エバン・ロンゴリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
エバン・ロンゴリア
Evan Longoria
タンパベイ・レイズ #3
Evan Longoria april 2014.jpg
2014年4月
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ダウニー
生年月日 (1985-10-07) 1985年10月7日(31歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2006年 ドラフト1巡目(全体3位)でタンパベイ・デビルレイズから指名
初出場 2008年4月12日
年俸 $6,000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2009年

エバン・マイケル・ロンゴリア(Evan Michael Longoria, 1985年10月7日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ダウニー出身のプロ野球選手(三塁手)。右投右打。現在はMLBタンパベイ・レイズに所属している。

愛称は姓を略して「Longo」。

経歴[編集]

1985年10月7日にカリフォルニア州ダウニーで生まれる。子供のころ憧れていた選手はアレックス・ロドリゲスだった[2]。高校はセントジョン・ボスコ高等学校へ、大学はリオ・ホンドコミュニティーカレッジへ進学した。1年生の時に素質が開花し、2年生からはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校へ特待生として編入[3]トロイ・トゥロウィツキー遊撃手にいたため三塁手コンバートした[2]2005年にはMVPを獲得[4]

タンパベイ・デビルレイズはロンゴリアをカール・クロフォードB.J.アップトンに次ぐ存在になると判断し[2]2006年にドラフト1巡目(全体3番目)で指名。

2007年は、2Aで105試合で打率.307、21本塁打の記録を残し、3Aのダラム・ブルズまで順調に昇格した。マイナーでは主に三塁手を務めており、ロンゴリアが期待通り成長したことにより、ポジションを空ける為に2007年までレイズの正三塁手だった岩村明憲がセカンドへコンバートされた[3]

2008年開幕時はマイナーで迎えたものの4月12日にそれまで三塁手を務めていたウィリー・アイバーの故障に伴いメジャー初昇格を果たした。昇格した当日のボルチモア・オリオールズ戦で三塁手として先発出場し、メジャーデビュー。3打数1安打1四球という内容だった。4月14日のニューヨーク・ヤンキース戦ではブライアン・ブルーニーからメジャー初本塁打を放った。レイズはその素質を高く評価し、4月18日に2013年までの6年総額1750万ドル、3年のオプションを含めると9年総額4400万ドル超で契約延長をした[5][6]オールスター選出選手の発表後、大リーグ公式サイト上で "32番目の男" を決める最終投票が開始され、ロンゴリアはジャーメイン・ダイを破り、オールスター初選出を果たした[7]

チームの5番打者に定着。死球による怪我で一時離脱したが、復帰後は4番を任され、レイズは球団初の地区優勝を果たした。シーズン終了後、アメリカンリーグの三塁手としては4人目の新人王を受賞した。満票での選出は1997年のノマー・ガルシアパーラ以来、MLB史上7人目[8]

2009 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表から落選したが、負傷したチッパー・ジョーンズの代役として追加招集された。日本戦の8回表に代打で出場したが、空振り三振に終わった。

シーズンでは、4月の月間MVPに選出され、その間に2度の週間MVPに選出された[9]オールスターの投票では、三塁手としてリーグ最多の票を集めての選出となったが[10]、右手薬指の感染症のため試合を欠場した[11]。157試合の出場で打率.281・33本塁打・113打点を記録し、シーズン終了後にはゴールドグラブ賞シルバースラッガー賞を受賞した。

2010年は、シーズン前半が終了した時点で.300を超える打率と61打点をマーク[12]。この活躍から、2年連続でヤンキースのアレックス・ロドリゲスに100万票以上の大差をつけ、オールスターにファン投票で選出された[12]。シーズン通じては、9月に大腿四頭筋を痛めた影響から故障者リストに入ったが[12]、打率.294・22本塁打・104打点という成績を記録。本塁打は自己最低の数字に終わったが、安打・二塁打・三塁打・四球・盗塁・出塁率など、多くの部門で自己ベストの数字を叩き出した。また、チームリーダーとして6月27日に怠慢なプレイを見せた年上のB.J.アップトンに物申し、高い評価を得た[12]。3年目のこの年、初めて盗塁死を記録した。

2011年はBABIPが前年より1割近く低い.239だったこともあり、打率は自己最低の.244だった。しかし、四球率は過去最高、三振率は過去最低と打撃の内容自体は優れていた。シーズン最終戦のヤンキース戦ではサヨナラ本塁打を放ち、ボストン・レッドソックスを大逆転で交わしてのワイルドカード獲得を決めた。

2012年は前年同様、主砲として出場していたが、4月30日に二塁にスライディングした際に、右ハムストリングを壊し、全治6週間から8週間の重症をおい、60日間のDL入りとなった。その結果、自己最少の74試合しか出場できなかった。しかし、球団はロンゴリアの存在を不可欠の物と捉え、11月26日に2017年から2022年まで6年総額1億ドルで契約を延長した(2023年は球団オプション)[13]

