ミゲル・モンテロ

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はモンテロ第二姓(母方の)はフェルナンデスです。
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  • ミゲル・モンテーロ
ミゲル・モンテロ
Miguel Montero
トロント・ブルージェイズ #39
Miguel Montero on July 16, 2016 (cropped).jpg
シカゴ・カブス時代
(2016年7月16日)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 首都地区ミランダ州カラカス
生年月日 (1983-07-09) 1983年7月9日(34歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2001年 アマチュア・フリーエージェントとしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約
初出場 2006年9月6日 フロリダ・マーリンズ
年俸 $14,000,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2013年

ミゲル・アンヘル・モンテロ・フェルナンデスMiguel Angel Montero Fernandez, 1983年7月9日 - )は、ベネズエラ共和国カラカス出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。現在はMLBトロント・ブルージェイズに所属している。

愛称はミギーモンティー[2]

経歴[編集]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代[編集]

2001年4月23日アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約を結び、ニューストラ・セノーラ・ラ・エスパナザ高等学校からプロ入りを果たした[3]。同校出身者としては、初の大リーグ選手である[4]

2002年パイオニアリーグのルーキー級ミズーラ・オスプレイ英語版でプロデビューを果たした。50試合の出場で、打率.263・3本塁打・14打点・2盗塁という成績をマークした。守備面では、捕手として6失策・守備率.980・盗塁阻止率19%という成績を残したほか、三塁手及び一塁手でも試合に出場した。また、この時のチームメイトには山口鉄也がいた[5]

2003年はルーキー級ミズーラで59試合に出場し、打率.301・4本塁打・32打点・2盗塁という成績をマークし、打撃面で成長の跡を残した。守備面では盗塁阻止率を25%まで上げ、肩の強さを発揮した。

2004年はA級サウスベンド・シルバーホークス英語版で115試合に出場し、打率.263・11本塁打・59打点という打撃成績をマーク、プロ入り後では自身初となる2ケタ本塁打を放った。また8盗塁を決め、スピード面での進歩を示した。守備面では、捕手としての85試合で12失策、パスボール9個を犯し、進歩の感がなかった。

2005年はA+級ランカスター・ジェットホークスで85試合に出場し、打率.349・24本塁打・82打点・1盗塁・OPS1.028を記録した。また守備面でも、失策こそ多かったものの盗塁阻止率33%を記録し、強肩捕手として開花し始めた。途中、AA級テネシー・スモーキーズへ昇格し、30試合に出場した。昇格後の打撃成績は、打率.250・2本塁打・13打点と並みのレベルだったが、守備面では引き続き3割超えの盗塁阻止率 (31%) を記録し、A+級ランカスターでの数字がまぐれでない事を証明した。2つのランクでの通算成績は、打率.326・26本塁打・95打点・2盗塁・OPS0.943・盗塁阻止率32% (許盗塁:57、盗塁刺:27) というものだった。

2006年はAA級テネシーで81試合に出場し、打率.270・10本塁打・46打点という打撃成績を残した。また守備力も大幅に向上し、75試合のキャッチャー守備でエラー2個に留め、守備率.997をマークした。また、盗塁阻止率は39%という高率を誇った。その後、AAA級ツーソン・サイドワインダーズに昇格し、36試合で打率.321・7本塁打・29打点・1盗塁という成績を残して強打を発揮した。AA級とAAA級での通算成績は、117試合の出場で、打率.286・17本塁打・75打点・1盗塁・盗塁阻止率38%というもの。出場試合数は、マイナーでの年間で自己最多であり、3年連続で二桁本塁打を放った。9月6日フロリダ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たした。この試合では3打数ノーヒットに終わり、1三振を喫した[6]。1年目のシーズンは6試合に出場し、打率.250・3打点という成績を残した。

