ジャフェット・アマダー

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はアマドール第二姓(母方の)はエルナンデスです。
ジャフェット・アマダー
Japhet Amador
東北楽天ゴールデンイーグルス #49
J i amador20160830.jpg
東京ドームにて(2016年)
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
出身地 バハ・カリフォルニア州ムレへスペイン語版
生年月日 (1987-01-19) 1987年1月19日(31歳)
身長
体重
193 cm
135 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手指名打者
プロ入り 2007年
初出場 NPB / 2016年6月25日
年俸 3,000万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム メキシコの旗 メキシコ
WBC 2017年

ジャフェット・イシドロ・アマダー・エルナンデス[2]西: Japhet Isidro Amador Hernandez[※ 1]1987年1月19日[2] - )は、メキシコ合衆国バハ・カリフォルニア州ムレへスペイン語版出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。現在は、NPB東北楽天ゴールデンイーグルスに所属。NPB史上最重量選手である[3]

メキシコ時代の愛称はEl Gigante de Mulegé(ムレヘから来た巨人)[4][※ 2]。日本ではアマちゃんなどと呼ばれている[5]

日本の一部メディアではヤペテ・アマドールとも表記される場合がある[6]

経歴[編集]

メキシカンリーグ時代[編集]

2007年メキシカンリーグミナティトラン・オイラーズに入団。

2009年6月26日ベラクルス・レッドイーグルスに移籍。

2010年3月16日メキシコシティ・レッドデビルズに移籍。

アストロズ傘下時代[編集]

2013年8月24日ヒューストン・アストロズとマイナー契約を結ぶ。

2014年4月22日、2010年からの所属先メキシコシティに派遣された。同年限りでアストロズを退団。

レッドデビルズ復帰[編集]

2015年もメキシコシティでプレーした。同年は103試合に出場し、打率.346、41本塁打、117打点を記録。最多本塁打・最多打点を獲得し、MVPに選ばれた[7]

楽天時代[編集]

2015年12月24日に、東北楽天ゴールデンイーグルスとの契約に合意したことが発表された[8]。推定年俸は3,000万円で、背番号は42[9]。入団発表時点での体重は137kgで、NPBの球団に在籍経験のある選手では、日本人を含めても歴代で最も重かった[10]

2016年オープン戦初戦(2月21日)の初打席で本塁打を放った[11]が、3月3日の練習中に左手首の三角線維軟骨複合体を損傷[12]。全治8週間と診断されたため、実戦への復帰は5月中旬にまで持ち越された[13]。5月25日の対埼玉西武ライオンズ戦(西武プリンスドーム)に、「5番・指名打者」としてスタメンで一軍デビューを果たすと、2回表の第1打席で三塁打を放った[14]。しかし、同月5月28日の対北海道日本ハムファイターズ戦(楽天Koboスタジアム宮城)6回裏の打席で、三塁へのゴロを放った直後に左手甲を痛めて途中交代。左手第4中指骨の骨挫傷で全治8週間と診断されたため、4試合に出場しただけで、5月29日に出場選手登録を抹消された[15]。7月22日に再び登録されると、7月30日の対千葉ロッテマリーンズ戦(QVCマリンフィールド)9回表に、代打でNPB公式戦初本塁打[16]。8月には、8月26日からの対オリックス・バファローズ3連戦で途中入団のカルロス・ペゲーロと揃って3試合連続本塁打を記録する[17]など、1ヶ月間で8本の本塁打を放った[18]。しかし、9月2日の対福岡ソフトバンクホークス戦8回裏の打席で左脇腹を痛めると、中前安打を放った後に交代。交代後に左腹斜筋の損傷で全治に2~3週間を要することが判明したため、9月3日付で再び登録を抹消された[19]が、10月2日の同カード(いずれもコボスタ宮城)から一軍に復帰。一軍公式戦全体では、故障が相次いだ影響で39試合の出場にとどまったが、打率.258、9本塁打、19打点という成績を残した。シーズン終了後に、NPBの球団に所属する選手からただ1人、「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」(東京ドーム)のメキシコ代表に選出[20]。4番打者として出場した11月11日の第2戦では、2回表の第1打席で、広島東洋カープ野村祐輔からソロ本塁打を放った[21]11月28日には、推定年俸3,000万円という条件で、翌2017年の契約を結んだことを発表[22]。また、球団が新たに契約を結んだフランク・ハーマン投手が背番号42を着用することに伴って、背番号を49に変更した[23]

