ケンリー・ジャンセン

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  • ケンリー・ヤンセン
ケンリー・ジャンセン
Kenley Jansen
ロサンゼルス・ドジャース #74
Kenley Jansen 7 24 18.jpg
2018年7月24日
基本情報
国籍 オランダの旗 オランダ
出身地 オランダ領アンティルの旗 アンティル自治領ウィレムスタット(現:キュラソーの旗 キュラソー自治領)
生年月日 (1987-09-30) 1987年9月30日(32歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
275 lb =約124.7 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 捕手投手
プロ入り 2004年 アマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースと契約
初出場 2010年7月24日
年俸 $16,000,000 (2017-2021)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム オランダの旗 オランダ
WBC 2009年2013年2017年

ケンリー・ジェロニモ・ジャンセンKenley Geronimo Jansen, 1987年9月30日 - )は、オランダ領アンティルキュラソー島ウィレムスタット出身のプロ野球選手投手)。右投両打。現在はロサンゼルス・ドジャースに所属。

愛称はカリフォルニアをもじったケンリーフォルニア[1]Ma'montro(怪物の意)など。

経歴[編集]

2004年にアマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースと契約。ユースチームでは、アンドレルトン・シモンズディディ・グレゴリウスとチームメイトだった。

2006年まで捕手としてルーキーリーグでプレーした。

2007年途中からA級に昇格した。

2008年には打率.227ながら9本塁打を放った。

2009年開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)オランダ代表に選出された[2]。一次ラウンド初戦のドミニカ共和国戦では1点リードの9回裏に2008年のナリーグ盗塁王ウィリー・タベラス三盗を刺し、座ったままの状態で二塁に鋭く送球するなど、強肩ぶりを発揮してオランダの躍進に貢献した[3]。シーズンでは、秋から強肩を生かすため投手転向している。

2010年開幕はA+級インランド・エンパイア・シックスティシクサーズ英語版で迎えたが、シーズン途中からAA級チャタヌーガ・ルックアウツに昇格。7月24日ニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビューを果たした。

2011年は中継ぎとしてドジャースのブルペンを支えた。

2012年シーズンはハビー・ゲラに代わる抑えに定着した。一方で、不整脈の持病を抱えており、シーズン終了後に手術を受けた[4]

2013年第3回WBCオランダ代表の要請を受けたが、当初は前年の不整脈の手術をしたことを考慮し辞退していた。しかし、オランダ代表がベスト4となりサンフランシスコの決勝ラウンドに進出し、2次ラウンドで負傷離脱したジョナタン・イセニアに代わり決勝ラウンドから追加招集された。登板機会はなく、オランダは準決勝でドミニカ共和国に敗れた。レギュラーシーズンでは75試合に登板。4勝3敗28セーブ、防御率1.88だった。

2014年2月11日にドジャースと430万ドルの1年契約に合意した[5]。シーズンでは、自己最多の44セーブを記録した。

2015年もクローザーとして起用され、54試合に登板。2勝1敗36セーブ、防御率2.41だった。

2016年1月15日にドジャースと1,065万ドルの1年契約に合意[6]。前半戦で40試合に登板し、3勝2敗27セーブ、防御率1.16と好投。7月にはオールスターゲームに初選出された。この年は71試合の登板で、3勝2敗47セーブ、防御率1.83だった。ポストシーズンではディビジョンシリーズ第4戦で4失点した以外は抑え込んだ。オフに最優秀救援投手賞を初受賞。11月3日にFAとなり、球団は1720万ドルのクオリファイング・オファーを提示したが、11月14日に拒否した[7]

