武田翔太

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武田 翔太
福岡ソフトバンクホークス #30
Hawks30-Takeda.jpg
2013年3月31日、福岡ヤフオク!ドームにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 宮崎県宮崎市
生年月日 1993年4月3日(22歳)
身長
体重
186 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 ドラフト1位
初出場 2012年7月7日
年俸 2,600万円(2015年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

武田 翔太(たけだ しょうた、1993年4月3日 - )は、福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手投手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校でソフトボールを始める。宮崎市立住吉中学校時代は、軟式野球部に所属し3年時に県大会優勝を果たす[1]。続く九州大会では三好匠を要する北九州市立大谷中学校に初戦で敗れた。その後、Kボールの宮崎県選抜チームに選出され、全国大会出場を果たし、近藤健介を要する千葉県選抜チームと対戦した。当時から球速は142kmをマークしていた。

宮崎日大高では1年秋からエースとなり、長身を活かした投球スタイルから九州ダルビッシュと呼ばれるようになる。3年時夏は、宮崎県予選準々決勝の鵬翔高戦で11奪三振を奪う力投を見せるも、脱水症状により足がつり9回裏で途中降板。その後、救援した投手が打たれ0-1でサヨナラ負けを喫した[2]。甲子園出場経験は無し。

2011年10月27日、プロ野球ドラフト会議福岡ソフトバンクホークスから将来性を高く評価され1巡目指名を受けた[3]

プロ入り後[編集]

2012年
ウエスタン・リーグで6月10日からの先発登板3試合15イニングで自責3、防御率1.80と好投し、一軍では5勝の新垣渚が7月1日に抹消される台所事情により、7月7日に一軍へ昇格。同日札幌ドームで行われた対北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初登板初先発を果たし、初回に柳田悠岐のレフト前タイムリーヒットで先制点を貰うと6回を投げ1安打1四球1死球4奪三振と好投しプロ初勝利を挙げた[4]。球団の高卒新人の初登板初勝利は、井上祐二以来31年ぶりの快挙、高卒ルーキーの初登板初勝利は2年ぶり17人目となる[5]。続く7月14日の対千葉ロッテマリーンズ戦でも先発、5回に本多雄一の走者一掃先制三塁打で3点の援護を貰うと6回を投げ4安打2四球8奪三振無失点と好投し2連勝、本拠地福岡Yahoo!JAPANドームでの初白星を手にした。なお高卒初登板からの2連勝は球団史上初の記録である[6]。7月19日のフレッシュオールスターゲームにも6回2点リードから5番手として登板し、6者連続の凡退に抑えて、同試合の優秀選手賞を受賞した[7]。8月4日の対埼玉西武ライオンズ戦では初の二桁三振(10奪三振)を記録して3勝目となった。8月19日の対オリックス・バファローズ戦で5回2失点の好投で4勝目を挙げた。高卒ルーキーのデビューから先発で無傷の4連勝は1966年の堀内恒夫以来46年ぶりの快挙となった。8月20日に疲労回復のため出場選手登録を抹消[8]。9月2日に一軍へ戻ると、同日の対日本ハム戦に先発し、4回に中田翔にプロ初被本塁打となるツーランホームランを打たれるなど6回を投げ5安打2四球8奪三振2失点でプロ初黒星、本拠地初黒星となった。9月25日には対オリックス戦にて111球、4安打1四球とプロ初完封、完投勝利で7勝目を飾った[9]。10月3日の対日本ハム戦では4試合連続勝利を記録した。最終的に、同年は8勝1敗、防御率1.07の成績を残した。新人王は得票数2位[10]ながら受賞できなかったが、優秀新人賞として特別表彰された[11]
クライマックスシリーズファーストステージは10月14日第2戦で石井一久以来20年ぶり5人目となる高卒新人によるポストシーズン先発を果たしたが、3回に捕まり2点ビハインド一死満塁で降板、2回1/3を投げ5失点(自責4)でポストシーズン初黒星となった。[12]。オフの12月3日に初の契約更改交渉に臨み1200万円増の年俸2000万円で契約した。2002年の寺原隼人の2倍を上回る高卒新人最高となる150%のアップ率だった。
2013年
一軍で開幕を迎え、3月31日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で開幕ローテーション3枚目として先発登板したが4回0/3を投げ5失点と黒星スタートとなった。7試合目の先発を終えた所で5月22日に疲労によるフォームの乱れで二軍へ降格[13]。7月31日に昇格し、同日の対オリックス戦から再びローテーションへ入り9試合先発した。しかしリーグワーストの68与四球と制球難を克服できず9月26日に再び二軍降格となり[14]、そのままシーズンを終えた。
2014年
2月中旬の春季キャンプ中に右肩違和感を訴え別メニュー調整となり[15]、そのまま約半年間右肩痛で離脱し、5月26日の三軍での対愛媛マンダリンパイレーツ戦で2回3安打2失点で実戦復帰した[16]。7月16日から二軍で3試合先発して18イニングで防御率2.00とアピール、8月6日に一軍昇格となり、同日の対西武戦で先発して5回を投げ無失点で勝利した。ローテーションの戦略上2度抹消と昇格があったが終盤のローテーションを守った。ペナントレースは先発7試合で3勝3敗と援護に恵まれず3敗を喫したが防御率は1.87だった。
CSファイナルステージでは10月16日第2戦に先発、初回に内川聖一の先制ソロ本塁打で援護を貰うと5回まで無失点投球、しかし6回二死二塁とした所で陽岱鋼のショートゴロを今宮健太が一塁へ悪送球した2失点で逆転され、続く中田翔にレフトスタンドでツーランホームランを打たれ6回4失点(自責0)で無念の降板となりクライマックスシリーズは2012年に引き続き敗戦投手となった。
日本シリーズ阪神甲子園球場にて1敗で迎えた10月26日の第2戦に先発し、初回に内川のタイムリーヒットで1点の援護を貰うと6回二死まで走者を1人も許さない完璧な投球だったが、狩野恵輔に初安打を許すと、続く西岡剛に二塁打を浴び1点を失う。7回を投げ3安打1四球5奪三振1失点で日本シリーズでのプロ入り初登板初勝利を手にし[17][18]、優秀選手賞も受賞した[19]
11月6日、左脇腹を痛めた小川泰弘に代わって日米野球2014日本代表に追加召集された[20][21]。この大会では、11月20日沖縄セルラースタジアム那覇で行われた最終戦で先発登板し、初回先頭のアルシデス・エスコバーをピッチャーゴロに打ち取ったが自身の悪送球により無死二塁とすると、続くホセ・アルトゥーベには内野安打で無死一三塁、ジャスティン・モルノーにセンターへ犠牲フライを打たれ先制点を奪われた。その後はリズムが悪く毎回の四球でピンチを作ったが、3回を投げ4安打4四球3奪三振1失点(自責0)で勝利投手となった[22][23]
2015年
2月16日に、「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の日本代表に選出された事が発表された[24]

