La'cryma Christi
La'cryma Christi | |
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別名 | STRIPPE-D-LADY |
出身地 |
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ジャンル | |
活動期間 | |
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共同作業者 |
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公式サイト | La'cryma Christi Official Web Site |
メンバー |
La'cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。1991年に結成され、2007年に解散したが、2009年に再結成した。かつて、MALICE MIZER、FANATIC◇CRISIS、SHAZNAと共に「ヴィジュアル四天王」と呼ばれていた[1]。
略歴[編集]
1991年、前身バンドとなるSTRIPPE-D-LADYを結成。大阪を拠点として活動。1994年12月にベースのKITA-JIが脱退[3]。その後SHUSEが加入し、バンド名をLa'cryma Christiに改名[3]。1997年5月8日、シングル「Ivory trees」でメジャーデビュー。
2005年3月21日のライブを以って、音楽性の違いを理由にKOJIが脱退。同年6月29日、4人編成でのアルバム『ZEUS』を発売。2007年1月20日、解散。主な理由として、今後の音楽性や活動方針を協議した結果、それぞれが違うヴィジョンを思い描いていることが明らかになった為。同日、TAKAとHIROがLibraianの結成を発表。
2009年10月24日、KOJIを含む5人で「一夜限りの」再結成として、V-ROCK FESTIVAL '09に出演[4]。同日、2010年のツアー開催を発表。2012年2月1日、メジャーデビュー15周年を記念したアニバーサリーツアーの開催を発表[5]。
メンバー[編集]
- 血液型O型。作曲も担当。「In Forest」等を作曲。
- 大阪府出身。血液型A型。作曲担当。
- 大阪府出身。血液型B型。現在は石月努等のサポートドラマーとして活動。
音楽性と影響[編集]
La'cryma Christiの楽曲は、プログレッシブ・ロックと形容されることが多い[3]。これに対し、ドラマーのLEVINは「たぶんプログレが好きというより、他にないアレンジをしようとして、自然にプログレッシブになっているという感じ」と述べている[3]。また、LEVINはドリーム・シアターが好きなので、そういうところからの影響はあるかもしれないとヴォーカルのTAKAも語っている[3]。歌詞の面では、あまりストレートな書き方はせずに、様々な角度から書くようにしているという[3]。また、ライヴをショーであると考えており、お客さんを楽しませるために化粧などをしているが、「絶対に重視しているのはサウンドであって、メイクは付属品のイメージ」と語る[3]。
ヴォーカリストのTAKAはハイトーンが持ち味だが、それはハイトーンのヴォーカリストを中心にコピーしていたことと、ギターのHIROがミドルの強い音なのでハイトーンを出さないとヴォーカルが通らなくなる、という2つの要因があると述べている[3]。憧れのヴォーカリストには、ジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、ロバート・プラント、オーティス・レディングをあげている[6]。
ベーシストのSHUSEが初めて聞いた洋楽はスティクスの「ミスター・ロボット」であり、中学1年生の時のことであった[7]。爾来、レンタルレコード屋に通い詰め、ポリスの『シンクロニシティー』、TOTOの『IV』、カルチャー・クラブの『カラー・バイ・ナンバーズ』、デュラン・デュランの『リオ』などを聴きあさり、初めて自分のお金でポール・マッカートニーの『パイプス・オブ・ピース』を購入する[7]。他にはハードロックやヘヴィメタルばかり聞いていたとのこと[7]。ViciousのコンピレーションアルバムではSPANDAU BALLET、MANSUNの楽曲を選んでいる[7]。他に影響を受けたアーティストとしてビートルズ、オジー・オズボーン、モトリー・クルー、44MAGNUM、DEAD END、U2を挙げているほか、フー・ファイターズ、リンキン・パーク、ジェリーフィッシュ、キッスも好きなアーティストとしている[8]。
ギターのHIROはDEAD ENDを好きなバンドにあげている[9]。
ギターのKOJIはヴァン・ヘイレンが好きなバンドとのこと[9]。また、高見沢俊彦の作った小泉今日子の曲とHOUND DOGをきっかけにして音楽に興味を持ち、デイヴ・リー・ロス・バンドとLOUDNESSがきっかけでギターを始めたという[10]。
バンド名[編集]
1994年12月に前身のSTRIPPE-D-LADYからベースKITA-JIが脱退後にバンド名を改名しようと考えたTAKAがイタリア語辞典を引いて「La'cryma Christi」と名づける[3]。La'crymaはラテン語で涙を意味するlachrymaeからきており、La'cryma Christi=「キリストの涙」である[11][3][注釈 1]。「誰も見たことがないキリストの涙の色を、自分たちのステージングと楽曲で表現したい」という想いが込められている[3]。
交友関係[編集]
同じころに東京に進出してメジャーデビューしたLaputaとはバンド間で親交があり、レコーディングスタジオへの行き来などもしていた[12]。当時、SHUSEは対談で「俺は個人的に一緒にシーンを盛り上げていけたらいいかなとは思ってる」と語っていた[12]。
PUFFYの二人がファンだった関係で、『パパパパパフィー』に二度ゲスト出演している。また、吉川ひなのがファンで、ライブに来ていたという。TAKAの友人であるたむらけんじ、ランディーズの高井俊彦がよくライブに来ており、TAKAのブログに時折楽屋での集合写真が掲載されている。
ディスコグラフィ[編集]
シングル[編集]
インディーズ[編集]
発売日 | タイトル | 備考 | |
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1st | 1994年10月7日 | Siam's Eye
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1st〜4thプレス各2000枚限定 「White Period」は3rdプレス以降に収録 |