2007年のダイヤモンドバックスではクリス・スナイダーが正捕手を務めていたが、モンテロも多くの試合に起用された。スタメン出場した4月14日コロラド・ロッキーズ戦では、8回裏にラトロイ・ホーキンスからメジャー初本塁打を放った[7]。また、9月5日の対サンディエゴ・パドレス戦ではソロホーマーを2発放ち、メジャー自身初となる1試合でのマルチ本塁打を記録した[8]。最終的には84試合に出場し、打率こそ.224と低かったものの10本塁打を放ち、37打点をマークした。守備面では、6失策を犯して守備率.984・DRS-6という成績で、自慢の強肩でも盗塁阻止率22%に終わるなど、芳しくない結果だった。

2008年は前年に引き続き、スナイダーが正捕手だったが、モンテロも70試合に出場した。打撃面では、打率.255・5本塁打・18打点という成績を残し、ホームランと打点こそ前年から半減したものの、打率の水準を引き上げた。また、出塁率.300・長打率.400のラインをクリアし、メジャー3年目でOPSが初めて0.700を超えた (0.765) 。一方の守備面では、エラーを4個に減らして守備率を.989まで上げたものの、DRSと盗塁阻止率は更に悪化し、2年連続で結果を残せなかった。

2009年は3年連続で、スナイダーのバックアップ捕手としてシーズン開幕を迎えたが、スナイダーが6月下旬に故障者リスト入りした為、モンテロに正捕手の座が巡ってきた[9]。最終的には128試合に出場し、高い打撃力が開眼。規定打席には届かなかったものの、打率.294・16本塁打・59打点・OPS0.832という好成績をマーク。また、メジャー初盗塁も決めた。守備面でも多少の進歩を見せ、DRSは自身初の平均以上となる+2を記録したほか、盗塁阻止率もメジャーでは自己最高の26%を記録した。更にパスボールは、2007年は73試合にマスクを被って5個だったが、2009年は111試合で4個に留め、ボールブロック技術の向上も成績で証明した。

2010年、前年は2008年まで正捕手だったスナイダーの故障によりレギュラーの座を射止めたが、この年は、逆にモンテロが開幕直後に故障してしまい、約2ヵ月間戦線離脱した[10]。結局、故障の影響もあって85試合の出場に留まり、打率.266・9本塁打・43打点というやや物足りない打撃成績に終わった。一方、守備面では守備率.996、盗塁阻止率がメジャーでは自身初の3割超えとなる31%を記録するなど、更なるステップアップが見られた。

2011年4月1日に行われたロッキーズとの開幕戦では、5打数3安打(二塁打と本塁打が各1) 2打点[11]の活躍を見せる幸先の良いスタートを切り、ダイヤモンドバックスの正捕手を務めた。7月には監督推薦によりオールスターのメンバーに選出された[12]。後半戦に入ると打撃の調子を上げ、打率.295・8本塁打・41打点・OPS0.852という成績[11]をマーク。シーズン全体では、自己最多の140試合に出場し、メジャーで初めて規定打席に到達した。打率.282・18本塁打・86打点・1盗塁・OPS0.820という好成績を残し、本塁打と打点、それに二塁打(36本)で自己ベストの数字を叩き出した。守備面での活躍も光り、DRS+5・自己最高にしてリーグ1位となる盗塁阻止率40%を記録するなど、好守に充実したシーズンを過ごした。シーズン終了後のMVP投票では、セントルイス・カージナルスヤディアー・モリーナ捕手と並んで21位にランクインした[13]

2012年5月26日に球団史上最高額となる総額6000万ドルの5年契約を結んだ[14]。シーズンでは141試合に出場し、2年連続で規定打席に到達。得点圏で打率.345・OPS1.001[15]と非常によく打ち、打率.286・15本塁打・88打点(前年を超える自己ベスト)・OPS0.829という打撃成績を残した。また、選球眼が飛躍的に向上し、2011年までの自己ベスト(47四球)を大幅に更新する73四球を選び、リーグ6位となる出塁率.391をマークした。守備では、盗塁阻止率42%を記録し、2年連続4割以上・自己最高の数字だった。

2013年開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された[16]

