ノーラン・アレナド

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ノーラン・アレナド
Nolan Arenado
コロラド・ロッキーズ #28
Nolan Arenado (27962807183) (cropped).jpg
2016年7月26日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ニューポートビーチ
生年月日 (1991-04-16) 1991年4月16日(28歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2009年 MLBドラフト2巡目(全体59位)でコロラド・ロッキーズから指名
初出場 2013年4月28日
年俸 $26,000,000(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2017 野球

ノーラン・ジェームズ・アレナドNolan James Arenado, 1991年4月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ニューポートビーチ出身のプロ野球選手三塁手)。右投右打。MLBコロラド・ロッキーズに所属。愛称はナド[2]

4歳年下の実弟ジョナ・アレナド[3]もプロ野球選手[4]で、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下に所属している。

また、同じくメジャーリーガー(内野手)であるジョシュ・フエンテスとは従兄弟にあたる[5][6]

経歴[編集]

カリフォルニア州のエル・トロ高等学校英語版出身で、高校時代はオースティン・ロマインとチームメートであった[7]。また、11年生、12年生時にはロサンゼルス・タイムズ紙上で高校オールスターに選ばれた[8][9]

2009年MLBドラフト2巡目(全体59位)でコロラド・ロッキーズから指名され、プロ入り[10]。ルーキー級キャスパー・ゴースツでプロデビュー。

2010年はA級アッシュビル・ツーリスツでプレーした。

2011年はA+級モデスト・ナッツでプレーし、打率.298・20本塁打・122打点を記録。オールスター・フューチャーズゲームにも選出された[11]。同年はアリゾナ秋季リーグにおいてもMVPに選出された[12]

2012年はAA級タルサ・ドリラーズでプレーし、前年に続いてオールスター・フューチャーズゲームに選出された[13]

2013年はAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスで開幕を迎え、当初の18試合で打率.364、OPS1.059を記録。4月28日、クリス・ネルソンDFAを受けると同時にメジャー昇格、同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビューを果たした[14]。翌日29日のロサンゼルス・ドジャース戦の第3打席で初安打、第4打席に初本塁打を記録し、5月4日のタンパベイ・レイズ戦では初の満塁本塁打を記録した。この年は133試合に出場し、三塁手としてゴールドグラブ賞を獲得した。新人選手が三塁手として同賞を獲得するのは、1957年フランク・マルゾーン英語版以来のことであった[15]

2014年3月9日にロッキーズと1年契約に合意し、開幕ロースター入りした。開幕後は正三塁手として49試合に出場し、6本塁打28打点1盗塁、打率.305と活躍していたが、5月23日のアトランタ・ブレーブス戦で左手中指を負傷。5月24日に15日間の故障者リスト入りした[16]。オフには、2年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。三塁手として新人から2年連続での受賞は史上初のことであった。

2015年は、初めてオールスターにも選出された。シーズンでは打撃の才能が開花し、157試合に出場して昨年の数字を大幅に上回る42本塁打、130打点をマーク。自身初の打撃タイトルとなる最多本塁打ブライス・ハーパーと同数)と最多打点二冠に輝き、スラッガーへと成長した。本拠地であるクアーズ・フィールドは打球の飛距離がよく伸びるためホームランが出やすい球場として有名だが、アレナドは42本塁打のうち半数以上の22本を敵地で放った。守備においてはDRSは + 18 を記録し、3年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。また前述のバッティングでの活躍から、シルバースラッガー賞も受賞した。

2016年も開幕から好調で、前半戦でリーグ2位タイの23本塁打、リーグ1位の70打点を記録。選手間投票によって2年連続でオールスターに選出された。最終的には2年連続40本塁打以上となる41本塁打、2年連続両リーグ最多かつ昨季を上回る133打点を記録し2年連続で最多本塁打(クリス・カーターと同数)と最多打点の二冠を獲得。四球率も昨年の5.1%から9.8%にまで上昇した。オフの11月13日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表への参加の意思を表明し[17]、12月5日に選出された[18]

2017年開幕前に選出されていた第4回WBCに参加。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[19]。シーズンでは父の日だった6月18日のジャイアンツ戦で球団史上8人目となるサイクル安打を達成し、[20]。7月には打率.389、8本塁打を放ち月間MVPを受賞するなど夏場に調子を上げて、前半戦を打率.301、17本塁打、70打点の成績で3年連続のオールスター選出を果たした。後半戦はさらに調子を上げた。シーズン成績は、打率.309・37本塁打・130打点、OPS.959という数字で、打率・出塁率・長打率でキャリアハイの打撃成績を残した。また、43二塁打はリーグトップだった。一方で、二年連続でタイトルを獲得していた本塁打と打点はいずれもジャンカルロ・スタントンの後塵を拝し、それぞれ3位と2位に終わった。特に打点は160試合目終了時点でスタントンと同点だったが、最後の2試合で差を付けられた。守備成績はUZR6.7、DRS20を記録した。シーズンオフにシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を受賞した。

