マックス・シャーザー

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マックス・シャーザー
Max Scherzer
ワシントン・ナショナルズ #31
MG 2010 Max Scherzer.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミズーリ州セントルイス
生年月日 1984年7月27日(32歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 ドラフト1巡目(全体11位)でアリゾナ・ダイヤモンドバックスから指名
初出場 2008年4月29日
年俸 $15,000,000(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マックスウェル・M・シャーザーMaxwell M. Scherzer, 1984年7月27日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBワシントン・ナショナルズに所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2003年MLBドラフト43巡目(全体1291位)でセントルイス・カージナルスから指名されたが、契約せずにミズーリ大学コロンビア校へ進学。大学では、2005年ビッグ12カンファレンスで1位となる防御率1.86・131奪三振を記録し、カンファレンス最優秀投手に選出された[2]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代[編集]

2006年MLBドラフトアリゾナ・ダイヤモンドバックスから1巡目(全体11位)で指名された。代理人はスコット・ボラスだった。

2007年5月31日[2]契約金300万ドルに加え、4年430万ドルのメジャー契約で入団[3]。ドラフト指名から入団までの間は独立リーグフォートワース・キャッツでプレーしていた[3][2]12月7日に発表されたベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングではダイヤモンドバックス傘下で4位、速球部門では有望株の中で最高の評価を受けた[4]

2008年は開幕をAAA級ツーソン・サイドワインダーズで迎え、4試合の登板で23イニングを投げ、38奪三振を記録。4月27日、球団はヤスメイロ・ペティットをツーソンへ降格させ、シャーザーをメジャーへ昇格させた[5]。2日後のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。6月11日の登板後、ツーソンへ降格したが、8月29日に再びメジャーに昇格[6]。同年、先発として7試合、リリーフとして9試合、計16試合に登板。

2009年は先発投手としてメジャーに定着し、30試合に登板。

タイガース時代[編集]

タイガース時代(2010年6月4日)

2009年12月9日デトロイト・タイガースニューヨーク・ヤンキースとの三角トレードでダニエル・シュレーレスオースティン・ジャクソンフィル・コークと共にタイガースに移籍。このトレードではカーティス・グランダーソンがヤンキースに、エドウィン・ジャクソンイアン・ケネディがダイヤモンドバックスに移籍した。

2010年は、12勝をあげた。

2011年は、防御率こそ悪化したが15勝でジャスティン・バーランダーに次ぐ二番手の投手となる。

2012年は、スプリングトレーニングで絶不調で、開幕後もしばらく調子が上がらなかったが、終わってみれば自己最多の16勝とリーグ2位の231奪三振を記録した。奪三振率11.08は先発投手ではMLBトップだった。

2013年は開幕13連勝を記録し、7月16日に行われたシティ・フィールドでのMLBオールスターゲームで、アメリカン・リーグの先発投手として登板し、2回を無失点に抑えた。同年はシーズンを通じて好調で、最多勝利のタイトルとサイ・ヤング賞を受賞。

2014年1月17日にタイガースとの年俸調停を回避し、1550万ドルの1年契約に合意した[7][8]。レギュラーシーズンでは、防御率が3.00台に乗った(3.15)が、18勝(5敗)を挙げて2年連続での最多勝となった。奪三振と奪三振率は、3年連続でそれぞれ230超・10.0超となった。オフに、FAとなった。

ナショナルズ時代[編集]

2015年1月21日ワシントン・ナショナルズと7年総額2億1000万ドルで契約を結んだ事が発表[9]され、入団会見を行った[10]。背番号は、新しく「31」となった。6月20日ピッツバーグ・パイレーツ戦でノーヒットノーランを達成[11]。さらに10月3日ニューヨーク・メッツ戦で2010年のロイ・ハラデイ以来史上6人目となるシーズン2度目のノーヒットノーランを達成した[12]。最終的には33試合に登板し、自己ベスト且つナ・リーグ8位の防御率2.79・同じく自己ベスト且つリーグ4位のWHIP0.92を記録。いずれもリーグ最多タイの3完封勝利を含む4完投し、14勝を挙げて通算100勝も達成。奪三振276、与四球率1.34も自己記録を更新し、リーグ2位にランクイン且つ4年連続230以上となる圧巻の数字であり、スティーブン・ストラスバーグの調子が上がらない中、大エースとしてチームを引っ張った。この活躍ぶりもあって、シーズンオフのサイ・ヤング賞投票では5位に入った[13]

2016年5月11日のタイガース戦で9イニングではケリー・ウッドロジャー・クレメンスランディ・ジョンソンに次ぐMLB最多タイ記録となる20奪三振を記録した(6安打2失点で完投勝利)[14]。このシーズンは序盤被本塁打が激増し(5月までにで72.1イニングで15被本塁打を記録)安定感を欠いたが、徐々に調子を上げ、6月、7月は防御率1点台を記録。最終的にはリーグトップの20勝・284奪三振・228.1イニング・WHIP0.97、リーグ8位の防御率2.96を記録し、自身3度目(ナ・リーグでは初)の最多勝と初の最多奪三振の2冠を達成した。ロサンゼルス・ドジャースとのディヴィジョンシリーズでは、第1戦と第5戦に先発したが、12回3被本塁打5失点で0勝1敗に終わり、チームも2勝3敗で敗退となった。しかしレギュラーシーズンの活躍は評価され、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞し、史上6人目の両リーグでの受賞者となった[15]

投球スタイル[編集]

