予定であると話した[16]

制作[編集]

本作の開発は、家庭用版『鉄拳6』の開発が終了した2010年頃から始められた[17]

本作の家庭用版は4人のキャラクターを同時に描画できることを売り出すという方針が立てられ、長い開発期間が設けられた[18]

『鉄拳6』と『鉄拳6BR』で使われたPlayStation 3基板SYSTEM357では4人のキャラクターを同時に描画するには負荷が大きすぎることから基板をSYSTEM 369に変更した[17]。また、バンダイナムコが開発した『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』などで使われた可変解像度描画システムを導入することとなり[19]、開発チームはプログラムや描画システムを一から作り直した[18]。 開発チームの一員である米盛祐一はファミ通とのインタビューの中で、『鉄拳5』から『鉄拳6』に移行する時よりも大量の素材を制作したのではないかと振り返っている[18]

『鉄拳3』をベースとしていた前作は、キャラクターの個別化が不十分だったため、たとえば三島家の誰かの使い方をマスターしていれば、性能が似ている別の誰かを扱うことも出来た[18]。 それから12年の間、開発チームが要望に応え続けてきたことにより、キャラクターの個別化が進み、システムも増えた[18]。 結果としてコンパチキャラクターが減少し、本作の稼働から1ヶ月後に「1キャラクターしか使えず、パートナーを選べない」という問題が浮上した[18]。 開発チームはすぐさまゲームバランスやシステムの見直しに踏み切り、アップデート版である『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』として発表した[18]

また、1キャラクターしか扱えないという要望に応えるため、通常のタッグ戦のほかにソロモードや1対2で戦うモードが追加された[18]

さらに、タッグを組む2キャラクターを2人で操作するというペアモードも追加された。このペアモードは『ストリートファイター X 鉄拳』のスクランブルモードに近い[20]

『鉄拳アンリミテッド』のソロモードにおけるレイジシステムは『鉄拳6』のそれを継承した一方、タッグモードでは新しくパートナーにもレイジシステムが適用された。 キャラクターの体力が一定数を下回るとレイジが発動して技が強化され、キャラクターから赤いオーラが発せられ、体力ゲージが赤く点滅する。 また、キャラクターが一定回数攻撃を受けると、パートナーのライフバーが点滅する。もし、自分がダウンした時点でパートナーの体力ゲージが点滅していた場合、パートナーが強化される[20]

家庭用版[編集]

家庭用版は『鉄拳アンリミテッド』をベースとしており[21]、同作に登場した44人に加え、新しいキャラクターが登場し、最終的には史上最多の59人のキャラクターが登場することとなった。 家庭用向けの追加キャラクター選定にあたり、開発チームは要望の多いキャラクターに加え、『鉄拳TT』のメリットを生かせるようにするため、独特の性能を持つキャラクターと似た系統の持つキャラクターを出すことにした。

また、近接格闘ロボット「コンボット」を育成する「FIGHT LAB」というモードが新しく追加された[22][6]。 カスタマイズされたコンボットは見た目だけではどのような技を持っているのかわからないことから、競技性の高いランクマッチではコンボットを使えないようにするなど、「FIGHT LAB」の導入は慎重に行われた[18]

PlayStation 3版とXbox 360版は3D立体視に対応しており、プレイヤーがエフェクトを調整することが出来る[23]

家庭用版の初回限定特典として、男性や動物も含めたほぼ全キャラの水着コスチュームやリリ専用のコスチュー「ふわふわスカート」、4人の追加キャラクターと追加ステージがダウンロードできるコードが付属した。家庭用版の恒例として、大暮維人(アンナ)、コヤマシゲト(アリサ)、サイモン・ビズリー(平八)、皆川亮二(ミゲル)、いのまたむつみ(ジェイシー)、寺田克也(州光)といった著名な漫画家が手掛けたコラボコスチュームが登場したほか、フジサワトミオ山下しゅんやJUNNYの3名が手掛けたキャラパネルも登場した[8]

加えて、「World Tekken Federation」というウェブサイトが開かれ、プレイヤーが試合データを確認できるようになった[24]。 プレイヤーはこのサービスを通じて他のプレイヤーとチームを組んだり、オンライン対戦を楽しむことが出来るほか、世界中のプレイヤーとリアルタイムでリーダーボードを使うことが出来た[25][26][24]

2012年11月13日に北米の PlayStation Network にてダウンロード販売が開始され[27]、2012年11月21日には欧米のPSNでの配信が開始された。

同年12月末には Xbox Liveでの配信も行われた[28]

WiiU版[編集]