2018年4月11日のサンディエゴ・パドレス戦で、パドレスのルイス・ペルドモより背中を通過する危険球を投じられたことをきっかけに乱闘を起こし、退場処分を受け[21]、13日にMLBより5試合の出場停止と罰金の処分を受けた[22]。18年シーズンも攻守ともに好調を維持し、9月13日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では4年連続で30本塁打&100打点に到達した。これはMLBの三塁手としてはアレックス・ロドリゲスチッパー・ジョーンズビニー・カスティーヤに続いて史上4人目の快挙だった[23]。チームが161試合を消化した時点では35本塁打でトップと1本差だったが、レギュラーシーズン最終戦となる162試合目で2本塁打を放ち単独トップに躍り出た。チームはロサンゼルス・ドジャースと同率の首位で終えたため163試合目が実施された[24]。チームは敗れたがこの試合で更に1本塁打を上乗せし、最終的に38本塁打を放ち3度目の最多本塁打を獲得、最多打点こそ逃したがハビアー・バエズと1打点差の110打点を上げ二冠への兆しを再び見せた。またその活躍から4年連続のシルバースラッガー賞を受賞した。守備面ではUZRでリーグ2位の5.8、Defでリーグ3位の8.1を記録し[25]球団新記録となる6年連続のゴールドグラブ賞を獲得した一方で、3年連続で受賞していたフィールディング・バイブル・アワードをUZR、DRS、Defのいずれの守備指標で上回ったマット・チャップマンの後塵を拝した。

2019年1月31日、年俸調停を持つ選手の単年契約では最高額となる2600万ドルで契約更改した[26][27]が、2月26日に全球団へのトレード拒否権と2021年シーズン終了後に契約を破棄できるオプトアウトを含んだ8年総額2億6000万ドルで契約延長を果たした[28][29]

選手としての特徴[編集]

打撃

左右別では、2013年及び2014年には対左打率の方が高かった[30][31]が、15年と16年は対右打率が対左より高くなっている[32][33]。ただし、左投手に対しても.260以上の打率をマークしている (15年[32]・16年[33])。

得点圏では、メジャーデビューした2013年は.248だったが[30]、2014年に.281まで上げると[31]、2015年と2016年は.350を超えている[32][34]

2014年のシーズン中に内角球への対応力が向上している[31]。また、引っ張りの傾向が極めて強く、ホームランで見ると逆方向へは14年と15年が0本[31][35]・16年が2本[36]と、ほぼ全てのアーチがセンターよりも左側に飛んでいる。

守備

ウォルト・ワイス (2013年から2016年までのコロラド・ロッキーズ監督) からは「今まで見たことがある三塁手の中で、間違いなく一番守備がうまい」と評価される[32]

家族[編集]

父はキューバ出身で、幼少期にスペインを経てアメリカに渡り家庭を築いた。母方の祖父母はプエルトリコ出身で、「僕の野球への愛とプレースタイルは、ラテンの側面を持つ両親のおかげ」と語っている[37]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2013 COL 133 514 486 49 130 29 4 10 197 52 2 0 2 2 22 1 1 72 16 .267 .301 .405 .707
2014 111 467 432 58 124 34 2 18 216 61 2 1 1 5 25 1 4 58 13 .287 .328 .500 .828
2015 157 665 616 97 177 43 4 42 354 130 2 5 0 11 34 13 4 110 17 .287 .323 .575 .898
2016 160 696 618 116 182 35 6 41 352 133 2 3 0 8 68 10 2 103 17 .294 .362 .570 .932
2017 159 680 606 100 187 43 7 37 355 130 3 2 1 6 62 9 4 106 17 .309 .373 .586 .959
2018 156 673 590 104 175 38 2 38 331 110 2 2 1 6 73 10 3 122 16 .297 .374 .561 .935
MLB:6年 876 3695 3348 524 975 222 25 186 1805 616 13 13 5 38 285 44 18 571 100 .291 .346 .539 .886
  • 2018年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



三塁手












2013 COL 130 91 309 11 27 .973
2014 111 69 280 15 31 .959
2015 157 105 385 17 42 .966
2016 160 99 378 13 39 .973
2017 157 103 311 9 39 .979
2018 152 104 312 14 44 .967
MLB 867 571 1975 79 222 .970

