シャイロン・マルティス

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シャイロン・マルティス
Shairon Martis
リンカーン・ソルトドッグス #39
1ST 1280 Shairon Martis.jpg
ワシントン・ナショナルズ時代
(2009年)
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地 オランダ領アンティルの旗 アンティル自治領ウィレムスタッド(現:キュラソーの旗 キュラソー自治領)
生年月日 1987年3月30日(28歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 アマチュア・フリーエージェントとしてサンフランシスコ・ジャイアンツと契約
初出場 MLB / 2008年9月4日 ブレーブス
CPBL / 2014年4月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム オランダの旗 オランダ
五輪 2008年
WBC 2006年2013年

シャイロン・B・マルティス(Shairon B. Martis, 1987年3月30日 - )は、オランダ領アンティルキュラソー島ウィレムスタッド出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は独立リーグであるアメリカン・アソシエーションリンカーン・ソルトドッグスに所属している。

台湾球界での登録名は「馬帝斯」。

経歴[編集]

ジャイアンツ傘下時代[編集]

2004年2月10日にに16歳でサンフランシスコ・ジャイアンツと契約してプロ入りする。

2005年にルーキー級アリゾナリーグ・ジャイアンツでプロデビュー。11試合に登板し、2勝1敗1セーブ、防御率1.85の好成績を残す。

2006年開幕前の3月に、この年から開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のオランダ代表に選出された[1]。10日のパナマ戦に先発登板。味方打線が5回までに10点を奪うと、マルティス自身も大会規定の球数制限65球で7回を投げ切って無安打無失点に抑え、コールドゲームのため参考記録ながらもノーヒットノーランを達成した[2]

シーズンはA級オーガスタ・グリーンジャケッツで15試合に登板し、6勝4敗、防御率3.64だった。

ナショナルズ時代[編集]

2006年7月28日にマイク・スタントンとのトレードワシントン・ナショナルズへ移籍した。A級サバンナ・サンドナッツで4試合に登板し、1勝1敗、防御率3.80だった。8月にA+級ポトマック・ナショナルズへ昇格した。2試合に登板し、0勝2敗、防御率3.00だった。9月にAA級ハリスバーグ・セネターズへ昇格。1試合に登板し、0勝1敗、防御率12.60だった。

2007年はA+級ポトマックで27試合に登板し、14勝8敗、防御率4.23という成績を収める。

2008年8月には、北京オリンピックオランダ代表入り。14日の予選リーグ第2戦、アメリカ合衆国との試合ではスティーブン・ストラスバーグと投げ合ったが、4.2回5失点で敗戦投手となった[3]。大会終了後の9月1日にナショナルズとメジャー契約を結び、9月4日のブレーブス戦でメジャーデビュー。9月23日のマーリンズ戦で初勝利を挙げた。

2009年春、第2回WBCへの出場を辞退してスプリングトレーニングで首脳陣にアピールした結果、先発ローテーションに4番手として入ることに[4]。開幕から7試合で5勝0敗としたが、その後3試合16イニングで17失点と崩れ、6月27日のオリオールズ戦を最後にAAA級シラキュース・チーフスへ降格。そのままメジャーでは登板することなくシーズンを終えた。

2010年はスプリングトレーニングで先発ローテーション最後の一枠をストラスバーグやリバン・ヘルナンデスらと争うも[5]、開幕メジャー入りはならず。前年に引き続きAAA級シラキュースで投げ、8勝7敗・防御率4.09を記録したが、メジャーへ昇格することはなかった。オフは、ベネズエラウィンターリーグであるリーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルナベガンテス・デル・マガリャーネスでプレーした。

2011年1月24日にDFAとなり[6]、2月2日にAAA級シラキュースへ降格した。この年はAA級ハリスバーグ・セネターズで過ごす。

オフの9月20日に、第39回IBAFワールドカップのオランダ代表に選出された事が発表された[7]。この大会では、一次ラウンド初戦のチャイニーズタイペイ戦では7回1失点で勝利投手となり[8]、二次ラウンドのオーストラリア戦でも7安打を浴びながら6.1回1失点と粘りの投球を見せた[9]。最終的に、欧州勢としては、1938年大会イギリス代表以来73年ぶりの優勝を果たした。この栄誉を称えて代表24人全員に「サー」の爵位が贈られ[10]、マルティスにも贈られた。ワールドカップ終了後の11月2日にFAとなった。

パイレーツ傘下時代[編集]

2011年11月23日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結んだ[11]

2012年はAAA級インディアナポリス・インディアンスで4試合に登板し、防御率7.56だった。4月下旬にAA級アルトゥーナ・カーブへ降格。11試合に登板し、6勝2敗、防御率4.56だった。

ツインズ時代[編集]

2012年6月27日に金銭トレードでミネソタ・ツインズへ移籍。

2013年開幕前の3月には、第3回WBCのオランダ代表に選出された[12]

シーズンでは、AAA級ロチェスター・レッドウイングスで42試合に登板し、2勝4敗11セーブ、防御率4.26だった。9月8日にツインズとメジャー契約を結んだ。この年は6試合に登板し、0勝1敗、防御率5.59だった。10月2日に40人枠を外れ、AAA級ロチェスターへ降格した。10月7日にFAとなった。

