ジョニー・クエト

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ジョニー・クエト
Johnny Cueto
サンフランシスコ・ジャイアンツ #47
Johnny Cueto1.jpg
レッズ時代(2009年)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サンペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 1986年2月15日(29歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 アマチュア・フリーエージェントとしてシンシナティ・レッズと契約
初出場 2008年4月3日 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
年俸 $7,400,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
WBC 2009年

ジョニー・クエトJohnny Cueto, 1986年2月15日 - )は、ドミニカ共和国サンペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手投手、右投右打。現在はMLBサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。名前の発音は「ク、ウェイトー」が近い。

経歴[編集]

レッズ時代[編集]

2004年3月16日シンシナティ・レッズと契約。A級デイトン・ドラゴンズ所属時の2006年5月13日、試合は雨のため5回でコールドゲームとなったが、クエトは球団史上初のノーヒットノーランを達成[2]2006年から2年連続で球団傘下の最優秀マイナー投手に選出された[3]

2008年4月3日にメジャーデビューを果たし、7回を1失点(自責点1)、10奪三振で勝ち投手となり、1900年以降の球団史上初のデビュー戦で2桁奪三振を達成[4]。メジャー1年目を9勝14敗・防御率4.81・158奪三振の成績で終えた。2009年春開催のワールド・ベースボール・クラシックドミニカ共和国代表に選出された。レギュラーシーズンでは、6月終了時点で7勝4敗・防御率2.86とオールスター選出に値する成績を記録[5]。しかし、7月以降は4勝7敗・防御率6.48と成績が悪化した。

2010年は先発3番手としてシーズンを迎えた。5月11日ピッツバーグ・パイレーツ戦では被安打1本に抑えて、自身初完封を記録した。8月10日のセントルイス・カージナルス戦で初回に起きた乱闘での行為が「暴力的かつ攻撃的な行為」とみなされ、同月12日から7試合の出場停止となった[6]。その乱闘の中で、カージナルスのクリス・カーペンタージェイソン・ラルーを蹴り、怪我を負わせた[7][8]。特にラルーはこれにより脳震盪を起こし、その後遺症に苦しみ、同シーズン限りで現役を引退した。 このシーズンは12勝7敗、防御率3.64を記録し、この年のディビジョンシリーズの第3戦目に先発するも、5回2失点で負け投手となった。シーズンオフに4年総額2,700万ドルでレッズと再契約した[9]

2011年は開幕をDLで迎えるも、5月8日に復帰した。開幕に出遅れたため、しばらく規定投球回に乗らなかったが、7月31日サンフランシスコ・ジャイアンツ戦で9回3安打で完封を記録すると、シーズン初めて規定投球回に乗り、防御率1.72でリーグトップに躍り出た。その後は規定投球回の狭間を行き来していたが、8月25日の時点では、防御率2.03としジェレッド・ウィーバーと並び、再び防御率トップとなった。しかし、9月15日のシカゴ・カブス戦後に背中の張りを訴え、戦線離脱[10]。最終的に156回を投げ、防御率2.31を記録した。仮に残り6イニングを投げ無失点に抑えていれば、最優秀防御率のタイトルを獲得していた。この年の6月頃から野茂英雄のような上半身を捻るトルネード投法に変化している[11]

2012年は開幕投手を務めた。その試合で7回無失点とし勝ち投手となると、その後も白星を重ね、自己最多の19勝を記録した。 ディビジョンシリーズの第1戦に先発するも、わずか8球を投げたところで背中の張りを訴え、降板した。

2013年は故障を繰り返して計3度DL入りしたため[12]、11試合の登板に留まった。しかし、投げた試合では好投を見せ、5勝2敗・防御率2.82・自己ベスト (当時) のWHIP1.06をマークした。

2014年は好調を維持し、オール・スターの一員に選出された (登板はなし) 。自己最多タイの19勝をマークして迎えた9月28日の対ピッツバーグ・パイレーツ戦では、自らのバットで勝ち星を引き寄せ、20勝目を挙げた[13]。最終的には、いずれもナ・リーグトップの34先発登板・243.2イニングに投げ、防御率2.25 (リーグ2位) ・20勝 (同2位) ・242奪三振 (同1位タイ) という素晴らしい成績を残した。この活躍ぶりが評価され、オフのサイ・ヤング賞投票では2位にランクインした[14]

2015年も安定したピッチングを続け、レッズを離れるまでの19試合で防御率2.62・7勝6敗・WHIP0.93という好成績をマークしていた。

ロイヤルズ時代[編集]