ロサンゼルスで開かれたE3 2011に出展された時点では、WiiU用『鉄拳』の新作という情報しか明らかにされておらず、タイトルもつけられていなかった[29] 。 翌年のE3 2012にて、本作がPS3とXbox360に続いて、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』としてWiiUに移植されることが明らかとなった[30]

WiiU版はは、サードパーティー製のWiiU用ゲームで初めて、パッケージ販売とNintendo eShopでのダウンロード販売が実施された。日本では、パッケージ版よりもダウンロード版の価格が若干安くなっていた[31]

WiiU版では任天堂とのコラボレーションの一環として、マリオシリーズに登場するスーパーキノコなどによる状態変化を用いて戦う「キノコバトル」といったモードや、マリオや『メトロイド』などをモチーフとした衣装が追加された[2]

また、WiiU版には限定コンテンツや、Xbox360版とPS3版のDLC類が最初から収録されている[32]

音楽[編集]

本作の音楽は、遠山明孝,佐野信義,岡部啓一,濱本理央,井上拓,椎名豪が手がけた[33] 家庭用版ではこれらのメンバーに加え、矢野義人、渡辺量、細江慎治佐宗綾子三宅優帆足圭吾が音楽を手がけた[34]

その他[編集]

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通39 (10,9,10,10) /40 (Xbox 360/PS3)[37]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ デビルに変身可能。
  2. ^ クマとは別キャラ扱いになった。
  3. ^ 実際には第2形態のトゥルーオーガ。
  4. ^ オーガの第1形態。
  5. ^ デビルとは別キャラ扱い。
  6. ^ ロジャー(Jr.)とは別キャラ扱いになった。
  7. ^ エディとは別キャラ扱いになった。
  8. ^ 唯一エンディングムービーは無い。
  9. ^ シャオユウとは別キャラ扱い。
  10. ^ リーとは別キャラ扱い。
  11. ^ 家庭用版ではプレイヤーキャラとして使用可。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』 エンターブレイン2013年2016年8月14日閲覧。
  2. ^ a b c Tekken Tag Tournament 2”. Nintendo.com. 2012年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月15日閲覧。
  3. ^ a b c PS3/Xbox 360「鉄拳タッグトーナメント2(仮)」最大4人で楽しめるマルチプレイシステムや,新モード「FIGHT LAB(仮称)」などを紹介”. 2018年11月3日閲覧。
  4. ^ Jackson, Mike (2012年4月11日). “News: Tekken Tag Tournament 2 hits consoles September with new features”. ComputerAndVideoGames.com. 2012年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月8日閲覧。
  5. ^ 「鉄拳タッグトーナメント2」,近接格闘ロボット「コンボット」育成モード「FIGHT LAB(ファイトラボ)」のムービーを公開”. 2018年10月30日閲覧。
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  7. ^ Reynolds, Matthew (2012年8月21日). “Tekken Tag Tournament 2 preview: New features added to best-of package”. Digital Spy. 2012年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年8月27日閲覧。
  8. ^ a b 『鉄拳タッグトーナメント2』待望のコラボレーションコスチュームが公開!【映像配信】”. ファミ通. エンターブレイン (2012年8月15日). 2018年11月3日閲覧。
  9. ^ 『鉄拳タッグトーナメント2』新たなダウンロードコンテンツを10月9日より無料配信!” (2012年9月20日). 2018年11月3日閲覧。
  10. ^ 『鉄拳タッグトーナメント2』とスヌープ・ドッグのコラボレーションの詳細が判明 初回版に“Snoop Dogg”ステージを収録” (2012年6月21日). 2018年11月3日閲覧。
  11. ^ @harada_tekken. "原田による2010年9月17日のツイート" (ツイート). 2018年11月1日閲覧Twitterより. 
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  13. ^ Pakinkis, Tom (2010年9月19日). “News: Tekken Tag Tournament 2 confirmed, trailer”. ComputerAndVideoGames.com. 2014年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月7日閲覧。
  14. ^ 【GTI 11】《鐵拳 TT 2》製作人原田勝弘專訪 暢談遊戲特色與製作理念” (Chinese). 2012年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月23日閲覧。
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  16. ^ Katsuhiro Harada's Twitter page”. 2016年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月4日閲覧。
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  21. ^ 『鉄拳タッグトーナメント2』 原田勝弘氏に緊急インタビューを敢行【GGD 2012】”. 2018年10月30日閲覧。
  22. ^ 「鉄拳タッグトーナメント2」,近接格闘ロボット「コンボット」育成モード「FIGHT LAB(ファイトラボ)」のムービーを公開”. 2018年10月30日閲覧。
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外部リンク[編集]