ジェイク・アリエータ

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  • ジェイク・アリエタ
  • ジェイク・アリエッタ
ジェイク・アリエータ
Jake Arrieta
シカゴ・カブス #49
Cubs starter Jake Arrieta delivers a pitch in the first inning of World Series Game 6. (30634543481) (cropped).jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミズーリ州セントフランソア郡ファーミントン英語版
生年月日 (1986-03-05) 1986年3月5日(31歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 ドラフト5巡目(全体159位)でボルチモア・オリオールズから指名
初出場 2010年6月10日
年俸 $10,700,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
五輪 2008年
オリンピック
男子 野球
2008 野球

ジェイコブ・ジョセフ・アリエータJacob Joseph Arrieta, 1986年3月5日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントフランソア郡ファーミントン英語版出身(テキサス州プレイノ育ち)のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシカゴ・カブスに所属。

メディアによっては右記のような表記も見られるが、発音上は「ェアリーエッタ(air-ee-etta)」である。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ミズーリ州で生まれ、テキサス州プレイノで育つ。テキサス・レンジャーズのファンで、好きな選手はノーラン・ライアンだった[2]

2004年MLBドラフト31巡目(全体918位)でシンシナティ・レッズから指名を受けるが、契約をせずにウェザーフォード大学英語版へと進学した。

その後、テキサスクリスチャン大学へ編入すると、2005年にはMLBドラフト26巡目(全体775位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名を受けた。しかし、この時も契約をせずに大学にとどまった。

プロ入りとオリオールズ時代[編集]

2007年MLBドラフト5巡目(全体159位)でボルチモア・オリオールズから指名され、プロ入り[3]。同年はまだプロデビューせず、オフのアリゾナ秋季リーグに参加して、14試合に登板。16イニングで防御率0.00という成績を残した[4]

2008年はA+級フレデリック・キーズ英語版でプレー。20試合に先発し、6勝5敗・防御率2.80を記録した。8月には北京オリンピック野球アメリカ合衆国代表に選ばれ、予選の中国戦に先発し、6回無失点で勝利投手になっている[5]

2009年はAA級ボウイ・ベイソックスでスタートし、シーズン途中にAAA級ノーフォーク・タイズへ昇格した。

2010年はAAA級ノーフォークで防御率1点台と好投し、6月10日ニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー。6回を3失点に抑え、初登板を初勝利で飾った[6]。そのまま先発ローテに入り、6勝を挙げた。

2011年は初めて開幕ロースターに入り、打線の援護に恵まれたこともあって、7月26日トロント・ブルージェイズ戦でシーズン10勝に到達。しかし、8月1日に右肘に痛みを訴えて故障者リストに入り、骨棘除去手術を受けてシーズンを終えた[7]

2012年開幕投手を務め、勝利投手となった。

カブス時代[編集]

2013年7月2日スコット・フェルドマンスティーブ・クレベンジャーとの2対2のトレードで、ペドロ・ストロップと共にシカゴ・カブスへ移籍した。

2014年3月3日にカブスと1年契約での契約更新に合意した[8]3月30日に右肩の故障で15日間の故障者リスト入りし、4月5日にリハビリのため、傘下のAA級テネシー・スモーキーズへ異動した。5月3日に復帰した[9]。5月に復帰した後は抜群の安定感で、前半戦は防御率1.95を記録した。後半戦はやや失速し、最終的には故障もあって規定投球回には僅かに届かなかったものの、防御率2.53は規定到達していれば防御率でリーグ十傑に入る好成績で、才能を開花させたシーズンとなった。

2015年8月30日ロサンゼルス・ドジャース戦ではノーヒットノーランを達成した[10]9月22日ミルウォーキー・ブルワーズ戦では9回を投げ被安打3・奪三振11・与四球1・無失点の完封勝利を収め20勝の大台に到達。最終的に33試合に登板し229イニングを投げ、両リーグ通じて最多となる22勝(6敗)、防御率1.77(ザック・グレインキーに次ぐ2位)、236奪三振(リーグ3位)の成績を記録。最多勝利のタイトルを獲得し、大躍進を遂げた。特にオールスターゲーム以降は前述のノーヒッターを含め、15試合に先発し12勝1敗、防御率0.75、自責点はわずかに9と驚異的な投球を披露した。また、バッティングでも2本塁打を記録した。10月7日、ピッツバーグ・パイレーツとのワイルドカードゲームポストシーズン初登板を果たし、4安打、無四球、11奪三振の完封勝利でディビジョンシリーズ進出に大きく貢献した。これらの活躍が評価され、シーズンオフには防御率でアリエタを上回る1.66を記録したザック・グレインキーや、300奪三振を記録したクレイトン・カーショウといった球界を代表する好投手を抑えて、自身初となるサイ・ヤング賞の栄誉に輝いた。