2015年7月26日にブランドン・フィネガンジョン・ラムコディ・リード+金銭のトレードでカンザスシティ・ロイヤルズに移籍した[15][16]。ロイヤルズでは、プレーオフ争いをするチームの先発ローテーションに入ったが、防御率4.76・4勝7敗というイマイチの成績に終わり、期待通りの活躍ぶりとは言えなかった。2チーム計では32試合に登板し、2つの完封勝利を含む11勝13敗・防御率3.44・46四球・176奪三振という成績を残した。

レギュラーシーズンでは本調子を発揮出来なかったが、ヒューストン・アストロズとのディビジョン・シリーズで2勝2敗のタイで迎えた第5戦で8回2失点の好投を見せ、チームをリーグ優勝決定戦に導いた[17]。シーズン終了後の11月2日FAとなった[18]

ジャイアンツ時代[編集]

2015年12月16日、サンフランシスコ・ジャイアンツと6年契約を結んだ[19]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2008 CIN 31 31 0 0 0 9 14 0 0 .391 769 174.0 178 29 68 1 14 158 6 1 101 93 4.81 1.41
2009 30 30 0 0 0 11 11 0 0 .500 740 171.1 172 24 61 0 14 132 4 0 90 84 4.41 1.36
2010 31 31 1 1 1 12 7 0 0 .632 780 185.2 181 19 56 5 9 138 5 2 79 75 3.64 1.28
2011 24 24 3 1 0 9 5 0 0 .643 631 156.0 123 8 47 0 10 104 5 1 51 40 2.31 1.09
2012 33 33 2 0 2 19 9 0 0 .679 888 217.0 205 15 49 5 12 170 1 3 73 67 2.78 1.17
2013 11 11 0 0 0 5 2 0 0 .714 242 60.2 46 7 18 1 1 51 1 0 20 19 2.82 1.05
2014 34 34 4 2 1 20 9 0 0 .690 961 243.2 169 22 65 2 15 242 1 1 69 61 2.25 0.96
通算:7年 194 194 10 4 4 85 57 0 0 .599 5011 1208.1 1074 124 364 14 75 995 23 8 483 439 3.27 1.19
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・記録[編集]

背番号[編集]

  • 47 (2008年 - 2015年)

脚注[編集]

  1. ^ Johnny Cueto Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2013年12月24日閲覧。
  2. ^ Sheldon, Mark (2006年5月14日). “Notes: Elbow lands Mercker on DL” (英語). MLB.com. 2010年1月17日閲覧。
  3. ^ Sheldon, Mark (2007年12月7日). “Reds players honored with awards” (英語). MLB.com. 2010年1月17日閲覧。
  4. ^ CINCINNATI (AP) (2008年4月3日). “Cueto fans 10 in seven innings of big-league debut” (英語). ESPN.com. 2009年1月17日閲覧。
  5. ^ Sheldon, Mark (2009年7月5日). “Cordero named to third All-Star Game” (英語). MLB.com. 2010年1月17日閲覧。
  6. ^ http://www.ksdk.com/news/local/story.aspx?storyid=211568&catid=40
  7. ^ MLB to give Ryan group OK today
  8. ^ [1]
  9. ^ http://cincinnati.reds.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20110126&content_id=16511012&vkey=news_cin&c_id=cin
  10. ^ http://cincinnati.reds.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20110920&content_id=24965124&notebook_id=24965322&vkey=notebook_cin&c_id=cin
  11. ^ 小柄な“プチトルネード右腕” J.クエト
  12. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版2014年、369頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  13. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、380頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  14. ^ 2014 Award Voting - NL Cy Young Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月15日閲覧。
  15. ^ “ロイヤルズが昨年20勝&最多奪三振のクエトを獲得!”. BASEBALL KING. (2015年7月27日). http://baseballking.jp/ns/42239 2015年8月3日閲覧。 
  16. ^ Reds trade Johnny Cueto to Royals for Brandon Finnegan, prospects”. Sports Illustrated (2015年7月26日). 2015年8月2日閲覧。
  17. ^ ロイヤルズ、2年連続リーグ優勝決定S進出 アストロズに逆転勝ち”. スポニチ Sponichi Annex (2015年10月15日). 2015年10月15日閲覧。
  18. ^ Transactions | royals.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月4日閲覧。
  19. ^ Chris Haft (2015年12月17日). “Dough Johnny, dough! Cueto gets Giant deal” (英語). MLB.com. 2015年12月17日閲覧。

外部リンク[編集]