ライアン・ジマーマン

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ライアン・ジマーマン
Ryan Zimmerman
ワシントン・ナショナルズ #11
Ryan Zimmerman in 2017 (34545969965) (cropped).jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ノースカロライナ州ワシントン
生年月日 (1984-09-28) 1984年9月28日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手一塁手
プロ入り 2005年 MLBドラフト1巡目(全体4位)でワシントン・ナショナルズから指名
初出場 2005年9月1日
年俸 $14,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ライアン・ウォレス・ジマーマン(Ryan Wallace Zimmerman, 1984年9月28日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ワシントン出身のプロ野球選手内野手)。メジャーリーグワシントン・ナショナルズ所属。

愛称はMagnum Z.I.、愛称はジム[2]ジョーダン・ジマーマンとは血縁関係はなく綴りも異なる[注釈 1][3]

経歴[編集]

15歳の時にバージニア州タイドウォーター地区の選抜チームに選ばれた。そのころのジマーマンは長打力がなく、小柄で遊撃手だった。当時、二塁手にB・J・アップトン、三塁手にデビッド・ライトがこの選抜チームに所属していた[4]バージニア大学在学時から三塁手として活躍。

2005年MLBドラフト1巡目(全体4位)で当時ワシントンD.C.に移転したばかりのナショナルズから指名を受け入団。契約金は球団史上最高額となる297万5,000ドル[5]。A級サバンナ・サンドナッツ英語版で4試合に出場し、AA級ハリスバーグ・セネターズで63試合に出場。両マイナーチームで打率.336・11本塁打・38打点の成績を残し、9月1日にメジャーデビューを果たした。20試合の出場ながら.397という高い打率を残した。シーズン終了後の11月に球団は正三塁手ビニー・カスティーヤサンディエゴ・パドレスへ放出[6]。同月にベースボール・アメリカによる2006年の有望株ランキングで球団トップの評価を受けた[5]

2006年ブラッド・ウィルカーソン(2002年)の新人選手としての球団記録に並ぶ20本塁打を放ち[7]、チームトップとなる110打点をマークし、ナショナルズの三塁はしばらく安泰と言われる成績を残した[6]。ナリーグで新人選手が1954年以降で100打点を上回るのはマイク・ピアッツァアルバート・プホルスに次ぐ史上3人目、47二塁打は新人選手としては歴代2位タイとなった[8]。また、サヨナラ安打を3本を放ち、9月2日のアリゾナ・ダイヤモンドバックスとのダブルヘッダー初戦で延長11回にサヨナラ四球を記録している[8]。守備では守備率が.965でスコット・ローレンアラミス・ラミレスと共に三塁手としてリーグ1位タイとなった[8]。走塁面でも11盗塁を記録。新人王の投票ではフロリダ・マーリンズハンリー・ラミレスとの新人王争いとなったが、わずか4点差の2位に終わり、新人王は獲り逃した[9]

2007年、前半戦は右投手から苦手のスライダーと多投され苦しんだが、後半に克服した[10]。全162試合に出場し、2年連続20本塁打以上となる24本塁打を記録。守備面では失策こそ23個と多かったものの、三塁手として1位となる守備機会511回を記録(同年のゴールドグラブ賞受賞者の2人、デビッド・ライトは324守備機会で24失策、エイドリアン・ベルトレは426守備機会で18失策)。

2008年は、ナショナルズの新本拠地ナショナルズ・パークでの開幕戦となった3月30日の対アトランタ・ブレーブス戦でサヨナラ本塁打を放った。5月18日のオリオールズ戦で二塁へヘッドスライディングした際に左肩を痛め、その後も出場し続けていたが、5月26日から欠場。連続試合出場が205で途切れ、6月3日に故障者リスト入り[11]。7月22日にメジャー復帰してからは打率.306を記録。シーズン終了後、年俸調停権を得たジマーマンは、2009年の年俸として390万ドルを要求し、これに対して球団側は275万ドルを提示。調停を避け、2009年2月20日に1年332万5000ドルで合意したが[12]、2009年開幕後の4月20日に2009年から球団史上最高額の5年総額4500万ドルで契約延長した[13]

2009年は開幕3試合目の4月8日から5月12日にかけて30試合連続安打を記録。球団史上、ブラディミール・ゲレーロの31試合 (1999年) に次ぐ歴代2位[14]オールスター初選出を果たした。、シーズントータルでは30本塁打、100打点をクリアするなどキャリアハイの成績を残し、シルバースラッガー賞ゴールドグラブ賞を初めて受賞した。

