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オリバー・ペレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オリバー・ペレス
Oliver Perez
クリーブランド・インディアンス時代
(2019年5月5日)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 シナロア州クリアカン
生年月日 (1981-08-15) 1981年8月15日(44歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1998年 ユカタン・ライオンズと契約
初出場 2002年6月16日
最終出場 2022年4月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
五輪 2021年
WBC 2006年2009年2013年2017年予選2017年

オリバー・ペレス・マルティネス: Óliver Pérez Martínez, 1981年8月15日 - )は、メキシコ合衆国シナロア州クリアカン出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。愛称はオリーOllie[1]

経歴

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プロ入りとライオンズ時代

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1998年メキシカンリーグユカタン・ライオンズに入団し、プロ入り。

パドレス時代

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1999年3月にサンディエゴ・パドレスと契約したが、2000年途中まではライオンズでプレーを続けた[2]

2002年6月16日のシアトル・マリナーズ戦で先発してメジャーデビューを果たし、初登板初勝利を飾った[3]

パイレーツ時代

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2003年8月にブライアン・ジャイルズとのトレードで、ジェイソン・ベイ後日発表選手コーリー・スチュワートと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した。

2004年にはリーグ4位の239奪三振を挙げた。奪三振率10.97はリーグトップで、この年の奪三振王だったランディ・ジョンソンの10.62をも上回っている[4]。しかしその後の2年間は防御率が5点台後半 - 6点台と低迷。

2005年6月26日には、自身が先発登板した試合でチームが敗戦後、クラブハウスにあった洗濯物回収用の荷車を蹴り上げて左の爪先を骨折し、故障者リスト入りしている。

2006年はシーズン開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メキシコ代表に選出された[5]

メッツ時代

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ニューヨーク・メッツ時代
(2010年10月3日)

2006年7月31日にゼイビア・ネイディとのトレードで、ロベルト・ヘルナンデスと共にニューヨーク・メッツへ移籍した。移籍後は7試合に先発して防御率6.38と、移籍前とさほど変わらず。しかしポストシーズンに進出したチームにおいて、ペドロ・マルティネスオーランド・ヘルナンデスの2人の先発投手が故障。ペレスは先発ローテーション入りし、セントルイス・カージナルスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第7戦に先発登板。6回1失点の好投を見せた。

2007年は開幕から好投を重ね15勝を挙げた。シーズン途中には、アトランタ・ブレーブスニューヨーク・ヤンキースといった強敵を相手に勝利を重ねたことで、チームから「重要な試合で最も頼りになるのはペレス」と言われるようになった[6]。奪三振率8.85はリーグ2位。

2009年からメッツと3年3600万ドルで新たに契約を更新した。開幕前の3月に開催された第2回WBCメキシコ代表に選出され[7]、2大会連続2度目の選出を果たした。

2011年3月21日に開幕前にメッツ側が残りの年俸をすべて支払う形で自由契約となった。

ナショナルズ傘下時代

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2011年3月23日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ。この年はメジャーでの登板は無く、オフの11月2日にFAとなった。

マリナーズ時代

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シアトル・マリナーズ時代
(2013年4月2日)

2012年1月19日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ。6月に2年ぶりのメジャー復帰を果たし、中継ぎとして好成績を残した。オフの10月29日にFAとなったが、11月3日に1年150万ドル+60万ドルの出来高で再契約を結んだ[8]。背番号は36から59に変更となった。

2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回WBCメキシコ代表に選出され[9]、3大会連続3度目の選出を果たした。3月9日のカナダ戦では、乱闘を起こし退場になった[10]。オフの10月31日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代

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2014年3月10日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと総額425万ドルの2年契約に合意した[11][12]。この年は、リリーフ転向後では自己最多 (当時) ・チームトップタイ[13]の68試合に登板。3勝4敗、防御率2.91、奪三振率11.7という好成績を残し、リリーフ陣の核として活躍した。

2015年はチームを去るまでに48試合に登板し、前年ほどではなかったものの2勝1敗、防御率3.10、奪三振率11.5という安定した成績を記録した。

アストロズ時代

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ヒューストン・アストロズ時代
(2015年8月24日)

2015年8月7日にジュニオール・ガルシアとのトレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した[14]。背番号は38。アストロズ加入後は22試合に投げたが、防御率6.75で3敗を喫した。通年成績は、前年の自己記録を更新する年間70試合に登板し、防御率4.17・2勝4敗・奪三振率11.2という成績だった。オフの11月2日にFAとなった[15]

ナショナルズ時代

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2015年12月11日にナショナルズと総額700万ドルの2年契約を結んだ[16]

ワシントン・ナショナルズ時代
(2016年8月23日)

