ジョシュ・ドナルドソン

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ジョシュ・ドナルドソン
Josh Donaldson
トロント・ブルージェイズ #20
Josh Donaldson.jpg
2015年
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ペンサコーラ
生年月日 (1985-12-08) 1985年12月8日(31歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手
プロ入り 2007年 ドラフト1巡目(全体48位)でシカゴ・カブスから指名
初出場 2010年4月30日 トロント・ブルージェイズ
年俸 $11,650,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジョシュア・アダム・ドナルドソンJoshua Adam Donaldson, 1985年12月8日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ペンサコーラ出身のプロ野球選手三塁手)。右投右打。現在は、MLBトロント・ブルージェイズに所属している。2015年にア・リーグMVPを獲得したほか、2014年以降は数多くの打撃部門でリーグベスト10入りするなど、MLBを代表する三塁手の1人である。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

高校は地元のパース高校に進学したが、チームメイトからやっかみや嫌がらせを受けたため、息子の才能が潰されると危惧した母によって親友のPJ.ウォルターズがいた80マイル離れたアラバマ州フェイス高校に転校する[2]

高校時代は野球では投手と遊撃手として活躍し、ゲーターレードの選ぶアラバマ州年間最優秀選手に選ばれた。またフットボールとバスケットボールでも活躍し、フットボールでは1シーズンのインターセプト数の高校記録を更新し、所属するカンファレンスのオールスターゲームでMVPを獲った[3]

プロ入りとカブス時代[編集]

オーバーン大学から2007年のMLBドラフトシカゴ・カブスに1巡目(全体48位)で指名され捕手としてプロ入り。

アスレチックス時代[編集]

オークランド・アスレチックス時代
(2013年6月25日)

2008年7月8日マット・マートンエリック・パターソンショーン・ギャラガーと共にリッチ・ハーデンチャド・ゴダーンとの4対2のトレードオークランド・アスレチックスへ移籍[4]

2010年4月30日に、カート・スズキ故障者リスト入りに伴いメジャー初昇格し、その日のトロント・ブルージェイズ戦に代打としてメジャー初出場(結果は三振)。翌日の5月1日の試合でデイナ・イブランドの初球を叩いてメジャー初安打を2点本塁打で飾る。

2012年に2年ぶりのメジャー昇格を果たす。8月以降はブランドン・インジに代わって三塁手のレギュラーとなった。シーズン全体では75試合に出場し、打率こそ.241という低率に留まったが、3試合に1本の割合で長打を放ち、パワーを発揮した。後半戦だけで見ると、OPS0.845という成績を残し、中軸打者のレベルに達していた[5]。守備では71試合で三塁を守り、失策こそ12と多かったものの、DRSでは + 4という成績を残し、平均以上の守備力を持つ事を示した。

2013年は、不利なカウントでもボール球に手を出さないバッティングスタイルを貫いた[6]事で、四球が大幅に増えて出塁率でア・リーグ6位となる.384をマークした。また、2012年には低かった打率も.301まで上昇し、持ち前のパワーでも37二塁打・24本塁打を放ってリーグ10位の93打点を叩き出した。この活躍ぶりが評価され、シーズンオフのMVP投票では4位にランクインした[7]。守備面での活躍も光り、リーグのレギュラー三塁手では最多の16失策を犯したものの、DRSは + 12という好成績だった。

2014年、自身初のオールスターのメンバーに選出された。レギュラーシーズンでは158試合に出場し、打率こそ大きく低下して.255だったが、30二塁打・20本塁打・90打点のラインを2年連続で突破した。29本塁打はア・リーグ9位、93得点は同8位、98打点は同10位と、主要な打撃部門の幾つかでリーグベストテン入りする活躍を見せた。MVP投票でも、2年連続ベストテン以内となる8位に入った[8]。サードの守備は更に向上し、失策こそ2年連続リーグ最多となる23失策を犯し、守備率は.952と低かったが、DRSは + 20まで上昇した。

ブルージェイズ時代[編集]

2014年11月28日に、ブレット・ロウリーショーン・ノリンフランクリン・バレートケンドール・グレーブマンとの4対1トレードでトロント・ブルージェイズへ移籍[9]

