高橋奎二

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高橋 奎二
東京ヤクルトスワローズ #47
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 京都府亀岡市
生年月日 (1997-05-14) 1997年5月14日(26歳)
身長
体重
180 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2015年 ドラフト3位
初出場 2018年9月5日
年俸 4800万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
日本の旗 日本
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

高橋 奎二(たかはし けいじ、1997年5月14日 - )は、京都府亀岡市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。東京ヤクルトスワローズ所属。

妻は元AKB48メンバーでタレント板野友美[2]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

亀岡市立安詳小学校1年から軟式野球を始める。亀岡市立東輝中学校では軟式野球部に入っていた[3]。当時はとにかく華奢で体も固かった[4]

龍谷大学付属平安高等学校では1年秋からベンチ入り。甲子園出場経験は3度。2年春の第86回選抜大会では4試合に登板し、3勝を挙げ、初優勝に貢献し優勝投手となった。3年春の第87回選抜大会では浦和学院戦で延長戦で2失点を喫し、初戦敗退[5]。3年夏の京都大会では、京都翔英戦で7失点を喫し、敗退[6]。2学年下に岡田悠希がいた。

2015年10月22日に行われた2015年度ドラフト会議東京ヤクルトスワローズから3位指名を受け、11月27日に契約金5000万円、年俸600万円で合意し、入団[7]

ヤクルト時代[編集]

プロ1年目の2016年シーズンは、一軍登板なし。

2017年シーズンは、若手成長株として期待されていたが左肩を痛め、リハビリ生活を送り、ようやく癒えたところで今度は腰痛を発症した[8]

2018年シーズンは、一軍初登板となる9月5日の中日ドラゴンズ明治神宮野球場)戦で5回を投げ、5失点だった[9]。10月2日の対横浜DeNAベイスターズ戦(明治神宮野球場)では5回1失点8奪三振の好投でプロ初勝利を挙げた[10]筒香嘉智を3打席連続三振に打ち取っている[9]

2019年シーズンは、先発ローテーション入りし、4月3日の対DeNA戦(明治神宮野球場)でシーズン初先発[11]。6月23日の対千葉ロッテマリーンズ戦(明治神宮野球場)では6回2失点でシーズン初勝利を挙げた[12]。最終的に防御率5.76ながら19試合に先発し、4勝を挙げた。ほぼ二回に一四球を与えるなど制球難を露呈した[13]

2020年シーズンは、7月30日の対阪神タイガース戦(明治神宮野球場)でシーズン初勝利を挙げる[14]。コンディション不良もあり、10試合の登板に終わった[15]

2021年シーズンは、春季キャンプでカットボールの習得を目指した[15]。キャンプから結果が出ず、二軍スタートになり、交流戦まではセットポジションから投球する新フォームで登板を重ね、安定感を見せるようになると一軍に合流。6月13日の対福岡ソフトバンクホークス戦(PayPayドーム)でシーズン初勝利を挙げた[16]。その後は先発ローテーションに定着[17]。打線の援護に見放され勝敗は4勝1敗に留まったが、防御率2.87、WHIP1.07と安定した投球を披露し、後半戦からは奥川恭伸と先発陣を引っ張り、優勝に貢献した。シーズン終盤は首位を争った阪神タイガース戦への登板に合わせ、奥川と共に登板間隔を開けて調整し、10月9日は5回1失点と試合を作り、10月20日は7回無失点の好投で引き分けに持ち込み、マジックを減らす立役者になる[18]。優勝が懸かった10月26日の横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)ではリリーフを待機し、5回からの2イニングを無失点に抑え、優勝決定試合の勝利投手となった[19][20]。シーズン最終戦で炎上し[21]、不安を覗かせたがクライマックスシリーズでは第2戦の先発を任され、読売ジャイアンツ相手に6回8奪三振の快投をみせ、初登板初勝利を記録[22]し、チームの日本シリーズ進出に貢献した[23]。シリーズでも11月21日の第2戦目に先発し、オリックス・バファローズを相手に133球を投げ、プロ初完投・初完封勝利を挙げ[24]、優秀選手賞を受賞した[25]。同年のシーズンオフには、750万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[26]

2022年6月12日の福岡ソフトバンクホークス戦(PayPayドーム)では和田毅との投手戦を制し、3-0で勝利。レギュラーシーズン初の完封勝利を挙げた[27][28][29]

選手としての特徴[編集]

