ウバルド・ヒメネス

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ウバルド・ヒメネス
Ubaldo Jiménez
ボルチモア・オリオールズ #31
Ubaldo Jiménez on May 6, 2015.jpg
2015年5月6日
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 マリア・トリニダー・サンチェス州ナグア
生年月日 (1984-01-22) 1984年1月22日(32歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2001年 アマチュア・フリーエージェントとしてコロラド・ロッキーズと契約
初出場 2006年9月21日 ロサンゼルス・ドジャース
年俸 $13,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国代表
WBC 2009年

ウバルド・ヒメネス(Ubaldo Jiménez, 1984年1月22日 - )は、ドミニカ共和国マリア・トリニダー・サンチェス州ナグア出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在はMLBボルチモア・オリオールズに所属している。

経歴[編集]

ロッキーズ時代[編集]

2001年4月25日、コロラド・ロッキーズドラフト外で契約。

2006年9月21日にメジャー昇格し[2]、9月26日のドジャース戦でメジャーデビュー。シーズン最終戦の10月1日のカブス戦でメジャー初先発。この2試合の登板で2006年シーズンを終えた。

2007年、開幕をAAA級のコロラドスプリングス・スカイソックスで迎え、19試合に登板で防御率5.85だったが、7月は3戦3勝で防御率2.89を記録。球団は17日にオマー・キンタニーヤをマイナーへ降格させ、ヒメネスをメジャーへ昇格させた[3]。15試合の登板で4勝4敗・防御率4.28・68三振を記録。ポストシーズンでは0勝に終わったが、防御率2.25を記録。

2008年は前年のポストシーズンの好投から開幕からの先発ローテーション入りが期待され[4]、ローテーション入りを果たした。6月までは2勝8敗と負け越したが、7月以降は10勝4敗を記録。リーグ最多タイの34試合に先発登板し、球団史上アーロン・クック(2008年)しか記録していない2ケタ勝利・防御率4点未満を達成。シーズン終了後の2009年1月27日には4年総額1000万ドル、5・6年目は球団オプションの契約に合意[5]

2009年開幕前の3月に第2回WBCのドミニカ共和国代表に選出された[6]

シーズンでは、4月終了時点で1勝3敗・防御率7.58だったが、5月1日から9月7日にかけて球団新記録となる25試合連続6イニング以上を記録[7]。15勝・防御率3.47・218.0イニングは自己最高となった。

2010年は監督のジム・トレーシーから、アーロン・クックが2007年から3年連続で務めていた開幕投手に指名される[7]。開幕戦となった4月5日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では、6回を1失点に抑え、勝利投手となった。4月17日のアトランタ・ブレーブス戦ではノーヒットノーランを達成。5回まで毎回の6四球を与えるなど、立ち上がりは制球に苦しんだが、6回以降は1人の走者も出さない完ぺきなピッチングで9イニングを無安打無失点に抑え、4-0の勝利に貢献。球団史上初のノーヒットノーラン達成者となった[8]。4月と5月まで10勝1敗、防御率0.78、WHIP0.89の活躍で二ヶ月連続で月間MVPを受賞。5月下旬からは球団記録となる33イニング連続無失点を記録。その後は調子をやや落としたものの、オールスター前までに15勝1敗、防御率2.20、WHIP1.04という成績を残し、オールスターでは先発投手を務める。後半戦は4勝7敗、防御率3.80、WHIP1.30と調子を落としたものの19勝8敗、防御率2.88のシーズン成績を残した。これは防御率、勝利数とも、規定投球回に達した投手の中では球団史上最良のものである。

インディアンス時代[編集]

2011年7月31日に将来の3本柱と期待されている、2009年ドラフト1位アレックス・ホワイト、マイナーで大ブレークしたジョー・ガードナー、外野手のマット・マクブライド、2010年ドラフト全体5位ドリュー・ポメランツとのトレードでクリーブランド・インディアンスへ移籍。

2013年11月1日にFAとなった。

オリオールズ時代[編集]

2014年2月17日にボルチモア・オリオールズと総額4800万ドルの4年契約に合意したことが報道され[9]、2月19日に球団が発表した[10]。オリオールズでは先発で投げたが、自身7年ぶりに規定投球回に届かずにシーズンを終えた。防御率4.81・6勝9敗で負け越し、77四球 (与四球率5.5) ・WHIP1.51と数字を落とし、不振のシーズンだった。

2015年は、チームの勝ち頭となる12勝 (10敗) ・チーム1位の168奪三振を記録[11]。また、2シーズンぶりとなる規定投球回到達・勝ち越しを決めるなど、一定の復活を見せたシーズンを送った。

