芸人

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芸人(げいにん)とは、なんらかの技芸や芸能に通じている人、または身に備わった技芸や芸能をもって職業とする人のことを指す。また、分野に関わらず、特に優れた技術を持っている場合に、その技術を褒め称える意味において芸人と呼ぶことがある。

近年はテレビ番組などの影響により、芸人という職そのものが「お笑いタレント」のみであるという間違った使われ方が多い。中華圏繁体字表記で「藝人」)では芸能人の意味で使われることが多く、専らお笑いタレントを指す場合は「搞笑藝人」となる。

かつては俳優舞踊家を、さらに昔は碁打ち将棋指しを芸人と呼ぶ場合もあったが、現代においてはあまり使われなくなってきている。

江戸時代には、芸人は芸を披露することで関所手形なしで通ることができた。[要出典] 明治の初年には鑑札制度(当時は「遊芸稼人」と呼称)が敷かれ、国家体制に組み入れられ納税が義務付けられる。当時の芸人は西村隼太郎編『諸芸人名録』丸家善七 明治8年が国立国会図書館によりインターネット公開されており確認ができる。教部省が各芸のトップ級の優れた芸人を教導職に任命し、国家体制に一層組み込む事を企図する(三遊亭圓朝松林伯圓など)。芸人の管理はまもなく教部省から内務省に移り、各道府県警察により鑑札制の運用や、風紀上よろしくない事があるとすぐに止められるという名目で臨検席が設けられるようになる。劇場寄席の違いも明確化されるように整備される。明治10年代には富国強兵体制の中、『国家に益無き遊芸』という政府の見解が出、芸人は一転、非常に肩身の狭い思いをする。海外でオペラ「ミカド」が上演され評判になると、その日本観の流布に危機感を抱いた明治政府は、東京音楽学校の設立、歌舞伎の改良などに取り組み、日本が文化的に劣っていない事をアピールしようとする。

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