2010年は本塁打、打点は前年を下回ったが自身初の打率.300を記録するなど、打率、出塁率、opsでキャリアハイを記録した。

2011年は開幕直後に故障で約2ヶ月の欠場を余儀なくされた。結局3年ぶりに規定到達を逃した。

2012年は2年ぶりに規定到達し、打率.282、25本塁打とクリーンアップの役割を果たした。

2013年も昨年に近い成績を残した。

2014年は二度の長期離脱で61試合の出場に留まり、僅か5本塁打に終わった。

2015年9月2日セントルイス・カージナルス戦、通算200本塁打を達成した (同じ日にエバン・ロンゴリアも同じ記録を達成) 。この年は三塁手にユネル・エスコバーアンソニー・レンドンダニー・エスピノーサが起用されたため、三塁手としての出場はなく、主に一塁手として出場した。昨年と同じく二度の故障離脱により、この年は95試合の出場に留まり、打率がメジャーデビュー以来ワーストとなる.249まで落ちたが、16本塁打・73打点という成績を残した。ファーストの守備は、93試合で守りの機会を得て4失策守備率.995・DRS - 1という成績を記録した。

2016年もファーストのレギュラーに入ったが、夏場のDL入りと成績不振により出場は115試合に留まった。3年連続で規定打席到達を逃し、打率.218・15本塁打・46打点という打撃成績に終わるなど、打撃面での劣化が進んでいる事を暗示する成績に留まった。守備面でも、114試合でファーストに入って4失策・守備率.996だった。

2017年は開幕から絶好調で、4月の月間成績は打率.420、11本塁打、22打点と驚異的な数字を残し、月間MVPを受賞。5月以降はやや落ち着いたが、それでも前半戦をリーグ2位となる打率.330、19本塁打の成績を残し2009年以来となるオールスターに選出された。7月17日のレッズ戦で通算235本塁打を達成し、前身のエクスポズも含めて、ヴラディミール・ゲレーロの球団通算本塁打記録を抜いた[15]。終盤に入って7月、8月と月間打率が2割台前半に留まったが、9月以降復調してシーズントータルでは打率.303、リーグ6位タイの36本塁打、同じくリーグ6位の108打点、OPS.931という成績を残した。本塁打、打点、長打率、OPSはキャリアハイの数字で、打率も自身2度目の3割に乗せるなど、ここ数年の打撃不振を晴らす活躍を見せ、チームメイトのダニエル・マーフィー、ブライス・ハーパーと共に脅威のクリンナップを形成した。

選手としての特徴[編集]

新人時代から三塁守備の評価が高く、メジャーリーグの中でもトップクラスだとされた[10]。その好守から「ブルックス・ロビンソンの再来」と言われることもあり、たびたび果敢にダイビングキャッチを試みる[16]。2009年にはゴールドグラブ賞を初受賞した。しかし2011年以降は股関節の故障や送球イップスのため守備力が下落し、2015年には一塁手に転向。2014年には左翼手にも就いた。

地元記者は、「将来は首位打者打点王を獲れるだけではない。監督がグリーンライトさえ出せば、30-30も狙える。完璧な選手」と高く評価している[17]。率先して練習に励み、人格もしっかりしているため天性のリーダーと評価されている[10]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2005 WSH 20 62 58 6 23 10 0 0 33 6 0 0 0 1 3 0 0 12 1 .397 .419 .569 .988
2006 157 682 614 84 176 47 3 20 289 110 11 8 1 4 61 7 2 120 15 .287 .351 .471 .822
2007 162 722 653 99 174 43 5 24 299 91 4 1 0 5 61 3 3 125 26 .266 .330 .458 .788
2008 106 466 428 51 121 24 1 14 189 51 1 1 0 4 31 1 3 71 12 .283 .333 .442 .774
2009 157 694 610 110 178 37 3 33 320 106 2 0 0 9 72 9 2 119 22 .292 .364 .525 .888
2010 142 603 525 85 161 32 0 25 268 85 4 1 0 5 69 6 4 98 16 .307 .388 .510 .899
2011 101 440 395 52 114 21 2 12 175 49 3 1 0 3 41 4 1 73 14 .289 .355 .443 .798
2012 145 641 578 93 163 36 1 25 276 95 5 2 0 4 57 8 2 116 20 .282 .346 .478 .824
2013 147 633 568 84 156 26 2 26 264 79 6 0 0 3 60 2 2 133 16 .275 .344 .465 .809
2014 61 240 214 26 60 19 1 5 96 38 0 0 0 4 22 0 0 37 6 .280 .342 .449 .790
2015 95 390 346 43 86 25 1 16 161 73 1 0 0 10 33 0 1 79 13 .249 .308 .465 .773
2016 115 467 427 60 93 18 1 15 158 46 4 1 0 6 29 1 5 104 12 .218 .272 .370 .642
2017 144 576 524 90 159 33 0 36 300 108 1 0 0 5 44 1 3 126 16 .303 .358 .573 .930
MLB:13年 1552 6616 5940 883 1664 371 20 251 2828 937 42 15 1 63 583 42 28 1213 189 .280 .344 .476 .820
  • 2017年度シーズン終了時。
  • 太字はリーグ1位。

