タイラー・クリッパード

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タイラー・クリッパード
Tyler Clippard
ニューヨーク・ヤンキース #29
Tyler Clippard 2011.jpg
ナショナルズ時代(2011年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ケンタッキー州ファイエット郡レキシントン
生年月日 1985年2月14日(31歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2003年 MLBドラフト9巡目(全体274位)でニューヨーク・ヤンキースから指名
初出場 2007年5月20日
年俸 $4,100,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

タイラー・リー・クリッパードTyler Lee Clippard, 1985年2月14日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ファイエット郡レキシントン出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBニューヨーク・ヤンキースに所属。

ニックネームは「ザ・ヤンキー・クリッパード」。これはヤンキースで活躍した往年の名選手ジョー・ディマジオのニックネーム「ヤンキー・クリッパー」と、本人の苗字に因んで付けられた。

経歴[編集]

プロ入りとヤンキース時代[編集]

2003年MLBドラフト9巡目(全体274位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、プロ入り。

2006年まではヤンキースのマイナー組織でプレーし、9回あたりの平均成績は7.5安打、2四球、10奪三振という内容だった[2]。AA級トレントン・サンダー時代の2006年にはフランチャイズ初となるノーヒットノーランを達成した[3]

2007年5月20日にメジャー初昇格し、同日のニューヨーク・メッツ戦で先発投手としてメジャーデビューを果たした。初回に先頭打者のホセ・レイエスから三球三振を奪うなど、6回を投げ3安打1失点と好投し、この試合の第2打席ではスコット・ショーエンワイスからメジャー初安打となる右中間への二塁打を放った[4]

ナショナルズ時代[編集]

2007年12月4日ジョナサン・アルバラデホとのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[5]2008年6月9日オダリス・ペレスが15日間の故障者リスト入りしたことに伴って、ナショナルズでの初登板を果たした。

2009年からは、リリーフで好成績を残すようになる。

2010年は、チーム最多の78試合に登板し、全てリリーフで11勝を挙げた。

2011年は、MLB最多の38ホールドを記録した。オールスターにも初選出された。

2012年は、ドリュー・ストーレンが故障で出遅れ、代役のヘンリー・ロドリゲスも不振に陥ると、クローザーに指名された。6月には12試合に登板し、無失点で10セーブを挙げ、DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・イヤーを受賞。9月の終盤にストーレンがクローザーに復帰するまでに、32セーブを記録した。チーム最多の74試合に登板した。

2013年は、2年連続でチーム最多となる72試合に登板し、リーグ最多の33ホールドを記録した。

2014年2月10日にナショナルズと587万5000ドルの1年契約に合意した[6]。前半戦43試合で6勝2敗3セーブ・19ホールド・防御率2.03の成績を残し、7月13日オールスターに選出された[7]。この年は、3年連続でチーム最多となる75試合に登板し、7勝4敗1セーブ・防御率2.18、2年連続で3度目となるリーグ最多の40ホールド(ナ・リーグタイ記録)を記録した。

アスレチックス時代[編集]

2015年1月14日ユネル・エスコバーとのトレードで、オークランド・アスレチックスへ移籍した[8]2月11日に830万ドルの1年契約を結んだ。ここではクローザーとして投げ、移籍するまでに37試合の登板で1勝3敗17セーブ・防御率2.79・WHIP1.19という好成績を記録した。

メッツ時代[編集]

2015年7月27日ケイシー・マイスナー英語版+金銭のトレードで、地区首位のメッツへ移籍した[9]。メッツでは32試合にリリーフ登板し、4勝1敗2セーブ・防御率3.06・WHIP1.05という成績で、相変わらずの安定感を発揮した。アスレチックスとの通算では69試合の登板で、連続70試合登板以上は5シーズンでストップしたものの5勝4敗19セーブ・防御率2.92・WHIP1.13という好成績を記録した。同年11月2日FAとなった[10]

ダイヤモンドバックス時代[編集]

2016年2月8日アリゾナ・ダイヤモンドバックスと2年1225万ドルで契約を結んだ[11]。ダイヤモンドバックスでは40試合に登板したが、過去の実績と比すれば実力と乖離したピッチングに終わり、防御率4.30・FIP4.32に留まった。

ヤンキース復帰[編集]

2016年7月31日ビセンテ・カンポスとのトレードで、ヤンキースへ移籍した[12]。古巣ヤンキースに復帰後はピッチングの安定感を取り戻し、29試合のリリーフ登板で防御率2.49を記録。通年では2年連続での69試合登板で、防御率3.57・4勝6敗3セーブ・奪三振率10.3という成績を残した。