前年に復活したヒメネスだったが、2016年は再び低迷。29試合中25試合で先発登板したが、防御率5.44・WHIP1.56と打ち込まれて8勝12敗と負け越した。ちなみに同年、メジャー初セーブをマークした。トロント・ブルージェイズとのALWCでは、リリーフとしてマウンドに登ったが、ブルージェイズの主砲・エドウィン・エンカーナシオンにサヨナラ3ランを被弾して敗戦投手となった[12]

選手としての特徴[編集]

速球は最速で101mph(約162.5km/h)を計測しており[13]2009年の平球球速は先発投手として最速となる96.1mph(約154.7km/h)を記録[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2006 COL 2 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 30 7.2 5 1 3 0 0 3 0 0 4 3 3.52 1.04
2007 15 15 0 0 0 4 4 0 0 .500 354 82.0 70 10 37 4 6 68 3 0 46 39 4.28 1.30
2008 34 34 1 0 0 12 12 0 0 .500 868 198.2 182 11 103 4 10 172 16 0 97 88 3.99 1.43
2009 33 33 1 0 0 15 12 0 0 .556 914 218.0 183 13 85 6 10 198 8 3 87 84 3.47 1.23
2010 33 33 4 2 0 19 8 0 0 .704 894 221.2 164 10 92 7 10 214 16 1 73 71 2.88 1.15
2011 21 21 2 1 1 6 9 0 0 .400 532 123.0 118 10 51 5 7 118 6 0 68 61 4.46 1.37
CLE 11 11 0 0 0 4 4 0 0 .500 290 65.1 68 7 27 0 2 62 2 0 43 47 5.10 1.45
'11計 32 32 2 1 1 10 13 0 0 .435 822 188.1 186 17 78 5 9 180 8 0 111 98 4.68 1.40
2012 31 31 0 0 0 9 17 0 0 .346 805 176.2 190 25 95 3 8 143 16 1 116 106 5.40 1.61
2013 34 34 0 0 0 13 9 0 0 .591 777 182.2 163 16 80 0 3 194 8 0 75 67 3.30 1.33
2014 BAL 25 22 0 0 0 6 9 0 1 .400 553 125.1 113 14 77 0 4 116 4 0 68 67 4.81 1.52
2015 32 32 0 0 0 12 10 0 0 .545 791 184.0 182 20 68 1 11 168 6 0 89 84 4.11 1.36
通算:10年 269 265 8 3 1 100 94 0 1 .515 6808 1585.0 1438 137 718 30 70 1456 85 5 766 707 4.01 1.36
  • 2015年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Ubaldo Jimenez Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年6月20日閲覧。
  2. ^ Transactions Sep 2006” (英語). MLB.com. 2009年7月6日閲覧。
  3. ^ Harding, Thomas (2007年7月17日). “Notes: Jimenez recalled from Triple-A” (英語). MLB.com. 2009年7月6日閲覧。
  4. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』 廣済堂出版、2009年、436頁。ISBN 978-4-331-51370-5
  5. ^ Harding, Thomas (2009年1月27日). “Rockies sign Jimenez to four-year deal” (英語). MLB.com. 2009年7月6日閲覧。
  6. ^ 2009 Tournament Roster The official site of World Baseball Classic (英語) 2016年3月7日閲覧 [リンク切れ]
  7. ^ a b TUCSON, Ariz. (AP) (2010年3月10日). “Rockies name Ubaldo Jimenez Opening Day starter”. USA Todaylanguage=英語. 2010年4月18日閲覧。
  8. ^ Harding, Thomas (2010年4月18日). “Jimenez throws first no-hitter in Rox history” (英語). MLB.com. 2010年4月18日閲覧。
  9. ^ Brittany Ghiroli (2014年2月17日). “O's agree to four-year deal with Ubaldo”. MLB.com. 2014年2月18日閲覧。
  10. ^ Orioles sign free agent RHP Ubaldo Jimenez to a four-year contract”. MLB.com Orioles Press Release (2014年2月19日). 2014年2月20日閲覧。
  11. ^ 2015 Baltimore Orioles Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月5日閲覧。
  12. ^ October 4, 2016 ALWC - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月8日閲覧。
  13. ^ The Fastest Pitcher in Baseball History” (英語). Baseball Almanac. 2009年7月6日閲覧。
  14. ^ Major League Leaderboards » 2008 » Starters » Pitch Type Statistics” (英語). FanGraphs Baseball. 2009年7月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]