2016年4月21日のレッズ戦でノーヒットノーランを達成[11][12]。昨年に続いて2年連続の達成。6月5日アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦では5回で12三振を奪う力投を見せるも3点を失って昨年7月25日フィラデルフィア・フィリーズ戦以来の黒星を喫し、昨年から継続していた自身の連勝は20でストップした。このシーズンは要所を抑えるものの昨シーズンから一転して四球の多さに苦しみ、前半戦終了時点で昨年の倍近いペースで四球を与えた。また、前半戦終了直前の4試合連続で4失点以上を喫するなど6月下旬からやや調子を落としたものの、シーズン通算ではリーグ3位タイとなる18勝(8敗)、防御率3.10、190奪三振の成績をマーク。また、バッティングでも打率.262、前年に続き2本塁打、7打点という成績をマークした。10月10日サンフランシスコ・ジャイアンツとのディビジョンシリーズ第3戦に先発。2回表に自身自らジャイアンツ先発のマディソン・バンガーナーから先制となる3ラン本塁打を放った。ピッチングでは6回を97球、2失点で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたが、その後後続が逆転を許し勝敗はつかなかった。チームは71年ぶりのナ・リーグ優勝を果たし、迎えたクリーブランド・インディアンスとのワールドシリーズでは敵地プログレッシブ・フィールドでの第2戦と第6戦に先発、第2戦では5回2/3を2安打1失点、6奪三振、第6戦では5回2/3を3安打2失点、9奪三振の好投でそれぞれ勝利投手となった[13]

投球スタイル[編集]

持ち球は、最速97.7mph(約157km/h)平均94.6mph(約152km/h)のシンカーを中心に、平均94.4mphのフォーシーム、平均90.3mphの縦スライダー、平均80.7mphのカーブ、平均88.7mphのチェンジアップを使用する。スライダー、カーブ、チェンジアップは15%前後の高い空振り率を記録している。

左足が三塁側に大きくクロスステップするオーバーハンドの投球フォームが特徴。このクロスステップは年々大きくなる傾向にあり、それに伴いリリースポイントも三塁側へ移動している。2010年のリリースポイントの水平成分は投手板中央から三塁側に約2.0フィートずれた場所にあったが、2015年では約3.2フィートずれた場所から投じられている。また、垂直成分は2010年と比べると2015年は約0.5フィート上昇している。与四球率は2013年では4.9であったが、2014年は2.4、2015年は1.9に改善している。

人物[編集]

祖父はプエルトリコ人で、祖母はイタリア系アメリカ人[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2010 BAL 18 18 0 0 0 6 6 0 0 .500 449 100.1 106 9 48 3 4 52 5 0 57 52 4.66 1.53
2011 22 22 0 0 0 10 8 0 0 .556 523 119.1 115 21 59 2 4 93 0 0 70 67 5.05 1.46
2012 24 18 0 0 0 3 9 0 1 .250 496 114.2 122 16 35 3 5 109 4 0 82 79 6.20 1.37
2013 5 5 0 0 0 1 2 0 0 .333 111 23.2 25 2 17 1 2 23 1 0 19 19 7.23 1.78
CHC 9 9 0 0 0 4 2 0 0 .667 213 51.2 34 7 24 0 3 37 0 0 22 21 3.66 1.12
'13計 14 14 0 0 0 5 4 0 0 .556 324 75.1 59 9 41 1 5 60 1 0 41 40 4.78 1.33
2014 25 25 1 1 0 10 5 0 0 .667 614 156.2 114 5 41 2 3 167 3 0 46 44 2.53 0.99
2015 33 33 4 3 2 22 6 0 0 .786 870 229.0 150 10 48 2 6 236 8 0 52 45 1.77 0.87
2016 31 31 1 1 0 18 8 0 0 .692 795 197.1 138 16 76 1 6 190 16 0 72 68 3.10 1.08
通算:7年 167 161 6 5 2 74 46 0 1 .617 4071 992.2 804 86 348 14 33 907 40 0 420 395 3.58 1.16
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 57 (2010年)
  • 34 (2011年 - 2013年途中)
  • 49 (2013年途中 - )

脚注[編集]

  1. ^ Jake Arrieta Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年5月18日閲覧。
  2. ^ Dan Connolly(2010-07-10),Playing Rangers is 'homecoming' for O's pitcher Arrieta,The Baltimore Sun(英語),2010年9月16日閲覧
  3. ^ Jake Arrieta Stats, Bio, Photos, Highlights | MiLB.com Stats | The Official Site of Minor League Baseball
  4. ^ Jacob Arrieta Pitching Statistics - The Baseball Cube
  5. ^ 北京五輪野球1次リーグ日程,Sponichi Annex,2010年9月16日閲覧
  6. ^ Brittany Ghiroli(2010-06-10),O's Arrieta beats Yankees in MLB debut,orioles.com(英語),2010年9月16日閲覧
  7. ^ Jake Arrieta to have elbow surgery. Associated Press(英語). 2011年10月4日閲覧
  8. ^ Cubs agree to terms with 19 players on 2014 contracts”. MLB.com Cubs Press Release (2014年3月3日). 2014年3月4日閲覧。
  9. ^ Cubs Activate Right-Handed Pitcher Jake Arrieta And Select The Contract Of Outfielder Chris Coghlan”. MLB.com Cubs Press Release (2014年5月3日). 2014年5月4日閲覧。
  10. ^ カブス・アリエッタが無安打無得点 ドジャース今季2度目の屈辱”. スポーツニッポン (2015年8月31日). 2015年9月21日閲覧。
  11. ^ カブス・アリエッタ快挙 2年連続のノーヒッター
  12. ^ 【MLB】J.アリエッタ、自身2度目のノーヒッターで4勝目! カブスは圧勝
  13. ^ Arrieta keeps Indians in check as Cubs force Game 7” (英語). ESPN.com (2016年11月1日). 2016年11月4日閲覧。
  14. ^ Decisión difícil para Jake ArrietaELNUEVODIA.com

関連項目[編集]

外部リンク[編集]