ブランドン・レアード

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ブランドン・レアード
Brandon Laird
北海道日本ハムファイターズ #5
Fighters Brandon Laird.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サイプレス
生年月日 (1987-09-11) 1987年9月11日(29歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手一塁手
プロ入り 2007年 MLBドラフト27巡目
初出場 MLB / 2011年7月22日 オークランド・アスレティックス
NPB / 2015年3月27日 東北楽天ゴールデンイーグルス
年俸 3億円+出来高(2017年)
※2017年から2年契約
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブランドン・J・レアードBrandon J. Laird, 1987年9月11日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サイプレス英語版出身のプロ野球選手内野手)。2015年平成27年)以降北海道日本ハムファイターズの選手である。来日以前はMLBニューヨーク・ヤンキースヒューストン・アストロズに所属していた。

日本プロ野球においては好物の寿司にちなむ「寿司握り」また、焼き鳥を裏返す仕草のパフォーマンスを披露することでも知られる。 メジャー捕手ジェラルド・レアードは実兄にあたる[1]

経歴[編集]

アマチュア時代[編集]

カリフォルニア州ウェストミンスター英語版ラ・キンタ高校英語版出身。2005年MLBドラフトクリーブランド・インディアンズから27巡目で指名されるが拒否し、州内のサイプレス大学英語版に進学した。

ヤンキース時代[編集]

2007年MLBドラフトニューヨーク・ヤンキースから27巡目で指名され入団。ヤンキース傘下のルーキーリーグチームであるガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでキャリアをスタートさせた[1]2008年シーズンはマイナーリーグ・A級チャールストン・リバードッグスに、2009年シーズンはA+級タンパ・ヤンキースに所属し試合に出場した[1]

2010年8月2日、AA(ダブルA)級トレントン・サンダーからAAA(トリプルA)級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ昇格[2]。昇格前のAA・2010年シーズンには打率.291・23本塁打[3]・90打点を記録しており[1]、この年のAA・イースタンリーグのMVPと新人賞 (Eastern League Rookie of the Year Award) を受賞[3]。前年までAA以上への昇格経験が一度もなかった選手としては大いに名誉ある功績として認識された[3]

2011年には他チームの一定条件を満たすマイナーリーグ所属選手を引き抜くことができる「ルール・ファイブ・ドラフト」からプロテクトする目的でメジャー昇格が決まり[4]7月18日ラミロ・ペーニャ故障者リスト入りしたのに伴いメジャーに昇格[5]7月22日に本拠地ヤンキー・スタジアムでメジャーデビューを果たした。デビュー戦はオークランド・アスレティックスとの一戦で、この試合でレアードは相手投手のクレイグ・ブレスロウから初安打・初打点となるセンター前ヒットを記録。その後もジョーイ・デバインから四球を与えられ出塁するとニック・スウィッシャーのシングルヒットで初となる本塁生還を果たした。2012年8月27日、ヤンキースがヒューストン・アストロズからスティーブ・ピアースを獲得したのに伴い、40人枠から外れることとなり放出された[6]

アストロズ時代[編集]

ヤンキースから放出後、2012年9月1日付でヒューストン・アストロズに移籍[7]2013年シーズンは当時アストロズ傘下であったAAA・オクラホマシティ・レッドホークスで開幕を迎え、4月18日ブレット・ウォレスのマイナー降格と同時にメジャー昇格。12試合で打率.352を記録したが[8]、同年10月2日にはロースターから外れ[9][10]、10月4日にFAとなる[1]

ロイヤルズ傘下・ナショナルズ傘下時代[編集]

2013年11月23日、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[11]

2014年3月15日にトレードでワシントン・ナショナルズへ移籍した[12]

日本ハム時代[編集]

2014年11月18日に、北海道日本ハムファイターズとの獲得が合意に達したことが発表された[13]

2015年 前半戦は日本の配球に苦しみ、6月頃まで2割を下回る打率しか残せなかった。しかし、怪我人が続出したチーム事情に、三塁手としての守備の堅さ、監督の栗山英樹が「使い続ければ必ず調子は上向く」とのアドバイスを受けていたことから、先発メンバーとして起用され続けた。その言葉通り、7月以降に打棒が爆発。後半戦で22本塁打を記錄し、リーグ3位タイのシーズン34本塁打を記録した。その活躍ぶりや伸び代を評価され、8月の段階で2016年度の契約が確定した[14]