高校時代は最速145km/hを記録[30]。プロ入り後の直球の最速は155km/h[31]。変化球はスライダーチェンジアップカーブを持つ[32]。他にもカットボール、少し曲がるスライダー[33]も投じる[34]

特徴的なフォーム

高校時代は「古都のライアン」、「左のライアン」と呼ばれていたように右足を大きく上げるダイナミックなフォーム[35][36]

人物[編集]

  • 顔立ちが俳優の竹野内豊似とされている[37]
  • 高校時代は原田英彦監督から精神的な未熟さと、整ったかわいらしいルックスから「赤ちゃん」と呼ばれ自立を促されていた[38]
  • 趣味はダーツ。2018年の記事によると、中学時代にダーツをプレイできる飲食店によく行っており、昔はその飲食店の関係者がくれたマイダーツを持っていた。好きなダーツの種目はクリケット[39]
  • 2021年1月5日、元AKB48で歌手の板野友美と結婚[2]。なお、婚姻届は、ヤクルトの高津臣吾監督と板野の恩師である秋元康が証人の欄にサインしたものを2人で提出。実は2019年Twitter上で投稿された高橋がプロ初打点を挙げた動画に、板野が「いいね」をしていたことで一部ファンの間では騒がれたことがあった[40]。同年10月10日に第1子となる女児が誕生。
  • 妻である板野からは「けけ」と呼ばれている[41]
  • 妹の高橋美結もしばしば妻の板野友美のSNSに登場する機会が多く[42]、2024年に板野がプロデュースする妹分のユニット「RoLuANGEL」(ロールエンジェル)のメンバーとして芸能活動を開始している。このユニットには板野の実妹の板野成美も加入しており、(両者にとって)実妹・義妹が揃って所属する形となっている[43]
  • 兄の利政[44]は愛知県名古屋市の矢場とんに勤務しており、社会人野球クラブの「矢場とんブースターズ」に所属している。2023年8月29日の中日対ヤクルト戦はゲーム・スポンサーとして「竜も名古屋も!アゲ揚げ矢場とんナイト」と銘打ち、利政が始球式の投手(本来のポジションは内野手)を務めることとなった。この時に一軍登録抹消中だった弟の奎二が打席に立ったことで“兄弟対決”が実現した[45][46]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 ヤクルト 3 3 0 0 0 1 1 0 0 .500 69 15.0 14 4 8 0 2 20 0 0 10 5 3.00 1.47
2019 20 19 0 0 0 4 6 0 0 .400 438 95.1 99 14 53 2 8 99 5 0 68 61 5.76 1.59
2020 10 9 0 0 0 1 3 0 0 .250 212 48.0 47 6 21 1 4 51 1 0 24 21 3.94 1.42
2021 14 13 0 0 0 4 1 0 0 .800 320 78.1 59 9 25 3 6 80 4 1 25 25 2.87 1.07
2022 17 17 2 1 1 8 2 0 0 .800 416 102.2 75 9 37 3 9 113 1 0 32 30 2.63 1.09
2023 20 20 0 0 0 4 9 0 0 .308 445 101.2 104 20 47 3 6 94 3 0 53 52 4.60 1.49
通算:6年 84 81 2 1 1 22 22 0 0 .500 1900 441.0 398 62 191 12 35 457 14 1 212 194 3.96 1.34
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

WBCでの投手成績[編集]










































2023 日本 1 0 0 0 0 7 2.0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0.00

年度別守備成績[編集]



投手












2018 ヤクルト 3 1 1 0 0 1.000
2019 20 3 12 2 2 .882
2020 10 2 7 0 0 1.000
2021 14 3 18 0 0 1.000
2022 17 4 12 0 0 1.000
2023 20 3 13 1 4 .941
通算 84 16 63 3 6 .963
  • 2023年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
その他の記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 47(2016年 - )

登場曲[編集]

