ヨバニ・ガヤルド

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ヨバニ・ガヤルド
Yovani Gallardo
ボルチモア・オリオールズ #49
Yovani Gallardo on May 24, 2015.jpg
レンジャーズ時代(2015年5月24日)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 ミチョアカン州ラ・ピエダード
生年月日 1986年2月27日(30歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 ドラフト2巡目(全体46位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名
初出場 2007年6月18日
年俸 $9,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2013年

ヨバニ・ガヤルドYovani Gallardo , 1986年2月27日 - )は、メキシコミチョアカン州ラ・ピエダード出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在はボルチモア・オリオールズに所属している。

ヨバニ・ガヤードと表記されることもあり、「 r 」を「ル」と発音しないこちらの方が近い。より正確には「ヨバニー・ギヤード(発音:yoh-vah-nee, giy-YAHR-doh)」である。

経歴[編集]

ブルワーズ時代[編集]

アメリカ合衆国テキサス州フォートワースで高校時代を過ごしたため、ドラフト対象となった。2004年MLBドラフト2巡目(全体46位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名を受け、入団。

2007年2月にベースボール・アメリカが発表した有望株ランキングではブルワーズ最高評価を受けた[2]。2007年はメジャーのスプリングトレーニングの試合に5回登板したが、防御率は7.27[3]。開幕をAAA級ナッシュビル・サウンズで迎え、6月14日クリス・カプアーノ故障者リスト入りに伴いメジャー昇格。AAA級ナッシュビルではメジャー昇格時点で8勝3敗・防御率2.90、奪三振はマイナーリーグ最多の110を記録[3]6月18日サンフランシスコ・ジャイアンツ戦においてメジャーデビュー。同年、20試合の登板で9勝を挙げた。

2008年は左ひざを痛め、故障者リストで開幕を迎え、4月20日にメジャー復帰[4]5月1日シカゴ・カブス戦、5回の先頭打者リード・ジョンソンは一塁方向へバントし、一塁へヘッドスライディング。ベースカバーに入ったガヤルドと交錯。ガヤルドは6回が終わるまで投げた。しかし、前十字靭帯を損傷したため、故障者リスト入り[5]。その後、9月25日に1試合登板しただけで、レギュラーシーズンを終えた。フィラデルフィア・フィリーズとのディビジョンシリーズでガヤルドは第1戦に登板したが、コール・ハメルズに敗れ、チームは1勝3敗で2008年シーズンを終えた。

2009年スプリングトレーニング中に第2回WBCメキシコ代表入りを打診されるが、シーズンの準備に集中するため、辞退した[6]。 シーズンでは4月8日のジャイアンツ戦でランディ・ジョンソンから3点本塁打を放った。ジョンソンから本塁打を放った唯一の投手となった[7]。投球でも6回と2/3を投げ2失点に抑え、勝ち投手となった[8]4月24日ヒューストン・アストロズ戦では9回2失点7奪三振で、メジャー初完投を記録した[9]。 この次の登板となった4月29日ピッツバーグ・パイレーツ戦では8回無失点11奪三振と好投し、7回には決勝本塁打を放ち、チームは1-0で勝利した。自ら本塁打を放ち、1-0で勝利したのは史上26人目。なおかつ10奪三振以上を奪ったのはレッド・ラフィングアーリー・ウィンに次いで史上3人目[10]。シーズン終盤にはスタミナ不足もあり失速したが、最終的に30試合に先発し、13勝をあげた。

2010年4月7日に5年総額3,000万1,000ドルでブルワーズを契約した。2014年で契約を見直し、2015年の1,300万ドルはオプションとなる[11]5月28日ニューヨーク・メッツ戦でメジャー初完封を記録した。この年、自身初のオールスターに選出されるも、選出後に故障した。最終的に14勝をあげ、2年連続で200奪三振を記録した。また打撃でも投手ながら打率.254、4本塁打、長打率.504を記録した。ナ・リーグシルバースラッガー賞を受賞した。

2011年はエースのザック・グレインキーが故障者リスト入りしていたため、開幕投手に選ばれた。5月7日セントルイス・カージナルス戦では7回まで無安打に抑える快投を見せる。しかし8回の先頭打者ダニエル・デスカルソにセンター前ヒットを打たれ、快挙はならなかった。 最終的に自己最多の17勝をあげ、3年連続で200奪三振を記録した。25歳以下で3年連続200奪三振を記録したのは、ケリー・ウッドフェリックス・ヘルナンデスに次ぎ、3人目。

2012年7月15日のパイレーツ戦では自己最多の1試合14奪三振を記録した。 シーズンでは16勝をあげ、204奪三振を記録し、4年連続200奪三振を達成した。

2013年開幕前の3月に、第3回WBCメキシコ代表に選出された[12]

2014年5月27日のボルティモア・オリオールズ戦の10回裏、代打として出場し、T.J.マクファーランドからサヨナラ二塁打を放った。投手がサヨナラ安打を打ったのは2003年のグレンドン・ラッシュ以来のことであった。

レンジャーズ時代[編集]