2017年、NPBオープン戦期間中の3月に開催された第4回ワールド・ベースボール・クラシックに、メキシコ代表として出場。1次ラウンド3試合で打率.500(10打数5安打)、1本塁打、2打点という成績を残した。1次ラウンド敗退でチームへ再び合流した3月下旬にインフルエンザB型へ感染した[24]ものの、来日2年目で初めて公式戦を一軍でスタート。池山隆寛一軍打撃コーチの発案でペゲーロとゼラス・ウィーラーを上位に並べた打線の「4番・指名打者」を任されたが、アマダー自身の打率は1割台に低迷した[25]。その影響で打順の降格・スタメン落ち・二軍調整も経験したが、5月には満塁本塁打[26]や2試合連続本塁打をマーク[27]。「3番・指名打者」に起用された7月22日の対オリックス戦(Koboパーク宮城)では、2回裏の第1打席に放った2点本塁打で来日後初めてのシーズン2桁(10号)本塁打へ到達したことを皮切りに、3打席連続本塁打を含む4安打で5打点を挙げた。楽天の選手が一軍公式戦で1試合に3本塁打を記録した事例は、2007年山﨑武司以来2人目だが、3打席連続での記録はアマダーが初めてである[28]。さらに、7月23日|23日の同カードでは、同点で迎えた9回裏の先頭打者として西勇輝からサヨナラ本塁打を記録[29]。このような好調を背景に、7月28日にほっともっとフィールド神戸で催された同カードでは、故障で戦線を離脱したペゲーロに代わって2番打者へ初めて起用された[30]。7月には1ヶ月間で8本の本塁打を放つなど好調だったが、「4番・一塁手」としてスタメンに起用された9月1日の対ソフトバンク戦(福岡ヤフオク!ドーム)2回表の打席で、東浜巨が投じた内角高めへの抜け球に激高。マウンド上の東浜へダッシュで詰め寄ったり、ダッシュを止めようとしたソフトバンクの選手を次々と投げ飛ばしたりしたため、威嚇行為で来日後初めての退場処分を受けた[31]。その一方で、9月19日の対日本ハム戦から9月21日の対オリックス戦(いずれもKoboパーク宮城)まで、3試合連続本塁打を記録。19日に放った1本目がシーズン20号本塁打であったため、先に20本塁打へ到達したウィーラー・ペゲーロと合わせて、「同一球団に在籍する3人の外国人選手が同一シーズンでいずれも20本以上の本塁打」というNPB一軍公式戦史上初のチーム記録を達成した[32]。結局、チームは3位でレギュラーシーズンを終えたが、チーム3位の23本塁打を放ってクライマックスシリーズ(CS)進出へ貢献した。CSファーストステージでいったん登録を外れた[※ 3]が、チームのステージ突破で臨んだソフトバンクとのファイナルステージ(福岡ヤフオク!ドーム)から再び登録される[※ 4]と、「7番・指名打者」としてスタメンに起用された第1戦(10月18日)の2回表第1打席でバックスクリーン直撃のソロ本塁打を放った[33]。第4戦(10月21日)でも本塁打を放ったが、チームは10月22日の第5戦で敗れたことによって、日本シリーズへの進出を逃した。シリーズ終了後の11月27日に、推定年俸6,000万円(前年から倍増)という条件でウィーラー・ペゲーロなどと揃ってチームに残留することが発表された[34]

人物・エピソード[編集]

Japhet Amadorの発音は、英語読みで「ヤフェット・アマドゥー」、メキシコ(メキシコ・スペイン語)読みで、「ジャフェ・アマドル」と読まれる。また、Japhetはポルトガルなどヨーロッパでも見られる人名である。

唐揚げが好物だと語っている。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 楽天 39 138 132 15 34 3 2 9 68 19 0 0 0 0 6 0 0 32 6 .258 .290 .515 .805
2017 121 460 417 35 99 9 0 23 177 65 0 1 0 2 39 0 2 102 18 .237 .304 .424 .729
NPB:2年 160 598 549 50 133 12 2 32 245 84 0 1 0 2 45 0 2 134 24 .242 .301 .446 .747
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



一塁手












2016 楽天 4 36 1 0 3 1.000
2017 29 171 11 0 13 1.000
NPB 33 207 12 0 16 1.000
  • 2017年度シーズン終了時

表彰[編集]

NPB

記録[編集]

NPB

背番号[編集]

NPB
  • 42(2016年)
  • 49(2017年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ スペイン本国のスペイン語発音: [xafet isið̞ro amað̞oɾ eɾnãn̪deθ] ハフェト・イシ(ー)ドロ・アマドール・エルナンデス
  2. ^ スペイン本国のスペイン語発音: [el xiɣ̞an̪te ð̞e mulexe] エル・ヒガンテ・デ・ムレヘ
  3. ^ チームの方針でウィーラー、ペゲーロ、ハーマンの出場選手登録を継続したことに加えて、シーズン中に育成選手契約から支配下選手契約へ移行した台湾出身の宋家豪投手をポストシーズンの救援要員に抜擢したことを背景に、外国人枠との兼ね合いでアマダーの登録を一時抹消。
  4. ^ 左脚に強い張りを抱えた影響で打撃不振に陥ったペゲーロを、日本シリーズへの進出を見越した調整に専念させる目的で、ペゲーロに代わって登録。

