エルビス・アンドラス

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はアンドラス第二姓(母方の)はトーレスです。
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  • エルビス・アンドルス
  • エルビス・アンドルース
  • エルビス・アンドゥルース
エルビス・アンドラス
Elvis Andrus
テキサス・レンジャーズ #1
Elvis Andrus in 2017 (35626609950).jpg
2017年7月18日
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 アラグア州マラカイ
生年月日 (1988-08-26) 1988年8月26日(29歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手
プロ入り 2005年 アマチュア・フリーエージェントとしてアトランタ・ブレーブスと契約
初出場 2009年4月6日 クリーブランド・インディアンス
年俸 $15,250,000(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ代表
WBC 2013年

エルビス・アウグスト・アンドラス・トーレスElvis Augusto Andrus Torres, 1988年8月26日 - )は、ベネズエラ・ボリバル共和国アラグア州マラカイ出身のプロ野球選手遊撃手)。右投右打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。代理人はスコット・ボラス。愛称はコマンドー[2]

4歳年上の兄 Erold Andrus は、タンパベイ・レイズ傘下のマイナーリーグに所属する、左投両打の外野手

経歴[編集]

プロ入りとブレーブス傘下時代[編集]

2005年1月26日、16歳の時にアマチュアフリーエージェントアトランタ・ブレーブスと契約を結び、プロ入り。この年からマイナーリーグ(ルーキー級)でプレーを始め、52試合に出場の上、打率.293、出塁率.377の好成績を収め、ガルフ・コースト・ブレーブスチームMVPに輝いた[3]

2007年は、アドバンスドA級において126試合に出場して40個の盗塁を決め、7月8日にAT&Tパークで行われたオールスター・フューチャーズゲームでは「世界選抜チーム」の一員として代打に起用され、ショートゴロに倒れた。

レンジャーズ時代[編集]

2007年7月31日にマーク・テシェーラらとのトレードが成立し、テキサス・レンジャーズへ移籍。シーズン終了後のウィンターリーグではアリゾナ・フォール・リーグに派遣され、15試合に出場して好成績を挙げ、オール・プロスペクト・チームに選出された。

2008年2月3日にレンジャーズ・ファーム組織内のトップ・プロスペクトとベスト・ディフェンシブ・インフィルダー、ベスト・インフィールド・アームの3部門に選定される[3][4][5]。AA級で118試合に出場して打率.295、出塁率.350、54盗塁(リーグ2位、レンジャーズ組織内では最多盗塁)。7月13日にヤンキー・スタジアムで開催されたフューチャーズ・ゲームでは世界選抜チームの遊撃手として先発出場を果たし、1四球1盗塁1得点をマークした。12月8日、プロスペクト・リストの4位にランクされ、前年に引き続きベスト・ディフェンシブ・インフィルダーとベスト・インフィールド・アームに選定される[4][6]

2009年スプリング・トレーニングでチーム最多の30試合に出場して好成績を収め、4月6日の開幕戦に9番 ・ 遊撃で先発出場を果たした。そして、第1打席でクリフ・リーからキャリア初安打となる右翼線二塁打を放つなど、4打数1安打1得点の結果でデビュー戦を終えた。なお、アンドラスが正遊撃手に抜擢されたがゆえに、看板選手のマイケル・ヤングは三塁へとコンバートを余儀なくされた。ヤングは当初これに難色を示し、一時はトレード論も浮上したが、最終的には本人が三塁転向を受け入れチームに残留した。更に、レンジャーズはベネズエラ人遊撃手の先達であるオマー・ビスケルと契約を交わし、弱冠二十歳であるアンドラスの指南役に充てた[7][8]。1年目から145試合に出場し、守備防御点+15はジャック・ウィルソンに次いで全遊撃手で2位だった。新人王の投票ではアンドリュー・ベイリーに次ぐ2位に入った。

2010年オールスターに初選出された。四球が増加して出塁率は上がったが、本塁打はレギュラーシーズン、ポストシーズン通して0本だった。この年は開幕してから一度も髪を切らずに伸ばし続け、終盤にはアフロヘアーになっていた[9]。シーズン終了後には元通りに頭を丸めた。