  • 世界が終るまでは…WANDS(2018年【登板】、2021年 - )
  • 「Heads or Tails」EXILE(2018年【打席】)
  • 「FLYING B (REMIX) [Explicit] 」CITY-ACE(2019年 - 2021年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年12月20日閲覧。
  2. ^ a b 板野友美とヤクルト・高橋奎二が結婚 婚姻届証人欄に秋元康氏、高津監督」『サンケイスポーツ』、2021年1月5日。2021年1月5日閲覧。
  3. ^ 甲子園は野球人生で一番の場所 ヤクルト・高橋奎二選手”. 朝日新聞デジタル (2021年8月5日). 2021年11月22日閲覧。
  4. ^ ヤクルト高橋奎二の日本シリーズを高校の恩師がこっそり初観戦「泣かせるな、コイツって思いました」試合後の直電と感謝の言葉(沢井史)”. Number Web (2021年12月2日). 2022年2月28日閲覧。
  5. ^ 昨春王者の龍谷大平安、延長戦の末初戦で姿消す”. 日刊スポーツ (2015年3月23日). 2016年3月21日閲覧。
  6. ^ 龍谷大平安 延長激闘に散る…高橋7失点「皆に申し訳ない」”. スポニチアネックス (2015年7月25日). 2016年3月21日閲覧。
  7. ^ ヤクルト、ドラ3高橋と合意 契約金5千万円、年俸600万円”. スポニチアネックス (2015年11月20日). 2016年3月21日閲覧。
  8. ^ 日本Sでプロ初完封「まさかあの高橋奎二が…」 2軍時代の苦労知る燕OBが要因を分析”. Full-Count (2021年11月22日). 2022年2月28日閲覧。
  9. ^ a b 板野友美と入籍のヤクルト高橋奎二、成長の軌跡。父が語る結婚の影響”. web Sportiva (2021年1月25日). 2021年11月22日閲覧。
  10. ^ ヤクルト3年目・高橋、“脱ライアン”でプロ1勝だ!”. SANSPO.COM (2018年10月3日). 2021年6月21日閲覧。
  11. ^ 中日吉見-広島野村ほか/3日予告先発”. 日刊スポーツ (2019年4月2日). 2020年4月29日閲覧。
  12. ^ ヤクルト・高橋が今季初勝利「チームには迷惑をかけていた」”. SANSPO.COM(サンスポ) (2019年6月23日). 2020年4月29日閲覧。
  13. ^ ヤクルト・高橋 脱ライアン!フォーム変え制球力改善 自己最長8回零封で今季初勝利”. スポニチ Sponichi Annex (2020年7月31日). 2022年2月28日閲覧。
  14. ^ ヤクルト高橋が阪神藤浪に投げ勝つ「力振り絞った」”. 日刊スポーツ (2020年7月30日). 2021年4月18日閲覧。
  15. ^ a b ヤクルト・高橋、ヘビロテ宣言 開幕ローテからフル回転へ3つの決意”. SANSPO.COM(サンスポ) (2021年2月17日). 2021年4月18日閲覧。
  16. ^ 2021年6月13日(日) vs. ソフトバンク セ・パ交流戦 PayPayドーム”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト (2021年6月13日). 2021年6月21日閲覧。
  17. ^ ヤクルト高橋奎二24歳と板野友美30歳 「AKBをやめたい」14歳でアイドルになった板野の“転機”…22歳で卒業し、高橋と結婚するまで(近藤正高)”. Number Web (2021年12月29日). 2022年2月28日閲覧。
  18. ^ ヤクルト 阪神との天王山引き分けて、優勝マジック3 白熱の投手戦、互いに譲らず今季3度目の0―0”. スポニチ Sponichi Annex (2021年10月20日). 2021年11月4日閲覧。
  19. ^ 2021 クライマックスシリーズ優勝特設サイト”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト. 2021年11月22日閲覧。
  20. ^ 2021年10月26日(火) vs. DeNA JERA セ・リーグ公式戦 横浜”. 東京ヤクルトスワローズ公式サイト. 2021年11月22日閲覧。
  21. ^ ヤクルト・高橋 4回5失点で降板 立ち上がり崩れポストシーズンへ不安残す”. スポニチ Sponichi Annex (2021年11月1日). 2022年2月28日閲覧。
  22. ^ 板野友美、日本S王手決めた夫の快投を神宮で見守る ファン歓喜「まさに勝利の女神」”. 中日新聞Web (2021年11月12日). 2021年11月22日閲覧。
  23. ^ 王手の主ヤク!高橋が初CSで初巨人斬り 6回無失点8K、2戦連続完封勝ちに貢献”. スポニチ Sponichi Annex (2021年11月12日). 2022年2月28日閲覧。
