スタジオ・ミュージシャン

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スタジオ・ミュージシャンは、ポピュラー音楽において、音楽スタジオレコードCDなどを作成するためや、コーディネートされたステージサポートにて、楽器演奏を主として行うミュージシャンのこと。レコーディング・ミュージシャンセッション・ミュージシャンともいう。

概要[編集]

バンドや音楽グループメンバーの演奏者とは違い、基本的に他人の(ために)楽曲を演奏するのが主となる。そのため、演奏技術そのものだけでなく、様々な要求や状況に対応出来るだけの音楽理論や知識が必要とされる。それと同時に、付加的なものよりも演奏自体を求められるため、全体的に演奏技術が高いとされる。フルート奏者でスタジオ・ミュージシャンとして活動する旭孝によると、スタジオ・ミュージシャンには以下のような技術が必要とされると述べている[1]

  • 水準以上の演奏能力を持っている事
  • 初見が利いて、楽譜の表と裏(記譜内容だけではなく、楽譜が要求している演奏方法)が読める事
  • 音感リズム感に優れている事
  • 何か一つ以上、得意な分野(楽器あるいはジャンル)を持っている事
  • 応用力に優れている事(移調などその場でのアレンジ変更に即座に対応できること)
  • 専門以外にも、複数の楽器が演奏出来る事
  • ジャズポップスの音楽理論の知識があること。

以上のような状況から、大抵のミュージシャンは専門となる楽器の分野で名を馳せるものが多い。小編成のバンド形態をとることの少ないクラシック音楽の演奏家がスタジオ・ミュージシャンとなる事例も少なくない。

スタジオ・ミュージシャンがアレンジャーを兼務することも多く、そのようなアレンジャーや音楽プロデューサーの周りに、しばしば決まったスタジオ・ミュージシャンが集まり、その編曲作品の演奏をすることもある。スタジオでの仕事で生計を立てる一方、自身の好みでコンサートでの生演奏を主とした、バックバンドを兼ねているミュージシャンも多数おり、しばしばその腕前から伝説のバンドと化すこともある。例えば、SMAPのアルバム「SMAP 006〜SEXY SIX〜」「SMAP 007〜Gold Singer〜」に参加した、オマー・ハキム (dr) 、ウィル・リー (b) をはじめとする多くのスタジオ・ミュージシャンらは、それぞれがジャズやフュージョンの世界で名をはせたものばかりでありながらそれまで一堂に会することはなく、このレコーディングがきっかけでSMAPの参加しないバンド「Smappies」を結成しオリジナルアルバムを2枚発表している。

スタジオ・ミュージシャンの立場から自身のバンドを結成してデビューし、評価を得ているミュージシャンも多い。イギリスのロックバンド・レッド・ツェッペリンのメンバーであるジミー・ペイジ (g) とジョン・ポール・ジョーンズ (b)、また日本Char (g) やB'z松本孝弘 (g)、坂本龍一 (pf) などは、デビュー前はスタジオ・ミュージシャンであった。アメリカTOTOスタッフエアプレイブレッド、セクション、日本のSHOGUNFENCE OF DEFENSEなどは、スタジオ・ミュージシャンが結成した、ロックなどのポピュラー音楽のバンドである。

日本のスタジオ・ミュージシャン[編集]

スタジオミュージシャンには特定の芸能プロダクションレコード会社に所属するものと、フリーランスで活動するものが存在する。前者はかつてのビーイング所属ミュージシャンに代表されるように、プロダクションやレーベルの斡旋により複数のミュージシャンのレコーディングやライブに参加している。定期的に仕事の斡旋がある一方で、ギャランティについてはプロダクションによる仲介手数料が差し引かれたものがミュージシャンに渡されることになる。

一方、フリーランスのスタジオ・ミュージシャンはギャランティの満額を手にすることが出来る一方、基本的には独力で仕事を探すことになるが、日本スタジオミュージシャン連盟 (SMA of JAPAN) のようにスタジオ・ミュージシャンと音楽プロデューサー・レーベルとの間を取り持つ会員制の斡旋組織も存在する。また、SMC(スタジオ・ミュージシャンス・クラブ)という、スタジオ・ミュージシャンのランクのスケーリングや著作権関係の権利を主張するための任意団体を母体に、NPO法人「レコーディング・ミュージシャンズ・アソシエイション・オブ・ジャパン (RMAJ) 」を結成したものもいる。理事長はヴァイオリニストの篠崎正嗣

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ スタジオミュージシャンの条件 - 無線と笛のページ(旭孝のWebサイト)

外部リンク[編集]