選手としての特徴[編集]

オーバースローから投げる平均球速約145km/h[25]、最速154km/h(3軍の韓国遠征時に記録、日本での最速は152km/h[26])のストレートに加え、角度や球速に変化をつけた3種類のカーブ・縦と横のスライダーチェンジアップと変化球も多彩[27]。プロ2年目のオープン戦ではフォークボールも披露した[28]。特に新聞記事等で「魔球」と記述される縦に大きく割れる落差のあるカーブ(ドロップカーブ[29])は2014年の日本シリーズで阪神打線を翻弄するなど武器としている。この変化球に関しては解説者からはカーブと称され自身は当初スライダーとも述べていたが、2014年10月30日の日本一祝勝会後のインタビューで本人公認の「ドロップカーブ」となった。このカーブについては小学生時代にやっていたバレーボールでアタックを打つ時の腕の使い方が原点で「自分の投球フォームはバレーボールのアタックからきている」と言っている[30]。2014年11月10日の日米野球壮行試合では縦に大きく落ちる自称「Vスライダー」を披露した[31]

球速だけにこだわらず、打者をいかに打ち取るかを探求しており、練習や自身の投球などを細かくノートに綴っている[27]。高校時代から夏場に両足が痙攣、2013年7月31日対オリックス戦でも勝利投手の権利目前で右ふくらはぎの痙攣で降板するなど癖になっておりカフェイン摂取制限などの対策をしている[32]

人物[編集]

目標としている投手は杉内俊哉和田毅で、「スピードボールで三振も取りたいですが、頭を使った投球が出来る投手になりたい」と新入団選手発表で語った[33]。また、ソフトバンクの前身であるダイエー時代に同姓である武田一浩が在籍していたことなどから「ホークスの武田二世」とも呼ばれている。

同期入団の吉本祥二は高校時代に下町のダルビッシュと呼ばれ、九州のダルビッシュと呼ばれた武田と「Wダルビッシュ」として注目を集めた[34]

前田幸長に「武田君は斉藤和巳になれる逸材」と絶賛された。

趣味はゴルフ将棋。食べ物の好き嫌いは無いが、ソバアレルギーのため蕎麦を食べることが出来ない[35]

座右の銘は、「意志ありて道あり」。

遠縁にコブクロ小渕健太郎がいる[36]

好きなアーティストはUVERworldで、2014年から楽曲を登場曲にしている。ライブにもたびたび訪れるほか、メンバーとも親交がある。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2012 ソフトバンク 11 11 1 1 0 8 1 0 0 .889 262 67.0 40 1 26 0 1 67 0 0 9 8 1.07 0.98
2013 17 17 0 0 0 4 4 0 0 .500 415 93.0 79 3 68 0 6 56 4 0 38 36 3.48 1.58
2014 7 7 1 0 0 3 3 0 0 .500 185 43.1 36 1 22 0 2 43 0 1 15 9 1.87 1.34
通算:3年 35 35 2 1 0 15 8 0 0 .652 862 203.1 155 5 116 0 9 166 4 1 62 53 2.35 1.33
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

投手記録
打撃記録

背番号[編集]

