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ブルース・ボウチー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブルース・ボウチー
Bruce Bochy
サンフランシスコ・ジャイアンツでの監督時代
(2017年3月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フランスの旗 フランス
シャラント=マリティーム県ビュサック=フォレ英語版
生年月日 (1955-04-16) 1955年4月16日(71歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 1975年 MLBドラフト1巡目
初出場 1978年7月19日
最終出場 1987年10月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

ブルース・ダグラス・ボウチーBruce Douglas Bochy, 1955年4月16日 - )は、フランスシャラント=マリティーム県 ビュサック=フォレ英語版出身の元プロ野球選手(捕手)、監督。右投右打。MLBを代表する名将の1人でサンフランシスコ・ジャイアンツを3度の世界一、テキサス・レンジャーズを創部初の世界一に導いた。

愛称はボッチ[1]

経歴

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ボウチーは、フランスのシャラント=マリティーム県ビュサック=フォレ英語版で生まれ、アメリカ合衆国フロリダ州で育った。ボウチーの父はアメリカ陸軍下士官曹長だった[2]1975年MLBドラフトヒューストン・アストロズから1巡目(全体24位)で指名され、プロ入りした。

現役時代

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現役時代は捕手としてアストロズ(1978年 - 1980年)、ニューヨーク・メッツ1982年)、サンディエゴ・パドレス1983年 - 1987年)に所属し、通算358試合の出場で打率.239、26本塁打、93打点を記録した。パドレスではテリー・ケネディの控え捕手として起用され、1984年ワールドシリーズでは第5戦で代打として出場し安打を記録したが、デトロイト・タイガースに1勝4敗で敗れた[3]1988年はパドレス傘下のAAA級ラスベガス・スターズで選手兼コーチを務め[4]、同年現役を引退。

引退後

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引退後はパドレス傘下のマイナー球団の監督を歴任[2]1989年はA-級スポケーン・インディアンス英語版1991年はA+級ハイデザート・マーベリックス1992年はAA級ウィチタ・パイロッツでリーグ優勝を果たした[4]1993年から1994年はパドレスで三塁コーチを務め、1994年10月21日にジム・リグルマンに代わり、パドレスの監督に就任した[2]

監督就任1年目の1995年は70勝74敗と負け越したが、1996年は91勝71敗で地区優勝を果たし、シーズン終了後にナリーグの最優秀監督に選出された。1998年は98勝64敗で地区優勝を果たし、球団史上14年ぶりにワールドシリーズ進出を果たしたが、ニューヨーク・ヤンキースに4連敗で敗れた。1999年4月10日に監督として通算338勝で、ディック・ウィリアムズの監督としての勝利数の球団記録を更新[5]

1999年から2003年にかけて5年連続で負け越した。2000年からの4年契約を満了し、2004年2月17日に2年目の2005年は球団オプションの契約に合意[6]ペトコパーク開場1年目の2004年は地区優勝はならなかったものの、87勝75敗と6年ぶりに勝ち越した。2005年と2006年は地区優勝を果たしたが、いずれもディビジョンシリーズセントルイス・カージナルスに敗れた。

2006年10月27日にサンフランシスコ・ジャイアンツの監督に就任[7]

2010年には自身初、球団にとってもサンフランシスコ移転後では初となるワールドシリーズ制覇を達成した。また2012年2014年にもワールドシリーズを制覇した。2016年にもワイルドカードでポストシーズン進出を果たしたが、ディビジョンシリーズでシカゴ・カブスに敗れた。

2019年シーズン開幕前に同シーズン限りでチーム監督の退任を発表した。同年9月18日のボストン・レッドソックス戦の勝利で史上11人目となる通算2000勝に到達した[8]

2020年より野球フランス代表の監督に就任し、2022年9月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選でも代表監督を務めた[9]

2024年4月1日

2022年10月21日、2023年よりテキサス・レンジャーズの監督を務めることが発表された[10]。就任1年目の2023年、レンジャーズはレギュラーシーズン最終戦で地区優勝を逃したが、第5シードとしてポストシーズン進出。ワイルドカードシリーズでレイズに2連勝、地区シリーズでは今季ア・リーグ最高勝率のオリオールズを3連勝で下した。

リーグ優勝決定シリーズでは、地区優勝を奪われたア・リーグ西地区王者アストロズを4勝3敗で下しワールドシリーズ進出。そしてワールドシリーズではともにワイルドカードから勝ち上がってきたダイヤモンドバックスを4勝1敗で下し、レンジャーズは球団創設以来初となるワールドシリーズ優勝を果たした。ポストシーズンでは敵地での試合にすべて勝利し、メジャー新記録となるポストシーズン敵地11連勝を達成。自身4度目となるワールドシリーズ制覇となった。

