リック・バンデンハーク

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リック・バンデンハーク
Rick van den Hurk
福岡ソフトバンクホークス #44
Rick VandenHurk on September 1, 2011.jpg
ボルチモア・オリオールズ時代
(2011年9月1日)
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地 北ブラバント州アイントホーフェン
生年月日 (1985-05-22) 1985年5月22日(32歳)
身長
体重
198 cm
105 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 アマチュア・フリーエージェントとしてフロリダ・マーリンズと契約
初出場 MLB / 2007年4月10日
KBO / 2013年4月17日
NPB / 2015年6月14日
年俸 4億円(2017年)
※2017年から3年契約[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム オランダの旗 オランダ代表
WBC 2009年2017年

ヘンリカス・ニコラス・バン・デン・ハークHenricus Nicolas van den Hurkオランダ語ではヘンリークス・ニコラース・ファン・デ(ン)・フルクと発音)、1985年5月22日 - )は、オランダ北ブラバント州アイントホーフェン出身のプロ野球選手投手[2]。現在は福岡ソフトバンクホークスに所属している。

日本での登録名はバンデンハーク。ホークスでの愛称はバンディ。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

1996年、12歳の時に世界少年野球推進財団王貞治ハンク・アーロンが設立)の世界少年野球大会オランダ代表に選ばれ日本を訪れている[3]

プロ入りとマーリンズ時代[編集]

2002年11月14日にアマチュア・フリーエージェントでフロリダ・マーリンズと契約。マーリンズのキャンプに参加した当初は捕手だったが、投手に転向した。

2003年、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズでプロデビュー。11試合に登板し、2勝6敗・防御率5.35だった。

2004年はA+級ジュピター・ハンマーヘッズ英語版で14試合に登板し、2勝3敗・防御率3.26だった。

2005年はA級グリーンズボロ・グラスホッパーズ英語版で4試合に登板後、6月にA+級ジュピターへ昇格。A+級ジュピターでは2試合の登板で、0勝1敗・防御率4.05だった。

2006年はルーキー級ガルフ・コーストリーグで5試合に登板後、8月にA+級ジュピターへ昇格。A+級では3試合に登板し、防御率2.70だった。オフにはハワイ・ウィンターリーグに参加し、ワイキキ・ビーチボーイズに加入。10試合に登板し、2勝2敗・防御率3.60だった。

2007年4月9日リッキー・ノラスコ故障者リスト入りしたため、マーリンズとメジャー契約を結び[4]、翌10日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で先発としてメジャーデビューを果たした。4回2/3を投げ1失点だったが勝敗はつかなかった[5]。4試合に登板したが、0勝1敗・防御率12.75と結果を残せず、4月25日にAA級カロライナ・マドキャッツへ降格した。6月5日に再昇格し、同日のアトランタ・ブレーブス戦で6回を1安打無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[6]6月17日に再びAA級カロライナへ降格し[7]7月17日に再昇格。その後は先発ローテーションに加わり、この年は18試合に登板。4勝6敗・防御率6.83だった。

2008年3月2日にマーリンズと1年契約を結び、開幕ローテーションに加わった。しかし、1試合目のニューヨーク・メッツ戦では6安打3失点1四球と打ち込まれ、4回無死の場面で降板。2試合目のピッツバーグ・パイレーツ戦でも打ち込まれ、敗戦投手となるなど結果を残せず、4月6日にAA級カロライナへ降格[8]7月22日に再昇格し、同日のアトランタ・ブレーブス戦では5回を無失点に抑え、シーズン初勝利を挙げたが、7月27日シカゴ・カブス戦では3.2回で降板し、翌28日にAAA級アルバカーキ・アイソトープスへ降格した[9]。AAA級アルバカーキでは4試合に登板したが、メジャーへ昇格することはなかった。