2016年 対策に万全を期したこの年は、春先から打ち続ける。前半戦から20本の本塁打を記録し、特に5月には12本塁打を放つ固め打ちを見せた。球団の北海道移転から通算500勝目を飾る決勝弾を放つなど、サヨナラ本塁打を3本記錄し、要所での勝負強さは健在だった。 日本プロ野球史上初、打った本塁打が全て打順6番以下での本塁打王を獲得した[15]。10月2日に日本ハムと2年契約を結んだことが発表された。[16]

日本シリーズでは、第4戦での勝ち越しとなる2ラン本塁打および第6戦での満塁本塁打を含む3本の本塁打を放ち、日本シリーズMVPを受賞した。

選手としての特徴[編集]

ゆったりと構えたオープンスタンスから鋭いスイングを見せる。スイングの際に右手を離し、左手のみを残したフォロースルーが特徴的。 2016年にサヨナラ本塁打を3本放つなど、要所での勝負強さを有する。


人物[編集]

来日してから、日本食を好むようになった。特に寿司が好物であり、本塁打を打った際には寿司を握る仕草をするというパフォーマンスを行う。これは不振に苦しんでいた2015年のシーズン途中、白井一幸コーチに紹介された寿司店の店主からレアードが依頼されて始めたものであった[17]。当初、白井コーチはこの仕草を「リラックスして打て」というサインにしていたが、調子が一気に上向いたことから冗談半分で「ホームランを打て」のサインにしている。 本人もいたく気に入っており、ファンの間でも寿司キャラとして定着しており、球場で「寿司のぬいぐるみ」を持ったファンも見受けられるほどである。

2009年の12月に、兄のジェラルドと2人でNBAフェニックス・サンズボストン・セルティックスの試合をUSエアウェイズ・センターで観戦しに行った際、乱闘騒ぎを起こし警察に逮捕されている[18]


詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2011 NYY 11 25 21 3 4 0 0 0 4 1 0 0 1 0 3 0 0 4 1 .190 .292 .190 .482
2012 HOU 17 37 35 2 9 1 0 1 13 4 0 0 0 0 2 0 0 8 1 .257 .297 .371 .668
2013 25 76 71 7 12 3 0 5 30 11 0 0 0 0 3 0 2 26 2 .169 .224 .423 .647
2015 日本ハム 143 554 498 62 115 22 2 34 243 97 1 0 0 4 43 0 9 129 18 .231 .301 .488 .789
2016 143 598 547 71 144 21 0 39 282 97 0 0 0 4 44 1 3 138 16 .263 .319 .516 .835
MLB:3年 53 138 127 12 25 4 0 6 47 16 0 0 1 0 8 0 2 38 4 .197 .255 .370 .625
NPB:2年 286 1152 1045 133 259 43 2 73 525 194 1 0 0 8 87 1 12 267 34 .248 .319 .516 .813
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

NPB

表彰[編集]

NPB

記録[編集]

NPB初記録
NPBその他の記録

背番号[編集]

  • 60 (2011年)
  • 13 (2012年)
  • 4 (2013年)
  • 5 (2015年 - )[19]