シーズンでは打撃不振に陥った上、7月には腰痛を発症させて故障者リスト入りした[17]。これら不振や故障の影響により、規定打席に届かなかったばかりか、2011年から2年連続でクリアしていた打率.280・15本塁打・80打点のラインにも届かなかった。守備面でも、DRSが4年ぶりにマイナスとなった(-1)ほか、リーグワーストとなる9個のパスボールを記録。盗塁阻止率も、3年ぶりに40%未満(33%)に終わり、打撃と同様に精彩を欠いた。

2014年は3年ぶりにオールスターのメンバーに選出され、シーズンでは136試合に出場して2年ぶりに規定打席に到達。しかし、前年の打撃不振から脱却出来ず、打率.243・13本塁打・72打点・OPS0.699という打撃成績に終わった。元々、足が速くて盗塁の多い選手ではないが、4回盗塁にトライして全て失敗し、走塁面でも不振を呈した。守備は更に悪化し、自己ワーストの13失策を犯した。DRSも2年連続で悪化し、盗塁阻止率もリーグ平均値(28%)とほぼ同等の29%に留まるなど、走攻守の全部門で不振だった。

カブス時代[編集]

2014年12月9日ジェファーソン・メヒアザック・ゴドリーとのトレードで、シカゴ・カブスへ移籍した[18]

2015年は113試合に出場し、うち90試合が先発マスクだった[19]。バッティング面では打率.248・15本塁打・53打点・1盗塁・OPS0.754を記録、通算100本塁打を達成した。ディフェンス面では、巧みなリードでジョン・レスタージェイソン・ハメルらの好投を度々引き出した[19]。一方でリーグの捕手でワーストの12失策を犯し (守備率.986) 、盗塁阻止率もリーグ平均値28%に対して20%止まりだった。ただし、DRSは + 7と好数値だった。

2016年は、ウィルソン・コントレラスの台頭もあって86試合の出場で打率.216・8本塁打・33打点・1盗塁・OPS0.684という冴えない成績に終わった。守備面では71試合でマスクを被ったが、7失策・守備率.988・DRS - 1・盗塁阻止率11%と、打撃同様にイマイチの内容に終わった。なお、この年は1試合でマウンドにも登り、1.1イニングで4安打1失点というピッチングだった。

2017年6月27日のナショナルズ戦で1試合7盗塁を与え、その責任を先発投手のジェイク・アリエータに押し付ける発言をしたため、その翌日にDFAとなった[20]

ブルージェイズ時代[編集]

2017年7月3日後日発表選手または金銭とのトレードで、控え捕手のルーク・メイリーが故障者リストに登録されたチーム事情から[21]トロント・ブルージェイズへ移籍した[22]7月30日ロサンゼルス・エンゼルス戦で、この日デビューしたトロイ・スクリブナー英語版から移籍後3安打目にして初本塁打を記録した[23]

プレースタイル[編集]

  • 打撃

アベレージとパワーのどちらのスタッツでも数字を残せる打力を持つ。マイナーリーグでは、.300以上の打率を記録した事もある。メジャーリーグでは.300到達は未経験だが、レギュラー格として100試合以上に出場したシーズンでは、.280~.290台の打率をマークする。パワー面では、15本塁打以上を複数回記録しており、2011年はリーグ9位の36二塁打をマークするなど、高水準。