統一時代[編集]

2014年2月26日、中華職業棒球聯盟統一セブンイレブン・ライオンズと契約した[13]。同年限りで、退団した。

独立リーグ時代[編集]

2015年2月17日に「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の欧州代表に選出された事が発表された[14][15]。5月に独立リーグであるアトランティックリーグブリッジポート・ブルーフィッシュと契約した。しかし、1試合の登板で6月1日に解雇となった。

6月5日に、独立リーグであるアメリカン・アソシエーションリンカーン・ソルトドッグスと契約を結んだ事が発表された[16]。またこの球団には、オランダ代表として一緒にプレーした事があるクルト・スミスが所属していた。

投球スタイル[編集]

主な持ち球は、92mph(約148.1km/h)前後のフォーシーム・ファストボールと80mph(約128.8km/h)のチェンジアップ、それに75-85mph(約120.7-136.8km/h)のスライダーで、特にスライダーは2-3種類の曲がり方をする[17]。2009年にナショナルズの暫定GMを務めたマイク・リゾは、マルティスの投球について「目を見張るような球速はない」としつつ「彼は3つの球種を4つのゾーンに投げ分けて打者をアウトにする」と解説している[4]。そのほか、左打者に対してのみ稀にツーシーム・ファストボールを投じることがある[17]

詳細情報[編集]

年度別投球成績[編集]





















































W
H
I
P
2008 WSH 5 4 0 0 0 1 3 0 0 .250 92 20.2 18 5 12 0 0 23 1 0 14 13 5.66 1.45
2009 15 15 1 0 1 5 3 0 0 .625 377 85.2 83 11 39 3 4 34 3 0 52 50 5.25 1.42
2013 MIN 6 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 39 9.2 6 3 4 0 0 7 0 0 6 6 5.59 1.03
2014 統一 28 23 0 0 0 8 7 0 2 .533 630 151.2 142 5 44 1 7 67 4 0 59 53 3.15 1.23
MLB:3年 26 19 1 0 1 6 7 0 0 .462 508 116.0 107 19 55 3 4 64 4 0 72 69 5.35 1.40
CPBL:1年 28 23 0 0 0 8 7 0 2 .533 630 151.2 142 5 44 1 7 67 4 0 59 53 3.15 1.23
  • 2014年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 51 (2008年 - 同年終了)
  • 39 (2009年 - 同年終了)
  • 64 (2013年 - 同年終了)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2006 Tournament Roster WBC公式サイト 英語 2015年2月19日閲覧
  2. ^ "Box Score," WorldBaseballClassic.com. 2010年10月20日閲覧。
  3. ^ 1次リーグ[米国 - オランダ]結果」 『YOMIURI ONLINE』。2010年10月20日閲覧。
  4. ^ a b Chico Harlan, "Martis, Zimmermann Make Nats' Rotation," washingtonpost.com, March 29, 2009. 2009年8月12日閲覧。
  5. ^ Bill Ladson / MLB.com, "Six candidates want fifth-starter job / Chico, Hernandez, Stammen among Nationals' possibilities," nationals.com, March 18, 2010. 2011年10月21日閲覧。
  6. ^ Rhett Bollinger / MLB.com, "Nats designate Martis for assignment," nationals.com, January 24, 2011. 2011年10月21日閲覧。
  7. ^ Netherlands announces Roster for Baseball World Cup - IBAF
  8. ^ "HINESE TAIPEI vs NETHERLANDS (Oct 02, 2011)," The Official Site of the International Baseball Federation. 2011年10月21日閲覧。
  9. ^ "AUSTRALIA vs NETHERLANDS (Oct 12, 2011)," The Official Site of the International Baseball Federation. 2011年10月21日閲覧。
  10. ^ ジーター後継者は「サー」の爵位持つ24歳のグリゴリアス
  11. ^ Pittsburgh Tribune-Review, "Pirates ink six players to minor-league deals," Pittsburgh Tribune-Review, November 23, 2011. 2011年11月24日閲覧。
  12. ^ 2013 Tournament Roster WBC公式サイト 英語 2015年2月19日閲覧
  13. ^ Shairon Martis joins CPBL Team for 2014 Season” (2014年2月26日). 2014年2月27日閲覧。
  14. ^ 欧州代表が選手発表!NPB所属の2選手も招集 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年2月17日) 2015年2月18日閲覧
  15. ^ Europe vs Japan Rosters Announced; Asics Sponsors Europe as Official Outfitter CONFEDERATION OF EUROPEAN BASEBALL (2015年2月17日) 2015年2月18日閲覧
  16. ^ DOGS SIGN FORMER NATS, TWINS PITCHER The official site of Lincoln Saltdogs 英語 (2015年6月5日) 2015年6月14日閲覧
  17. ^ a b Harry Pavlidis, "PITCHf/x profiles: Shairon Martis and Nick Adenhart," The Hardball Times, March 31, 2009. 2009年8月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]