BITTERSWEET SAMBA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Bittersweet Samba
Herb Alpert & The Tijuana Brassの楽曲
収録アルバムWhipped Cream & Other Delights
リリース1965年
規格レコード
ジャンルジャズ
時間1分43秒
レーベルA&M Records
作曲者Sol Lake
プロデュースハーブ・アルパート

Bittersweet Samba」(ビタースウィート・サンバ)とは、トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパート(Herb Alpert)による「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」の1965年のアルバム『ホイップド・クリーム&アザー・ディライツ』に収録されている、ジャズアメリアッチ?)のインストゥルメンタル曲である。曲の演奏時間は、実際には1分43秒。作曲 : ソル・レイク (Sol Lake)、演奏 : ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス (Herb Alpert & The Tijuana Brass)[1]

オールナイトニッポンとの関係[編集]

日本では、1967年にスタートしたニッポン放送系のラジオ深夜番組オールナイトニッポン』シリーズのテーマ曲として使われているため、ラジオリスナーには大変馴染み深い曲であり、一般にこの曲といえば『オールナイトニッポン』のイメージが強い(前述の様に原曲は2分にも満たないが、番組用に編集されている。ただし、オールナイトニッポン関連のCDに収録されている曲は原曲である)。そのため、オールナイトニッポンのパロディーネタでもよく使用される。また、オールナイトニッポン関連イベントの告知でもこの曲はよく使用される。

1973年、『オールナイトニッポン』はそれまでニッポン放送のアナウンサーらがDJを務めていたが、この頃よりパーソナリティをタレント・歌手・芸人らが担当するようになった。当時『ビバ・カメショー』を担当した亀渕昭信(亀渕はアナウンサーではなく制作担当)は、オールナイトニッポンの転機を図るべく、スタジオ・ミュージシャンでモータウンのファンクギタリスト、デニス・コフィーに依頼してテーマ曲を一新し、オリジナルの“ハーブ・アルパート版”の別ヴァージョン曲(演奏:デニス・コフィー&ザ・デトロイト・ギター・バンド(Dennis.Coffey & The Detroit Guitar Band))[1]を作ってもらい採用した[2]。しかし、レーティング(聴取率)があまりよくなかったため、その後オリジナルの“ハーブ・アルパート版”に戻すようになった。最後に使用されたのは1974年末頃の土曜深夜『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』のみで、他曜日のオールナイトニッポンのテーマ曲は随時オリジナルに戻された。

通常、オープニングトークの後にすぐ1曲目が始まるため、最後まで聴けることは少ないが、『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜25:00-27:00)、『オードリーのオールナイトニッポン』(土曜25:00-27:00)ではオープニングトークが長くなるため、フルで聴くことができる(ナイナイANNと岡村隆史ANNはメインフレーズの部分を5回繰り返した4分15秒バージョンを使用)。

以前は1部(『オールナイトニッポン』)のオープニングと2部(『オールナイトニッポン0(ZERO)』)のエンディングのみで使用されていた[注 1]が、現在は1部(月曜-土曜25:00-27:00)、『オールナイトニッポンGOLD』(金曜22:00-24:00)、土曜2部(土曜27:00-28:50[注 2])のオープニング、月曜から金曜の2部(月曜-木曜27:00-28:30、金曜27:00-29:00)のエンディングで使用されている。なお、『オールナイトニッポン MUSIC10』(月曜-木曜22:00-23:50)では流れることはない。また、『オールナイトニッポンサタデースペシャル』(土曜23:30-25:00)枠で放送されていた『魂のラジオ』『大倉くんと高橋くん』でも流れなかった。

ただ一方で、スペシャルウィークの放送分でちわきまゆみが当楽曲を強制停止させた。また、『ピストン西沢のオールナイトニッポンGOLD』ではパーソナリティのピストン西沢が「BGMとして邪魔」という理由で度々強制停止させている。

2010年秋から2011年春まで文化放送とのリレー形式で『セイ!ヤング』との合同番組である『セイ!ヤング・オールナイトニッポン Are you ready? Oh!』を放送していたが、ニッポン放送制作の回のオープニングでこの曲が流れ(エンディングは『セイ!ヤング』テーマ曲の「夜明けが来る前に」)、文化放送制作の回ではそれが逆となっていた。

