アクト・アゲインスト・エイズ

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アクト・アゲインスト・エイズ（英語: Act Against AIDS、略称AAA）とは、12月1日の「世界エイズデー」に開かれるエイズ啓発運動の一環。

概要[編集]

1993年、より多くの人にエイズに対し関心を持ち、「エイズという怖い病気が出てきた。感染すると必ず死んでしまう」「感染者に触れるだけでうつってしまう」[注 1]といった当時流れていた新しい病に対する無知から生じた誤解と偏見をなくし正しい知識を広めることを目的に、「エイズには知るワクチン」というテーマを挙げ、音楽業界（特に芸能プロダクション「アミューズ」）を中心に企画され、ミュージシャン、俳優、タレント（主にアミューズ所属者やその友人）らが集まり、コンサートイベントとして開始された[1]。

その後AAAは、講演会、フリーマーケット、各学校等で多岐に渡る活動がなされている。なお、収益金は、海外のHIV患者の子供たちへの支援のために、寄付される。

毎年コンサートイベントは、東京・日本武道館はじめ大阪や名古屋など、複数箇所・ジャンルで行なわれる。その他、現在個人単位で開催しているのは桑田佳祐がおり、毎年11月30日・12月1日・12月2日（1998年以降）の3日間、単一のテーマに沿ったコンサートを行うほか、未開催の年に行うコンサートにおいてもエイズに関する啓発パンフレットを配布している。

なお、AAAのポスターを最初に描いたのは画家のキース・ヘリング（自身もHIVで亡くなった）。現在でもこの“患者の肩を左手で抱き、右手で握手をする健常者”のイメージはAAAのロゴとして使われている。

25年目の2020年7月をもって活動を終了することが2018年10月31日に発表された。理由として治療法の進歩により死亡率が激減した事もあってエイズを取り巻く環境は大きく変わり、HIV感染を早期に知り、適切な治療を受ければエイズ発症を防ぐことができるようになり、様々なメディアにおいても海外での動向も含め、エイズに関する正しい情報が発信されるようになり、設立当初の目的である「無知の状態からのエイズ啓発」という意味では一定の成果をあげることができたという認識のもと、一つの区切りとしての終了であるとしている[1]。また、2020年からは『アクト・アゲインスト・エニシング』（英語: Act Against Anything）という名称にし、栄養失調や脳性まひなどといった病気で苦しんでいる子供達への支援などを幅広く行う事が、2018年12月1日に日本武道館で開催された『Act Against AIDS 2018｢THE VARIETY 26」』で発表された[2]。

スローガン[編集]

  • エイズを知ろう
  • エイズを防ごう
  • エイズと付き合おう

コンサート[編集]

Act Against AIDS '93[編集]

開催日：1993.12.01

Act Against AIDS '94[編集]

開催日：1994.12.01

Act Against Aids '95[編集]

開催日：1995.12.01

Act Against AIDS '96[編集]

開催日：1996.12.01

  • Bunkamuraオーチャードホール 「MUSIC PLAZA IN ORCHARD」
    森山良子、石川鷹彦、財津和夫、さだまさし、白鳥恵美子、ティントブルー、BEGIN、ブロード・サイドーフォー、マイク真木
  • パシフィコ横浜 国立大ホール「Act Against AIDS‘96.夷撫悶汰レイト・ショー」 開催日：1996.12.01,02,03
    夷撫悶汰(桑田佳祐)、青木千恵、安達桂子、荒木俊男、海沼正利、小倉博和、小倉久寛、河東伸夫、川崎悦子、クリトリーナ池川、栗原妃美、小池 修、近藤和彦、島 健、清水美恵、竹野昌邦、田村綾子、西村浩司、樋沢達彦、広原正典、ボッキー青木、前田康美、正城慎太郎、真下 進、三井アヤ、三ツ木舞、村上“ポンタ”秀一、村田陽一、森田ヒロコ、山城純子、吉永 寿
  • 渋谷ON AIR WEST
    岸谷五朗、寺脇康文、宇都宮 隆、ウルトラマンティガ、加藤貴子、唐沢寿明、木根尚登、京本政樹、手島いさむ、バカルディ、爆風スランプ、BEGIN、Pink Lady、福田裕彦
  • 六本木ヴェルファーレ
    相川七瀬、翠玲、PANDORA
  • 新宿LIQUID Room
    CHARA、UA、浅田祐介、シアターブルック、三上博史、りょう
  • NISSHIN POWER STATION
    竹中尚人、石田長生、BAHO
  • 原宿RUIDO
    アップル＆ベアーズ、Water Pic Man、Kangaroo pockets、THE JUCE、SKIP COWS、stray、SLAP STICKS
  • 渋谷CLUB QUATTRO
    OCTOPUS(From U.K)、PLECTRUM、THE PRIMROSE
  • 下北沢CLUB Que
    FISHMANS、HYSTERIC SUZIES、PEALOUT、Pre-school
  • クラブダイアモンドホール
    PSYCHO BABYS、JAMES HAVENS &NAGOYA、露崎春女、平岩英子、HOOPER、吉岡 忍、ZIP-FMミュージックナビゲーター
  • 神戸ワールド記念ホール
    THE VOICE OF CHIVELA WATER、JAY WALK、JAY‘S MASS CHOIR、Salt&Sugar、貴水博之、谷村有美、チャカ(PSY’S)、ヒロ寺平、福富英明、山崎まさよし、 FM802 DJ
  • 仙台ビーブベースメントシアター
    SPIRITS、NO.1BLOCK、BREAK SOUL、夜光虫、REJOYCE
  • 新潟フェイズ
    葛城哲哉、杉山清貴、敷島関、古俣健次