2015年1月19日コーリー・ネーベルルイス・サーディナスマルコス・ディプランとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した[13]。移籍1年目から先発ローテーションに定着し、33試合に登板して2シーズンぶりの2ケタ勝利を記録。また、シーズン11勝目は自身通算100勝目の勝ち星だった。奪三振の減少傾向は止まらず、2009年の規定投球回到達以来自己ワーストの奪三振率 (5.9) だったが、一方で防御率3.42は同自己ベストだった。

同年11月2日FAとなった[14]

オリオールズ時代[編集]

2016年2月20日にオリオールズと3年3500万ドルの契約で合意したと報じられた[15]が、オリオールズによる身体検査で問題が見つかり、2月25日に2年2200万ドルに減額して正式に契約を結んだ[16]。シーズンでは開幕2戦目の4月6日ミネソタ・ツインズ戦で先発し、5回を1失点に抑えて移籍後初勝利を挙げた[17]。しかしシーズン全体では低調で、23試合の先発登板・2008年以来8年ぶりの規定投球回未達に終わった。ピッチング内容も今一つで、防御率5.42と与四球率4.7は、いずれも自己ワースト。低下した奪三振率も上昇せずじまいだった。

投球スタイル[編集]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2007 MIL 20 17 0 0 0 9 5 0 0 .643 466 110.1 103 8 37 2 2 101 3 0 48 45 3.67 1.27
2008 4 4 0 0 0 0 0 0 0 ---- 97 24.0 2 3 8 0 0 20 0 0 5 5 1.88 1.25
2009 30 30 1 0 1 13 12 0 0 .520 793 185.2 150 21 94 5 5 204 9 0 78 77 3.73 1.31
2010 31 31 2 2 1 14 7 0 0 .667 803 185.0 178 12 75 5 3 200 7 1 89 79 3.84 1.37
2011 33 33 1 1 0 17 10 0 0 .630 865 207.1 193 27 59 1 1 207 12 0 92 81 3.52 1.22
2012 33 33 0 0 0 16 9 0 0 .640 860 204.0 185 26 81 3 0 204 5 0 86 83 3.66 1.30
2013 31 31 0 0 0 12 10 0 0 .545 773 180.2 180 18 66 1 3 144 5 0 92 84 4.18 1.36
2014 32 32 0 0 0 8 11 0 0 .421 817 192.1 195 21 54 2 4 146 8 0 86 75 3.51 1.30
2015 TEX 33 33 0 0 0 13 11 0 0 .542 793 184.1 193 15 68 0 1 121 10 0 76 70 3.42 1.42
通算:9年 247 244 4 3 2 102 75 0 0 .576 6267 1473.2 1399 151 542 19 19 1347 59 1 652 599 3.66 1.32
  • 2015年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

背番号[編集]

  • 49 (2007年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Yovani Gallardo Contract, Salary Cap Details & Breakdowns” (英語). Spotrac. 2016年2月26日閲覧。
  2. ^ Tom Haudricourt (2007年2月2日). “Prospects: Top 10 Prospects: Milwaukee Brewers” (英語). BaseballAmerica. 2016年2月25日閲覧。
  3. ^ a b Adam McCalvy (2005年11月3日). “Notes: Gallardo sheds prospect label” (英語). MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  4. ^ Jeff Wallner (2008年4月20日). “Gallardo in rotation with Sheets sore” (英語). MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  5. ^ Adam McCalvy (2008年5月2日). “Gallardo tears ACL in collision” (英語). MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  6. ^ Adam McCalvy (2009年2月21日). “Gallardo decides to skip Classic” (英語). MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  7. ^ Adam McCalvy (2009年4月9日). “Gallardo makes history off Unit”. MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  8. ^ April 8, 2009 Milwaukee Brewers at San Francisco Giants Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. Sports Reference LLC.. 2016年2月25日閲覧。
  9. ^ Milwaukee Brewers at Houston Astros Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. Sports Reference LLC. (2009年4月24日). 2016年2月25日閲覧。
  10. ^ Fred Bierman (2009年5月2日). “One-Man Show” (英語). Bats. The New York Times. 2016年2月25日閲覧。
  11. ^ Adam McCalvy (2010年4月8日). “Brewers announce Gallardo extension” (英語). MLB.com. 2016年2月25日閲覧。
  12. ^ 2013 Tournament Roster WBC.com (英語) 2015年10月10日閲覧
  13. ^ Calvin Watkins (2015年1月21日). “Yovani Gallardo headed to Rangers”. ESPN. 2015年1月28日閲覧。
  14. ^ Transactions | texasrangers.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2016年2月25日閲覧。
  15. ^ Yovani Gallardo, Orioles agree to 3-year, $35M contract”. ESPN (2016年2月20日). 2016年2月26日閲覧。
  16. ^ O's sign veteran Gallardo to 2-year deal”. MLB.com (2016年2月25日). 2016年2月26日閲覧。
  17. ^ Davis homers as Gallardo, Orioles beat Twins 4-2

関連項目[編集]

外部リンク[編集]