2011年は自己ベストの打率.279を記録し、2年ぶりの本塁打も放った。主に2番・遊撃としてチームのリーグ連覇に貢献した。

2012年2月8日にレンジャーズと総額1440万ドルの3年契約に合意した[10][11]。7月には2年ぶり2度目のオールスター選出を果たした。1,3番を担当したイアン・キンズラージョシュ・ハミルトンの間で繋ぎ役に徹し、2年ぶり2度目の最多犠打を記録した。

2013年開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ベネズエラ代表に選出された[12]。シーズンでは、4月4日にレンジャーズと総額1億2000万ドルの8年契約(2022年、2023年の球団オプション付き)に合意した[13][14]。この年は156試合に出場し、4本塁打67打点42打点、打率.271だった。

2014年もショートのレギュラーを務めたが、オフシーズンにトレーニングをさぼった[15]ため、走攻守全てに成績が低下し、特に盗塁死はリーグワーストの15個だった。

2015年は自己最多となる160試合に出場した。自己最多の7本塁打に加え、二塁打も34本放ったが、打率と出塁率は更に低下し、自己ワーストを更新した。走塁面では、25盗塁は自己最少ながら盗塁死を8つ減らした。また、通算200盗塁も達成している。遊撃守備は、リーグの遊撃手ではワースト2位の22失策を犯したが、248刺殺と516補殺は、いずれもリーグトップ (遊撃手部門) を記録した[16]

2016年5月15日に起きたトロント・ブルージェイズ戦での乱闘[17]で、17日にMLBから暴力行為を行ったとして、1試合の出場停止処分が科せられた[18]。最終的に147試合に出場し打率.302・8本塁打・69打点・OPS0.800とキャリアハイの成績を残した。遊撃手の守備は、147試合で17失策・守備率.974という成績ながら、前年と同様に刺殺 (229刺殺・リーグ2位) と補殺 (413補殺・リーグ5位) ではリーグ上位にランクインした。

2017年9月6日に初となるシーズン20本塁打を記録し、シーズン20本塁打20盗塁を達成した[19]。オフには球団年間最優秀選手賞を受賞した[20]

選手としての特徴[編集]

走塁[編集]

2010年3月

快足を最大の武器とし、「ウィリー・タベラスの遊撃手バージョン」「レンジャーズの機動力を担う存在」「将来の一番打者候補」と嘱望されていた[21][22][23]

打撃[編集]

平凡な内野ゴロ内野安打に昇華して出塁する能力を備えている。

目標とする憧れの選手は、デレク・ジーターとオマー・ビスケルの両遊撃手[24][21][22][23][4][7][25]。また、メジャーデビュー以来、毎年145試合以上出場と規定打席到達を記録している。

マイナー4年間の通算成績は、打率.275 ・ 出塁率.343 ・ OPS.704 ・ 125盗塁(成功率71.4パーセント)。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2009 TEX 145 541 480 72 128 17 8 6 179 40 33 6 12 3 40 0 6 77 4 .267 .329 .373 .702
2010 148 674 588 88 156 15 3 0 177 35 32 15 17 0 64 0 5 96 6 .265 .342 .301 .643
2011 150 665 587 96 164 27 3 5 212 60 37 12 16 1 56 0 5 74 17 .279 .347 .361 .708
2012 158 711 629 85 180 31 9 3 238 62 21 10 17 3 57 0 5 96 15 .286 .349 .378 .727
2013 156 698 620 91 168 17 4 4 205 67 42 8 16 6 52 1 4 97 19 .271 .328 .331 .659
2014 157 685 619 72 163 35 1 2 206 41 27 15 9 7 46 0 3 96 21 .263 .314 .333 .647
2015 160 661 596 69 154 34 2 7 213 62 25 9 8 9 46 1 2 78 14 .258 .309 .357 .667
2016 147 568 506 75 153 31 7 8 222 69 24 8 4 7 47 2 4 70 18 .302 .362 .439 .800
2017 158 689 643 100 191 44 4 20 303 88 25 10 1 4 38 0 3 101 18 .297 .337 .471 .808
MLB:9年 1379 5892 5268 748 1457 251 41 55 1955 524 266 93 100 40 446 4 37 785 132 .277 .335 .371 .706
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



