ゲリット・コール

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ゲリット・コール
Gerrit Cole
ピッツバーグ・パイレーツ #45
Gerrit Cole 2010.jpg
UCLA時代(2010年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ニューポートビーチ
生年月日 1990年9月16日(23歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
240 lb =約108.9 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 ドラフト1巡目(全体1位)
初出場 2013年6月11日
年俸 $512,500(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ゲリット・アラン・コールGerrit Alan Cole, 1990年9月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ニューポートビーチ出身のプロ野球選手投手)。MLBピッツバーグ・パイレーツ所属。ニックネームは「Cole Train」。

経歴[編集]

カリフォルニア州オレンジ郡で生まれ育ったが、ニューヨーク生まれの父の影響でニューヨーク・ヤンキースの大ファンとなり[1]、特にマリアノ・リベラロジャー・クレメンスに憧れていた。2001年のワールドシリーズでは第6・7戦をバンク・ワン・ボールパークの内野最前列で観戦し、当時の新聞に「Yankees Fan Today, Tomorrow, Forever.」と書かれたボードを掲げている11歳当時の写真が掲載された。ヤンキースの選手と同じホテルに宿泊していた際、ロビーにいたデレク・ジーターバーニー・ウィリアムスポール・オニールを間近で見て大いに感激したという[2][3]

オレンジ・ルーテル高校時代には速球が最高98mph(約157.7km/h)を計時し、スカウトの注目を集める存在になっていた[4]2008年のMLBドラフトでヤンキースから1巡目(全体28位)に指名を受けるが、大学進学の意思が固かったためヤンキースが条件提示をするよりも先に断りの連絡を入れ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進学した[2]。高校生が1巡目指名を蹴って大学に進学するのは、2002年のMLBドラフトシアトル・マリナーズからの全体28位指名を断ってスタンフォード大学に進学したジョン・メイベリー・ジュニア以来であり、MLBからのドラフト指名を蹴ってUCLAに進学した選手の中では歴代最高順位だった[5]

2009年は日本で行われた日米大学野球の米国代表に選出され、第1戦で7回2安打無失点9奪三振[6]と好投した。2010年はエースとしてチームをカレッジ・ワールドシリーズ決勝まで導くが、サウスカロライナ大学に敗れて惜しくも準優勝[5]。同年は世界大学野球選手権の米国代表として2年連続で来日。キューバとの決勝で先発し、7回で10安打を浴びながら無失点に抑えるが、チームは延長の末逆転サヨナラで敗戦[7]。当時早稲田大学斎藤佑樹に通訳を介して「いつかアメリカに来いよ」と言葉をかけた[1][8]2011年のMLBドラフトピッツバーグ・パイレーツから1巡目(全体1位)に指名を受ける。チームメイトのトレバー・バウアーアリゾナ・ダイヤモンドバックスから全体3位で指名を受け、同一大学からドラフト上位3位以内に2人が指名を受けたのは、1978年ボブ・ホーナーが全体1位、ハビー・ブルックスが全体3位に指名を受けたアリゾナ州立大学以来33年ぶりだった[3]8月15日契約金800万ドルで契約。2013年までにメジャーへ昇格すれば、総額は900万ドル以上となる[9]

2012年はA+級・AA級・AAA級合計で9勝7敗・防御率2.80・136奪三振を記録[10]2013年はAAA級で5勝3敗・防御率2.91の成績[10]でメジャーに昇格し、6月11日サンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。7回途中2失点で勝利投手となり、そこから4連勝[11]。9月は4勝0敗・防御率1.69[11]ルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞。10勝7敗・防御率3.22を記録し、チームの21年ぶりのポストシーズン進出に貢献。セントルイス・カージナルスとのディビジョンシリーズでは第2戦に先発し、6回1失点で勝利投手[12]。第5戦では5回2失点ながら敗戦投手[12]となり、チームは2勝3敗で敗退した。

選手としての特徴[編集]

常時97mph(約156.0km/h)前後を計時する速球は最速で100mph(約160.9km/h)を超え、長いイニングを投げても球速は落ちない[13]スライダーチェンジアップの質も優れており奪三振率も高いが、この二種類の変化球は共に88~90mph(約141.6~144.8km/h)と球速差が殆どないため、打者の対応を比較的容易にしてしまっている[14]。リリースポイントにやや問題があり、その影響で甘いコースへの失投が多い。パイレーツのニール・ハンティントンGMは、その欠点の克服に自信を示している[13]

年度別投球成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 PIT 19 19 0 0 0 10 7 0 0 .588 469 117.1 109 7 28 0 3 100 4 0 43 42 3.22 1.17
通算:1年 19 19 0 0 0 10 7 0 0 .588 469 117.1 109 7 28 0 3 100 4 0 43 42 3.22 1.17
  • 2013年度シーズン終了時

脚注[編集]

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  1. ^ a b 佑のライバル、コールがメジャー1位指名. nikkansports.com(2011-06-08). 2011年6月19日閲覧
  2. ^ a b Kepner, Tyler(2011-04-04). The One That Got Away Is Still a Yankees Fan, and a Hot Pitching Prospect. NYTimes.com(英語). 2011年6月19日閲覧
  3. ^ a b The Associated Press(2011-06-06). Gerrit Cole, former Yankees selection, taken by Pirates as No. 1 pick in MLB Draft. NJ.com(英語). 2011年6月19日閲覧
  4. ^ Brennan, Sean(2008-06-05). Yankees take Gerrit Cole with 1st rd. pick in MLB draft. NYDailyNews.com(英語). 2011年6月19日
  5. ^ a b Player Bio: Gerrit Cole. UCLA Official Athletic Site(英語). 2011年6月19日閲覧
  6. ^ 第37回 日米大学野球選手権大会(2009年)アメリカ - 日本 1回戦”. 2014年4月6日閲覧。
  7. ^ 第5回世界大学野球選手権大会 決勝 キューバ - アメリカ”. 2014年4月6日閲覧。
  8. ^ 佑、1位指名のコール「体でかくて球速い」. nikkansports.com(2011-06-08). 2011年6月19日閲覧
  9. ^ Langosch, Jenifer(2011-08-16). Pirates ink No. 1 pick Cole, second-rounder Bell. pirates.com(英語). 2011年9月27日閲覧
  10. ^ a b Gerrit Cole Minor League Statistics & History” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  11. ^ a b 2013 Pitching Gamelogs” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  12. ^ a b Postseason Pitching Gamelogs” (英語). 2014年4月6日閲覧。
  13. ^ a b Langosch, Jenifer(2011-06-06). UCLA's Cole goes to Pirates at No. 1. pirates.com(英語). 2011年6月19日閲覧
  14. ^ 2011 Prospect Watch #1 Gerrit Cole. MLB.com(英語). 2011年6月19日閲覧

外部リンク[編集]