  • 30 (2012年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2011年ドラフト指名者 ソフトバンク1位指名”. スポニチ Sponichi Annex. 2012年6月12日閲覧。
  2. ^ “宮崎のダル”武田、脱水症状に泣く”. デイリースポーツonline (2011年7月24日). 2012年6月12日閲覧。
  3. ^ ドラフト会議で高校生No.1の武田投手ら12人を指名!武田投手「やるからには頂上を!」と早くも意気込み”. 福岡ソフトバンクホークス (2011年10月28日). 2012年6月12日閲覧。
  4. ^ “「九州のダル」武田 デビュー戦で6回1安打0封初勝利”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年7月8日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/08/kiji/K20120708003631930.html 2013年4月24日閲覧。 
  5. ^ “武田 高卒ルーキー初登板初勝利は2年ぶり17人目”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年7月8日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/07/08/kiji/K20120708003634080.html 2013年4月24日閲覧。 
  6. ^ 【ソフトB】ドラ1武田球団史上初の快挙 2012年7月14日 日刊スポーツ
  7. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2012 表彰選手
  8. ^ 【ソフトB】武田、疲労考慮し登録抹消 2012年8月20日 日刊スポーツ
  9. ^ “武田 プロ初完封で7勝目!「未知の世界」も乗り越え大きな1勝”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年9月25日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/09/25/kiji/K20120925004194730.html 2013年11月1日閲覧。 
  10. ^ 2012年度 表彰選手 投票結果(最優秀新人)
  11. ^ “ソフトバンク 武田に優秀新人賞 パが特別表彰”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年11月20日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/11/20/kiji/K20121120004598800.html 2013年11月1日閲覧。 
  12. ^ “初KOの武田 1球のファウルに心乱れた「狙われている」”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年10月15日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/15/kiji/K20121015004331160.html 2013年11月1日閲覧。 
  13. ^ 【ソフトB】武田が再調整で登録抹消 2013年5月22日 日刊スポーツ
  14. ^ 【ソフトB】武田2度目抹消…制球難課題 2013年9月26日 日刊スポーツ
  15. ^ ソフトバンクの武田 右肩の違和感を訴え別メニュー調整 2014年2月17日スポニチ
  16. ^ ソフトB武田半年ぶり実戦で153キロ 2014年5月26日 日刊スポーツ
  17. ^ ソフト武田が日本S初登板初先発で1勝 2014年10月26日 日刊スポーツ
  18. ^ SB武田が初甲子園初星 大声援いなした 2014年10月27日デイリースポーツ
  19. ^ SMBC日本シリーズ2014 表彰選手/賞金・賞品一覧
  20. ^ “侍ジャパントップチーム、出場選手変更のお知らせ”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. (2014年11月6日). http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20141106_2.html 2014年11月6日閲覧。 
  21. ^ ソフトB武田「侍」招集 魔球で米斬る 2014年11月7日 日刊スポーツ
  22. ^ 侍武田3回1失点「リズムが悪かった」 2014年11月20日 日刊スポーツ
  23. ^ 侍ジャパンオフィシャルサイト
  24. ^ 欧州代表戦、侍ジャパン出場選手発表!6選手が小久保体制下で初招集 侍ジャパン公式サイト (2015年2月16日) 2015年3月22日閲覧
  25. ^ 『2013 プロ野球オール写真選手名鑑』 日本スポーツ企画出版社、2013年、141頁。ISBN 978-4-905411-11-6
  26. ^ 武田翔太 「いかに力を抜くか」コツ覚えて開花した19歳”. スポニチ Sponichi Annex (2012年12月25日). 2013年2月24日閲覧。
  27. ^ a b 【ソフトバンク1位】武田翔太 “九州のダルビッシュ”縦の変化球は絶品!”. スポニチ Sponichi Annex (2011年10月27日). 2012年6月12日閲覧。
  28. ^ ソフトB武田 新球フォークでロッテ翻弄 2013年3月21日 日刊スポーツ
  29. ^ 【甘口辛口】ソフトB・武田、昭和の野球をほうふつさせる“懸河のドロップ”を磨いてほしい 2014年10月28日SANSPO.COM
  30. ^ 【ソフトB】武田、「魔球」高速カーブは“アタック” 2014年12月20日スポーツ報知
  31. ^ サムライ武田「Vスライダー曲がりすぎ」 2014年11月11日 日刊スポーツ
  32. ^ ソフトB武田コーヒー断ち けいれん対策 2013年8月6日 日刊スポーツ
  33. ^ 2012年度の新入団選手発表を実施。ドラ1・武田投手の意外(?)なセールポイントは…!?”. 福岡ソフトバンクホークス (2011年12月10日). 2012年6月12日閲覧。
  34. ^ ソフトバンク 九州&下町の「Wダル」獲り!”. スポニチ Sponichi Annex (2011年10月28日). 2012年6月12日閲覧。
  35. ^ 1軍への道スタート 武田 弱点発覚!?”. 西日本新聞 スポーツ (2012年1月10日). 2012年6月12日閲覧。
  36. ^ 武田1勝をコブクロ小渕がお祝い”. 日刊スポーツ (2013年4月22日). 2013年4月28日閲覧。

関連人物[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]