  • 守備

かつては2011年から2年連続で40%以上の盗塁阻止率を記録する強肩の持ち主だった。2011年(40%)は、ナショナルリーグ1位の盗塁阻止率である。しかし、2013年からは阻止率が年々低下している。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 ARI 6 17 16 0 4 1 0 0 5 3 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .250 .294 .313 .607
2007 84 244 214 30 48 7 0 10 85 37 0 0 1 6 20 2 3 35 7 .224 .292 .397 .689
2008 70 207 184 24 47 16 1 5 80 18 0 0 1 1 19 3 2 49 1 .255 .330 .435 .765
2009 128 470 425 61 125 30 0 16 203 59 1 2 2 2 38 5 3 78 6 .294 .355 .478 .832
2010 85 331 297 36 79 20 2 9 130 43 0 1 0 3 29 3 2 71 10 .266 .332 .438 .770
2011 140 553 493 65 139 36 1 18 231 86 1 1 1 4 47 10 8 97 14 .282 .351 .469 .820
2012 141 573 486 65 139 25 2 15 213 88 0 0 0 2 73 6 12 130 15 .286 .391 .438 .829
2013 116 475 413 44 95 14 0 11 142 42 0 0 0 6 51 4 5 110 18 .230 .318 .344 .662
2014 136 560 489 40 119 23 0 13 181 72 0 4 0 6 56 11 9 97 12 .243 .329 .370 .699
2015 CHC 113 403 347 36 86 11 0 15 142 53 1 1 0 3 49 5 4 103 9 .248 .345 .409 .754
2016 86 284 242 33 52 8 1 8 86 33 1 0 0 2 38 5 3 58 8 .216 .327 .357 .684
MLB:11年 1105 4117 3605 434 933 191 7 120 1498 534 4 9 5 35 421 54 51 831 100 .259 .342 .416 .757
  • 2016年度シーズン終了時

記録[編集]

背番号[編集]

  • 26(2006年 - 2014年)
  • 47(2015年 - 2017年6月)
  • 39(2017年7月 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Miguel Montero Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月2日閲覧。
  2. ^ Blue Jays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月27日閲覧
  3. ^ Miguel Montero Baseball Statistics. THE BASEBALL CUBE (英語) . 2011年11月24日閲覧。
  4. ^ Neustra Senora la Espanaza (VE). Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  5. ^ 巨人山口、米時代女房とWBCで再会だ!”. 日刊スポーツ (2013年1月27日). 2015年6月21日閲覧。
  6. ^ Miguel Montero 2006 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  7. ^ April 14, 2007 Colorado Rockies at Arizona Diamondbacks Box Score and Play by Play. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  8. ^ Miguel Montero 2007 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  9. ^ 三尾圭「2009通信簿 オレたちも忘れるな」、『月刊スラッガー 2009年12月号』、日本スポーツ企画出版社2009年12月、 89頁、 雑誌 15509-12。
  10. ^ SLUGGER「2010通信簿」、『月刊スラッガー 2010年12月号』、日本スポーツ企画出版社、2010年12月、 88頁、 雑誌 15509-12。
  11. ^ a b Miguel Montero 2011 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  12. ^ Austin Laymance (2011年7月11日). “Montero thrilled to be an All-Star”. MLB.com. 2017年7月4日閲覧。
  13. ^ 2011 Awards Voting NL MVP Voting. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  14. ^ Steve Gilbert (2012年5月27日). “D-backs, Montero reach five-year extension”. MLB.com. 2014年10月20日閲覧。
  15. ^ Miguel Montero 2012 Batting Splits. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  16. ^ 2013 Tournament Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月3日閲覧。
  17. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版2014年、432頁。ISBN 978-4-331-51809-0
  18. ^ “Cubs acquire catcher Miguel Montero from Arizona for a pair of Minor League pitchers” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Chicago Cubs), (2014年12月9日), http://m.cubs.mlb.com/news/article/103622866/cubs-acquire-catcher-miguel-montero-from-arizona-for-a-pair-of-minor-leaguers 2014年12月22日閲覧。 
  19. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』 廣済堂出版、2016年、375頁。ISBN 978-4-331-52002-4
  20. ^ Carrie Muskat (2017年6月28日). “Montero DFA'd by Cubs after comments” (英語). MLB.com. 2017年7月4日閲覧。
  21. ^ Montero joins Toronto, moves past Cubs exit MLB.com (英語) (2017年7月4日) 2017年8月3日閲覧
  22. ^ Carrie Muskat (2017年7月3日). “Cubs trade catcher Montero to Blue Jays” (英語). MLB.com. 2017年7月4日閲覧。
  23. ^ Montero HRs, but Toronto can't hold lead late MLB.com (英語) (2017年7月29日) 2017年8月3日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]