2009年3月に開催された第2回WBCオランダ代表に選出された[10]。同大会ではエースのシドニー・ポンソンに次ぐ先発2番手として、第1ラウンド3月9日プエルトリコ戦に先発して3回1/3を投げ3安打無失点[11]と好投した。第2ラウンド3月18日アメリカ合衆国戦でも先発したが、初回ブライアン・ロバーツにヒットを許し、3番デレク・ジーター、4番ケビン・ユーキリスに連続四球を与え満塁とすると5番デビッド・ライトに先制の犠牲フライを打たれ、2回には右翼手のダーク・ファンクルースターのエラーで二死二塁とするとジミー・ロリンズにライトにツーランホームランを打たれ、2回4安打3失点(自責点1)で敗戦投手となった[12]

シーズンは開幕から右肘の故障で離脱。4月3日に15日間の故障者リスト入りし[13]5月17日に60日間の故障者リストへ異動した[14]6月4日に故障者リストから外れ、AAA級ニューオーリンズ・ゼファーズ[15]へ降格。7月19日にメジャーへ昇格した[16]。昇格後は6試合に登板したが、8月18日にAAA級ニューオーリンズへ降格[17]。AAA級ニューオーリンズで2試合に登板後、ロースターが拡大された9月1日に再昇格した[18]。その後5試合に登板したが、1勝にとどまった。この年は11試合に登板し、3勝2敗・防御率4.30だった。オフにはプエルト・リカン・ウィンターリーグに参加し、ヒガンテス・デ・カロリーナに加入。4試合に登板し、1勝0敗・防御率1.80だった。

2010年2月27日にマーリンズと1年契約に合意。3月30日にAAA級ニューオーリンズへ異動し[19]、そのまま開幕を迎えた。AAA級ニューオーリンズでは11試合に登板し、4勝3敗・防御率4.86の成績で、6月6日にメジャーへ昇格[20]。同年初登板となった6月8日フィラデルフィア・フィリーズ戦は1回を無失点に抑えたが、2試合目の登板となった6月11日タンパベイ・レイズ戦では、3安打4失点(自責点1)で1死しか取れず降板。2試合しか登板機会のないまま、6月13日レニエル・ピントが故障者リストから復帰したため、AAA級ニューオーリンズへ降格した[21]。降格後はAAA級ニューオーリンズで8試合に登板し、4勝1敗・防御率4.47だった。

オリオールズ時代[編集]

2010年7月31日にウィル・オーマンとのトレードで、ボルチモア・オリオールズへ移籍した[22]

移籍後はAAA級ノーフォーク・タイズで3試合に登板し、8月16日にメジャーへ昇格した[23]。昇格後は7試合(先発は1試合)に登板し、0勝1敗・防御率4.96だった。

2011年3月3日にオリオールズと1年契約に合意した[24]が、3月28日DFAとなり[25]、30日にマイナー契約を結んだ[26]。開幕をAAA級ノーフォークで迎え、26試合に登板。9勝13敗・防御率4.43の成績で、9月1日にオリオールズと再びメジャー契約を結んだ[27]。昇格後は4試合に登板し、防御率8.00だった。

2012年1月24日にDFAとなり[28]、マイナー契約を拒否したため、2月3日FAとなった。

パイレーツ時代[編集]

2012年2月22日トロント・ブルージェイズと1年契約を結んだ[29]が、3月21日ウェイバー公示を経てクリーブランド・インディアンズへ移籍した[30]。しかし、4月4日に再びDFAとなり[31]、6日にマイナー契約を拒否したためFAとなった。

4月9日にパイレーツとマイナー契約を結んだ。契約後はA+級ブラデントン・マローダーズ英語版で1試合に登板後、5月14日にAAA級インディアナポリス・インディアンスへ昇格。AAA級インディアナポリスでは21試合に登板し、13勝5敗、防御率2.92と活躍。9月10日にパイレーツとメジャー契約を結んだ[32]。昇格後はリリーフとして4試合に登板し、0勝1敗・防御率13.50だった。

2013年1月4日に自由契約となった。

韓国球界時代[編集]

