ルイス・メンドーサ

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はメンドーサ第二姓(母方の)はロドリゲスです。
ルイス・メンドーサ
Luis Mendoza
阪神タイガース #75
Luis Mendoza on May 25, 2012.jpg
ロイヤルズ時代(2012年3月25日)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 ベラクルス州ベラクルス
生年月日 (1983-10-31) 1983年10月31日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
240 lb =約108.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2000年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2007年9月8日
NPB / 2014年4月1日
年俸 1億9,000万円+出来高(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2013年2017年

ルイス・アロンソ・メンドーサ・ロドリゲスLuis Alonso Mendoza Rodríguez, 1983年10月31日 - )は、阪神タイガースに所属するメキシコベラクルス州ベラクルス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。

経歴[編集]

レッドソックス時代[編集]

2000年に、アマチュア・フリーエージェントでボストン・レッドソックスに入団。

パドレス時代[編集]

1A+に在籍していた2005年7月8日にウェーバーでサンディエゴ・パドレスに移籍したが、7月28日には再びウェーバーでレッドソックスに復帰した。

レッドソックス復帰[編集]

2006年7月30日ブライアン・コーリーとの交換でテキサス・レンジャーズに移籍した。

レンジャーズ時代[編集]

2007年9月8日オークランド・アスレチックス戦で先発投手を務め、MLBデビューを果たした。

2008年は25試合(うち先発投手は11試合)に登板するが、防御率8.36と打ち込まれた。2009年8月14日に3Aでノーヒットノーランを達成した[2]。しかし、メジャーでは僅か1試合の登板に終わった。

2010年4月2日に金銭トレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍した。

ロイヤルズ時代[編集]

2011年7月18日には3Aで自身2度目のノーヒットノーランを達成したが、セーフと判定された安打性の打球(記録は失策)について、試合後に審判員が誤審を認めた(判定自体は覆らず)[3]

2012年は自己最多の30試合(先発25)に登板し、8勝を記録。シーズン最終登板で初の規定投球回数到達を果たした。

2013年には、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メキシコ代表に選ばれた。また、同年のカリビアンシリーズではMVPに選出されている[4]11月11日に放出された。

日本ハム時代[編集]

2013年11月12日に、北海道日本ハムファイターズがメンドーサとの入団契約で合意に達したことを発表した[5]2015年シーズン終了までの2年契約で、背番号は15

2014年には、チームの公式戦開幕4試合目であった4月1日の対福岡ソフトバンクホークス戦(福岡 ヤフオク!ドーム)に先発投手として来日初登板を果たすと、6回2/3を1失点に抑えて公式戦初勝利を挙げた。日本ハムと契約した外国人投手が、NPBの一軍公式戦で初登板・初先発・初勝利を同時に記録した事例は、2003年クリス・シールバック以来12年振りであった[6]。その後も、シーズンを通じて一軍先発陣の一角に定着。9月11日の対ソフトバンク戦(東京ドーム)で来日後初めての完投勝利を挙げたが、一軍公式戦全体では、26試合の登板で7勝13敗と負け越した。

2015年には、一軍公式戦26試合に登板。先発登板25試合で10勝8敗という成績を残したほか、6月10日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(東京ドーム)では、来日後初めての救援登板でホールドを記録した。このシーズンには、前述した2年契約の満了に備えて、MLB球団のスカウトがメンドーサの登板試合を頻繁に視察。しかし、ポストシーズン中の10月24日には、球団がメンドーサとの再契約で合意したことを発表した[7]

2016年のレギュラーシーズンには、主に先発投手として一軍公式戦23試合に登板。チームはパシフィック・リーグ(パ・リーグ)優勝を経てクライマックスシリーズ(CS)へ進出したものの、メンドーサ自身はレギュラーシーズンで7勝8敗と負け越したことから、ポストシーズンで救援要員に回った。ソフトバンクとのCSファイナルステージでは登板機会がなかったが、チームのステージ突破で臨んだ広島東洋カープとの日本シリーズには2試合に登板。シリーズ2試合目の登板であった10月27日の第5戦(札幌ドーム)では、2回表1死満塁のピンチで先発投手の加藤貴之から交代すると、5回2/3を無失点で凌いだ[8]。日本シリーズに救援で登板した外国人投手が、5イニング以上を投げて無失点に抑えた事例は、シリーズ史上初めてであった。メンドーサ自身は勝利投手にはなれなかったが、チームは降板後に逆転勝利[9]。第6戦で日本シリーズ制覇を決めた。