2017年1月10日にドジャースと5年8,000万ドルの契約で合意した[8]1月11日に契約延長記者会見が行われ[9]第4回WBCオランダ代表へは不参加の意思を表明した[10]。しかし、代表が決勝トーナメントに進出すると撤回し、代表に合流した[11]。レギュラーシーズンでは6月11日のシンシナティ・レッズ戦で通算200セーブに到達。開幕から6月25日まで驚異の無四球三振記録51でMLB新記録を樹立するなどした[12]。65試合登板で5勝無敗41セーブ・防御率1.32・WHIP0.75と圧倒的な投球を見せ、自身初タイトルとなる最多セーブを受賞した。ポストシーズンではNLCSまで無失点の完璧なリリーフを見せていた。ワールドシリーズでは3試合連続で1失点して敗戦投手になることもあった。2年連続で最優秀救援投手賞を獲得した。

2018年は昨季の疲労の蓄積が考慮され、スプリングトレーニングではスロー調整を許されていた。オープン戦もわずか5試合の登板でシーズン開幕に臨んだが、3,4月は防御率5.59と不調で始まった[13]。それでも5月に防御率0.60と復調を見せると、その後も安定して3年連続オールスター選出された。しかし、8月9日のコロラド・ロッキーズ戦後に宿泊ホテルで不整脈を訴え、そのまま病院に搬送され故障者リスト入りした。8月20日のセントルイス・カージナルス戦で復帰するもしばらくは精彩を欠き、その原因を本人は治療薬にあるとして服用を中止した[14]。9月は調子を取り戻し、最終的に69登板で1勝5敗38セーブ・防御率3.01だった。ポストシーズンでは今季もNLCSまで無失点の完璧なリリーフを見せていたが、ワールドシリーズでは2試合連続でセーブ失敗することもあった。オフには2度目の心臓手術を受けた[15]

2019年は62試合に登板して5勝3敗33セーブ・防御率3.71だった。特に後半戦は不調に陥るなど不安定な内容だったがセーブは積み重ね、9月25日のサンディエゴ・パドレス戦でMLB史上30人目、球団史上初の通算300セーブに到達した[16]

選手としての特徴[編集]

最速99.3mph(約160km/h)・平均92-94mph(約148-151km/h)のカッターが投球の約8-9割を占め、このカッターを武器に三振を奪うピッチングスタイル。その他に平均94mph(約151km/h)程度のツーシーム、平均83mph(約134km/h)程度のスライダーを使用する[17]
グラウンドボールの割合が3割程度と少なく、フライボールピッチャーである。

元々は強肩で知れられた捕手だったが、球団側からの進言で2009年に投手に転向[18]。翌年にはメジャー初昇格を果たし、2012年から本格的にクローザーを任され、最優秀救援投手賞を受賞するなど球界を代表するクローザーとして活躍している[19]。また、登板数やセーブ数、奪三振率などでドジャースの球団記録を持っている[20]

