ソニー・グレイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ソニー・グレイ
Sonny Gray
ニューヨーク・ヤンキース #55
Sonny Gray ST 2017.jpg
オークランド・アスレチックス時代
(2013年8月25日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テネシー州ナッシュビル
生年月日 (1989-11-07) 1989年11月7日(27歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2011年 MLBドラフト1巡目(全体18位)でオークランド・アスレチックスから指名
初出場 2013年7月10日
年俸 $502,500(2014年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

ソニー・ダグラス・グレイSonny Douglas Gray, 1989年11月7日 - )は、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル出身のプロ野球選手投手)。MLBニューヨーク・ヤンキースに所属。

愛称はピクルス[1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ナッシュビルで生まれ、同じテネシー州のスマーナで育つ。父ジェシーは彼が高校1年の時に交通事故で他界した。

高校時代は投手と打者の両方として活躍、またアメリカン・フットボールでもQBとして地元紙の選ぶ最優秀選手に2007年と2008年の2年連続で選ばれる。

2008年にはMLBドラフト27巡目(全体821位)でシカゴ・カブスから指名されるが、契約せずにヴァンダービルト大学へ進学。

入学後しばらくはリリーフとして起用されていたが、大学3年、4年時はエースとして活躍。2010年に日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にはアメリカ合衆国代表として参加した[2]

最終年はヴァンダービルト大学初となるカレッジ・ワールドシリーズに出場し、チームを準決勝まで導いた。

プロ入りとアスレチックス時代[編集]

2011年MLBドラフト1巡目(全体18位)でオークランド・アスレチックスから指名を受け、7月25日に契約。ルーキー級アリゾナリーグ・アスレチックスでプロデビュー。1試合に登板後、AA級ミッドランド・ロックハウンズへ昇格。5試合に登板し、1勝0敗・防御率0.45だった。

2012年はAA級ミッドランドで開幕を迎え、27試合に登板し、6勝9敗・防御率4.14だった。9月にAAA級サクラメント・リバーキャッツへ昇格。1試合に登板した。

2013年はAAA級サクラメントで開幕を迎え、7月10日ダン・ストレイリーと入れ替わる形でメジャー初昇格[3]。その日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビュー。5回裏から登板し、クリント・バームスから初奪三振を記録。2回を投げ、1安打無失点3奪三振に抑えた[4]。7月20日にAAA級へ降格した[5]が、8月10日に不振のトム・ミローンに代わって先発の枠を埋める形で再昇格[6]8月15日ヒューストン・アストロズ戦で8回を無失点9奪三振に抑えてメジャー初勝利を挙げた。また、チームが地区連覇を決めた9月22日ミネソタ・ツインズ戦でも先発し勝利を収めた。結局、途中加入ながらシーズン通算で12試合に登板し、64イニングを投げ5勝3敗・防御率2.67、奪三振率は9を超え被本塁打率は0.6台の好成績を残す。その活躍が認められプレイオフでも先発ローテーション入りした[7]デトロイト・タイガースとのディビジョンシリーズでは第2戦に先発してジャスティン・バーランダーと投げ合い、8回4安打無失点9奪三振と好投。ルーキーながら初のプレイオフでも元サイ・ヤング賞投手相手に堂々たる投球を見せ、チームのサヨナラ勝利に繋げた。

2014年スプリングトレーニングにメジャー契約で参加。6試合に登板し、0勝1敗・防御率3.48だった[8]。シーズンは初の開幕ロースター入りを果たし、3月31日に行われたクリーブランド・インディアンスとの開幕戦に先発。6回を投げ、5安打無失点7奪三振と好投したが、打線の援護がなく勝敗は付かなかった[9]。だが、その後もシーズン通じて先発ローテーションに定着し、33試合に登板。14勝10敗・防御率3.08という成績を記録し、チームで唯一200.0イニング以上に投げた。

2015年、チームの先発投手としては唯一となる2ケタ勝利・200.0イニング以上を記録[10]し、エースの座にのし上がった。オールスターの一員に選ばれたが、登板機会はなかった。防御率2.73はア・リーグ3位、14勝は同8位タイ、2完封は同1位タイという素晴らしい成績をマーク。WHIPは前年から低下し、1.08となった。

2016年はあまり調子が上がらないままのピッチングが続き、8月には右前腕部の負傷により離脱した[11]。結果的に22試合の先発登板に留まり、防御率5.69・5勝11敗・WHIP1.50と、本来の実力を発揮出来ずじまいだった。

2017年開幕前の2月9日に指名投手枠で第4回WBCアメリカ合衆国代表に選出された[12]が、2月26日に怪我の懸念から辞退した[13]