2013年1月8日韓国プロ野球サムスン・ライオンズと契約。

同年は24試合に先発し、7勝をあげた。韓国シリーズでは10月25日に先発し、5回2/3を投げ無失点だったが勝敗は付かなかった[33]10月28日には中2日で救援として3番手で7回同点の場面から登板、打者6人に対し2回を1安打無失点に抑え、勝利投手となった[34]10月31日に中2日で先発したが、初回に先頭打者本塁打を打たれ、1回1失点で降板となった[35]。3試合8回2/3を投げ6被安打6四球9奪三振1失点、防御率1.04と韓国シリーズ3連覇に貢献した。

2014年も三星で25試合に先発し、13勝をあげ、最優秀防御率(3.18)、最多奪三振(180)のタイトルを獲得し、三星の韓国シリーズ4連覇に貢献した。韓国シリーズでは11月4日[36]11月10日[37]の2試合に先発し、勝敗は付かなかったものの13回1/3を投げ10被安打2四球12奪三振3失点、防御率2.03と好投した。

ソフトバンク時代[編集]

2014年12月26日福岡ソフトバンクホークスがバンデンハークの獲得を発表した。背番号は柳田悠岐の背番号変更に伴い空き番号となった「44[38]

2015年2月17日に「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の欧州代表に選出された[39][40]が、3月4日に怪我の影響で辞退した[41][42]。怪我で調整が遅れたことに加え、シーズン当初はジェイソン・スタンリッジエディソン・バリオスデニス・サファテの3外国人がいずれも好調だったため、二軍で防御率1点台前半の好投を続けながらもなかなか一軍戦登板の機会が回ってこなかったが、交流戦中の6月にようやく昇格を果たし、6月14日広島戦に先発、6回2失点で初登板初勝利を挙げた。その後はシーズン終了まで先発ローテーションに定着し、9勝0敗とシーズン無敗の好成績を記録。ソフトバンクのリーグ優勝に大きく貢献した。

2016年のシーズン開幕以降も勝利を重ね、5月10日ロッテ戦の勝利で日本での初登板から無傷の14連勝を記録。元巨人堀内恒夫が記録した初登板からの13連勝を50年ぶりに更新した[43]。しかし、5月17日日本ハム戦で先発するも5回7失点で来日初黒星を喫し、連勝は14で止まった。この年は故障などで、5月31日の中日戦から9月18日のオリックス戦まで、およそ3か月半の戦線離脱を余儀なくされて、「13先発、82投球回」にとどまり、チームのV逸の一因になってしまった。その一方で、シーズン中の6月21日に、2017年シーズンからの3年間の契約延長(2019年シーズンまでの契約)が発表されている[44]

2017年開幕前の1月4日第4回WBCオランダ代表に選出され、2大会ぶり2度目の選出を果たした[45]

選手としての特徴[編集]

NPBでは、主に先発投手として起用され[46]、198cmの長身から最速155km/h・平均140km/h台後半のフォーシームと、130km/h台のスライダー、110km/h台のナックルカーブ、稀に130km/h台のチェンジアップといった変化球を投げる[47][48]

奪三振能力と制球力を高い水準で併せ持っており、2016年シーズンでは(先述のように故障などで規定投球回数には届かなかったが)、「K/BB」は「6.13」(リーグ1位相当)、「奪三振率」は「10.10」(リーグ1位相当)、「与四球率」は「1.65」(リーグ2位相当)と、いずれも参考ながら高い数値を示している[49]。また、2016年シーズンにおける「ゴロ/フライ比率」が「0.68」であり、いわゆるフライボールピッチャーである[50][注 1]

人物[編集]

語学が堪能で、母語であるオランダ語はもちろん、英語ドイツ語スペイン語フランス語を操る[51]。在籍したサムスン・ライオンズ時代では、2年間で韓国語も話せるようになった。

韓国時代、ファンからとても愛されており、退団時の2014年オフには、ツイッターで呼びかけたファンとの食事会を開いた。

入団先のソフトバンクで、2006年オフのハワイ・ウィンターリーグで、ワイキキ・ビーチボーイズの同僚だった江川智晃と9年ぶりに再会した[52][53]

