山本由伸

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山本 由伸
オリックス・バファローズ #43
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 岡山県備前市
生年月日 (1998-08-17) 1998年8月17日(20歳)
身長
体重
177 cm
80 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト4位
初出場 2017年8月20日
年俸 800万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

山本 由伸(やまもと よしのぶ、1998年8月17日 - )は、オリックス・バファローズに所属する岡山県備前市出身[2]プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

備前市立伊部小学校の1年時から伊部パワフルズで野球を始めると、備前中学校の3年時には、東岡山ボーイズで二塁手投手として全国大会に出場した[3][4]

先輩の紹介で進学した宮崎県都城高等学校[5]では、1年夏の選手権宮崎大会に「9番・三塁手」として出場[6]。1年秋から本格的に投手へ転向する[5]と、2年春にストレートで147km/h、同年夏の宮崎県新人野球大会で151km/hを計測した[6]。さらに、同大会決勝の鵬翔戦ではノーヒットノーランを達成[7]。2年秋の宮崎大会では、宮崎海洋戦で、5回参考ながら完全試合を記録した[8]。しかし、3年夏の選手権宮崎大会では3回戦で宮崎商に敗れた[9]

2016年のNPBドラフト会議で、オリックス・バファローズから4巡目で指名[10]。契約金4,000万円、年俸500万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号は43

プロ入り後[編集]

2017年春季キャンプから二軍で過ごすと、5月9日にはウエスタン・リーグの対広島東洋カープ戦(舞洲サブ球場)で、先発として公式戦に初登板。この試合で1回を無失点に抑えたことを皮切りに、8月中旬まで同リーグの公式戦8試合に登板したところ、2勝0敗、防御率0.27という好成績を残した。この間には、通算投球イニング33回2/3で与四球を2個に留めている。8月20日の対千葉ロッテマリーンズ戦(京セラドーム大阪)で、先発として一軍公式戦へデビュー。勝敗は付かなかったが、5回を1失点6奪三振という内容で好投すると共に、速球で自己最速(当時)の152km/hを記録した。最終イニングであった5回表には、1死満塁から代打に起用されたNPB最年長野手(パシフィック・リーグ最年長選手)で24歳年上(当時42歳)の井口資仁併殺に仕留めている[11]。さらに、8月31日ZOZOマリンスタジアムで催された同カードでは、5回2失点と好投した末に一軍公式戦初勝利を挙げた。オリックスの高卒新人投手がNPBの一軍公式戦で勝利投手になった事例は、一軍投手コーチの平井正史が現役時代の1994年に記録して以来23年振りだった[12]。一軍公式戦全体では、オール先発で5試合に登板。1勝1敗、防御率5.32を記録した。

2018年春季キャンプから一軍に帯同すると。オープン戦の終盤まで一軍の先発ローテーション入りを争ったが、公式戦の開幕を二軍で迎えた。ウエスタン・リーグの公式戦では、開幕から4月中旬まで、6試合の登板で2勝無敗、防御率0.38という好成績をマーク。4月23日に一軍へ再び合流[13]してからは、同期入団(立正大学硬式野球部出身)の黒木優太と並んでセットアッパーへ起用された。4月28日に対福岡ソフトバンクホークス戦で公式戦初ホールド[14]を挙げると、5月1日の対埼玉西武ライオンズ戦(京セラドーム大阪)では、球団史上2位タイ記録の若さ(19歳8ヶ月)で一軍公式戦初セーブを達成[15]。その後もセットアッパーとして登板を重ねたところ、前半戦でパシフィック・リーグ歴代3位(10代の投手では初めて)の15登板試合連続ホールドポイント[16][17]を記録したほか、ホールドやホールドポイントで同リーグのトップに立った。このような好調を背景に、オールスターゲームではパシフィック・リーグで監督推薦選手に選ばれる[18]と、オリックスの本拠地・京セラドーム大阪で催された第1戦(7月13日)の3回表に2番手投手として登板した[19]。選出発表時点の年齢は19歳10ヶ月で、オリックスに所属する10代の選手がNPBのオールスターゲームへ出場した事例は、前身の阪急ブレーブス時代の1956年米田哲也が18歳4ヶ月(高卒1年目)で監督推薦選手として出場して以来62年振りであった[20]。前半戦からの蓄積疲労などの影響で、後半戦へ入った直後に一時調子を落とした[21]ものの、20日の誕生日を10日後に控えた8月10日の対ロッテ戦(京セラドーム)でシーズン26個目のホールドを記録。この試合までに救援で4勝を挙げていたことから、NPBの10代投手では初めてのシーズン30ホールドポイントを達成した[22]