長らく心臓の異常を経験している。2011年には不整脈と、抗凝固薬の投薬により1か月故障者リスト入り、2012年にはクアーズ・フィールド出場の際に不整脈と息切れを起こし、オフに手術を受けた。2018年8月に宿泊ホテルで不整脈を訴え、そのまま病院に搬送され故障者リスト入りし、オフには2度目の心臓手術を受けた[21]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2010 LAD 25 0 0 0 0 1 0 4 4 1.000 109 27.0 12 0 15 1 1 41 1 0 2 2 0.67 1.00
2011 51 0 0 0 0 2 1 5 9 .667 218 53.2 30 3 26 0 2 96 0 2 17 17 2.85 1.04
2012 65 0 0 0 0 5 3 25 8 .625 252 65.0 33 6 22 1 3 99 3 0 18 17 2.35 0.85
2013 75 0 0 0 0 4 3 28 16 .571 292 76.2 48 6 18 1 3 111 2 0 16 16 1.88 0.86
2014 68 0 0 0 0 2 3 44 0 .400 268 65.1 55 5 19 2 0 101 2 0 20 20 2.76 1.13
2015 54 0 0 0 0 2 1 36 1 .667 200 52.1 33 6 8 0 2 80 0 0 14 14 2.41 0.78
2016 71 0 0 0 0 3 2 47 0 .600 251 68.2 35 4 11 2 2 104 1 0 14 14 1.83 0.67
2017 65 0 0 0 0 5 0 41 1 1.000 258 68.1 44 5 7 0 2 109 2 1 11 10 1.32 0.75
2018 69 0 0 0 0 1 5 38 0 .167 289 71.2 54 13 17 1 2 82 0 2 28 24 3.01 0.99
2019 62 0 0 0 0 5 3 33 0 .625 263 63.0 51 9 16 0 4 80 2 3 28 26 3.71 1.06
MLB:10年 605 0 0 0 0 30 21 301 39 .588 2400 611.2 395 57 159 8 21 903 13 8 168 160 2.35 0.91
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 74 (2010年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Dodgers Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ 2009 Rosters” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月20日閲覧。
  3. ^ Kenley Jansen plays a big role in the Netherlands' upset of the Dominican Republic
  4. ^ ド軍守護神ジャンセンが不整脈の手術 nikkansports.com 2012年10月25日
  5. ^ Ken Gurnick (2014年2月11日). “Jansen, Dodgers reach $4.3 million deal”. MLB.com. 2014年2月12日閲覧。
  6. ^ Eric Stephen (2016年1月15日). “Dodgers sign Kenley Jansen for 2016, avoid salary arbitration”. TURE BLUE LA. 2016年11月15日閲覧。
  7. ^ Ken Gurnick (2016年11月14日). “Turner, Jansen reject Dodgers' offers”. MLB.com. 2016年11月15日閲覧。
  8. ^ Gurnick, Ken (2017年1月10日). “Jansen officially returns to Dodgers on 5-year pact”. MLB.com. http://m.dodgers.mlb.com/news/article/213241040/kenley-jansen-contract-with-dodgers-announced/ 2017年2月7日閲覧。 
  9. ^ Jansen, Turner motivated by winning title for LA MLB.com (英語) (2017年1月11日) 2017年1月13日閲覧
  10. ^ ドジャース幹部 マエケンWBC出場辞退認めた 故障リスク避けたい スポニチアネックス (2017年1月13日) 2017年1月13日閲覧
  11. ^ Jansen joins Netherlands to prep for Classic MLB.com (英語) (2017年3月19日) 2017年3月21日閲覧
  12. ^ 【MLB】ド軍元捕手の抑え、開幕から驚異の無四球三振記録が「51」で止まる”. ベースボールチャンネル. 2019年10月11日閲覧。
  13. ^ 昨季セーブ王のケンリー・ジャンセンは本当に球威が落ちてしまったのか?”. Yahoo!ニュース 個人. 2019年10月11日閲覧。
  14. ^ DL復帰後不調続きのケンリー・ジャンセンが下した命がけの決断(菊地慶剛)”. Yahoo!ニュース 個人. 2019年10月11日閲覧。
  15. ^ ジャンセンが11キロ減量、心臓手術後の経過良好”. nikkansports.com. 2019年10月11日閲覧。
  16. ^ After talk with mentor, Jansen gets 300th save”. MLB.com. 2019年10月11日閲覧。
  17. ^ FanGraphs - PITCHf/x2017年2月7日閲覧。
  18. ^ ド軍守護神ジャンセンの貴重な捕手時代映像 膝つき二塁送球に解説「ロケット」”. Full-count. 2019年10月11日閲覧。
  19. ^ 元捕手右腕ジャンセンが前田の命運握る 適応力の高さでMLB屈指の守護神に”. スポーツナビ. 2019年10月11日閲覧。
  20. ^ Los Angeles Dodgers Top 10 Career Pitching Leaders”. Baseball-Reference.com. 2019年10月11日閲覧。
  21. ^ ドジャースの救援ジャンセン、不整脈で1カ月離脱と報道”. www.sportingnews.com. 2019年10月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]