2017年には、チームの主力打者で前年度パ・リーグ本塁打王ブランドン・レアード内野手と共に、第4回WBCメキシコ代表へ選出[10]。NPBのオープン戦期間中に催された本大会で、2大会連続の出場を果たした。メキシコ代表は1次リーグD組で最下位に終わったが、メンドーサは3月9日に、イタリア代表との第1戦(東京ドーム)へ先発。4回2失点という内容ながら、メキシコ代表としてはこの大会唯一の勝利投手になった[11]。NPBのレギュラーシーズンでは、主に先発投手として、一軍公式戦で開幕から20試合に登板。防御率をおおむね3点台にとどめていたが、打線の援護に恵まれなかったこともあって、3勝7敗にとどまった。さらに、チームは開幕から下位に低迷。CS進出の可能性がほぼ消滅した7月以降は、若手選手を積極的に起用する方針に転じた。メンドーサも、この影響で先発登板の機会が減少。7月には救援で3試合に登板した[12]が、先発に復帰した8月18日の対埼玉西武ライオンズ戦(札幌ドーム)では、8回途中無失点の好投で自身89日振りの勝利を挙げた。しかし、メンドーサ自身は、先発登板の機会を求めて他球団への移籍を希望[13]。球団もその希望に沿ってメンドーサを8月24日付で、ウエーバー公示とする手続きをとった。

阪神時代[編集]

2017年8月30日に、阪神タイガースがNPBに対して、ウエーバー公示中のメンドーサを獲得することを申請[14]。翌31日には、日本ハム球団との間で、メンドーサの保有権譲渡に関する契約が成立したことを発表した[15]。NPBの野球協約第13章第119条「選手契約の譲渡(優先順位)」の適用による移籍[16][17]で、背番号は75

2017年時点での野球協約では、基本として、日本シリーズの終了翌日から翌年の7月31日までを選手契約の譲渡可能期間に定めている。ただし、ウエーバー公示選手に限っては、「公示日から7日以内にNPBを通じて当該選手の契約譲渡を申請する」「レギュラーシーズン中に複数の球団から申請があった場合には、(1)保有権を放棄した球団と同じリーグに加盟する球団(2)申請期限日時点で当該シーズンにおけるリーグ戦の勝率が相対的に低い球団の順に申請を優先する(優先順位)」「申請した球団への移籍を当該選手が拒否しない」などの条件付きで、上記以外の期間での譲渡も認めている(当該項に詳述[17]

2017年8月時点でセントラル・リーグ(セ・リーグ)の2位だった阪神では、ランディ・メッセンジャーの故障による戦線離脱や藤浪晋太郎の不調などを背景に、首位・広島との逆転によるリーグ優勝へ向けて先発要員の補強を模索[18]。NPB実働4シーズンで一軍公式戦通算27勝や平均防御率3点台の実績を持つメンドーサに白羽の矢を立てたうえで、ウエーバー公示から6日後に獲得を申請した。申請した球団が阪神だけで、メンドーサも移籍を拒否しなかったことから、阪神球団はウェーバー公示期間最終日の8月31日にメンドーサの獲得へ至った。

移籍後は、9月3日の対中日ドラゴンズ戦で、先発投手としてセ・リーグ公式戦に初登板。日本ハムでの最終登板から中15日で臨んだ[19]が、7回4失点という内容で敗戦投手になった。9月18日の対広島戦(いずれも阪神甲子園球場)では、前年の日本シリーズでの好投(前述)を買われて先発に起用[20]。セ・リーグの優勝マジック1で甲子園に乗り込んだ広島打線を相手に、5回を2失点で凌いだ。1点ビハインドでの降板後にチームがいったん同点に追い付いたため、メンドーサ自身に勝敗は付かなかったが、救援陣が終盤に再び勝ち越しを許した末にチームは敗戦。この敗戦によって、広島のセ・リーグ2連覇が決まった[21]。メンドーサ自身は、二軍での調整を経て、9月29日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)にも先発で登板。4回4失点という内容で黒星が付いた末に、翌30日付で出場選手登録を抹消されたため、阪神移籍後は未勝利のままレギュラーシーズンを終えた。

ちなみに、メンドーサが阪神と契約した8月31日は、この年のCSや日本シリーズに出場するための契約期限の最終日でもあった。さらに、阪神がレギュラーシーズン2位でDeNAとのCSファーストステージ(甲子園)へ進んだため、メンドーサには日本ハム時代の前年に続いてポストシーズンの試合へ登板する可能性があった。しかし実際には、メッセンジャーがレギュラーシーズンの最終盤から、先発要員として一軍に復帰。チームもCSファーストステージ第3戦で敗退したため、メンドーサはポストシーズンの試合へ登板することなく、第3戦の翌日(10月18日)にアメリカへ帰国した[22]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 TEX 6 3 0 0 0 1 0 0 0 1.000 64 16.0 13 1 4 0 2 7 0 0 4 4 2.25 1.06
2008 25 11 0 0 0 3 8 1 0 .273 316 63.1 97 7 25 4 6 35 5 0 74 61 8.67 1.93
2009 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 2 1 1 0 1 0 0 0 4 4 36.00 3.00
2010 KC 4 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 25 4.0 10 4 3 0 0 1 0 0 10 10 22.50 3.25
2011 2 2 0 0 0 2 0 0 0 1.000 60 14.2 11 0 5 0 2 7 0 0 3 2 1.23 1.09
2012 30 25 0 0 0 8 10 0 0 .444 709 166.0 176 15 59 3 11 104 6 2 84 78 4.23 1.42
2013 22 15 0 0 0 2 6 0 0 .250 419 94.0 106 10 43 0 3 54 10 1 60 56 5.36 1.59
2014 日本ハム 26 26 1 0 0 7 13 0 0 .350 698 162.0 170 6 45 1 10 119 13 1 75 70 3.89 1.33
2015 26 25 1 0 1 10 8 0 1 .556 626 148.2 134 8 62 1 8 85 6 1 63 58 3.51 1.32
2016 23 22 0 0 0 7 8 0 1 .467 573 132.1 135 13 45 2 4 77 7 0 64 57 3.88 1.36
2017 20 17 0 0 0 3 7 0 0 .300 437 99.2 106 9 38 1 8 56 5 0 45 44 3.97 1.44
阪神 . . . .
MLB:7年 90 56 0 0 0 16 25 1 0 .390 1600 359.0 415 38 140 7 25 208 21 3 239 215 5.39 1.55
NPB:3年 75 73 2 0 1 24 29 0 2 .453 1897 443.0 439 27 152 4 22 281 26 2 202 185 3.76 1.33
  • 2017年8月30日時点
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