2nd | 1997年3月13日 | Forest |
メジャー[編集]
発売日 | タイトル | レーベル | 最高位 | 収録アルバム | |
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1st | 1997年5月8日 | Ivory trees | ポリドール | 22位 | Sculpture of Time |
2nd | 1997年7月30日 | THE SCENT | ポリドール | 23位 | |
3rd | 1997年10月29日 | 南国 | ポリドール | 25位 | |
4th | 1998年5月8日 | With-you | ポリドール | 10位 | Lhasa |
5th | 1998年8月26日 | 未来航路 | ポリドール | 3位 | |
6th | 1998年11月11日 | In Forest | ポリドール | 8位 | Single Collection |
7th | 1999年5月26日 | Without you | ポリドール | 8位 | |
8th | 1999年8月25日 | 永遠 | ポリドール | 9位 | |
9th | 2000年1月19日 | Lime rain | ポリドール | 15位 | magic theatre |
10th | 2000年11月22日 | LIFE | ポリドール | 27位 | &・U |
11th | 2001年10月24日 | JUMP!!
|
ポリドール | 27位 | |
12th | 2002年2月26日 | 情熱の風 | ポリドール | 26位 | |
13th | 2002年12月04日 | HIRAMEKI | ポリドール | 26位 | DEEP SPACE SYNDICATE |
14th | 2003年3月18日 | Mystical Glider | - | - | |
15th | 2003年7月30日 | GROOVE WEAPON
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Majestic Ring | 44位 | |
16th | 2004年4月21日 | CANNONBALL
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Majestic Ring | 50位 | ZEUS |
17th | 2004年8月11日 | Hot Rod Circuit
|
Majestic Ring | 65位 | |
18th | 2005年3月23日 | yesterdays
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Majestic Ring | 40位 | |
19th | 2006年4月29日 | Sweet lil' devil
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ユニバーサルミュージック | - | WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY |
20th | 2006年8月23日 | Breaking
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ユニバーサルミュージック | 108位 |
アルバム[編集]
インディーズ[編集]
発売日 | タイトル | 備考 | |
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1st | 1996年2月4日 | Warm Snow | 15000枚限定 |
2nd | 1996年7月22日 | Dwellers of a Sandcastle | 30000枚限定 『Warm Snow』の再レコーディング版。 |
2010年1月1日 | Warm Snow+Siam's Eye | アルバム『Warm Snow』とシングル「Siam's Eye」をデジタルリマスタリングを施し、ダブルパック仕様で一つにまとめた作品 |
メジャー[編集]
発売日 | タイトル | 販売生産番号 | 最高位 | |
---|---|---|---|---|
1st | 1997年11月12日 | Sculpture of Time | POCH-1657 | 8位 |
2nd | 1998年11月25日 | Lhasa | POCH-1741 | 8位 |
3rd | 2000年3月15日 | magic theatre | POCH-1914 | 22位 |
4th | 2002年3月6日 | &・U | UPCH-1141 | 36位 |
5th | 2003年11月5日 | DEEP SPACE SYNDICATE | UMCE-8001 | 42位 |
6th | 2005年6月29日 | ZEUS | UMCE-8006 | 59位 |
7th | 2006年9月27日 | WHERE THE EARTH IS ROTTING AWAY | 初回盤:POCE-93003 通常盤:POCE-13003 |
79位 |
ベストアルバム[編集]
発売日 | タイトル | 販売生産番号 | 最高位 | |
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1st | 2000年6月28日 | Single Collection | POCH-1995 | 9位 |
2nd | 2004年9月8日 | GREATEST-HITS | SPECIAL初回盤:UMCE-9800 通常盤:UMCE-8004 |
66位 |
3rd | 2006年6月28日 | Sound & Vision THE SINGLES + Selection from Live “DECADE” | UPCY-6145 | 240位 |
4th | 2010年1月1日 | La'cryma Christi Singles + Clips | VQCS-30018 | - |
タイアップ[編集]
年[注釈 2] | 曲名 | タイアップ |
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1997年 | Forest | テレビ朝日系ドラマ『お天気お姉さん2 リョーコPuriPuri』エンディング・テーマ |
Ivory trees | 日本テレビ系『進め!電波少年』エンディング・テーマ | |
THE SCENT | テレビ朝日系『トゥナイト2』エンディング・テーマ | |