「オールナイトニッポン」ブランド内でのアレンジ[編集]

その他の使用例[編集]

  • 『オールナイトニッポン』以外では、CBCラジオ週刊第14帝國』のオープニング、TBSラジオ木曜JUNKおぎやはぎのメガネびいき』(スペシャルウィークに行われるオールナイトニッポンのパロディ)で使用されていた。
  • CBCラジオでは、オールナイトニッポンを3時で飛び降りる時に、前述の1973年前後にオープニングで採用された「デニス・コフィー&ザ・デトロイト・ギター・バンド」演奏のバージョンが流されていた(2時58分30秒頃から、約1分20秒程)。1986年までは『ビバヤング、オールナイトニッポン。この番組は○○...』のように協賛スポンサーの読み上げも流されていたが、1987年頃は『ビバヤング、オールナイトニッポン。それでは今日はこの辺で。』のみのナレーションが入っていた。1988年頃から使用されなくなり、現在のように各CMが流れて3時を迎えている。
  • TBCラジオでは、オールナイトニッポンを3時で飛び降りるときオリジナルのエンディングのBGMとして流れる。
  • 1970年代の人気テレビドラマ『時間ですよ』(TBS)の音楽を担当した作曲家、山下毅雄の晩年の述懐によると、同番組のテーマ曲は本曲をモチーフに更に明るい曲調にして作ったものという。
  • 1995年9月には、演歌歌手の森進一が出演していた日産・ローレル(7代目2次改良型・C34型系)のCM曲としても使われていた。同時期にリリースされていた8cmシングルには、オールナイトニッポンの歴代パーソナリティ表が添付されていた。
  • 1998年GTSのアルバム『BRAND NEW WORLD』の1曲目でハウスのアレンジカバーされる。
  • 2002年吉本興業のユニット「Re:Japan」により、オールナイトニッポン35周年記念企画で歌詞がついた歌謡曲「bittersweet samba〜ニッポンの夜明け前〜」としてカバーされた。同曲はシングル発売の週の『オールナイトニッポン』でオープニングテーマとして使われた[6]ほか、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ)のエンディングテーマにも起用された[7]。作詞は「オールナイトニッポン リスナーズ」の名のもとに、リスナーからの公募を中心とし、放送作家としてオールナイトニッポンも担当している藤井青銅が補作詞という形で携わった。吉本興業所属で当時オールナイトニッポンでパーソナリティを務めていた藤井隆ロンドンブーツ1号2号はこのユニットに参加していたものの、木曜パーソナリティのナインティナインは参加していない。
  • 熱帯ジャズ楽団2004年リリースしたアルバム『熱帯ジャズ楽団VIII -The Covers-』に、マンボ風のアレンジが施されたカバーバージョンが収録された。ただし、タイトルが「Bitter Sweet Bomba(ビタースウィート・ボンバ)」と改題されている。
  • 2007年6月から、サントリー金麦のCM曲に使われている。独自アレンジ。
  • 2007年8月19日に、TOKYO FM山下達郎のサンデー・ソングブック』でこの曲がフルコーラスでOAされた(ちなみに、山下の番組でこのような選曲がされることは珍しく、この回がたまたま、ポピュラーな曲を特集した「ベタな曲リクエスト」だったためである)。
  • 2008年1月 - 2月には、オールナイトニッポン40周年記念の告知の一環として、朝・夕方などに放送されるニッポン放送の交通情報のBGMにも使われていた。
  • 日本テレビラジかるッ』の「5&5ランキング」において、前日の視聴率ランキングTOP5を発表する際にBGMとして使われている。
  • 関西テレビ通販番組買物探偵社 シナモン』(関西ローカル)のオープニングテーマとして使われている。
  • 2011年2月11日深夜(日付の上では2月12日)には、NHKラジオ第1放送の『ラジオ深夜便』2時台「ロマンチックコンサート、競演・世界のアーティスト:渡辺貞夫&ハーブ・アルパート」の中で放送された。アンカーの中村宏が、「途中からラジオをつけた方、この放送はNHKのラジオ深夜便です。「BITTERSWEET SAMBA」は長く民放ラジオの某深夜番組のテーマソングに使われています」とコメントした。
  • 2012年に放送されたアニメ『あっちこっち』第4話にて、この曲によく似た曲が校内放送のBGMとして使用されていた(ちなみに作曲者は横山克で、曲名は「放送室」。同アニメのサウンドトラックにも収録)。
  • 2012年7月22日、文化放送で制作、ネットされていた『ミュージックギフト〜音楽・地球号』の中で、この曲にリクエストがあった。「他局の象徴でもある曲であり、文化放送さんでは絶対に流してもらえないと思いますが、あえてリクエストします。」というリクエストカードが届いていたが、これに対して「文化放送は寛大だから」という理由でフルでこの曲が流れた[注 3]
  • 2015年10月24日、TBSラジオで放送された『サタデー大人天国!_宮川賢のパカパカ行進曲!!』は、スペシャルウィークのテーマとして『すっぱだかで大失敗!オールヌードニッポン!』と称して放送された。オープニングテーマとしてこの曲が流れた。TBSラジオで流れるこの曲は、ミキサー担当者が異なる為か、ヘッドホンで聞くと聞き慣れた曲とは違って聞こえるとの事[注 4]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 川村かおりのオールナイトニッポン』・『浅草キッドのオールナイトニッポン』・『電気グルーヴのオールナイトニッポン』のように、2部でもエンディングに流さず、オープニングに流していたパーソナリティもいた。
  2. ^ a b ニッポン放送での放送時間。
  3. ^ MCを務めている竹内靖夫アナも、現在は文化放送に携わりながらも実は学生時代はオールナイトニッポンをいつも聞いており、「夜が明けるまで聞いており、放送の内容はいつも翌日の学校の中で話題になったが、とにかく眠かった」と語っていた。
  4. ^ 宮川によれば、この曲のおかげで深夜放送っぽくなるので、エッチな話がそんなに罪深さにならず、良心の呵責に苛まれることが無いと語っている。