ヤンキース時代[編集]

2017年7月31日ダスティン・ファウラーホルヘ・マテオ英語版ジェームス・カプレリアン英語版とのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[14]。背番号は54をアロルディス・チャップマンが使用しているため55となった。

投球スタイル[編集]

オーバースローから、最速97.4mph(約157km/h)・平均94mph(約151km/h)のフォーシームと、平均92mph(約148km/h)のツーシームを主体に、平均81mph(約130km/h)のカーブ、平均85mph(約137km/h)のスライダー、平均89mph(約143km/h)チェンジアップ、稀に平均90mph(約145km/h)のカットボールを投げる[15]

チェンジアップはもともと平均85mph(約137km/h)程度だったが、年々球速がアップしており、2016年終了時点では88mph(約142km/h)まで向上している[15]

ゴロの割合が通算54%と高く、ツーシームなどで打たせて取るスタイルだが、一方でスライダーの空振り率も高く、必要に応じて奪三振も狙える本格派である[15]

通算被wOBAが対右打者は.289なのに対し、対左打者は.283と、右投手であるが左打者を苦としていない[15]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 OAK 12 10 0 0 0 5 3 0 0 .625 261 64.0 51 4 20 0 0 67 2 1 22 19 2.67 1.11
2014 33 33 2 2 0 14 10 0 0 .583 899 219.0 187 15 74 2 7 183 15 0 84 75 3.08 1.19
2015 31 31 3 2 1 14 7 0 0 .667 831 208.0 166 17 59 0 2 169 13 0 71 63 2.73 1.08
2016 22 22 0 0 0 5 11 0 0 .313 517 117.0 133 18 42 0 2 94 15 0 80 74 5.69 1.50
MLB:4年 98 96 5 4 1 38 31 0 0 .551 2508 608.0 537 54 195 2 11 513 45 1 257 231 3.42 1.20
  • 2016年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 54(2013年 - 2017年7月30日)
  • 55(2017年8月1日 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Players Weekend nearly put Gray in a 'Pickles' MLB.com (英語) (2017年8月23日) 2017年8月25日閲覧
  2. ^ http://www.jubf.net/wubc2010/system/prog/photocollection.php?category=photos&lang=jp
  3. ^ “A's select RHP Gray from Sacramento; option RHP Straily to Sacramento” (プレスリリース), MLB.com (Oakland Athletics), (2013年7月10日), http://oakland.athletics.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130710&content_id=53304680&vkey=pr_oak&c_id=oak 2014年4月5日閲覧。 
  4. ^ Scores for Jul 10, 2013”. ESPN MLB (2013年7月10日). 2014年4月5日閲覧。
  5. ^ “A's option RHP Sonny Gray to Sacramento” (プレスリリース), MLB.com (Oakland Athletics), (2013年7月20日), http://oakland.athletics.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130720&content_id=54148778&vkey=pr_oak&c_id=oak 2014年4月5日閲覧。 
  6. ^ “Oakland Selects RHP Sonny Gray from Triple-A Sacramento” (プレスリリース), MLB.com (Oakland Athletics), (2013年8月10日), http://oakland.athletics.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130810&content_id=56540312&vkey=pr_oak&c_id=oak 2014年4月5日閲覧。 
  7. ^ “A's Announce Starting Pitchers for American League Division Series” (プレスリリース), MLB.com (Oakland Athletics), (2013年10月1日), http://oakland.athletics.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20131001&content_id=62298198&vkey=pr_oak&c_id=oak 2014年4月5日閲覧。 
  8. ^ 2014 STATISTICS Pitching”. MLB.com. 2014年4月5日閲覧。
  9. ^ Scores for Mar 31, 2014”. ESPN MLB (2014年3月31日). 2014年4月5日閲覧。
  10. ^ 2015 Oakland Athletics Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月25日閲覧。
  11. ^ Mark Chiarelli (2016年8月6日). “Gray pulled from start with right forearm injury” (英語). MLB.com. 2016年11月19日閲覧。
  12. ^ USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster Archived 2017年2月12日, at the Wayback Machine. USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball (英語) (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧
  13. ^ Gray will not participate in World Baseball Classic” (英語). World Baseball Classic. MLB.com (2017年2月26日). 2017年3月3日閲覧。
  14. ^ Bryan Hoch (2017年7月31日). “Nifty trade of Gray to Yanks creates buzz” (英語). MLB.com. 2017年8月2日閲覧。
  15. ^ a b c d Sonny Gray ≫ Statistics ≫ Pitching”. FanGraphs Baseball. 2017年7月30日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]