2016年3月11日に第4回WBC予選のメキシコ代表に選出され[17]、4大会連続4度目の選出となった。同大会ではメキシコ代表は本戦出場を決めている。

レギュラーシーズンでは、4年連続60試合以上となる64試合にリリーフ登板して、通算500試合登板に達成し、2勝3敗、防御率4.95、WHIP1.45、奪三振率10.4を記録した。

オフの10月20日に「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」のメキシコ代表に選出された[18]。12月5日に第4回WBC本戦のメキシコ代表に選出された[19]

2017年はシーズン開幕前の3月に選出されていた第4回WBCに参加。レギュラーシーズンでは50試合登板と5年連続60試合以上は達成できず、防御率4.64、WHIP1.33と安定感も今ひとつであった。一方奪三振率は10.6を記録し、5年連続10.0超えを達成した。オフの11月2日にFAとなった[20]

ヤンキース傘下時代

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2018年2月24日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加したが、メジャー昇格はならず、3月30日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んで傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースに配属された。6月1日に自由契約となった[21]

インディアンス時代

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2018年6月2日にクリーブランド・インディアンスと契約し、即日でメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[22]。この年は51試合に登板して1勝1敗、防御率1.39、43奪三振を記録した。オフにFAとなったが。

2019年1月25日にインディアンスと1年250万ドル(2020年のオプション付き)の契約で再契約を結んだ[23]

2020年オフの10月28日にFAとなった[24]

2021年2月18日にインディアンスとマイナー契約で再契約を結んだ[25]。3月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[26]。シーズン開幕後は5試合に登板して無失点だったが、4月28日にDFAとなり[27]、5月2日にFAとなった[21]

ブルズ時代

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2021年5月11日にメキシカンリーグのティフアナ・ブルズと契約した[28]。21年ぶりのメキシカンリーグ復帰となった[2]。8月には東京オリンピックメキシコ代表に選出された。

ダイヤモンドバックス時代

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2022年シーズン開幕前に今季限りでの現役引退を表明した[29]。3月21日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び[30]、4月6日に開幕ロースター入りした[31]

投球スタイル

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スリークォーターから、平均球速79mph(約127km/h)のスライダーを中心に、その他に平均92mph(約148km/h)のフォーシーム、平均91mph(約146km/h)のシンカーを使い、稀に83mph(約134km/h)前後のチェンジアップも投げる。

人物

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少年時代のペレスは、同じメキシコ人投手のフェルナンド・バレンズエラに憧れを抱いていた。メジャーリーガーになってからの憧れの選手は、同じ左投手の「ビッグ・ユニット (Big Unit)」ことランディ・ジョンソンへと変化した。その理由として、「いつもアグレッシブなピッチングを披露するから。どんなすごいバッターに対しても、決して逃げずに恐れ知らずに立ち向かう姿にシビれている。歴代最高のピッチャーの1人と同じ舞台(メジャーリーグ)で投げられるのは、とても光栄だと思っている。」と語っている[32]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2002 SD 16150004500.44438790.071134815943037353.501.32
2003 19190004700.364473103.21032065231176165625.381.62
PIT 550000300.00010623.02621211241015155.871.65
'03計 242400041000.286579126.21292277341417180775.471.63
2004 3030210121000.545805196.01452281292392171652.981.15
2005 20200007500.583471103.0102237016973068675.851.67
2006 151500021000.16736476.088135103614164566.631.83
NYM 771101300.25016536.24171703411026266.381.58
'06計 222211031300.188529112.21292068061025190826.551.75
2007 2929000151000.600765177.01532279171746090703.561.31
2008 343400010700.588847194.01672410541118091100914.221.40
2009 14140003400.42932466.069125824622051506.821.92
2010 1770000500.00023446.15494234374037356.802.07
2012 SEA 3300001305.25012329.227110202420772.121.25
2013 6100003328.50022953.05062631741023223.741.43
2014 ARI 68000034015.41925658.25952427763325192.911.26
2015 4800002107.66712829.02521114372012103.101.24
HOU 2200000303.0001512.014241014101296.751.50
'15計 70000024010.33318341.03941524513024194.171.32
2016 WSH 64000023015.40018240.03842037465022224.951.45
2017 50000000112----14333.03241224391117174.641.33
2018 CLE 51000011015.50012032.11717324310651.390.74
2019 67000024122.33317340.23851223481020183.981.23
2020 2100001113.5007218.01306331400542.001.06
2021 500000100.000183.250110400100.001.64
2022 ARI 700001100.500244.0811011009715.752.25
MLB:20年 70319532074945105.44064641465.21336198762408815465887837124.371.43
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2002 SD 162911.917
2003 19011001.000
PIT 51410.833
'03計 2411510.941
2004 30721021.000
2005 2021010.923
2006 1511120.857
NYM 702001.000
'06計 2211320.875
2007 2911430.833
2008 34715031.000
2009 14312011.000
2010 1714011.000
2012 SEA 3325011.000
2013 611410.833
2014 ARI 681510.857
2015 4825011.000
HOU 2211001.000
'15計 7036011.000
2016 WSH 6433011.000
2017 5004001.000
2018 CLE 5115001.000
2019 671310.800
2020 2102001.000
2021 50000
2022 ARI 710001.000
MLB 703381501111.945
  • 2022年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 59(2002年 - 2003年途中、2013年 - 2015年途中、2022年 - )
  • 48(2003年途中 - 2006年途中)
  • 46(2006年途中 - 2010年、2016年 - 2017年)
  • 36(2012年)
  • 38(2015年途中 - 同年終了)
  • 39(2018年 - 2021年)