選手としての特徴[編集]

オリックスへ入団した時点では、スライダースプリットカーブチェンジアップツーシームシンカーなど多彩な変化球を投げ分けていた[3][6][23]

投球時の下半身の使い方[3][10]や、フィールディングに対する評価も高く[23][24]、オリックスでの1年目には一軍公式戦の先発登板で1勝を記録。もっとも、先発投手としては相手打者にファウルで粘られることが多く、長いイニングの投球に課題を残した。そこで、1年目のオフシーズンに、投球数を減らすべくカットボールを強化[25]。投球フォームも、グラブを持った左腕をまっすぐ伸ばしたまま体重を移動させるフォームに一新した[26]。その結果、セットアッパーへ転向した2年目には、140km/h台後半の高速カットボールを勝負球に使用[27][28]。一軍公式戦初セーブを挙げた前述の対西武戦では、ストレートで自己最速の154km/hを計測した[15]。その1ヶ月後に山本の投球練習を視察した野球日本代表稲葉篤紀監督は、「強い球を投げているので、非常に気になる」とのコメントを残している[29]

人物[編集]

名前の「由伸」については、プロ入りの前に、「誕生年(1998年)に読売ジャイアンツ(巨人)へ入団した高橋由伸にちなんで、巨人ファンの実父が名付けた」と報じられた[8]。山本自身によれば、実母の名前から「由」、実父の名前から「伸」の字を取る格好で、祖母が命名したという[26]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 オリックス 5 5 0 0 0 1 1 0 0 .500 109 23.2 32 3 7 0 1 20 0 0 14 14 5.32 1.65
通算:1年 5 5 0 0 0 1 1 0 0 .500 109 23.2 32 3 7 0 1 20 0 0 14 14 5.32 1.65
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 43 (2017年 - )

脚注[編集]

