フィル・コーク

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フィル・コーク
Phil Coke
Phil Coke on June 9, 2013.jpg
デトロイト・タイガース時代
(2013年6月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州トゥオルミ郡ソノラ
生年月日 (1982-07-19) 1982年7月19日(35歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト26巡目(全体786位)でニューヨーク・ヤンキースから指名
初出場 MLB / 2008年9月1日
NPB / 2017年4月1日
年俸 1億1,500万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

フィリップ・ダグラス・コークPhillip Douglas Coke, 1982年7月19日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州トゥオルミ郡ソノラ出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2001年MLBドラフト49巡目(全体1450位)でフロリダ・マーリンズから指名されたが、この時は入団せず。

プロ入りとヤンキース時代[編集]

2002年MLBドラフト26巡目(全体786位)でニューヨーク・ヤンキースから指名を受け、2003年にルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ヤンキースでキャリアをスタートさせる。

2008年にAA級トレントン・サンダーに昇格し、23試合(20先発)に登板して9勝4敗・防御率2.54をマークした。

2008年9月1日にロースター拡張に伴ってメジャーに昇格し、その日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを果たした。デビュー戦では1イニングを投げ、カーティス・グランダーソンミゲル・カブレラから三振を奪うなど、無失点で切り抜けた。その後10試合連続で無失点に抑えるなど好投を続け、シーズンでは12試合で1勝0敗・防御率0.61に加え、5ホールドを記録した。2009年は年間通じてメジャーに在籍し、72試合で4勝3敗・防御率4.50の成績を残した。

タイガース時代[編集]

2009年12月8日にタイガース、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの三角トレードで、オースティン・ジャクソンと共にタイガースへ移籍。

2013年11月21日、1年190万ドルでタイガースと契約を延長した[2][3]

2014年オフにFAとなった。

タイガース退団後[編集]

2015年3月8日シカゴ・カブスとマイナー契約を結び、25人枠入りして開幕を迎える。5月18日DFA、26日に自由契約となる[4]。31日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び[5]6月11日にメジャー契約となり25人枠入りする。6月22日に傘下のAAA級バッファロー・バイソンズに降格し、自らFAを選択した[6]。27日にオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結ぶが[7]、傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズでは10試合の登板で16失点を喫し、8月18日に自由契約となる[8]。オフはドミニカ共和国ウィンターリーグでプレー。

2016年3月9日アトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結んだ[9]が、26日に自由契約となる[8]4月10日に独立リーグ・アトランティックリーグランカスター・バーンストーマーズと契約。その後、4月25日にヤンキースとマイナー契約を結び[10]5月6日にメジャー契約を結んだ[8]5月17日にDFAとなり、21日に40人枠を外れる形でAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ配属された[8]

パイレーツ時代[編集]

2016年9月22日に金銭トレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍し、翌23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]10月5日にDFA、10月11日にFAとなった[8]

オリックス時代[編集]

2016年12月13日オリックス・バファローズへの入団が発表された[11]。背番号は25

2017年には、春季キャンプから先発要員として調整。3月11日読売ジャイアンツ(巨人)戦(ほっともっとフィールド神戸)に先発投手としてオープン戦初登板を果たすと、5回を投げて1人の走者も出さないまま、当初の予定に沿って交代した。巨人が相手のNPBオープン戦に先発した投手で、5イニング以上にわたって巨人打線に1人の走者も許さなかった事例は、1976年太平洋クラブライオンズ東尾修が5イニングで達成して以来であった[12]4月1日には、東北楽天ゴールデンイーグルスとの開幕カード第2戦で先発投手として一軍公式戦に初めて登板したが、2回2/3で5失点を喫してレギュラーシーズン初黒星[13]。次に先発した4月8日の対北海道日本ハムファイターズ戦では、6回表終了まで日本ハム打線から1人の走者も出さず、7回表に3安打を浴びたが無失点に抑えて公式戦初勝利を挙げた[14]。4月中旬から5月上旬まで救援要員に転向する[15]と、「KANSAI CLASSIC 2017」の第2戦であった4月29日の対福岡ソフトバンクホークス戦で、救援投手としての初登板の末に公式戦2勝目を記録している[16]。しかし、5月13日の対埼玉西武ライオンズ戦(いずれも京セラドーム大阪)で先発投手として3回表の途中までに39球を投げたところ、首の左側付近に違和感を訴えて緊急降板。この試合でシーズン3敗目を喫したほか、試合後の検査で胸郭出口症候群を発症していることが判明したため、戦線離脱を余儀なくされた[17]12月2日に自由契約となった[18]

投球スタイル[編集]

メジャーでは主にリリーバーとして起用され、スリークォーターから、平均93 mph(約150 km/h)のフォーシーム、平均92 mph(約148 km/h)のツーシームといった速球と、決め球である平均80 mph(約129 km/h)のスラーブ、平均83 mph(約134 km/h)のチェンジアップを主に使用する[19][20]
メジャー通算の対左xFIPが3.34なのに対し、対右xFIPは4.94と右打者を苦手としている。

人物[編集]