2013年は復活し、自己最多の160試合に出場。打率.269・32本塁打(自身3度目の30本以上)・88打点・1盗塁という成績を残した。一方で自己ワーストとなる162三振(リーグワースト6位)を喫した。守備面では11失策を犯したが、サードでの守備率.972はキャリアで最も優れた数値だった。

2014年、全162試合にフル出場した。打率.253・22本塁打・91打点(3年ぶりの90打点以上)・5盗塁という成績を記録したが、長打と四球が減少した事で長打率及び出塁率も低下。OPSが0.800に届かなかったのは、規定打席到達/未達にかかわらず、ロンゴリアにとって初めての事であった。

オフの11月7日に、日米野球2014のMLB選抜に選出された事が発表された[14]

2015年9月2日のボルチモア・オリオールズ戦、通算200本塁打を達成した(同じ日にライアン・ジマーマンも同じ記録を達成)。最終的には3年連続160試合以上でプレーするタフさを発揮したが、本塁打と打点は前年から更に低下し、それぞれ20本塁打と70打点をクリアするのがやっとだった。また、守備力の低下も進み、エラーこそ3シーズンぶりに10未満に留めたが、DRSは - 2だった。

2016年は160試合に出場し、BB/Kの値は自己最低ながらもキャリアハイとなる36本塁打を記録。二塁打も6年ぶりに40本のラインをクリアするなど、ここ数年鳴りを潜めていた長打力が蘇ったシーズンとなった。2015年にかけて打撃成績が低下傾向にあり、主砲としての役割低下が懸念されていた[15]が、汚名返上した恰好となった。一方で守備面では劣化が進み、152試合の三塁守備で9失策守備率.975・DRS - 9という成績に終わった。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2008 TB 122 508 448 67 122 31 2 27 238 85 7 0 0 8 46 4 6 122 8 .272 .343 .531 .874
2009 157 671 584 100 164 44 0 33 307 113 9 0 0 7 72 11 8 140 27 .281 .364 .526 .889
2010 151 661 574 96 169 46 5 22 291 104 15 5 0 10 72 12 5 124 15 .294 .372 .507 .879
2011 133 574 483 78 118 26 1 31 239 99 3 2 0 5 80 6 6 93 11 .244 .355 .495 .850
2012 74 312 273 39 79 14 0 17 144 55 2 3 0 3 33 6 3 61 14 .289 .369 .527 .896
2013 160 693 614 91 165 39 3 32 306 88 1 0 0 6 70 10 3 162 16 .269 .343 .498 .842
2014 162 700 624 83 158 26 1 22 252 91 5 0 1 9 57 11 9 133 15 .253 .320 .404 .724
2015 160 670 604 74 163 35 1 21 263 73 3 1 0 9 51 8 6 132 11 .270 .328 .435 .768
2016 160 685 633 81 173 41 4 36 330 98 0 3 0 7 42 6 3 144 13 .273 .318 .521 .840
通算:9年 1279 5474 4837 709 1311 302 17 241 2370 806 45 14 1 64 523 74 49 1111 130 .271 .344 .490 .834
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

代表歴[編集]

アメリカ合衆国代表
その他

脚注[編集]

  1. ^ Evan Longoria Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2012年10月5日閲覧。
  2. ^ a b c Michael Silverman著 木村愛 訳「エバン・ロンゴリア [レイズ] 超大物新人現る !」『スラッガー』2008年7月号、日本スポーツ企画出版社、2008年、雑誌15509-7、58 - 59頁
  3. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、110頁。ISBN 978-4-331-51300-2
  4. ^ Evan Longoria Biography and Career Highlights” (英語). 2008年7月3日閲覧。
  5. ^ Longoria's deal with Rays could be worth up to $44 million”. AP通信. 2008年4月18日閲覧。
  6. ^ Rays sign Longoria to multiyear contract 'Humbled' rookie's nine-year deal is longest in club history”. The Official Site of The Tampa Bay Rays. 2008年4月18日閲覧。
  7. ^ Newman, Mark (2008年7月10日). “Longoria, Hart are fans' final All-Stars” (英語). MLB.com. 2010年5月18日閲覧。
  8. ^ Longoria named AL Rookie of the Year Rays third baseman caps impressive first season with top honors”. MLB.com. 2009年3月23日閲覧。
  9. ^ Chastain, Bill (2009年5月5日). “Longoria's monster April nets him hardware” (英語). MLB.com. 2010年5月18日閲覧。
  10. ^ Associated Press (2009年7月2日). “American League All-Star fan voting” (英語). ESPN.com. 2010年5月18日閲覧。
  11. ^ Associated Press (2009年7月14日). “Rangers' Young to replace Longoria” (英語). ESPN.com. 2010年5月18日閲覧。
  12. ^ a b c d 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』 廣済堂出版、2011年、38頁。ISBN 978-4-331-51518-1
  13. ^ Rays Extend Evan Longoria MLBTradeRumors.com
  14. ^ MLBオールスターチーム、追加選手発表!来日全29選手が決定 侍ジャパン公式サイト (2014年11月7日) 2015年3月26日閲覧
  15. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』 廣済堂出版、2016年、84頁。ISBN 978-4-331-52002-4

関連項目[編集]

外部リンク[編集]