投球スタイル[編集]

古代ローマの投石機のような軌道から投げ下ろす[13]平均球速148km/hのフォーシームと、130km/h前後のチェンジアップの2球種が投球全体のほとんどを占める。他には、130km/h台と120km/h台の2種類のスライダーを投げる。速い方のスライダーはカットボールとして扱われる事もある。

2015年からは、スライダーを投げなくなり、代わりに習得した平均球速132km/hのスプリッターと、120kmh/前後のカーブを投げるようになった。スプリッターは投球の約14%程度で、第3球種目と言える頻度で使用している。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 NYY 6 6 0 0 0 3 1 0 0 .750 124 27.0 29 6 17 1 0 18 2 1 19 19 6.33 1.70
2008 WSH 2 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 48 10.1 12 2 7 1 0 8 1 0 5 5 4.35 1.84
2009 41 0 0 0 0 4 2 0 3 .667 246 60.1 36 9 32 1 1 67 1 1 20 18 2.69 1.13
2010 78 0 0 0 0 11 8 1 23 .579 378 91.0 69 8 41 4 2 112 1 1 33 31 3.07 1.21
2011 72 0 0 0 0 3 0 0 38 1.000 329 88.1 48 11 26 2 0 104 1 0 18 18 1.83 0.84
2012 74 0 0 0 0 2 6 32 13 .250 307 72.2 55 7 29 2 2 84 5 0 32 30 3.72 1.16
2013 72 0 0 0 0 6 3 0 33 .667 275 71.0 37 9 24 1 4 73 2 0 19 19 2.41 0.86
2014 75 0 0 0 0 7 4 1 40 .636 278 70.1 47 5 23 1 1 82 0 0 17 17 2.18 0.99
通算:8年 420 8 0 0 0 37 25 34 150 .597 1985 491.0 333 57 199 13 10 548 13 3 168 157 2.88 1.08
  • 2014年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 19 (2007年 - 2008年、2016年 - 同年途中)
  • 36 (2009年 - 2015年途中)
  • 46 (2015年途中 - 同年終了)
  • 29 (2016年途中 - )

脚注[編集]

  1. ^ Tyler Clippard Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年2月9日閲覧。
  2. ^ Tyler Clippard Baseball Statistics” (英語). The Baseball Cube. 2007年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月9日閲覧。
  3. ^ Trenton's Clippard tosses no-hitter” (英語). Philadelphia Inquirer (2006年8月18日). 2016年2月9日閲覧。
  4. ^ Bryan Hoch (2007年5月21日). “Clippard neutralizes Mets in debut” (英語). MLB.com. http://m.yankees.mlb.com/news/article/1976925 2016年2月9日閲覧。 
  5. ^ Bryan Hoch (2007年12月4日). “Clippard dealt to Nats for Albaladejo” (英語). MLB.com. http://m.yankees.mlb.com/news/article/2317008 2016年2月9日閲覧。 
  6. ^ Andrew Simon (2014年2月10日). “Clippard, Nationals agree to one-year contract” (英語). MLB.com. 2016年2月9日閲覧。
  7. ^ “Tyler Clippard named to National League All-Star squad” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Washington Nationals), (2014年7月13日), http://m.nationals.mlb.com/news/article/84528710/tyler-clippard-named-to-national-league-all-star-squad 2015年1月15日閲覧。 
  8. ^ “A's acquire RHP Tyler Clippard from Washington for SS Yunel Escobar” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Oakland Athletics), (2015年1月14日), http://m.athletics.mlb.com/news/article/106449502/as-acquire-rhp-tyler-clippard-from-washington-for-ss-yunel-escobar 2016年2月9日閲覧。 
  9. ^ James Wagner and Chelsea Janes (2015年7月27日). “Mets trade for Tyler Clippard, ending Nationals' pursuit” (英語). The Washington Post. http://www.washingtonpost.com/news/nationals-journal/wp/2015/07/27/mets-trade-for-tyler-clippard-ending-nationals-pursuit/ 2015年7月28日閲覧。 
  10. ^ Transactions | mets.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2016年2月9日閲覧。
  11. ^ Steve Gilbert (2014年2月10日). “D-backs sign reliever Clippard to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2016年2月9日閲覧。
  12. ^ Yankees add Tyler Clippard to replenish bullpen”. ESPN.com (2016年7月31日). 2016年8月7日閲覧。
  13. ^ 「MLB.TVでメジャーリーグを見尽くそう! Vol.1 個性派選手を追いかけよう!」『月刊スラッガー』2013年5月号 日本スポーツ企画出版社 65頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]