  • サイドスローに近いスリークォーターから繰り出す、常時92-96mph、最速100mphに達するフォーシームスライダー(85-86mph)、チェンジアップ(84-85mph)が主要な持ち球で、時折カーブ(78-79mph)も投げる。基本的にはこれらの球種で三振を多く奪うスタイルである。特にスライダーへの評価は高く、メジャーリーグ全球団の監督を対象にした2015年の部門別ベスト選手アンケートでは、ナショナルリーグのスライダー部門で1位に入っている[16]
  • 2014年のGB%は36.7%、同年までのキャリア平均でも38.8%と典型的なフライボーラーで、シーズンによっては被本塁打が多くなりがちである。また奪三振の多いスタイルもあり、投球数が多くなりがちな点が弱点とされる(2014年のGB%は規定投球回に達した88投手中80位、1回あたりの投球数は16.51で低い方から数えて同70位)[17]。ただ、現在のところ大きな怪我には見舞われておらず、タフネスが身上でもある。

人物[編集]

右目が青色、左目が褐色という虹彩異色症[18]。名前の由来は両親が学生時代に交際している時、2人でマックスというをかわいがっていたことから。その猫がある日突然いなくなって残念でたまらなかったので2人は、将来結婚したら最初の男の子にマックスと名付けることに決めたという[19]

タイガース時代(2013年)

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2008 ARI 16 7 0 0 0 0 4 0 0 .000 237 56.0 48 5 21 1 5 66 2 0 24 19 3.05 1.23
2009 30 30 0 0 0 9 11 0 0 .450 741 170.1 166 20 63 1 10 174 5 1 94 78 4.12 1.34
2010 DET 31 31 0 0 0 12 11 0 0 .522 800 195.2 174 20 70 1 7 184 8 0 84 76 3.50 1.25
2011 33 33 0 0 0 15 9 0 0 .625 833 195.0 207 29 56 1 7 174 12 0 101 96 4.43 1.35
2012 32 32 0 0 0 16 7 0 0 .696 787 187.2 179 23 60 2 5 231 2 1 82 78 3.74 1.27
2013 32 32 0 0 0 21 3 0 0 .875 836 214.1 152 18 56 0 4 240 6 1 73 69 2.90 0.97
2014 33 33 1 1 0 18 5 0 0 .783 904 220.1 196 18 63 1 6 252 10 1 80 77 3.15 1.17
2015 WSH 33 33 4 3 3 14 12 0 0 .538 899 228.2 176 27 34 2 5 276 10 1 74 71 2.79 0.92
2016 34 34 1 0 0 20 7 0 0 .741 902 228.1 165 31 56 2 6 284 2 1 77 75 2.96 0.97
MLB:9年 274 265 6 4 3 125 69 0 0 .644 6939 1696.1 1463 191 479 11 55 1881 57 6 689 639 3.39 1.15
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰[編集]

背番号[編集]

  • 39 (2008年 - 2009年)
  • 37 (2010年 - 2014年)
  • 31 (2015年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Max Scherzer Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年11月17日閲覧。
  2. ^ a b c Steve Gilbert (2007年5月31日). “D-backs sign first-round pick Scherzer” (英語). MLB.com. 2009年10月6日閲覧。
  3. ^ a b 友成那智村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版2009年、422頁。ISBN 978-4-331-51370-5
  4. ^ Will Lingo (2007年12月7日). “2008 Arizona Diamondbacks: Top 10 Prospects” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年10月6日閲覧。
  5. ^ Steve Gilbert (2008年4月27日). “Scherzer called up, Petit sent down” (英語). MLB.com. 2009年10月6日閲覧。
  6. ^ Arizona Diamondbacks Transactions August 2008” (英語). MLB.com. 2009年10月6日閲覧。
  7. ^ “Tigers agree to 2014 contracts with five players” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Detroit Tigers), (2014年1月17日), http://detroit.tigers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20140117&content_id=66795654&vkey=pr_det&c_id=det 2014年1月18日閲覧。 
  8. ^ Jason Beck (2014年1月17日). “Tigers agree to one-year, $15.5M deal with Scherzer” (英語). MLB.com. 2016年11月17日閲覧。
  9. ^ Bill Ladson (2015年1月21日). “Scherzer has 7-year, $210M deal with Nats” (英語). 2016年11月17日閲覧。
  10. ^ Bill Ladson (2015年1月21日). “Winning culture led Scherzer to Nationals” (英語). MLB.com. 2015年1月22日閲覧。
  11. ^ ナショナルズ・シャーザーが無安打無得点 死球1つだけの“準完全”スポーツニッポン2015年6月21日配信
  12. ^ シャーザー、今季2度目のノーヒッター!圧巻9連続含む17Kスポーツニッポン2015年10月44日配信
  13. ^ 2015 Awards Voting - NL Cy Young Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年11月29日閲覧。
  14. ^ シャーザーがメジャータイ記録の20K 古巣相手に史上4人目の快挙Full-count2016年5月12日配信
  15. ^ Jamal Collier (2016年11月17日). “Scherzer takes home NL Cy Young Award” (英語). MLB.com. 2016年11月17日閲覧。
  16. ^ 2015 Major League Best Tools” (英語). BaseballAmerica. 2015年11月24日閲覧。
  17. ^ Tim Dierkes (2014年11月20日). “Free Agent Profile: Max Scherzer” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年11月17日閲覧。
  18. ^ Jeepers Creepers Celebrity Photos” (英語). TMZ.com. 2010年8月28日閲覧。
  19. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』 廣済堂出版、2011年、145頁。ISBN 978-4-331-51518-1

外部リンク[編集]