フィールディング・バイブル・アワード

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フィールディング・バイブル・アワード: THE FIELDING BIBLE AWARDS)は、MLBの守備表彰の一つ。2006年に創設された。

概要[編集]

この賞は、同じく守備表彰の一つであるゴールドグラブ賞(1957年より公式表彰として創設)とは以下の点で異なる。

  • 選考者は、セイバーメトリクスの専門家を中心に構成される(ゴールドグラブ賞は球団監督による投票で選出される)。
  • 全チームから守備位置ごとに各一名が受賞する(ゴールドグラブ賞は両リーグでそれぞれ選出される)。
  • 外野手は、左翼手・中堅手・右翼手でそれぞれ選出される(2010年までゴールドグラブ賞は外野手をそれぞれ区別せず選出していた)。

このため、必ずしもゴールドグラブ賞と受賞者が一致するわけではない。

選出方法[編集]

1つのポジションに対し、10名(12名)の選考者各々が、順位をつけて10名の選手を選出する。1位の選手には10点、2位には9点、と点数が与えられ、その点数の10名(12名)での総計が最も高い選手に対して賞が贈られる。最高で100点(120点)が与えられることになる。同点の選手が複数出た場合には、3名のタイブレーカーによる同様の投票によって決定される[1]

選考者[編集]

2013年10月現在の選考者は以下の12名義[2](2012年までは10名義)、および3名のタイブレーカー。

過去の選考者[編集]

出典[4]

  • Joel Kammeyer (2007)
  • Dan Casey (2008)
  • Todd Radcliff (2009 - 2011)

受賞者一覧[編集]

※背景緑色は、その年にゴールドグラブ賞と同時獲得した選手
※球団略称後の数字は、2度目以降の受賞回数

投手・捕手[編集]

年度 投手 捕手
2006[5] グレッグ・マダックスCHCLAD イバン・ロドリゲスDET
2007[6] ヨハン・サンタナMIN ヤディアー・モリーナSTL
2008[7] ケニー・ロジャースDET ヤディアー・モリーナ(STL)(2)
2009[8] マーク・バーリーCWS ヤディアー・モリーナ(STL)(3)
2010[9] マーク・バーリー(CWS)(2) ヤディアー・モリーナ(STL)(4)
2011[10] マーク・バーリー(CWS)(3) マット・ウィータースBAL
2012[11] マーク・バーリー(MIA)(4) ヤディアー・モリーナ(STL)(5)
2013[12] R・A・ディッキーTOR ヤディアー・モリーナ(STL)(6)
2014[13] ダラス・カイケルHOU ジョナサン・ルクロイMIL
2015[14] ダラス・カイケル(HOU)(2) バスター・ポージーSF
2016[15] ダラス・カイケル(HOU)(3) バスター・ポージー(SF)(2)
2017[16] ダラス・カイケル(HOU)(4) マーティン・マルドナードLAA

内野手[編集]

年度 一塁手 二塁手 三塁手 遊撃手
2006[5] アルバート・プホルスSTL オーランド・ハドソンARI エイドリアン・ベルトレSEA アダム・エバレットHOU
2007[6] アルバート・プホルス(STL)(2) アーロン・ヒルTOR ペドロ・フェリスSF トロイ・トゥロウィツキーCOL
2008[7] アルバート・プホルス(STL)(3) ブランドン・フィリップスCIN エイドリアン・ベルトレ(SEA)(2) ジミー・ロリンズPHI
2009[8] アルバート・プホルス(STL)(4) アーロン・ヒル(TOR)(2) ライアン・ジマーマンWSH ジャック・ウィルソンPITSEA
2010[9] ダリック・バートンOAK チェイス・アトリーPHI エバン・ロンゴリアTB トロイ・トゥロウィツキー(COL)(2)
2011[10] アルバート・プホルス(STL)(5) ダスティン・ペドロイアBOS エイドリアン・ベルトレ(TEX)(3) トロイ・トゥロウィツキー(COL)(3)
2012[11] マーク・テシェイラNYY ダーウィン・バーニー(CHC) エイドリアン・ベルトレ(TEX)(4) ブレンダン・ライアンSEA
2013[12] ポール・ゴールドシュミットARI ダスティン・ペドロイア(BOS)(2) マニー・マチャドBAL アンドレルトン・シモンズATL
2014[13] エイドリアン・ゴンザレスLAD ダスティン・ペドロイア(BOS)(3) ジョシュ・ドナルドソンOAK アンドレルトン・シモンズ(ATL)(2)
2015[14] ポール・ゴールドシュミット(ARI)(2) イアン・キンズラーDET ノーラン・アレナドCOL アンドレルトン・シモンズ(ATL)(3)
2016[15] アンソニー・リゾCHC ダスティン・ペドロイア(BOS)(4) ノーラン・アレナド(COL)(2) アンドレルトン・シモンズ(LAA(4)
2017[16] ポール・ゴールドシュミット(ARI)(3) DJ・ルメイユ (COL) ノーラン・アレナド(COL)(3) アンドレルトン・シモンズ(LAA(5)

