フアン・ソト (野球)

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はソト第二姓(母方の)はパチェコです。
フアン・ソト
Juan Soto
ワシントン・ナショナルズ #22
Juan Soto (40536136683) (cropped).jpg
2019年3月30日
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1998-10-25) 1998年10月25日(21歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2015年 アマチュア・フリーエージェントとしてワシントン・ナショナルズと契約
初出場 2018年5月20日
年俸 $578,300(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フアン・ホセ・ソト・パチェコJuan José Soto Pacheco, 1998年10月25日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手外野手)。左投左打。MLBワシントン・ナショナルズ所属。

かつてナショナルズなどでプレーした元メジャーリーガーのクリスチャン・グーズマン叔父にあたる[2]

経歴[編集]

ナショナルズ傘下時代[編集]

2015年7月にワシントン・ナショナルズと契約してプロ入り[2]

2016年に傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズでプロデビュー。A-級オーバーン・ダブルデイズでもプレーし、2球団合計で51試合に出場して打率.368・5本塁打・32打点・5盗塁の成績を残した。

2017年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ナショナルズとA級ヘイガーズタウン・サンズ英語版でプレーし、2球団合計で32試合に出場して打率.351・3本塁打・18打点・1盗塁の成績を残した。

2018年にMLB.comが発表したプロスペクト英語版ランキングでは29位、ナショナルズの組織内では2位にランクインした[3][4]。シーズンでは開幕時はA+級ポトマック・ナショナルズ、5月からはAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーしていた。

ナショナルズ時代[編集]

2018年、主力の相次ぐ離脱に伴い5月20日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5]。初の1998年生まれのメジャーリーガーとなり、同日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビュー[6]。翌日のサンディエゴ・パドレス戦で初めて先発出場を果たすと、第一打席に初安打にして初本塁打を放った[7]。球団史上最年少本塁打となり[8]、MLBでも2012年のブライス・ハーパー以来の十代での本塁打でもある。しかし6月18日のニューヨーク・ヤンキース戦で本塁打を打ち、この試合はサスペンデッドになった5月15日分の試合だったため、記録上の初本塁打はデビュー前の5月15日になるという珍しい事態になった[9][10]。5月29日のボルチモア・オリオールズ戦では、1989年のケン・グリフィー・ジュニア以来となる19歳での故意四球を受けた[11]。6月13日のヤンキース戦において、史上5番目の若さでマルチ本塁打を放った[12]。7月23日のマイアミ・マーリンズ戦で1898年のジミー・シェッカード以来、120年ぶりの10代での3試合連続本塁打を放った[13]。9月15日のアトランタ・ブレーブス戦では、MLB史上最年少での1試合3盗塁を記録した[14]。最終的に116試合に出場して打率.292・22本塁打・70打点・OPS.923の成績を残した。最終成績でもMLBにおける10代選手として様々な記録を作り、22本塁打はハーパーと並ぶ史上2番目タイ[15]、3度のマルチ本塁打は歴代最多、79四球および複数四球16回も歴代最多、出塁率.406とOPS.923は史上最高である[16]ルーキー・オブ・ザ・マンスに3度選ばれた。ナ・リーグ新人王投票では2位だった[17][18]

シーズン後、日本で開催された2018日米野球にMLB選抜チームの一員として参加し[19]、2本塁打を放った。

2019年8月24日に史上4人目の20歳以下での通算100長打に到達し、同31日にはナ・リーグでは63年ぶりとなる20歳以下での30号本塁打を放った[20]。終盤に打率は失速したが、最終成績は150試合の出場で打率.282・34本塁打・110打点・OPS.949、また108四球はリーグ3位の多さだった。ポストシーズンのワイルドカードゲームでは、1-3の8回2死満塁で逆転にして決勝点となる適時打を打った[21]ロサンゼルス・ドジャースとのディビジョンシリーズ第5戦では8回表に同点となる本塁打を放ち、チームの勝利およびシリーズ突破に貢献した[22]ヒューストン・アストロズとのワールドシリーズでは、まず第1戦で好調ゲリット・コールから打った同点となるソロ本塁打を含む3安打3打点と爆発[23]。王手をかけられた第6戦では、ジャスティン・バーランダーから勝ち越しの本塁打を放った[24]。最終第7戦でも2安打1四球1打点で、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した[25][26]。自身初のポストシーズンで打率.277、5本塁打、14打点、OPS.927を記録。ポストシーズン5本塁打は21歳以下の歴代最多で、また史上最年少でワールドシリーズ3本塁打を記録[27]

選手としての特徴[編集]

打撃センスに優れ、広角に長打を打ち分けることができる[28]。1年目はデビューから8月半ばまで常時打率3割代を維持し、3試合連続無安打が1度もないように安定した打撃を見せた。選球眼も良く、79四球は10代選手の歴代最多記録で、2位が60四球(ウィル・スモーリー英語版, 1890)であることからもその傑出度が明らかである[16]