出典[編集]

  1. ^ 日本では1969年8月1日にシングルカットされている(45cat - Herb Alpert And The Tijuana Brass - Bittersweet Samba / Lollipops And Roses - A&M - Japan - TOP-1415)が、アメリカではエドムンド・ロス盤が『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』のテーマ音楽になっている"Whipped Cream"とともに、ジュークボックス用6曲入りEPが制作されているのみである(45cat - Herb Alpert's Tijuana Brass - Whipped Cream & Other Delights - A&M - USA)。
  2. ^ DJ松永 ニッポン放送「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」にて使用される”ビタースウィートサンバ”のREMIXを担当!”. Creepy Nuts. Sony Music (2020年4月4日). 2020年12月17日閲覧。
  3. ^ “YOASOBI、『オールナイトニッポンX』パーソナリティに。Ayaseによる「Bitter Sweet Samba」リミックスが番組共通OPテーマ”. BARKS. (2021年3月16日). https://www.barks.jp/news/?id=1000198418 2021年3月16日閲覧。 
  4. ^ “YOASOBI、『オールナイトニッポンX』火曜日パーソナリティ担当&OP曲をAyaseがアレンジ”. Billboard JAPAN. (2021年3月16日). http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/98036/2 2021年3月16日閲覧。 
  5. ^ “YOASOBI『ANNX(クロス)』火曜担当 「ビタースウィート・サンバ」アレンジも”. ORICON NEWS. (2021年3月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2187390/full/ 2021年3月16日閲覧。 
  6. ^ 【1】「bittersweet samba 〜ニッポンの夜明け前」いよいよ発売、LF+R-MailnightNippon Vol.63(オールナイトニッポン.com)、2002年3月10日。
  7. ^ Re:Japan第2弾シングル発売「bittersweet samba―」オールナイトニッポンテーマスポーツ報知、2002年2月3日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)

関連項目[編集]