登場曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e Brandon Laird Register Statistics & History|Baseball-Reference.com”. Baseball Reference. Sports Reference. 2016年8月2日閲覧。
  2. ^ Nalbone, John (2010年8月20日). “Thunder lose; Franklin ejected; Laird promoted”. Nj.com. http://www.nj.com/mercer/index.ssf/2010/08/thunder_lose_franklin_ejected.html 2011年7月23日閲覧。 
  3. ^ a b c “Scranton/Wilkes-Barre Yankees Blog » Laird named Eastern League MVP, ROY”. Blogs.thetimes-tribune.com. (2010年9月2日). オリジナル2010年12月3日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20101203133054/http://blogs.thetimes-tribune.com/yankees/?p=7237 2011年7月23日閲覧。 
  4. ^ “Yankees add three to 40-man roster”. The LoHud Yankees Blog. (2010年11月19日). http://yankees.lhblogs.com/2010/11/19/yankees-add-three-to-40-man-roster/ 2011年7月23日閲覧。 
  5. ^ “Hurt corner: Pena to DL thins options at third”. MLB.com (Major League Baseball). (2011年7月18日). http://newyork.yankees.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20110718&content_id=21955204&vkey=news_nyy&c_id=nyy 2011年7月23日閲覧。 
  6. ^ Stephenson, Colin (2012年8月28日). “Yankees' acquisition of Steve Pearce proves timely with injury to Mark Teixeira”. The Star Ledger (NJ.com). http://www.nj.com/yankees/index.ssf/2012/08/yankees_acquisition_of_steve_p.html 2014年12月27日閲覧。 
  7. ^ “Astros claim Laird from Yankees”. MLB.com. (2012年9月1日). http://m.astros.mlb.com/news/article/37723036/ 2014年12月27日閲覧。 
  8. ^ “Astros option infielder Wallace to Triple-A”. Sportsnet (Rogers). (2013年4月18日). http://www.sportsnet.ca/baseball/mlb/astros-option-infielder-wallace-to-triple-a/ 2013年4月18日閲覧。 
  9. ^ McTaggert, Brian (2013年10月2日). “Astros add Singleton to 40-man roster”. MLB.com. http://m.astros.mlb.com/news/article/62352696/ 2014年12月27日閲覧。 
  10. ^ de Jesus Ortiz, Jose (2013年10月2日). “Astros continue staff shakeup by making Tremley bench coach”. Houston Chronicle. http://www.houstonchronicle.com/sports/astros/article/Astros-continue-staff-shakeup-by-making-Tremley-4864759.php 2014年12月27日閲覧。 
  11. ^ Kaegel, Dick (2013年11月23日). “Infielder Laird among five signed to Minor League deals”. Royals News (MLB.com). http://kansascity.royals.mlb.com/news/article/kc/infielder-brandon-laird-among-five-signed-by-royals?ymd=20131123&content_id=64175436&vkey=news_kc 2013年12月15日閲覧。 
  12. ^ Bill Baer (2014年3月15日). “Nationals acquire infielder Brandon Laird from the Royals”. NBC Sports (NBC). http://hardballtalk.nbcsports.com/2014/03/15/nationals-acquire-infielder-brandon-laird-from-the-royals/ 2014年3月17日閲覧。 
  13. ^ “ブランドン・レアード選手と契約合意”. 北海道日本ハムファイターズ. (2014年11月18日). http://www.fighters.co.jp/news/detail/4995.html 2014年11月19日閲覧。 
  14. ^ “日本ハム・レアード来季残留 23発&守備を評価”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ). (2015年8月25日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1528078.html 2016年6月8日閲覧。 
  15. ^ 宮入徹 (2016年9月6日). “レアード史上初 6番以下で全本塁打のキングへ”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/09/06/kiji/K20160906013302000.html 2016年10月16日閲覧。 
  16. ^ “レアード 大幅昇給2年6億円 使い続けてくれた栗山監督に感謝”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2016年10月2日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/10/03/kiji/K20161003013465210.html 
  17. ^ “日本ハム・レアード “すしポーズ”誕生のきっかけとなった絶品握り寿司のお店を紹介!”. 週刊ベースボールONLINE (ベースボール・マガジン). (2016年4月8日). http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=002-20160418-04 2016年6月29日閲覧。 
  18. ^ “Tigers' Gerald Laird, brother arrested in brawl at Suns-Celtics game”. MLive.com (AP通信). (2009年12月31日). http://www.mlive.com/tigers/index.ssf/2009/12/tigers_gerald_laird_brother_ar.html 2012年8月10日閲覧。 
  19. ^ “背番号決定のお知らせ”. 北海道日本ハムファイターズ. (2014年12月12日). http://fighters.co.jp/news/detail/5057.html 2014年12月12日閲覧。 
  20. ^ 2015年選手登場曲.北海道日本ハムファイターズ.2016年11月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]