獲得タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 28 (2013年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Nolan Arenado Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年2月27日閲覧。
  2. ^ Rockies Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  3. ^ Jonah Arenado Minor Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年2月1日閲覧。
  4. ^ Nolan Arenado Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2017年2月11日閲覧。
  5. ^ John Altavilla (2017年5月11日). “Yard Goats' Josh Fuentes Has All-Star Bloodlines (Cousin Is Nolan Arenado)” (英語). Hartford Courant. 2019年6月29日閲覧。
  6. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2019』廣済堂出版、2019年、430頁。ISBN 978-4-331-52217-2
  7. ^ Romine, Arenado living the dream” (英語). Daily News (New York) (2013年3月9日). 2013年12月15日閲覧。
  8. ^ THE TIMES' HIGH SCHOOL ALL-STAR TEAMS” (英語). Los Angels Times (2008年6月11日). 2013年12月15日閲覧。
  9. ^ The Times' All-Star team” (英語). Los Angels Times (2009年6月18日). 2013年12月15日閲覧。
  10. ^ Rockies agree to terms with 2009 first-year player draft selections brothers, Arenado, Paulsen” (英語). MLB.com (2009年7月7日). 2013年12月15日閲覧。
  11. ^ Rox land Rosario, Arenado in Futures Game” (英語). MLB.com (2011年6月23日). 2013年12月15日閲覧。
  12. ^ Arenado named Arizona Fall League MVP” (英語). MLB.com (2011年11月20日). 2013年12月15日閲覧。
  13. ^ Arenado, Cabrera to play in All-Star Futures Game” (英語). MLB.com (2012年6月21日). 2013年12月15日閲覧。
  14. ^ Prospect Arenado ready to face high expectations” (英語). MLB.com (2013年4月28日). 2013年12月15日閲覧。
  15. ^ Nolan Arenado in hunt to become first rookie gold glove 3B since 1957” (英語). The Denver Post (2013年10月28日). 2013年12月15日閲覧。
  16. ^ Rockies Place INF Nolan Arenado On 15-Day DL”. MLB.com Rockies Press Release (2014年5月24日). 2014年5月25日閲覧。
  17. ^ Arenado to play for US in 2017 Classic MLB.com (英語) (2016年11月13日) 2016年12月15日閲覧
  18. ^ 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic MLB.com Press Release (英語) (2016年12月5日) 2016年12月15日閲覧
  19. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  20. ^ 'Cycle for the ages!' Rockies, Nolan rollin' MLB.com (英語) (2017年6月19日) 2017年6月25日閲覧
  21. ^ 乱闘劇でアレナドら5選手が退場、ロッキーズ勝利日刊スポーツ 2018年4月12日(2018年4月14日閲覧)
  22. ^ 乱闘のアレナドとペルドモ、5試合の出場停止処分日刊スポーツ 2018年4月14日(2018年4月15日閲覧)
  23. ^ Arenado, Story's milestone moonshots spur Rox MLB.com(英語) (2018年9月13日) 2018年9月13日閲覧
  24. ^ 大混戦のナ・リーグは全日程終了も決着つかず 史上初のタイブレーク2試合同時開催へ Yahoo!Japanニュース (2018年10月1日) 2018年10月1日閲覧
  25. ^ Major League Leaderboards » 2018 » Third Basemen » Fielding Statistics | FanGraphs Baseball”. 2018年11月15日閲覧。
  26. ^ Rockies Avoid Arbitration With Nolan Arenado” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年2月1日閲覧。
  27. ^ 名手アレナド、年俸調停を回避し年俸28.3億円で合意 “史上最高額”を更新” (日本語). Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2019年2月1日閲覧。
  28. ^ Rockies, Nolan Arenado Agree To Extension” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年2月26日閲覧。
  29. ^ アレナドが8年289億円 ロッキーズ野手史上最高額” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ) (2019年2月27日). 2019年2月27日閲覧。
  30. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、474頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  31. ^ a b c d 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、460頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  32. ^ a b c d 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、471頁。ISBN 978-4-331-52002-4
  33. ^ a b Nolan Arenado 2016 Batting Splits - Platoon Splits - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月17日閲覧。
  34. ^ Nolan Arenado 2016 Batting Splits - Bases Occupied - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月17日閲覧。
  35. ^ Nolan Arenado 2015 Batting Splits - Hit Location - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月17日閲覧。
  36. ^ Nolan Arenado 2016 Batting Splits - Hit Location - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年11月17日閲覧。
  37. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、471頁。ISBN 978-4-331-52002-4

関連項目[編集]

外部リンク[編集]