Act Against AIDS '97[編集]

  • 「桑田佳祐 歌謡サスペンス劇場」（11.28 / ワールド記念ホール、11.30, 12.01 / パシフィコ横浜 国立大ホール）

Act Against AIDS '98[編集]

  • MUSIC PLAZA IN ORCHARD 渋谷Bunkamuraオーチャードホール
  • 桑田佳祐 「桑田佳祐オールリクエストショー」(11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール)
  • 「」(CLUB DIAMOND HALL) Chocolat、hal、他
  • 他会場

Act Against AIDS '00[編集]

  • 「THE VARIETY 08」（日本武道館）
    岸谷五朗、寺脇康文、ポルノグラフィティ、TM NETWORK、浜田省吾他
  • 桑田佳祐 「桑田佳祐が選ぶ20世紀のベストソング」（11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール）

Act Against AIDS 2001[編集]

Act Against AIDS 2002[編集]

  • 「THE VARAIETY 10」日本武道館
    岸谷五朗、寺脇康文、スーパースランプ、宇都宮隆、木根尚登、椎名へきる、京本政樹、江角マキコ、戸田恵子、PaniCrew、HEADS、Buzy、柴矢裕美、ポルノグラフィティ、桑田佳祐
  • Act Against AIDS 2002 MUSIC PLAZA IN ORCHARD （Bunkamuraオーチャードホール）森山良子、V3（森山良子、山本潤子、白鳥英美子）、BEGIN
  • Act Against AIDS 2002 LIVE IN NAGOYA （名古屋市民会館大ホール）
  • Act Against AIDS 2002 LIVE IN OSAKA （大阪城ホール）

Act Against AIDS 2003[編集]

  • 「THE VARIETY 11」(2003.12.01)(日本武道館)
    岸谷五朗、寺脇康文、サンプラザ中野、他
  • 桑田佳祐 「栄光のDISCO & SOUL」（11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール）
  • 「MUSIC PLAZA IN ORCHARD」（Bunkamuraオーチャードホール）
    森山良子、amin(From上海)、夏川りみ、堀内佳、ラウラ、他

Act Against AIDS 2004[編集]

  • 「THE VARIETY 12」（日本武道館）　岸谷五朗、寺脇康文、他
  • Act Against AIDS 2004 MUSIC PLAZA IN ORCHARD （Bunkamuraオーチャードホール） 森山良子他
  • featuring‐PIA SUPER LIVE GROOVE #13 （ヴェルファーレ） DJ TARO、他
  • LIVE IN NAGOYA （愛知厚生年金会館） 井手麻理子、倖田來未、Do As Infinity、他
  • LIVE IN OSAKA （大阪城ホール） KAN、鈴木雅之他
  • 桑田佳祐「THE GOLDEN AGE OF BRITISH ROCK 〜愛と青春の英国ロック〜」（11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール）

Act Against AIDS 2005[編集]

Act Against AIDS 2006[編集]

  • 桑田佳祐 「星条旗よ永遠なれ!? 〜私のアメリカン・ヒーローズ」（11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール）