NPB初記録
投手記録
打撃記録

背番号[編集]

  • 32 (2007年)
  • 46 (2008年 - 2009年)
  • 39 (2010年 - 2013年)
  • 15 (2014年 - 2017年途中)
  • 75 (2017年途中 - )

脚注[編集]

  1. ^ メンドーサとマーティン残留=プロ野球・日本ハム”. 2016年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月19日閲覧。
  2. ^ RedHawks' Mendoza no-hits Bees
  3. ^ Mendoza hurls controversial no-hitter
  4. ^ KC's Mendoza named MVP of Caribbean Series
  5. ^ ルイス・メンドーサ選手と契約合意”. 北海道日本ハムファイターズ (2013年11月12日). 2013年11月13日閲覧。
  6. ^ メンドーサ4安打1失点 12年ぶり快挙○”. 日刊スポーツ (2014年4月2日). 2017年9月2日閲覧。
  7. ^ 日本ハム、メンドーサが残留 「ファイターズでやり残している事がある」”. Full-Count (2015年10月24日). 2017年9月2日閲覧。
  8. ^ 【日本ハム】好投!メンドーサが作った外国人初のシリーズ記録とは”. スポーツ報知 (2016年10月28日). 2017年9月2日閲覧。
  9. ^ メンドーサ5回2/3好救援 吉井コーチ絶賛「ミル・マスカラスみたい」”. スポーツニッポン (2016年10月27日). 2016年10月28日閲覧。
  10. ^ レアード&メンドーサ WBCメキシコ代表正式決定”. スポニチ (2017年2月24日). 2017年9月2日閲覧。
  11. ^ 2017 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド・プールD ベネズエラ対メキシコ戦試合結果”. ガンホー (2017年3月13日). 2017年9月2日閲覧。
  12. ^ えのきどいちろう (2017年8月26日). “谷元放出に続くメンドーサ今季途中退団報道は、2016年日本一チーム解体の始まり?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#58】”. ベースボールチャンネル. https://www.baseballchannel.jp/npb/37984/ 2017年8月31日閲覧。 
  13. ^ ハム・メンドーサ 今季途中で退団へ 出番減、国内他球団移籍も”. スポーツニッポン (2017年8月24日). 2017年8月31日閲覧。
  14. ^ 阪神が日本ハム・メンドーサを獲得へ 四藤球団社長「9月に向けて必要な戦力と判断」”. デイリースポーツ (2017年8月30日). 2017年9月2日閲覧。
  15. ^ ルイス・メンドーサ選手の譲渡契約の成立および入団会見”. 阪神タイガース (2017年8月31日). 2017年9月2日閲覧。
  16. ^ ルイス・メンドーサ投手トレードのお知らせ|北海道日本ハムファイターズ”. 北海道日本ハムファイターズ (2017年8月31日). 2017年8月31日閲覧。
  17. ^ a b メンドーサが阪神へ…7月以降の移籍の仕組みって?”. BASEBALL KING (2017年8月31日). 2017年9月2日閲覧。
  18. ^ 阪神・メンドーサ、31日にも誕生!早ければ9・5広島戦先発へ”. サンケイスポーツ (2017年8月31日). 2017年8月31日閲覧。
  19. ^ 阪神メンドーサ初登板 初回のピンチは併殺でしのぐ”. 日刊スポーツ (2017年9月3日). 2017年9月3日閲覧。
  20. ^ 阪神メンドーサ鯉斬り再現や 昨年日本Sで0封快投”. 日刊スポーツ (2017年9月18日). 2017年9月18日閲覧。
  21. ^ 広島37年ぶりのリーグ連覇 バティスタが決勝打 中崎が胴上げ投手”. デイリースポーツ (2017年9月18日). 2017年9月18日閲覧。
  22. ^ 阪神・メンドーサが帰国 途中加入も“タイガース愛”アピール「楽しい時間を過ごせた」”. デイリースポーツ (2017年10月18日). 2017年10月18日閲覧。
  23. ^ メンドーサ、犠飛で来日初打点 DH制パでは年間数打席/タイガース”. デイリースポーツ online (2017年9月10日). 2017年9月10日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]