外野手[編集]

年度 左翼手 中堅手 右翼手
2006[5] カール・クロフォードTB カルロス・ベルトランNYM イチロー(SEA)
2007[6] エリック・バーンズARI アンドリュー・ジョーンズATL アレックス・リオスTOR
2008[7] カール・クロフォード(TB)(2) カルロス・ベルトラン(NYM)(2) フランクリン・グティエレスCLE
2009[8] カール・クロフォード(TB)(3) フランクリン・グティエレス(SEA)(2) イチロー(SEA)(2)
2010[9] ブレット・ガードナーNYY マイケル・ボーンHOU イチロー(SEA)(3)
2011[10] ブレット・ガードナー(NYY)(2) オースティン・ジャクソンDET ジャスティン・アップトンARI
2012[11] アレックス・ゴードンKC マイク・トラウト(LAA) ジェイソン・ヘイワードATL
2013[12] アレックス・ゴードン(KC)(2) カルロス・ゴメスMIL ジェラルド・パーラARI
2014[13] アレックス・ゴードン(KC)(3) フアン・ラガーレスNYM ジェイソン・ヘイワード(ATL)(2)
2015[14] スターリング・マルテPIT ケビン・キアマイアーTB ジェイソン・ヘイワード(STL(3)
2016[15] スターリング・マルテ(PIT)(2) ケビン・ピラーTOR ムーキー・ベッツBOS
2017[16] ブレット・ガードナー(NYY)(3) バイロン・バクストンMIN ムーキー・ベッツ(BOS)(2)

マルチポジション[編集]

※2014年より制定された部門で、複数ポジションを守った選手(いわゆるユーティリティープレイヤー)から1人選ばれる。

年度 マルチポジション
2014 ロレンゾ・ケインKC
2015 エンダー・インシアーテARI
2016 ハビアー・バエズCHC
2017 ハビアー・バエズ (CHC)

記録[編集]

2016年シーズン終了時点

通算受賞回数[編集]

  • 6回:
    • ヤディアー・モリーナ(2007年 - 2010年、2012 - 2013年)
  • 5回:
    • アルバート・プホルス(2006年 - 2009年、2011年)
    • アンドレルトン・シモンズ(2013年 - 2017年)
  • 4回:
    • マーク・バーリー(2009年 - 2012年)
    • エイドリアン・ベルトレ(2006年、2008年、2011年 - 2012年)
    • ダスティン・ペドロイア(2011年、2013年 - 2014年、2016年)
  • 3回:
    • カール・クロフォード(2006年、2008年 - 2009年)
    • イチロー(2006年、2009年 - 2010年)
    • トロイ・トゥロウィツキー(2007年、2010年 - 2011年)
    • ジェイソン・ヘイワード(2012年、2014年 - 2015年)
    • ブレット・ガードナー(2010年 - 2011年、2017年)
    • ポール・ゴールドシュミット(2013年、2015年、2017年)

連続受賞年数[編集]

