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宗次郎

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宗次郎(そうじろう、本名:野村 宗次郎(のむら そうじろう)[1]1954年10月10日[1] - )は、日本オカリナ奏者・製作者、作曲家[1]。風音工房(かざねこうぼう)代表取締役[1]

人物

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群馬県館林市出身。子どものころ、夕日を見るためにたびたび多々良沼へ足を運んでいる。 少年時代における豊かな自然での体験、特にへの親しみが、創作活動の原点になっているという。

使用するオカリナは全て自身による手作りである。デビュー前からオカリナ製作を始め、およそ10年間で1万本以上のオカリナを製作したが、実際に演奏で使用するのは10数本だという[1]

1980年以降、栃木県にある廃校となった小学校で生活していたが、現在は茨城県常陸大宮市(旧緒川村)の山村に在住。茨城県立常陸大宮高等学校(2006年4月開校)の校歌を作曲している。

趣味は畑仕事、蕎麦、コーヒー。座右の銘は「オカリナは空気を耕す」[1]

オーケストラとの共演などでクラシックの演奏機会が増えた際に、指揮者・朝比奈千足に師事してクラシック音楽を基礎から学び直したことが知られている。

略歴

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1973年群馬県立館林高等学校を卒業[1]

1975年、栃木県の山村にてオカリナ奏者である火山久のオカリナの音色に初めて触れる[1]。同年火山久に弟子入り[1]。栃木の山あいにある廃材利用の家に住みながらオカリナを製作。

1979年、栃木県芳賀郡茂木町水車小屋跡地に自らの窯を築いた[1]

1980年、茂木町北部にある小学校の廃校に移り住む[1]

1985年、テレビでその生活が紹介され[1]、サウンド・デザイン(シンセサイザー奏者の喜多郎などを輩出したニューエイジ・ミュージックの名門レーベル)よりデビュー。

1986年NHK特集大黄河』の音楽を担当して一躍脚光を浴びる[1]ソウルで開催されたアジア・ポップ・ミュージック・フェスティバルに参加[2]

1987年野村證券のCM音楽を担当[2]

1991年、ポリドール(現・ユニバーサルミュージック)へ移籍[2]

1993年、自然3部作『木道』『風人』『水心』にて第35回日本レコード大賞企画賞受賞[1]。映画『REX 恐竜物語』(角川春樹監督)に楽曲提供。米米CLUBによる同映画の主題歌「ときの旅路 〜REXのテーマ〜」にも参加した。

1996年クボタグループのCM音楽を担当、テレビ広告部門の最高賞を受賞[2]

1997年映画良寛』(瀬戸内寂聴原作『手毬』の映画化)の音楽を担当[1]

1999年長野県伊那谷地方の郷土映画『こむぎいろの天使 すがれ追い』(後藤俊夫監督)における主題歌『こむぎいろの天使』(斉藤由貴歌唱)のオカリナを担当。

2003年、第27回全国育樹祭にてメインアトラクションの音楽監督を担当した[2]

2004年、映画『おにぎり』(齋藤耕一監督)の音楽を担当[2]

2006年、映画『THE WINDS OF GOD』(今井雅之監督)の音楽を担当[1]angelaのアルバム『PRHYTHM』収録の「翼」にオカリナで参加。

2005年、二胡奏者ジャー・パンファンの台湾コンサートにゲスト出演[2]

2008年、常陸大宮市の協力のもと同地に『SOJIRO オカリーナの森』を完成させる。NHK地域放送文化賞(関東甲信越)を受賞[1]

2010年1月31日、愛知県勤労会館で開かれた第6回万葉集シンポジウムにて中西進と対談し、演奏を披露した[3]

上記以外にも精力的に活動している。

ディスコグラフィー

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初期の作品

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  • グローリー・幸福
  • 大黄河
  • 大黄河悠久の旅
  • ハーモニー
  • 大黄河II
  • 大黄河ベストセレクション
  • フォレスト
  • ヴォヤージ
  • 日本のうた こころのうた
  • イメージス
  • FRESH AIR
  • acoustic 宗次郎
  • 宗次郎特選
  • 世界のうた こころのうた
  • アーリータイムス
  • 宗次郎特選II
  • ヒーリング・ガーデン
  • ヒーリング・ガーデンII
  • ヒーリング・ガーデンIII