2015年は開幕から好調を維持し、前半戦終了時点で89試合に出場して打率.293・21本塁打・60打点・OPS0.884という成績を記録した[10]。この活躍ぶりからオール・スターのファン投票では、両リーグ最多得票の約1,400万票を集めて選出された[11]。球宴明けもバットの勢いは衰えず、チーム160試合目までは打率.300超を維持[12]。最終的には3年連続で158試合ちょうどに出場し、惜しくも.300超えは逃したものの打率.297・41本塁打・123打点・OPS0.939という素晴らしい打撃成績をマーク。自身初の個人タイトルとなる打点王を獲得したほか、得点・塁打数・犠飛の各部門でもリーグ1位となり、ホセ・バティスタエドウィン・エンカーナシオンの2人とともに35本塁打・110打点トリオを結成した。三塁守備も、失策こそ18と相変わらずの多さだったものの、守備防御点は + 11という好数値を記録し、打撃だけでなく守備でもチームを牽引した。ポストシーズンでは、まずテキサス・レンジャーズとのディビジョン・シリーズで、打率こそ.222ながら2本塁打を放ち、4打点を挙げた。続くカンザスシティ・ロイヤルズとのチャンピオンシップ・シリーズでも1本塁打を放ったが、打率は.261だった。シーズンオフ、シルバースラッガー賞(三塁手部門)とア・リーグMVPのタイトルも獲得し、タイトルだらけのブレイク・イヤーを終えた。

2016年5月15日に起きたテキサス・レンジャーズ戦での乱闘[13]で暴力行為を行ったとして、17日にMLBから罰金処分が科せられたことが発表された[14]。レギュラーシーズンでは155試合に出場し、打率.284・37本塁打・99打点・OPS0.953という素晴らしい成績をマーク。前年の大ブレイクがまぐれでない事を証明した。打率やホームランが少し低下しながらOPSで自己ベストだったのは、109四球を選んで出塁率.404 (いずれもリーグ2位) を記録した事が一因である。守備面では、136試合でDRS + 2と、過去の成績と比較すると控えめだった。また、19試合で指名打者として出場した。

選手としての特徴[編集]

守備
元々は捕手であり、マイナー ( - 2012年) では捕手としての試合出場 (398試合) が最も多い。2011年 - 2012年の2シーズンは、開幕前のロースターでは捕手登録されており[15][16]メジャーでも計10試合で捕手守備に就いた。なお、マイナーでの捕手としての通算守備成績は、63失策守備率.981・盗塁阻止率38% (289許盗塁 - 175盗塁刺) である。
サードを守るようになったのは2010年からであり、コンバートの理由の1つにはチーム (アスレティックス) にサードの人材が不足していたという事情もあった[5]。サードの守備力は、失策こそ多いものの非常に高い。守備範囲の広さはメジャーでもトップレベルであり、ゴロ捌き・フライ捌き・ダブルプレーをゲットする能力等、どれを採っても安定度がある[5][6][17]。これらの能力もあり、守備で防いだ失点を示すDRSは、例年 + 10を超える高数値を記録している。捕手出身であり、強肩も持ち合わせている[6]が、送球の正確さを欠いており悪送球が多い[6][17]。エラーの多さは、この悪送球の多さと連動している面があるので、これを減らせればゴールド・グラブ賞にも選出される可能性がある[6][17]。しかし、前述したDRSの高さが評価され、2014年にはフィールディング・バイブル賞に選出された[17]
また、マイナーではファースト (10試合) ・セカンド (3試合) ・レフト (3試合) を守った経験もある。
打撃
打撃フォームの特徴としては、足を高く上げてタイミングを取る事が挙げられる[18]。また、こうしても振り遅れないようにする為、バットを寝かせ気味に構える[18]。ミート力とパワーを兼ね備えており、メジャーで打率.300以上を1度・2013年から3年連続で20本塁打以上を記録している。2014年に一気に打撃が開花したが、その理由としてはボール球に手を出さなくなった事と、広角にライナーを放つようになった事が挙げられている[6]。この年から四球出塁率の水準が大きく上昇したのは、前述のようにボールを見極められるようになった事が大きい[6]
左右別では左投手の方が得意にしており、メジャーで規定打席に達したシーズンでは、2013年が対左.335 - 対右.285[6]・2014年が対左.275 - 対右.248[17]・2015年が対左.299 - 対右.296[18]となっている。チャンスにも強く、2013年から3年連続で90打点以上を記録、得点圏打率は2013年が.335[6]・2014年が.299[17]と、各シーズンの通算打率より.030以上も高い。サヨナラの場面でも勝負強さをよく発揮し、2015年にはサヨナラ本塁打を3本・サヨナラ安打を1本放った[18]
パワー面では、アスレティックス時代は投手有利な本拠地球場の影響で、本塁打を損した可能性を自身の口から語っており、ブルージェイズに移籍した2015年には本数が大幅に増加する事が期待された[17]。そして実際、2015年には40本以上のホームランを放った。
その他
走塁面では、際立っていないが、盗塁成功率は高い。
故障耐性があり、フルシーズン出場するようになった2013年以降の3シーズンは、毎年158試合に出場している。
打撃と守備の両方でレベルが高い為、総合的なチームへの貢献度を示すWARが高い傾向にある。