代表歴

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脚注

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  1. Jamal Collier (2017年8月25日). Explaining Nats Players Weekend nicknames (英語). MLB.com. 2018年4月10日閲覧。
  2. 1 2 Baseball-Reference 参照
  3. 「30球団マンスリー・リポート サンディエゴ・パドレス 強豪マリナーズ相手に見せた意地 ホフマン2セーブで勝ち越し演出」『月刊メジャー・リーグ』 2002年8月号 ベースボール・マガジン社 65頁
  4. "2004 National League Expanded Leaderboards," Baseball-Reference.com. 2008年2月20日閲覧。
  5. 2006 Rosters (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月1日閲覧。
  6. 杉浦大介 「MLB30球団最新レポート&全選手個人成績 ニューヨーク・メッツ/NYM チームメイトから称号 ビッグゲームはペレス」 『月刊スラッガー』2007年10月号、日本スポーツ企画出版社、2007年、雑誌15509-10、82頁。
  7. 2009 Rosters (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月1日閲覧。
  8. http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121105-00000212-ism-base
  9. 2013 Tournament Roster (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月3日閲覧。
  10. Benches clear after Canada-Mexico plunking
  11. “D-backs agree to terms with Oliver Perez on two-year contract”. MLB.com (Press release). 2014年3月10日. 2014年3月11日閲覧.
  12. Diamondbacks confirm signing of LHP Perez”. The Washington Post (2014年3月10日). 2014年3月11日閲覧。
  13. 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、468頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  14. Houston Astros acquire Oliver Perez from Arizona Diamondbacks”. ESPN (2015年8月8日). 2015年8月14日閲覧。
  15. Transactions | astros.com (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  16. Amanda Comak (2015年12月11日). “Nationals agree to terms with LHP Oliver Perez”. Curly W Live 2016年5月6日閲覧。
  17. Managers, rosters and game schedules announced for the Mexicali and Panama City WBC Qualifiers (英語). MLB.com Press Release (2016年3月11日). 2016年6月1日閲覧。
  18. Perez y Martín confirman participaciónThe Official Site of The Mexican League (スペイン語) (2016年10月20日) 2016年10月25日閲覧
  19. 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic (英語). MLB.com Press Release (2016年12月5日). 2017年9月22日閲覧。
  20. David Adler (2017年11月5日). Key free agents for all 30 MLB teams (英語). MLB.com. 2017年12月27日閲覧。
  21. 1 2 MLB公式プロフィール参照。2021年5月3日閲覧。
  22. Jordan Bastian (2018年6月2日). Tribe adds Oliver Perez to bullpen mix (英語). MLB.com. 2018年6月3日閲覧。
  23. Mandy Bell (2019年1月25日). “Veteran lefty Perez re-ups with Indians” (英語). MLB.com 2019年2月8日閲覧。
  24. Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). 2020-21 free agents, position by position (英語). MLB.com. 2020年11月16日閲覧。
  25. Mandy Bell (2021年2月19日). At 39, 'savvy' southpaw Ollie returns to Tribe (英語). MLB.com. 2021年2月21日閲覧。
  26. Anthony Franco (2021年3月27日). Indians Designate Beau Taylor For Assignment (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月19日閲覧。
  27. Anthony Franco (2021年4月28日). Indians Designate Oliver Perez For Assignment (英語). MLB Trade Rumors. 2021年4月29日閲覧。
  28. Oliver Pérez, nuevo pitcher de Toros de Tijuana de la LMB (スペイン語). ESPN (2021年5月12日). 2021年5月13日閲覧。
  29. “長年メキシコ代表で活躍したオリバー・ペレスが今季で引退 メッツなどで通算696試合登板”. 日刊スポーツ. (2022年2月22日) 2022年4月8日閲覧。
  30. Adams, Steve (2022年3月21日). “Diamondbacks Sign Oliver Perez To Minor League Deal” 2022年4月8日閲覧。
  31. “Meet the Arizona Diamondbacks’ 2022 Opening Day roster” (English). arizonasports.com. (2022年4月7日) 2022年4月8日閲覧。
  32. 「インタビュー オリバー・ペレス[パイレーツ#48] 若きドクターK」『月刊スラッガー』2005年6月号 日本スポーツ企画出版社 22-24頁

関連項目

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外部リンク

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