年度別守備成績[編集]



三塁(3B) 遊撃(SS) 一塁(1B) 左翼(LF)
















































2005 WSH 14 6 26 0 5 1.000 1 3 4 2 0 .778 - -
2006 157 152 260 15 30 .965 - - -
2007 161 140 348 23 39 .955 - - -
2008 104 95 199 10 25 .967 - - -
2009 154 117 325 17 28 .963 - - -
2010 137 85 242 17 23 .951 - - -
2011 97 66 200 12 19 .957 - - -
2012 145 76 284 19 28 .950 - - -
2013 141 98 260 21 28 .945 - - -
2014 23 18 37 3 4 .948 - 5 23 0 1 2 .958 30 48 2 0 0 1.000
2015 - - 93 726 49 4 63 .995 1 0 0 0 0 .---
2016 - - 114 852 44 4 88 .996 -
2017 - - 143 1005 49 12 100 .989 -
  • 2017年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 25(2005年)
  • 11(2006年 - )

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ジョーダンは最後にnが2個続く。なお、本項の投手とは別に1999年シアトル・マリナーズJordan Zimmermanという投手が在籍した。

出典[編集]

  1. ^ Ryan Zimmerman Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac.com. 2016年5月9日閲覧。
  2. ^ Explaining Nats Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月22日閲覧
  3. ^ 2 Zimms Jaffe, Harry(2009-07-01) Washingtonian Magazine
  4. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、316頁。ISBN 978-4-331-51370-5
  5. ^ a b Fitt, Aaron (2005年11月16日). “Top Ten Prospects: Washington Nationals” (英語). Baseball America. 2009年5月14日閲覧。
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版2007年、304項。ISBN 978-4-331-51213-5
  7. ^ Associated Press (2006年9月27日). “Rollins' two-run triple in 14th helps Phillies beat Nats” (英語). ESPN.com. 2010年4月29日閲覧。
  8. ^ a b c Ryan Zimmerman 2006 Career Highlights” (英語). 2008年5月17日閲覧。
  9. ^ Baseball Awards Voting for 2006 - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年5月17日閲覧。
  10. ^ a b c 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、299頁。ISBN 978-4-331-51300-2
  11. ^ Associated Press (2008年6月3日). “Zimmerman placed on DL after missing seven games with shoulder tear” (英語). ESPN.com. 2009年5月14日閲覧。
  12. ^ Ladson, Bill (2009年2月20日). “Nats' Zimmerman avoids arbitration” (英語). MLB.com. 2009年5月14日閲覧。
  13. ^ Ladson, Bill (2009年4月20日). “Nats lock up Zimmerman for long haul” (英語). MLB.com. 2009年5月14日閲覧。
  14. ^ Associated Press (2009年5月13日). “Zimmerman's streak ends, but Martis pitches Nationals past Giants” (英語). ESPN.com. 2009年5月14日閲覧。
  15. ^ Zim sets franchise HR record in 5-run 1st MLB.com (英語) (2017年7月17日) 2017年8月3日閲覧
  16. ^ 「2008 三塁手ランキング」『月刊スラッガー』2008年6月号 日本スポーツ企画出版社 27頁
  17. ^ 「プレー中の故障に泣かされた若き三塁手」『月刊スラッガー』2008年12月号 日本スポーツ企画出版社 68頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]