ベンジー・ギル

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ベンジー・ギル
Benji Gil
ロサンゼルス・エンゼルス コーチ #89
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 バハ・カリフォルニア州ティフアナ
生年月日 (1972-10-06) 1972年10月6日(51歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手
プロ入り 1991年 MLBドラフト1巡目
初出場 1993年4月5日
最終出場 2003年7月31日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2006年
獲得メダル
男子 野球
メキシコの旗 メキシコ
パンアメリカン競技大会
2007

ロマール・ベンハミン・ギル・アギラル: Romar Benjamin Gil Aguilar, 1972年10月6日 - )は、メキシコバハ・カリフォルニア州ティフアナ出身の元プロ野球選手内野手)、野球指導者。右投右打。現在は、MLBロサンゼルス・エンゼルスの一塁コーチを務める。

経歴[編集]

プロ入りとレンジャーズ時代[編集]

1991年MLBドラフト1巡目(全体19位)でテキサス・レンジャーズから指名されプロ入り。この年は、傘下のパイオニアリーグのルーキー級ビュート・カッパーキングスでプレーした。

1992年はA級ガストニア・レンジャーズでプレーした。

1993年は開幕をAA級タルサ・ドリラーズで迎えた後、4月5日にメジャーデビューを果たした。

1994年はメジャーに昇格する事はなく、AAA級オクラホマシティ・89ersでプレーした。

1995年アメリカンリーグワースト2位の147三振を記録した。

1996年はメジャーでは5試合の出場にとどまり、マイナーではA+級ポートシャーロット・レンジャーズ英語版とAAA級オクラホマシティでプレーした。

1997年は年間を通してメジャーでプレーした。オフに退団した。

ホワイトソックス傘下時代[編集]

1998年シカゴ・ホワイトソックスと契約を結んだがメジャーでの出場は無く、傘下のAAA級カルガリー・キャノンズでプレーした。オフに退団した。

マーリンズ傘下時代[編集]

1999年フロリダ・マーリンズ(現:マイアミ・マーリンズ)と契約を結び、前年と同じ傘下のAAA級カルガリー[1]でプレーした。オフに退団した。

エンゼルス時代[編集]

2000年アナハイム・エンゼルスと契約を結び、3年振りにメジャーに復帰した。

2001年は年間を通してメジャーでプレーした。

2002年にはワールドシリーズの優勝メンバーとなった。

インディアンス傘下時代[編集]

2003年のシーズン途中にクリーブランド・インディアンスへ移籍し、傘下のAAA級バッファロー・バイソンズでプレーした。

カブス傘下〜タイガース傘下時代[編集]

2004年シカゴ・カブス傘下のAAA級アイオワ・カブスデトロイト・タイガース傘下のAAA級トレド・マッドヘンズでプレーした。また、プレーする事は無かったが、母国のメキシカンリーグティファナ・ブルズと契約を結んでいた。

ジャッカルズ時代[編集]

2005年カナディアン・アメリカン・リーグニュージャージー・ジャッカルズでプレーしていた。

メッツ傘下時代[編集]

2005年のシーズン途中にニューヨーク・メッツと契約を結び、傘下のAAA級ノーフォーク・タイズでプレーした。

サルタンズ時代[編集]

2006年はメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズでプレーした。また、開幕前に同年から開催される事になったWBCメキシコ代表に選出された。

2007年もモンテレイ・サルタンズでプレーした。オフに退団した。

ドラドス時代[編集]

2008年からはチワワ・ドラドス英語版でプレーしている。

2009年もチワワ・ドラドスでプレーした。

2010年もチワワ・ドラドスでプレーした。この年限りでチームは解散となった。

ウォーリアーズ時代[編集]

2011年からはオアハカ・ウォーリアーズでプレーした。オフに退団した。

キャッツ時代[編集]

2012年ユナイテッドリーグ・ベースボールフォートワース・キャッツと契約を結んだ。1試合に出場して退団した。

引退後[編集]

2014年から、メキシコのウィンターリーグであるリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(LMP)のトマテロス・デ・クリアカンの監督を務め、2020年まで7シーズン中4回優勝している。

2021年にはこの年からメキシカンリーグに参入したグアダラハラ・マリアッチスの初代監督に就任し[2]、1年間務めた。また、7月には東京オリンピックでのメキシコ代表の監督も務めた。

2022年1月にはロサンゼルス・エンゼルスのコーチへの就任が発表され[3]、後に役職は一塁コーチに決まった。 同年11月15日には第5回ワールド・ベースボール・クラシックメキシコ代表監督に就任した[4]

選手としての特徴[編集]

シュアなバッティングと標準以上の走力と守備力を持っていた。

家族[編集]

息子のマテオ・ギル英語版は高校在学時の2018年MLBドラフト3巡目(全体95位)でセントルイス・カージナルスから指名され[5]、プロ入りしている。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1993 TEX 22 66 57 3 7 0 0 0 7 2 1 2 4 0 5 0 0 22 0 .123 .194 .123 .316
1995 130 454 415 36 91 20 3 9 144 46 2 4 10 2 26 0 1 147 5 .219 .266 .347 .613
1996 5 7 5 0 2 0 0 0 2 1 0 1 1 0 1 0 0 1 0 .400 .500 .400 .900
1997 110 345 317 35 71 13 2 5 103 31 1 2 6 4 17 0 1 96 3 .224 .263 .325 .587
2000 ANA 110 343 301 28 72 14 1 6 106 23 10 6 5 2 30 0 5 59 7 .239 .317 .352 .669
2001 104 278 260 33 77 15 4 8 124 39 3 4 2 2 14 0 0 57 6 .296 .330 .477 .807
2002 61 139 130 11 37 8 1 3 56 20 2 1 2 2 5 0 0 33 0 .285 .307 .431 .737
2003 62 135 125 12 24 5 1 1 34 9 5 1 4 2 4 1 0 33 5 .192 .214 .272 .486
MLB:8年 604 1767 1610 158 381 75 12 32 576 171 24 21 34 14 102 1 7 448 26 .237 .283 .358 .641

表彰[編集]

国際大会

背番号[編集]

  • 23(1993年 - 同年途中、1995年 - 1997年)
  • 22(1993年途中 - 同年終了)
  • 10(2000年 - 2003年)
  • 89(2022年 - )

代表歴[編集]

代表でのコーチ歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1999年から2002年までマーリンズ傘下
  2. ^ Mariachis anuncia a Benjamín Gil como mánager” (Spanish). MILENIO (2021年3月31日). 2021年5月14日閲覧。
  3. ^ David Adler (2022年1月5日). “Angels add Nevin, Gil, Haselman as coaches” (英語). https://www.mlb.com/news/angels-add-phil-nevin-benji-gil-bill-haselman-as-coaches 2022年6月19日閲覧。 
  4. ^ Benjamin Gil to manage Mexico at 2023 World Baseball Classic” (英語). WBSC (2022年11月15日). 2023年3月22日閲覧。
  5. ^ Sean Collins (2018年6月5日). “Cardinals draft Gil, add versatility to system” (英語). MLB.com. 2022年6月19日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]