  1. ^ 2018年度契約更改 オリックス・バファローズ”. SANSPO.COM. 2018年2月13日閲覧。
  2. ^ 山本由伸、オリックスと入団合意 備前出身「球界代表する投手に」”. 山陽新聞 (2016年11月26日). 2017年6月12日閲覧。
  3. ^ a b c 2016年プロ野球ドラフト ◇オリックス4位指名 山本 由伸”. Sponichi Annex. 2017年6月12日閲覧。
  4. ^ 逸材発掘!ドラフト候補リサーチ2016 山本由伸[都城高・投手]野手でも高評価の151キロ本格派右腕”. 週刊ベースボールONLINE (2016年2月23日). 2017年6月12日閲覧。
  5. ^ a b 【全国高校野球宮崎大会 夏に挑む】(1)都城・山本 由伸”. 宮崎日日新聞 (2016年7月1日). 2017年6月12日閲覧。
  6. ^ a b c 【ドラフト交差点】超高校級、4者4様の個性あふれる“九州BIG4”の進路選択。九州地区は今年も大豊作”. ベースボールチャンネル (2016年10月13日). 2017年6月12日閲覧。
  7. ^ 県高校新人野球最終日 都城16年ぶりV、鵬翔を3-0”. 宮崎日日新聞 (2015年9月3日). 2017年6月12日閲覧。
  8. ^ a b 由伸監督が「由伸」指名へ!Gドラフト候補に都城高・山本リストアップ”. サンケイスポーツ (2016年6月21日). 2017年6月12日閲覧。
  9. ^ 宮商、山本(都城)を攻略 守りも奮闘完封勝ち”. 宮崎日日新聞 (2016年7月20日). 2017年6月12日閲覧。
  10. ^ a b 2016年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手”. オリックス・バファローズ (2016年10月20日). 2017年6月12日閲覧。
  11. ^ “【オリックス】“オリの由伸”がプロ初登板初先発で勝利逃すも好投”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2017年8月21日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20170821-OHT1T50068.html 2017年9月1日閲覧。 
  12. ^ “オリックス19歳山本“由伸”初勝利、父巨人ファン”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2017年8月31日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/1880814.html 2017年9月1日閲覧。 
  13. ^ “オリックス山本が一軍合流 24日に選手登録見込み”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年4月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201804230000566.html 2018年6月9日閲覧。 
  14. ^ オリックス・山本 プロ初ホールド「勝っている試合で投げるのは初めて」”. サンケイスポーツ. 2018年5月1日閲覧。
  15. ^ a b 【オリックス】山本、19歳8か月でプロ初セーブ”. スポーツ報知. 2018年5月1日閲覧。
  16. ^ “オリックス山本パ歴代3位&10代初の15連続HP”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年7月5日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807050000416.html 2018年8月11日閲覧。 
  17. ^ “【オリックス】山本、16試合ぶり失点で3連敗「くやしい」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2018年7月10日). https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20180710-OHT1T50242.html 2018年8月11日閲覧。 
  18. ^ マイナビオールスターゲーム2018 出場者(パシフィック・リーグ)”. NPB日本野球機構. 2018年7月2日閲覧。
  19. ^ “オリックス山本、2ラン被弾も筒香にオール直球勝負”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年7月13日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201807130000801.html 2018年8月11日閲覧。 
  20. ^ オリックス山本「衝撃を」球団62年ぶり10代球宴”. 日刊スポーツ. 2018年7月2日閲覧。
  21. ^ “オリックス山本今日1軍、疲労のリリーフ陣に朗報”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年8月7日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201808070000365.html 2018年8月11日閲覧。 
  22. ^ “オリックス山本が史上初10代30ホールドP”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年8月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201808100000919.html 2018年8月11日閲覧。 
  23. ^ a b 山本由伸(オリックス・バファローズ)”. 週刊ベースボールONLINE. 2017年6月12日閲覧。
  24. ^ オリックス4位“ヨシノブ”志願 金子に弟子入り”. Sponichi Annex (2017年10月21日). 2017年6月12日閲覧。
  25. ^ 猛牛軍団のセットアッパーは19歳 山本由伸が思い描く未来とは!?”. Sportsnavi (2018年6月26日). 2018年8月8日閲覧。
  26. ^ a b オリックス154キロ19歳右腕が激白 1軍初勝利のフォームを捨て「進化のための変化」”. full-Count (2018年2月25日). 2018年2月25日閲覧。
  27. ^ “大谷から三振奪ったオリックス山本、代役抑えで初S”. 日刊スポーツ. (2018年5月1日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805010000873.html 2018年5月2日閲覧。 
  28. ^ “【西武】山川、オリ山本に脱帽「見たことないカットボール…」”. スポーツ報知. (2018年5月1日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20180501-OHT1T50175.html 2018年5月2日閲覧。 
  29. ^ “侍稲葉監督「気になる」オリックス154キロ腕山本”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年6月7日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201806070000057.html 2018年6月9日閲覧。 
  30. ^ “オリックス山本がプロ初勝利!打線も21安打の猛攻でロッテ下す”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年8月31日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/08/31/kiji/20170831s00001173466000c.html 2017年8月31日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]