  • 5年:
    • アンドレルトン・シモンズ(2013年 - 2017年)
  • 4年:
    • アルバート・プホルス(2006年 - 2009年)
    • ヤディアー・モリーナ(2007年 - 2010年)
    • マーク・バーリー(2009年 - 2012年)
  • 3年:
    • アレックス・ゴードン(2012 - 2014年)
    • ノーラン・アレナド(2015年 - 2017年)
  • 2年:
    • カール・クロフォード(2008年 - 2009年)
    • イチロー(2009年 - 2010年)
    • ブレット・ガードナー(2010年 - 2011年)
    • トロイ・トゥロウィツキー(2010年 - 2011年)
    • エイドリアン・ベルトレ(2011 - 2012年)
    • ヤディアー・モリーナ(2012 - 2013年)
    • ダスティン・ペドロイア(2013年 - 2014年)
    • スターリング・マルテ(2015年 - 2016年)
    • ムッキー・ベッツ(2016年 - 2017年)

通算受賞回数(ゴールドグラブ賞と同時受賞)[編集]

  • 5回:
    • ヤディアー・モリーナ(2008年 - 2010年、2012 - 2013年)
  • 4回:
    • マーク・バーリー(2009年 - 2012年)
  • 3回:
    • イチロー(2006年、2009年 - 2010年)
    • エイドリアン・ベルトレ(2008年、2011年 - 2012年)
    • ダスティン・ペドロイア(2011年、2013年 - 2014年)
    • アレックス・ゴードン(2012年 - 2014年)
  • 2回:
    • カルロス・ベルトラン(2006年、2008年)
    • トロイ・トゥロウィツキー(2010年 - 2011年)
    • アンドレルトン・シモンズ(2013年 - 2014年)
    • ノーラン・アレナド(2015年 - 2016年)
    • スターリング・マルテ(2015年 - 2016年)

連続受賞年数(ゴールドグラブ賞と同時受賞)[編集]

  • 4年:
    • マーク・バーリー(2009年 - 2012年)
  • 3年:
    • ヤディアー・モリーナ(2008年 - 2010年)
    • アレックス・ゴードン(2012年 - 2014年)
  • 2年:
    • エイドリアン・ベルトレ(2011年 - 2012年)
    • イチロー(2009年 - 2010年)
    • トロイ・トゥロウィツキー(2010年 - 2011年)
    • ヤディアー・モリーナ(2012 - 2013年)
    • ダスティン・ペドロイア(2013年 - 2014年)
    • アンドレルトン・シモンズ(2013年 - 2014年)
    • ノーラン・アレナド(2015年 - 2016年)
    • スターリング・マルテ(2015年 - 2016年)

その他[編集]

  • 1位票満票での選出[4]:ヤディアー・モリーナ(2010年、2012年)、マーク・バーリー(2012年)、アレックス・ゴードン(2012年)、マニー・マチャド(2013年)、アンドレルトン・シモンズ(2013年)
  • 複数ポジションでの受賞者:フランクリン・グティエレス(2008年 - 2009年)※2008年は右翼手、2009年は中堅手として受賞
  • シーズン受賞者最多輩出チーム:シアトル・マリナーズ(2009年、3選手)

脚注[編集]

  1. ^ Background of the Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2013年11月3日閲覧。
  2. ^ The Panel”. Fielding Bible. 2013年11月3日閲覧。
  3. ^ The 2013 Scouting Report”. TangoTiger.net. 2013年11月3日閲覧。
  4. ^ a b Complete Vote Tally”. Fielding Bible. 2013年11月3日閲覧。
  5. ^ a b c The 2006 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2010年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  6. ^ a b c The 2007 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2010年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  7. ^ a b c The 2008 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2010年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  8. ^ a b c The 2009 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2010年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  9. ^ a b c The 2010 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2010年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  10. ^ a b c The 2011 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2011年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  11. ^ a b c The 2012 Fielding Bible Awards”. ACTA Sports. 2012年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月3日閲覧。
  12. ^ a b c The 2013 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2013年11月3日閲覧。
  13. ^ a b c The 2014 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2016年11月14日閲覧。
  14. ^ a b c The 2015 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2016年11月14日閲覧。
  15. ^ a b c The 2016 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2016年11月14日閲覧。
  16. ^ a b c The 2017 Fielding Bible Awards”. Fielding Bible. 2017年11月8日閲覧。

外部リンク[編集]