絢香、Char、平原綾香、ビギン、アンジェラ・アキ、aika (12.01/大阪城ホール）

Act Against AIDS 2007[編集]

  • 「15年かヨ！全員集合」（日本武道館）
  • MUSIC PLAZA IN ORCHARD（オーチャードホール）
  • LIVE IN OSAKA（大阪城ホール、1万人の第九の関係で11月29日に開催）
  • LIVE IN NAGOYA（愛知厚生年金会館）


Act Against AIDS 2008[編集]

  • 「THE VARIETY」（日本武道館）
  • 桑田佳祐 「昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」（11.30, 12.01, 12.02 / パシフィコ横浜 国立大ホール）
  • LIVE IN NAGOYA （愛知県勤労会館）
  • LIVE IN OSAKA（大阪城ホール）

Act Against AIDS 2009[編集]


Act Against AIDS 2010[編集]

  • 開催：2010年12月1日（日本武道館）
    • タイトル：『Act Against AIDS 2010 感謝まつり THE VARIETY ジュワッチ！(18)』
    • 出演：岸谷五朗、寺脇康文、サンプラザ中野くん、パッパラー河合、ポルノグラフィティ、Perfume、FLOW、三浦春馬、佐藤健、吉高由里子、ゼブラクイーン、岸谷香、森公美子、角田信朗、キマグレン、キューティクル鈴木、原田達也、バーベQ和佐田、千葉"団長"孝、五十嵐公太、立井幹也、高橋結子、白土直子、丸山優子 など

Act Against AIDS 2011[編集]

  • 開催：2011年12月1日（日本武道館）
    • タイトル：『Act Against AIDS 2011「THE VARIETY 19 -頑張れ！東北-」』
    • 出演：岸谷五朗、寺脇康文、サンプラザ中野くん、パッパラー河合、ポルノグラフィティ、FLOW、WEAVER、Skoop On Somebody、CASCADE、三浦春馬、佐藤健、Perfume、高橋優、Hemenway、角田信朗、賀来賢人、さくら学院、エンペラー福田、バーベQ和佐田、千葉“団長”孝、キューティクル鈴木、五十嵐公太、立井幹也、高橋結子、池辺愛（モエヤン）、久保いろは（モエヤン）など

Act Against AIDS 2012[編集]

  • 開催：2012年11月30日,12月1日（日本武道館）
    • タイトル：『Act Against AIDS 2012 「THE VARIETY 20」』
    • 出演：岸谷五朗、寺脇康文、福士誠治・綾野剛・前川紘毅・松田翔・大塚茜 from サイケデリック・ペイン、岸谷香、Crystal Kay、THE SECOND from EXILE、佐藤健、サンプラザ中野くん、C&K、城田優、大地真央、高橋優、パッパラー河合、Perfume、福田彩乃、福山雅治、プリンセスプリンセス、FLOW、ポルノグラフィティ、三浦春馬、森公美子、ウルトラマンティガ、賀来賢人・石田ニコル・TAKE(Skoop On Somebody)・加藤潤一・小林由佳 from RENT、五十嵐公太、エンペラー福田、キューティクル鈴木、今野多久郎、立井幹也、千葉“団長”孝、中村百花、丹羽麻由美、バーベQ和佐田、Buri Bari Bombers、水田航生、SHUN(大村俊介)、石井靖見、IKKO、大岩主弥、大曽根敬大、大野清美、清家とも子、藤林美沙、松永一哉、松本光子、森口彩乃、山田裕美子

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ HIVは通常の環境では非常に弱いウイルスであり、一般に普通の社会生活をしている分には感染者と暮らしたとしてもまず感染することはない。詳細は後天性免疫不全症候群#感染経路を参照の事。

出典[編集]

  1. ^ a b Act Against AIDS運営事務局 What's New
  2. ^ 『Act Against AIDS』が2020年に名称変更 岸谷五朗「より広い支援をしようと…」2018年12月1日 オリコンニュース
  3. ^ ＜岸谷五朗・寺脇康文インタビュー＞岸谷「やってきたことは無駄ではなかった。だから今年も開催出来る、開催する、しなきゃいけない、って繋がっていく感じかな。」岸谷五朗と寺脇康文が考えるAct Against AIDS（アクト・アゲインスト・エイズ）「THE VARIETY」（ザ・バラエティー）JARA 2018年11月18日

外部リンク[編集]

HIV / AIDS と共に生きる人々（people living with HIV / AIDS、HIV positive people）
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疾患・症状
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