アメリカ球界時代の登板試合では、自身の投球へ納得が行かない場合に、日本の放送業界における「放送禁止用語」に該当する言葉を吐くことによって自身を鼓舞する癖が見られた。そのため、オリックスへの入団当初は、上記の発言の一部が伏せ字で伝えられたり[21]、「放送禁止用語投法」と報じられたりすることがあった。オリックス球団では、NPB公式戦での登板中に、以上の癖が「審判の判定に対する不服」と解釈される事態を懸念。入団1年目(2017年)の春季キャンプ中には、球団の幹部が通訳を介して、コークに注意を喚起した[22]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2008 NYY 12 0 0 0 0 1 0 0 5 1.000 52 14.2 8 0 2 0 0 14 1 0 1 1 0.61 0.68
2009 72 0 0 0 0 4 3 2 21 .571 238 60.0 44 10 20 4 1 49 7 0 34 30 4.50 1.07
2010 DET 74 1 0 0 0 7 5 2 17 .583 279 64.2 67 2 26 4 4 53 3 0 29 27 3.76 1.44
2011 48 14 0 0 0 3 9 1 8 .250 474 108.2 118 5 40 5 4 69 4 0 64 54 4.47 1.45
2012 66 0 0 0 0 2 3 1 20 .400 245 54.0 71 5 18 4 1 51 3 0 28 24 4.00 1.65
2013 49 0 0 0 0 0 5 1 4 .000 177 38.1 43 3 21 7 0 30 1 0 24 23 5.40 1.67
2014 62 0 0 0 0 5 2 1 5 .714 257 58.0 69 5 20 2 2 41 1 0 28 25 3.88 1.53
2015 CHC 16 0 0 0 0 0 0 0 3 .000 45 10.0 14 1 3 2 0 9 0 0 7 7 6.30 1.70
TOR 2 0 0 0 0 0 0 0 1 .000 17 2.2 1 1 2 0 0 3 0 0 1 1 3.38 1.13
'15計 18 0 0 0 0 0 0 0 4 .000 62 12.2 15 2 5 2 0 12 0 0 8 8 5.68 1.58
2016 NYY 3 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 29 6.0 7 1 4 0 1 1 0 0 5 4 6.00 1.29
PIT 3 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 16 4.0 3 0 3 1 0 3 0 0 0 0 0.00 1.33
'16計 6 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 45 10.0 10 1 7 1 1 4 0 0 5 4 3.60 1.70
通算:9年 407 15 0 0 0 22 27 8 83 .449 1823 421.0 445 33 159 29 13 323 20 0 221 196 4.19 1.43
  • 2016年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB

背番号[編集]

  • 48 (2008年 - 2009年、2015年途中 - 同年終了)
  • 40 (2010年 - 2014年)
  • 27 (2015年 - 同年途中)
  • 43 (2016年 - 同年途中)
  • 52 (2016年途中 - 同年終了)
  • 25 (2017年)

脚注[編集]

  1. ^ オリックス3助っ投獲得 来季外国人選手は計7人に”. 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月14日閲覧。
  2. ^ Tigers reach one-year contract with Coke MLB.com
  3. ^ Phil Coke gets non-guaranteed deal ESPN MLB
  4. ^ Transactions | cubs.com: Team May 2015”. cubs.com. 2015年6月1日閲覧。
  5. ^ “FANTASY PLAYER NEWS & UPDATES”. mlb.com. http://mlb.mlb.com/mlb/fantasy/news/#player_id=457435 2015年6月1日閲覧。 
  6. ^ Transactions”. bluejays.com. 2015年6月23日閲覧。
  7. ^ D.J. Short (2015年6月27日). “Athletics sign Phil Coke to a minor league contract” (英語). NBCSports.com. http://hardballtalk.nbcsports.com/2015/06/27/athletics-sign-phil-coke-to-a-minor-league-contract/ 2015年6月29日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2016年10月13日閲覧。
  9. ^ “ブレーブス、救援左腕P.コークを獲得へ”. ISM. (2016年3月9日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160309-00000212-ism-base/ 2016年3月18日閲覧。 [リンク切れ]
  10. ^ Yankees bring back Phil Coke, send him to Triple-A
  11. ^ 新外国人選手獲得のお知らせ”. オリックス・バファローズ・オフィシャルウェブサイト (2016年12月13日). 2016年12月16日閲覧。
  12. ^ オリックス新外国人コーク 初登板で5回完全も「もう少しだ」”. スポーツニッポン (2017年3月12日). 2017年5月1日閲覧。
  13. ^ 「気合を入れろ、バファローズ」…13失点連敗にファン大合唱”. スポーツニッポン (2017年4月2日). 2017年5月1日閲覧。
  14. ^ オリックス・コーク 6回までノーノー快投「フリートッピングのようなもの」”. スポーツニッポン (2017年4月9日). 2017年5月1日閲覧。
  15. ^ オリックス西&金子、両輪ローテに再編6連戦備える”. 日刊スポーツ (2017年4月17日). 2017年5月1日閲覧。
  16. ^ オリ“助っ人コンビ”活躍で逃げ切り!モレル「最高のヒット打てた」”. スポーツニッポン (2017年4月29日). 2017年5月1日閲覧。
  17. ^ オリックス・コーク「胸郭出口症候群」で登録抹消へ”. 日刊スポーツ (2017年5月13日). 2017年5月13日閲覧。
  18. ^ 自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  19. ^ PITCHf/x - FanGraphs.com2017年4月1日閲覧。
  20. ^ BrooksBaseball.net2017年4月1日閲覧。
  21. ^ “オリックス・コーク口癖「F★★K」に試合中禁止令”. 日刊スポーツ. (2017年2月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1777819.html 2017年2月12日閲覧。 
  22. ^ “オリ新助っ投コークに“放送禁止用語”待った 球団から注意喚起”. スポーツニッポン. (2017年2月12日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/02/12/kiji/20170211s00001173391000c.html 2017年2月12日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]