出典[編集]

  1. ^ <楽天>ウィーラーら4外国人残留”. 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS (2016年11月29日). 2017年4月17日閲覧。
  2. ^ a b ジャフェット・アマダー(東北楽天ゴールデンイーグルス「選手名鑑」内野手)
  3. ^ 楽天、NPB史上最重量135キロのアマダーを獲得 日刊スポーツ 2016年1月31日閲覧。
  4. ^ El 'Gigante de Mulegé' está con el madero encendido (IMFORMADOR.MX)
  5. ^ “アマダー 現在は体重138キロ 愛称は「アマちゃん」”. スポニチアネックス. (2016年2月22日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/02/22/kiji/K20160222012086640.html 2018年1月2日閲覧。 
  6. ^ 侍ジャパン強化試合 対戦国紹介~メキシコ野球の実情と実力~SAMURAI JAPAN公式サイト 2016年11月8日)
  7. ^ 楽天がアマダー獲得 メキシカンリーグMVP 産経ニュース 2016年1月10日閲覧。
  8. ^ ジャフェット・アマダー選手の契約合意に関して 東北楽天ゴールデンイーグルス 2016年1月10日閲覧。
  9. ^ 楽天 体重135キロ巨漢助っ人と合意 打線主軸に期待 スポーツニッポン 2016年5月26日閲覧。
  10. ^ 楽天 最重量助っ人アマダー「チャンピオンになりたい」 スポーツニッポン 2016年5月26日閲覧。
  11. ^ 楽天の史上最重量大砲アマダー オープン戦初打席「来日1号」 スポーツニッポン 2016年5月26日閲覧。
  12. ^ 楽天アマダーが開幕絶望、左手首負傷で全治8週間 日刊スポーツ 2016年5月26日閲覧。
  13. ^ 楽天アマダー2軍で実戦復帰 2の0も回復アピール 日刊スポーツ 2016年5月26日閲覧。
  14. ^ 楽天8連敗 先発川井初登板も4回5失点で二軍落ち 日刊スポーツ 2016年5月26日閲覧。
  15. ^ 楽天アマダー 左手第四中手骨骨挫傷で登録抹消 日刊スポーツ 2016年5月30日閲覧。
  16. ^ 楽天 アマダー 来日初アーチはポール直撃の起死回生弾スポーツニッポン 2016年7月30日閲覧。
  17. ^ アマダー&ペゲーロ 4試合連続アベック弾なら…史上2組目スポーツニッポン 2016年8月29日閲覧。
  18. ^ 楽天アマダー止まらない 3戦連発で今月8本目日刊スポーツ 2016年9月3日閲覧。
  19. ^ 楽天アマダーが左腹斜筋損傷で登録抹消日刊スポーツ 2016年9月3日閲覧。
  20. ^ 侍ジャパン強化試合に出場する メキシコ代表、オランダ代表選手が決定野球日本代表公式サイト 2016年10月18日閲覧。
  21. ^ 侍ジャパン強化試合 メキシコ 対 日本 第2戦 打席結果・投打成績野球日本代表公式サイト 2016年11月11日閲覧。
  22. ^ 来季の外国人選手契約に関して東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト 2016年11月28日閲覧。
  23. ^ 背番号と表記変更に関して東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト 2016年11月30日閲覧。
  24. ^ 楽天アマダー、足立がインフルエンザと診断日刊スポーツ 2017年6月14日閲覧。
  25. ^ 楽天梨田監督カタカナ打線構想?茂木「モギー」で?日刊スポーツ 2017年6月14日閲覧。
  26. ^ 楽天アマダー復活満塁弾!二軍危機も一振りで脱出日刊スポーツ 2017年6月14日閲覧。
  27. ^ 楽天アマダー2戦連発4号「4月に迷惑をかけた分」日刊スポーツ 2017年6月14日閲覧。
  28. ^ 球団初!楽天アマダー3打席連発含む4安打5打点日刊スポーツ 2017年7月23日閲覧。
  29. ^ 楽天 アマダ―連日の劇弾 前夜は3発、今度はサヨナラ弾「声援のおかげ」スポーツニッポン 2017年7月23日閲覧。
  30. ^ 【楽天】日本球界最重量・135キロのアマダーが2番! 故障者が続出で驚き新オーダースポーツ報知 2017年7月29日閲覧。
  31. ^ 楽天アマダー威圧行為で退場!東浜の内角球に激高日刊スポーツ 2017年9月2日閲覧。
  32. ^ 楽天3連勝 史上初!助っ人20発トリオ誕生 美馬完封で初の2桁勝利スポーツニッポン 2017年9月19日閲覧。
  33. ^ 楽天アマダー豪快1発「チャンスくれた監督に感謝」日刊スポーツ 2017年10月18日閲覧。
  34. ^ 楽天、ウィーラーら外国人6選手と契約更新を発表日刊スポーツ 2017年12月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]