監督として史上初の異なる3球団(パドレスジャイアンツレンジャーズ)でリーグ優勝[11]、監督ではスパーキー・アンダーソントニー・ラルーサに次ぐ史上3人目の両リーグでのワールドシリーズ優勝、および監督として史上6人目となるワールドシリーズ制覇4度を記録しており、これらの業績から引退後の野球殿堂入りは確実視されている。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1978 HOU 54167154841803581500021140358.266.311.377.688
1979 56143129112840135600001341255.217.294.271.565
1980 2228220410050000051170.182.357.227.584
1982 NYM 175349415402258000040061.306.358.510.869
1983 SD 23444229110123000200092.214.205.286.490
1984 379792102151440150111300212.228.250.435.685
1985 48120112163020650130020610301.268.305.446.752
1986 631421271632908652210101430233.252.326.512.838
1987 388775812302211101011110213.160.264.280.544
MLB:9年 35888180275192372263119312466714217725.239.298.388.685

年度別監督成績

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ポストシーズン
勝敗
1995 SD NL 西 40歳1447074.4863 / 4  
1996 41歳1629171.5621 / 4NLDS敗退0勝3敗
1997 42歳1627686.4694 / 4  
1998 43歳1629864.6051 / 5WS敗退7勝7敗
1999 44歳1627488.4574 / 5  
2000 45歳1627686.4695 / 5  
2001 46歳1627983.4884 / 5  
2002 47歳1626696.4075 / 5  
2003 48歳1626498.3955 / 5  
2004 49歳1628775.5373 / 5  
2005 50歳1628280.5061 / 5NLDS敗退0勝3敗
2006 51歳1628874.5431 / 5NLDS敗退1勝3敗
2007 SF 52歳1627191.4385 / 5  
2008 53歳1627290.4444 / 5  
2009 54歳1628874.5433 / 5  
2010 55歳1629270.5681 / 5WS優勝11勝4敗
2011 56歳1628676.5312 / 5  
2012 57歳1629468.5801 / 5WS優勝11勝5敗
2013 58歳1627686.4693 / 5
2014 59歳1628874.5432 / 5WS優勝12勝5敗
2015 60歳1628478.5192 / 5
2016 61歳1628775.5372 / 5NLDS敗退2勝3敗
2017 62歳1626498.3955 / 5
2018 63歳1627389.4514 / 5
2019 64歳1627785.4753 / 5
2023 TEX AL 西 68歳1629072.5562 / 5WS優勝13勝4敗
2024 69歳1627884.4813 / 5
MLB:27年 435621712185.498-57勝37敗
  • 2024年シーズン終了時。
  • 年度の太字は最優秀監督賞受賞。
  • 順位の太字はプレーオフ進出(ワイルドカードを含む)。
  • WS…ワールドシリーズ、LCS…リーグチャンピオンシップシリーズ、DS…ディビジョンシリーズ、WC…ワイルドカードゲーム(ワイルドカードシリーズ)。

脚注

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  1. Giants Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  2. 1 2 3 Center, Bill (2006年10月27日). Skipper respected by players, coaches as a man who got the best out of them (英語). The San Diego Union-Tribune. 2010年8月6日閲覧。
  3. October 14, 1984 World Series Game 5, Padres at Tigers (英語). Baseball-Reference.com. 2010年8月6日閲覧。
  4. 1 2 Naiman, Joe; Porter, David (2003). The San Diego Padres Encyclopedia. United States: Sports Publishing LLC. pp. p. 203. ISBN 978-1582610580 2010年8月6日閲覧。
  5. NATIONAL LEAGUE: ROUNDUP; Johnson Strikes Out 15 in Six-Hitter (英語). The New York Times (1999年4月11日). 2010年8月6日閲覧。
  6. Padres exercise option in Bochy's contract (英語). MLB.com (2004年2月17日). 2010年8月6日閲覧。
  7. Giants hire two-time Manager-of-the-Year Bruce Bochy as manager (英語). MLB.com (2006年10月27日). 2010年8月6日閲覧。
  8. ジャイアンツ・ボウチー監督2000勝 歴代11位”. nikkansports.com. 2019年9月22日閲覧。
  9. Bruce BOCHY returns as manager the French National Baseball Team for the 2023 World Baseball Classic Qualifications (PDF) (フランス語). Fédération Française de Baseball et Softball (2022年9月12日). 2023年6月18日閲覧。
  10. ワールドチャンピオン3度の名将ボウチー氏、レンジャーズ新監督で4年ぶり復帰 3年契約”. スポーツ報知 (2022年10月22日). 2023年6月18日閲覧。
  11. レンジャーズ・ボウチー監督は史上初の3球団でのリーグ優勝 「私は選手の後からついていっただけ」ナインを激賞

関連項目

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外部リンク

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