出身地のサッカークラブであるPSVアイントホーフェンのファンでもある[43]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 FLA 18 17 0 0 0 4 6 0 0 .400 379 81.2 94 15 48 5 3 82 4 4 63 62 6.83 1.74
2008 4 4 0 0 0 1 1 0 0 .500 74 14.0 20 1 10 0 2 20 0 0 12 12 7.71 2.14
2009 11 11 0 0 0 3 2 0 0 .600 256 58.2 57 11 21 3 4 49 2 0 29 28 4.30 1.33
2010 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.1 3 0 1 0 0 1 0 0 4 1 6.75 3.00
BAL 7 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 67 16.1 13 2 7 0 2 17 0 0 10 9 4.96 1.22
'10計 9 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 76 17.2 16 2 8 0 2 18 0 0 14 10 5.09 1.36
2011 4 2 0 0 0 0 0 0 0 ---- 46 9.0 12 4 8 0 1 7 0 0 9 8 8.00 2.22
2012 PIT 4 0 0 0 0 0 1 0 0 ---- 16 2.2 5 0 1 0 1 3 2 0 4 4 13.5 2.25
2013 三星 24 24 0 0 0 7 9 0 0 .438 612 143.2 127 11 48 2 11 137 3 0 67 63 3.90 1.22
2014 25 25 1 0 1 13 4 0 0 .765 622 152.2 125 15 45 0 5 180 4 0 54 54 3.18 1.11
2015 ソフトバンク 15 15 0 0 0 9 0 0 0 1.000 369 93.0 69 6 22 0 4 120 2 0 27 26 2.52 0.98
2016 13 13 0 0 0 7 3 0 0 .700 325 82.0 64 14 15 0 1 92 1 0 37 35 3.84 0.96
MLB:6年 50 35 0 0 0 8 11 0 0 .421 847 183.2 204 33 96 8 13 179 8 4 131 124 6.08 1.63
KBO:2年 49 49 1 0 1 20 13 0 0 .606 1234 296.1 252 26 93 2 16 317 7 0 121 117 3.55 1.17
NPB:2年 28 28 0 0 0 16 3 0 0 .842 694 175.0 133 20 37 0 5 212 3 0 64 61 3.14 0.97
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

NPB

タイトル[編集]

KBO
  • 最優秀防御率(2014年)
  • 最多奪三振(2014年)

表彰[編集]

NPB

背番号[編集]

  • 56 (2007年 - 2010年)
  • 54 (2010年 - 2011年)
  • 35 (2012年)
  • 32 (2013年 - 2014年)
  • 44 (2015年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「フライに対するゴロの割合」を示す指標、つまり、「投手がゴロタイプかフライタイプか大まかに判断する指標」である。数値が「1」を上回ると「ゴロ型打球が多い」ということになる。そのため、「0.68」というのは、「フライ型打球の比重がとても多い」という計算になる。

出典[編集]

  1. ^ ソフトバンクがバンデンハークと3年12億契約延長”. 日刊スポーツ. 2016年12月22日閲覧。
  2. ^ バンデンハークに欧州代表オファー 2015年2月8日 日刊スポーツ
  3. ^ 新助っ投バンデンハーク、運命の初勝利「尊敬する王さんのホークスでプレーするのが僕の夢だった」
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  12. ^ Netherlands vs. United States at Dolphin Stadium - Sunday, March 15, 2009 | MLB.com: Gameday
  13. ^ “Marlins set 2009 Opening Day roster” (プレスリリース), MLB.com (Miami Marlins), (2009年4月4日), http://miami.marlins.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20090404&content_id=4126800&vkey=pr_mia&fext=.jsp&c_id=mia 2016年3月13日閲覧。 
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  15. ^ 2009年よりマーリンズ傘下
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  50. ^ 『ベースボール・タイムズ』vol.29(2016年冬号)、87頁。
  51. ^ ソフトB新助っ人バンデンハークに“隠れエース”の評判 2015年1月28日東スポWeb
  52. ^ 9年ぶりの再会に感動 ハワイWLで同僚 江川 2015年1月30日西日本スポーツ
  53. ^ WAIKIKI BEACHBOYS 2006 ROSTER

関連項目[編集]

外部リンク[編集]