南国 | テレビ朝日系『所さんのこれアリなんじゃないの!?』エンディング・テーマ | |
フジテレビ系『Shimura-XYZ』10月度エンディング・テーマ | ||
1998年 | With-you | テレビ朝日系『サンデージャングル』エンディング・テーマ |
未来航路 | テレビ東京系アニメ『Night Walker -真夜中の探偵-』エンディング・テーマ | |
Siam's Eye | テレビ朝日系『MEW』エンディング・テーマ | |
IN FOREST | テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』エンディング・テーマ | |
Lhasa(unplugged) | 日本テレビ系『どっちの料理ショー』エンディング・テーマ | |
1999年 | Without you | テレビ東京系『クイズ赤恥青恥』エンディング・テーマ |
永遠 | テレビ朝日系ドラマ『天国のKiss』挿入歌 | |
2000年 | Lime rain | 日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』エンディング・テーマ |
LIFE | テレビ東京系『SPORTS BEAT Winter』エンディング・テーマ | |
2001年 | JUMP!! | テレビ朝日系『イマドコ?』エンディング・テーマ |
2002年 | 情熱の風 | テレビ朝日系ドラマ『京都迷宮案内』第4シリーズ主題歌 |
HIRAMEKI | テレビ朝日系『そんな所で…』エンディング・テーマ |
ラジオヘビーローテーション/パワープレイ[編集]
年[注釈 3] | 曲名 | ラジオヘビーローテーション/パワープレイ |
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1998年 | With-you | FM802 1998年5月度ヘビーローテーション |
出演[編集]
ラジオ[編集]
- FM ROCK KIDS(1997年7月〜9月、エフエム北海道)
- ラクリマ、クリスティーのFish and chips(茨城放送、栃木放送)
- TOKAIDO MIDNIGHT SPECIAL ラクリマ、クリスティーのミディアムレア(東海ラジオ放送)
- La'cryma Christiの オールナイトニッポンR(1999年5月26日※週替わりパーソナリティー枠での放送のため、1回のみ。 ニッポン放送)
- RADIO SWEET TRANCE(2000〜2001年、TBSラジオ)
- La'cryma Christiのラブ・パレード(月〜金の日替わりでメンバーが交代で出演。人気コーナー:HIROの日めくり俳句)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b “【V系】ヴィジュアル系はもう「終わり」?「2012年のV系を振り返る」第3回(ゲスト:NoGoD 団長)”. Ameba News (サイバーエージェント). (2012年12月31日) 2020年12月16日閲覧。
- ^ a b c “ラクリマ・クリスティー(ラクリマ・クリスティー)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2020年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 「INDEPENDENCE LA'cryma Christi」『J-ROCK magazine』Vol.4、ジェイロックマガジン社、1995年8月1日。
- ^ “V-ROCK FESTIVAL'09 Photo Book”. musicJAPANplus (2009年11月15日). 2009年11月26日閲覧。
- ^ “La'cryma Christi、デビュー15周年東名阪ツアー敢行”. ナタリー (2012年2月1日). 2014年4月15日閲覧。
- ^ 山本弘子「TAKA La'cryma Christi ポーカーフェイスの奥にある、繊細な感性」『Zy.』No.02、ジィーコネクション、2004年5月1日、 42-44頁、 ASIN B001JDHY4M。
- ^ a b c d Yusuke Kato「V-SELECTION Rockin' Talk ーアーティストが選んだ、思い出のあの曲ーLa'cryma Christi SHUSE x Junji Laputa」『Vicious』Vol.30、シンコーミュージック・エンタテイメント、1998年9月1日、 64-65頁。
- ^ “SHUSE Official Facebook” (日本語). 2015年8月21日閲覧。
- ^ a b 荒川れいこ「Kouichi(Laputa) & HIRO, KOJI (La'cryma Christi) ニューエイジ・ギタリストによる対談が実現!!」『月刊 ロッキンf』Vol.262、立東社、1997年9月1日、 18-24頁。
- ^ 海江 敦士「KOJI (La'cryma Christi) X ナカヤマアキラ (Plastic Tree) alternate-interior angles」『Zy.』No.16、ジィーコネクション、2004年5月1日、 129頁、 ASIN B001JDHY4M。
- ^ 市川哲史、藤谷千明『すべての道はV系へ通ず。』シンコーミュージック・エンタテイメント、2018年8月26日、360頁。ISBN 978-4-401-64639-5。
- ^ a b 『FOOL'S MATE Vol.191』、 FOOL’S MATE、1997年、p.34-35
外部リンク[編集]
- La'cryma Christi Official Web Site
- La'cryma Christi (@Lacryma_Info) - Twitter
- La'cryma Christi - Facebook
- La'cryma Christi - YouTubeチャンネル
- TAKA|リブライアン オフィシャルブログ リブライアンの法則 - アメーバブログ
- TAKA HEAVEN'S DOOR - ウェイバックマシン(2019年8月1日アーカイブ分) - yaplog!(旧ブログ)
- HIRO|リブライアン オフィシャルブログ リブライアンの法則 - アメーバブログ
- HIRO Deadman's Rock - ウェイバックマシン(2019年8月1日アーカイブ分) - yaplog!(2008年7月24日更新停止)
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