ミーアキャット

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ミーアキャット
スリカータ
ミーアキャット Suricata suricatta
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: マングース科 Herpestidae
: スリカータ属 Suricata
Desmarest, 1804[2]
: ミーアキャット S. suricatta
学名
Suricata suricatta (Schreber, 1776)[2]
シノニム

Viverra suricatta Schreber, 1776
Viverra tetradactyla Pallas, 1777
Suricata capensis Desmarest, 1804
Suricata viverrina Desmarest, 1819

和名
スリカータ[3][4][5]
ミーアキャット[6]
英名
Meerkat[1][3][4]
Slender-tailed meerkat[1]
Suricate[1][3][4]

分布域

(動画) ミーアキャット

ミーアキャットSuricata suricatta)は、哺乳綱食肉目マングース科スリカータ属に分類される食肉類。本種のみでスリカータ属を構成する[2]。別名スリカータ[3][4][5]ミーアカット[4]

分布[編集]

アンゴラ南西部、ナミビア南部および西部、ボツワナ南西部、南アフリカ共和国北部および西部[1]

模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)は喜望峰[2]

形態[編集]

頭胴長(体長)25 - 31センチメートル[4]。尾長17 - 25センチメートル[4]体重オス626 - 797グラム、メス620 - 969グラム[2]。背面は肩1.5センチメートル・尾基部は2センチメートルと長く柔らかい体毛で被われるが、腹面はまばらに短い体毛で被われる[4]。背面は黄褐色や灰褐色や灰白色で[4]、暗褐色の横縞が入る[3]。横縞の数は10本[4]。顔や喉は灰白色[3]。眼の周囲や耳介は黒い[3][4]。尾の先端は黒く[3]、基部は黄褐色[4]

歯列は門歯が上下6本、犬歯が上下2本、臼歯が上下6本、大臼歯が上下4本で計36本[2][4]。四肢は細く、指趾の本数は4本[4]。前肢の爪は長く1.5センチメートルで、後肢の爪の2倍以上の長さに達する[4]

オスにのみ肛門の周辺に臭腺(肛門腺)がある[4]。乳頭の数は6個[4]

分類[編集]

以下の分類・分布はStaaden(1994)に従う[2]

Suricata suricatta suricatta (Schreber, 1776)
南アフリカ共和国
Suricata suricatta iona Cabral, 1971
アンゴラ[4]
Suricata suricatta marjoriae Bradfield, 1936
ナミビア

生態[編集]

石や岩の多い荒地やサバンナに生息する[4]昼行性[3][4][5]。地中に直径10センチメートルの巣穴を掘って生活する[4]。ペアもしくは家族群で生活し、複数の家族群が一緒に生活することもある[4]

昆虫クモサソリ多足類爬虫類鳥類、小型哺乳類、植物の茎、芽、根、果実などを食べる[4]

繁殖様式は胎生。10月から翌4月に交尾を行い、妊娠期間は11週間[4][5]。1回に2 - 5頭の幼獣を産む[4]。授乳期間は4 - 6週間。幼獣は生後12 - 14日で開眼する[4]。生後3 - 4週間で固形物を食べるようになる[5]。生後10週間で独立する[4]。生後9か月で性成熟する[4]

群れには一組の優位オスと優位メスがいて、このペアのみが繁殖活動を行う。群れの他のメンバーは基本的に繁殖をせず、ヘルパーとして子守や授乳を行う。また、ヘルパーが幼い子供達に餌の捕り方を教育するという行動が観察されている(Thornton A. et al., Science 313, 227-229 (2006))。

人間との関係[編集]

英名Suricataは南アフリカでの呼称に由来する[2]。英名Meerkatは古い文献ではmierkatとされ、これはアフリカーンス語で「シロアリ(mier)のマングース(kat)」の意で、本種が蟻塚の上で直立したりシロアリも食べることが由来と考えられている[2]

農地開発の影響やペットとして流通することもあるが、種として絶滅のおそれになるような脅威はないと考えられている[1]

ペットとして流通する事もある[1]。日本では1976年に日本平動物園が飼育下繁殖に成功した[7]富山市ファミリーパークでは1985年から1991年現在までに4回の繁殖に成功している[5]。飼育下では複数のペアで飼育すると特にメス同士が激しく闘争し、全滅した例もある[5][7]

出典[編集]

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  1. ^ a b c d e f g Jordan, N.R. & Do Linh San, E. 2015. Suricata suricatta. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T41624A45209377. doi:10.2305/IUCN.UK.2015-4.RLTS.T41624A45209377.en, Downloaded on 05 August 2018.
  2. ^ a b c d e f g h i Moira J. van Staaden, "Suricata suricatta," Mammalian Species, No. 483, American Society of Mammalogists, 1994, Pages 1-8.
  3. ^ a b c d e f g h i John Rood, W. Chris Wozencraft 「スリカータ」古屋義男訳『動物大百科 1 食肉類』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、167頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab 祖谷勝紀・伊東員義 「ジャコウネコ科の分類」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、78-118頁。
  5. ^ a b c d e f g 山本茂行 「愛くるしいスリカータ」『動物たちの地球 哺乳類II 2 マングース・ハイエナほか』第9巻 50号、朝日新聞社1992年、52-53頁。
  6. ^ 川田伸一郎, 岩佐真宏, 福井大, 新宅勇太, 天野雅男, 下稲葉さやか, 樽創, 姉崎智子, 横畑泰志世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  7. ^ a b 佐野豊・三宅隆 「ミーアキャットの飼育と繁殖」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、202-205頁。

関連項目[編集]