人物[編集]

5歳の時に父が罪を犯し16年間服役することになったため、母親リサとの母子家庭で育てられた。

学業態度は真面目で家に帰ると真っ先に宿題を終わらせ、成績評価は全てAかBだった[2]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 OAK 14 34 32 1 5 1 0 1 9 4 0 0 0 0 2 0 0 12 0 .156 .206 .281 .487
2012 75 294 274 34 66 16 0 9 109 33 4 1 0 1 14 0 5 61 6 .241 .289 .398 .687
2013 158 668 579 89 174 37 3 24 289 93 5 2 1 6 76 2 6 110 15 .301 .384 .499 .883
2014 158 695 608 93 155 31 2 29 277 98 8 0 0 4 76 5 7 130 16 .255 .342 .456 .798
2015 TOR 158 711 620 122 184 41 2 41 352 123 6 0 2 10 73 0 6 133 16 .297 .371 .568 .939
2016 155 700 577 122 164 32 5 37 317 99 7 1 2 3 109 6 9 119 16 .284 .404 .549 .953
通算:6年 718 3102 2690 461 748 158 12 141 1353 450 30 4 5 24 350 13 33 565 69 .278 .365 .503 .868
  • 2016年度シーズン終了時

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 29 (2010年)
  • 20 (2012年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Josh Donaldson Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月1日閲覧。
  2. ^ a b http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130509&content_id=47074736&vkey=news_oak&c_id=oak
  3. ^ http://www.auburntigers.com/sports/m-basebl/mtt/donaldson_josh00.html
  4. ^ http://chicago.cubs.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20080708&content_id=3091876&vkey=pr_chc&fext=.jsp&c_id=chc
  5. ^ a b c 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』 廣済堂出版、2013年、190頁。ISBN 978-4-331-51711-6
  6. ^ a b c d e f g h i 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、192頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  7. ^ 2013 Awards Voting - AL MVP Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年1月18日閲覧。
  8. ^ 2014 Awards Voting - AL MVP Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年1月18日閲覧。
  9. ^ http://espn.go.com/mlb/story/_/id/11951977/oakland-athletics-trade-josh-donaldson-toronto-blue-jays
  10. ^ Josh Donaldson 2015 Batting Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月2日閲覧。
  11. ^ MLB球宴ファン投票の結果発表…ドナルドソンが最多得票、青木は4位”. BASEBALL KING. 2015年10月2日閲覧。
  12. ^ Josh Donaldson 2015 Batting Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年10月9日閲覧。
  13. ^ Bautista, Gibbons voice displeasure with Rangers MLB.com (英語) (2016年5月15日) 2016年5月27日閲覧
  14. ^ Discipline for Blue Jays-Rangers incidents announced MLB.com Press Release (英語) (2016年5月17日) 2016年5月27日閲覧
  15. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』 廣済堂出版、2011年、199頁。ISBN 978-4-331-51518-1
  16. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2012』 廣済堂出版、2012年、217頁。ISBN 978-4-331-51612-6
  17. ^ a b c d e f g 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、68頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  18. ^ a b c d 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』 廣済堂出版、2016年、36頁。ISBN 978-4-331-52002-4
  19. ^ “メジャーリーグ シルバースラッガー賞発表 引退オルティスの名も”. スポニチアネックス. (2016年11月11日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/11/kiji/K20161111013703170.html 2016年11月11日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]