ポリドール移籍後の作品

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  • 木道 (1991年)
  • 風人 (1992年)
  • 水心 (1993年)
  • 鳥の歌 (Cant dels ocells) (1994年)
  • もうひとつのクリスマス (1994年)
  • 光の国・木かげの花 (1995年)
  • Japanese Spirit (1996年)[4]
  • acoustic world 42 (1997年)
  • 愛しの森 a-moll (1997年)[5]
  • まほろば (1998年)
  • オカリナ・エチュード 〜クラシック名曲集〜 (1998年)
  • あゆみ (1999年)
  • オカリナ・エチュード2 〜愛唱歌名曲集〜 (1999年)
  • 天空のオリオン (2000年)
  • BEST SELECTION 〜Sojiro 25th Anniversary〜 (2000年)
  • オカリナ・エチュード3 〜デュエット〜 (2001年)
  • 静かな地球の上で (2001年)
  • オカリナ・エチュード4 〜チャーチ〜 (2001年)
  • オリジナルBEST featuring voice (2002年)
  • イアイライケレ (2002年)
  • オカリナ・エチュード5 〜スクリーン・ミュージック〜 (2003年)
  • オカリナ・エチュードコレクション −リクエスト− (2003年)
  • 遥かなる尾瀬 (2004年)
  • Ocarina Wind Family (2005年)
  • 宗次郎オリジナル・ベスト1991〜2002 (2005年)
  • プライムセレクション宗次郎 (2006年)
  • WINDS OF GOD -KAMIKAZE- (2006年)
  • オカリナ宗次郎が奏でる叙情歌・愛唱歌BEST (2007年)
  • 土の笛のアヴェ・マリア (2007年)
  • ザ・プレミアム・ベスト 宗次郎 (2009年)
  • オカリーナの森から (2009年)
  • 古~いにしえみち~道 (2010年)

DVD

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  • 『宗次郎ふたつのライブ 原風景+現風景』 2002年 ライヴDVD

書籍

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出演

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TV

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  • TIME21「秘境玉山夢紀行」(日本テレビ、1986年10月20日)[6]
  • ゆく年くる年」(NHK、1987年1月)[2]
  • 「超古代文明の謎・迷宮トルコ・カッパドキア」(テレビ東京、1987年12月)[2]
  • 「立松和平・心と感動の旅 釧路湿原・春夏秋冬」「宗次郎アンデスを吹く」(テレビ朝日、1988年9月)※音楽も担当[2]
  • 「ここから日本が始まった」(テレビ東京、1991年6月)※音楽も担当[2]
  • 徹子の部屋」(テレビ朝日、1992年2月)[2]
  • 「立松和平・水紀行スペシャル」(テレビ朝日、1992年12月)[2]
  • 瀬戸内海放送局25周年記念番組「瀬戸内海・島物語 宗次郎が奏でる心の旅」(1994年3月)※音楽も担当。テーマ曲は『魂の島々』。[2]
  • 鹿児島放送開局15周年記念番組「奇蹟の屋久島」(1997年9月)※音楽も担当[2]
  • 世界・わが心の旅」南米ペルーの旅(NHK衛星第二放送、1997年12月)[2]
  • 誰でもピカソ」(テレビ東京、2000年12月)[2]
  • 「徹子の部屋」「題名のない音楽会」(テレビ朝日、2001年10月)[2]
  • 「尾瀬 命の調べ~オカリナが奏でる緑の湿原~」(NHK衛星ハイビジョン、2003年8月)※音楽も担当。テーマ曲は『遥かなる尾瀬』。[2]
  • 「お~い、日本 私の好きな。群馬県」(NHK衛星第二放送、2005年2月)[2]
  • 土曜大好き!830 歌ある旅」(関西テレビ、放送時期不明)[2]
  • 「地元の人が教える!2泊3日の旅」第18話「風と大地の音を求めて 花盛りの大湿原・尾瀬の旅」(旅チャンネル、2008年)

ラジオ

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その他

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  • 「心」収録の「こころ」「四季 - 愛しき子供達へ」「清流」「雲を友として」は日本電音によりアレンジされ、JR東日本発車メロディーおよび接近メロディーに使用された。
著作権の問題や、駅の近隣住民から苦情が寄せられたため[要出典]2005年以降に順次変更となった。2014年3月、発車メロディーが消滅(最後の駅は「清流」「雲を友として」を使用していた高崎問屋町駅)。2023年9月22日、接近メロディーが消滅(最後の駅は「清流」を使用していた鶴岡駅)。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 細川周平片山杜秀 監修『日本の作曲家 近現代音楽人名事典』2008年、日外アソシエーツISBN 978-4-8169-2119-3、381頁
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 著書『Sojiro Ocarina Works 1975-2005』92頁
  3. ^ 読売新聞 2010年2月1日 34面
  4. ^ 映画『良寛』のテーマ曲・挿入歌を含むアルバム。伊藤多喜雄との共演。
  5. ^ TV番組「奇蹟の屋久島」のテーマ曲・挿入曲を含むアルバム。
  6. ^ 日本経済新聞 1986年10月20日 TV面
  7. ^ 番組の最終回、宗次郎さんから贈られた曲とは?『宗次郎 オカリーナの森から』”. 番組レポ. 文化放送 (2023年3月29日). 2025年9月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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