  24. ^ 板野友美、夫・高橋奎二の日本Sでのプロ初完封に大喜び「感動しました」”. ORICON NEWS (2021年11月22日). 2021年11月22日閲覧。
  25. ^ ヤクルト高橋奎二「本当にうれしいだけ」プロ初完封評価の優秀選手賞に喜び”. 日刊スポーツ (2021年11月28日). 2021年12月14日閲覧。
  26. ^ ヤクルト高橋奎二「開幕投手目指します」今季4勝、日本一貢献で750万増”. 日刊スポーツ (2021年12月14日). 2022年2月6日閲覧。
  27. ^ 高橋投手がプロ初完封!5連勝で交流戦を締めくくる!”. 東京ヤクルトスワローズ (2022年6月12日). 2022年6月14日閲覧。
  28. ^ ヤクルト・高橋奎二、レギュラーシーズン初の完封 燕V率100%!両リーグ40勝一番乗り”. サンケイスポーツ (2022年6月13日). 2022年6月13日閲覧。
  29. ^ 【ヤクルト】高橋奎二がレギュラーシーズン初の完封!チームは5連勝で12球団一番乗りの40勝到達”. 中日スポーツ (2022年6月13日). 2022年6月14日閲覧。
  30. ^ ヤクルト「左のライアン」龍谷大平安・高橋獲りへ”. 日刊スポーツ (2015年4月7日). 2024年1月30日閲覧。
  31. ^ ヤクルト・高橋、8回0封の好投で今季初勝利「率直にうれしいです」首位・巨人と2・5差!”. SANSPO.COM(サンスポ) (2020年7月30日). 2020年9月2日閲覧。
  32. ^ ヤクルト・高橋が猛虎狩り3勝目「2枚看板が出来上がってきた」”. BASEBALL KING (2021年9月10日). 2021年11月30日閲覧。
  33. ^ ヤクルト高橋奎二がオフに新球挑戦「少し曲がるスライダーを投げたい」”. 日刊スポーツ (2021年12月29日). 2022年2月28日閲覧。
  34. ^ ヤクルト高橋奎二の完封劇はなぜ生まれたのか。吉見一起が説いた投手心理と勝負どころの1球”. web Sportiva (2021年11月22日). 2022年2月28日閲覧。
  35. ^ 「左のライアン」から「高橋奎二」へ 二軍のアイドルでは終われない”. 文春オンライン (2018年2月2日). 2021年11月30日閲覧。
  36. ^ ヤクルト3年目・高橋、“脱ライアン”でプロ1勝だ!”. SANSPO.COM(サンスポ) (2018年9月4日). 2020年4月29日閲覧。
  37. ^ ヤクルト3位・高橋は竹野内豊似のイケメン 苦境でも笑顔”. スポニチアネックス (2016年1月14日). 2016年3月21日閲覧。
  38. ^ 「赤ちゃん」と呼ばれた左腕 日本Sでの快投後、恩師にかけた電話”. 朝日新聞 (2021年11月26日). 2021年11月26日閲覧。
  39. ^ ベースボール・マガジン社『週刊ベースボール』2018年10月1日号 p.53.
  40. ^ 板野友美は釈明も…ヤクルトファンには〝婚前におわせいいね〟モロバレだった”. 東スポWeb (2021年1月8日). 2022年2月28日閲覧。
  41. ^ 板野友美、夫・高橋奎二投手の呼び名は「けけ」 ラブラブ新婚生活を公開”. クランクイン! (2021年2月22日). 2021年11月30日閲覧。
  42. ^ 板野友美 夫・高橋投手の妹と生観戦「凄い美人が2人」「美人すぎて目立つ」とネット反響 日本S”. デイリースポーツ online (2022年10月26日). 2022年10月26日閲覧。
  43. ^ “板野友美の妹分”「RoLuANGEL」実妹・成美&夫・高橋奎二選手の妹らがメンバーに決定<プロフィール> - モデルプレス 2024年1月30日
  44. ^ 矢場とん硬式野球部・スタッフ・選手紹介/高橋利政 2023年8月29日閲覧
  45. ^ 【ヤクルト】高橋奎二の兄・利政さんが始球式に登場 弟が打席へ”. スポーツ報知 (2023年8月29日). 2024年1月30日閲覧。
  46. ^ ヤクルト 始球式に高橋奎二の実の兄が登場して場内騒然 左腕がバッター役務める”. デイリースポーツ (2023年8月29日). 2024年1月30日閲覧。
  47. ^ 「左のライアン」がフォーム変更。ヤクルトの次期エース候補が語る1年”. web Sportiva (2018年12月13日). 2022年2月28日閲覧。
  48. ^ ヤクルト高橋奎二、完投経験ない投手がシリーズで「初完投」は55年ぶり」『日刊スポーツ』、2021年11月21日。2021年11月23日閲覧。
  49. ^ 【日本S記録室】高橋奎二、シリーズ初登板でプロ入り初完封は13人目」『スポーツ報知』、2021年11月22日。2021年11月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]