遊撃(SS)












2009 TEX 145 261 407 22 98 .968
2010 148 242 401 16 89 .976
2011 147 245 407 25 102 .963
2012 153 233 414 16 91 .976
2013 146 212 362 14 97 .976
2014 153 237 371 18 94 .971
2015 160 248 516 22 114 .972
2016 147 229 413 17 105 .974
2017 157 245 493 17 107 .977
通算 1356 2152 3784 167 897 .973
  • 2017年度シーズン終了時

表彰[編集]

  • 球団年間最優秀選手賞:1回(2017年)

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 1 (2009年 - )

代表歴[編集]

参考資料[編集]

  1. ^ Elvis Andrus Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年6月27日閲覧。
  2. ^ Explaining Rangers Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月31日閲覧
  3. ^ a b Highlights: Awards/Honors:” (英語). minorleaguebaseball.com. 2009年6月9日閲覧。
  4. ^ a b c Elvis Andrus Stats, Bio, Photos, Highlights” (英語). texasrangers.com. 2009年6月9日閲覧。※「Bio >」をクリック。
  5. ^ Aaron Fitt (2008年2月3日). “Organization Top 10 Prospects: Texas Rangers:” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年6月9日閲覧。
  6. ^ Aaron Fitt (2008年12月8日). “Organization Top 10 Prospects: Texas Rangers:” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年6月9日閲覧。
  7. ^ a b Lisa Winston (04/12/09). “Movin' On Up: A historic matchup” (英語). MLB.com. 2009年4月6日閲覧。
  8. ^ スラッガー編集部「topics & quotes」、『月刊スラッガー No.131 , 2009年3月号』、日本スポーツ企画出版社、 70頁。
  9. ^ Elvis Andrus is all hair and flair. ESPN Dallas
  10. ^ Rangers sign SS Elvis Andrus to three-year deal”. MLB.com Rangers Press Release (2012年2月8日). 2014年7月27日閲覧。
  11. ^ T.R. Sullivan (2012年2月8日). “Rangers, Andrus agree to three-year deal”. MLB.com. 2014年7月27日閲覧。
  12. ^ 2013 Tournament Roster” (英語). The official site of World Baseball Classic. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月3日閲覧。
  13. ^ Rangers sign SS Elvis Andrus to eight-year contract extension through 2022 with vesting option for 2023”. MLB.com Rangers Press Release (2014年4月4日). 2014年7月27日閲覧。
  14. ^ T.R. Sullivan (2014年4月4日). “Andrus excited to commit to Rangers long term”. MLB.com. 2014年7月27日閲覧。
  15. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』 廣済堂出版、2015年、249頁。ISBN 978-4-331-51921-9
  16. ^ 2015 American League Fielding Leaders - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年11月26日閲覧。
  17. ^ Fracas tarnishes Rangers' win over Jays MLB.com (英語) (2016年5月15日) 2016年5月27日閲覧
  18. ^ Discipline for Blue Jays-Rangers incidents announced MLB.com Press Release (英語) (2016年5月17日) 2016年5月27日閲覧
  19. ^ Andrus unleashes power potential in 2017 MLB.com (英語) (2017年9月6日) 2017年9月10日閲覧
  20. ^ Andrus named Rangers Player of the Year MLB.com (英語) (2017年11月14日) 2017年12月17日閲覧
  21. ^ a b Ryan Glass (2009年1月12日). “Will Elvis Andrus Make a Fantasy Impact Next Year?” (英語). FanGraphs Fantasy Baseball. 2009年6月9日閲覧。
  22. ^ a b Shawn Shroyer (07/05/08). “Rangers stockpiling speed in Frisco” (英語). texasrangers.com. 2009年6月9日閲覧。
  23. ^ a b Elvis Andrus Top 50 Prospects Profile” (英語). MLB.com. 2009年6月9日閲覧。
  24. ^ ESPINOZA ENIS(10/25/2010),Elvis se roba el show en tierra de gigantes,EL SOL DE MARGARITA(スペイン語),2010年10月26日閲覧
  25. ^ Elvis Andrus - Texas Rangers - Scouting Report” (英語). Sportsnet.ca. 2009年6月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]