守備・走塁面は現在練習中である[29][30]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 WSH 116 494 414 77 121 25 1 22 214 70 5 2 1 0 79 10 0 99 9 .292 .406 .517 .923
2019 150 659 542 110 153 32 5 34 297 110 12 1 0 6 108 3 3 132 11 .282 .401 .548 .949
MLB:2年 266 1153 956 187 274 57 6 56 511 180 17 3 1 6 187 13 3 231 20 .287 .403 .535 .937
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



左翼(LF)












2018 WSH 114 207 4 2 2 .991
2019 150 272 0 2 0 .993
MLB 264 480 4 4 2 .992
  • 2019年度シーズン終了時

表彰[編集]

背番号[編集]

  • 22(2018年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Juan Soto Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年10月7日閲覧。
  2. ^ a b Jesse Sanchezy (2015年7月2日). “Nats sign int'l free agent Soto for $1.5 million” (英語). MLB.com. 2018年4月17日閲覧。
  3. ^ 2018 MLB Prospects Watch – 100 Prospects. MLB.com. Retrieved on April 17, 2018.
  4. ^ 2018 MLB Prospects Watch – Washington Nationals Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on April 17, 2018.
  5. ^ Jamal Collier (2018年5月20日). “Nationals call up Soto, youngest player in MLB” (英語). MLB.com. 2018年5月21日閲覧。
  6. ^ Los Angeles Dodgers at Washington Nationals Box Score, May 20, 2018” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年4月6日閲覧。
  7. ^ Statcast: Soto's first MLB homer”. MLB.com. 2019年1月28日閲覧。
  8. ^ Soto, 19, starts for Nats, homers in 1st at-bat” (英語). ESPN.com (2018年5月22日). 2019年2月4日閲覧。
  9. ^ メジャー史上稀に見る珍事発生! ナ軍ソト、決勝6号2ランなのにプロ初アーチ”. Full-count. 2019年2月4日閲覧。
  10. ^ Juan Soto knocks home run before MLB debut” (英語). SI.com. 2019年2月4日閲覧。
  11. ^ Washington Nationals: Bryce Harper on the warpath” (英語). District on Deck (2018年5月30日). 2019年2月4日閲覧。
  12. ^ まだ19歳 飛び級メジャー昇格のナショナルズ新星が史上5位の快挙を達成”. Full-count. 2019年2月4日閲覧。
  13. ^ ナショナルズの新星ソト、120年ぶり10代での3戦連続弾の快挙”. BaseBall Channel. 2019年2月4日閲覧。
  14. ^ Juan Soto first teen with 3 steals in 1 game” (英語). MLB.com. 2019年2月4日閲覧。
  15. ^ Juan Soto ties Bryce Harper in HRs by teenager” (英語). MLB.com. 2019年2月4日閲覧。
  16. ^ a b Juan Soto's teenage MLB records”. MLB.com. 2019年2月4日閲覧。
  17. ^ Juan Soto finishes second in NL ROY voting”. MLB.com. 2019年2月4日閲覧。
  18. ^ ソト、ナ新人王を逃すもアクーニャの受賞を祝福 - プロ野球”. nikkansports.com. 2019年2月4日閲覧。
  19. ^ MLB stars excited to begin Japan AS Series”. MLB.com. 2019年2月4日閲覧。
  20. ^ ナショナルズ20歳がナ・リーグ63年ぶり偉業 20歳以下での30本塁打到達”. Full-count. 2019年10月12日閲覧。
  21. ^ ナショナルズ・ソト、チーム一丸での逆転劇に歓喜「決して諦めない」 敵将は失策の外野手を擁護”. ベースボールチャンネル. 2019年10月12日閲覧。
  22. ^ ナショナルズが延長10回の満塁HRで地区S突破、ドジャースは3季連続のWS逃す”. www.afpbb.com. 2019年10月12日閲覧。
  23. ^ WS初戦で3安打1HR3打点 ナショナルズ4番ソト驚異の打撃”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2019年10月31日閲覧。
  24. ^ ナショナルズ4番ソトがバーランダーから特大のソロHR - ワールドシリーズ第6戦”. 時事ドットコム. 2019年10月31日閲覧。
  25. ^ コールの下降とソトの大爆発。「神話」が崩れたワールドシリーズ。”. Number Web. 2019年10月31日閲覧。
  26. ^ ナショナルズ・ソトにまつわる「21の事実」。 若き主砲が驚異的な才能で世界一へ導くか”. ベースボールチャンネル. 2019年10月31日閲覧。
  27. ^ ナショナルズ・ソトが今PO5発、最年少でWS3発”. nikkansports.com. 2019年10月31日閲覧。
  28. ^ Juan Soto » Spray Charts » Batted Ball | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2019年2月5日閲覧。
  29. ^ 「2018 - 2022 全30球団未来予想図 ワシントン・ナショナルズ」『月刊スラッガー』2018年3月号 日本スポーツ企画出版社 61頁
  30. ^ 「2018 プロスペクト・ランキングTOP101」『月刊スラッガー』2018年5月号 日本スポーツ企画出版社 46頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]