菊池涼介

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菊池 涼介
広島東洋カープ #33
20140906 Ryosuke Kikuchi, infielder of the Hiroshima Toyo Carp, at Yokohama Stadium.JPG
2014年9月6日(横浜スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都東大和市
生年月日 1990年3月11日(26歳)
身長
体重
171 cm
69 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手
プロ入り 2011年 ドラフト2巡目
初出場 2012年6月30日
年俸 8,500万円(2016年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

菊池 涼介(きくち りょうすけ、1990年3月11日[1] - )は、東京都東大和市出身のプロ野球選手内野手[1]広島東洋カープ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

中学生時代まで東大和市で暮らした後に、野球留学長野県塩尻市にある武蔵工業大学第二高等学校(現在:東京都市大塩尻高等学校)へ進学。在学中のポジションは三塁手だったが、春夏ともに甲子園球場の全国大会へ出場できなかった。

高校卒業後に、東海地区大学野球連盟岐阜学生リーグに所属する中京学院大学へ進学[1]。1年時の春からリーグ戦に出場すると、ベストナインに5回選ばれるなど、リーグ屈指の遊撃手として活躍した。2年時に三冠王にも輝く一方で、チームが9回の時点でリードを保っている局面では、投手として登板していた。

広島時代[編集]

2011年10月27日に行われたプロ野球ドラフト会議広島東洋カープから2巡目指名を受けて、契約金7,000万円、年俸1,000万円(金額は推定)で契約。なお、指名の直後には、自身と同じ内野手出身で当時の一軍監督・野村謙二郎が現役時代に着用していた背番号「7」を希望していたが[2]、入団後に与えられた背番号は「33」であった。

2012年は公式戦の開幕を二軍で迎えたが、俊足巧打が首脳陣に評価されたことから、6月29日の対横浜DeNAベイスターズ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)5回裏に代打で一軍デビュー。7月に正二塁手・東出輝裕が怪我で戦線を離脱すると、東出の穴を埋めるほどの活躍を見せた。

2013年には、一軍公式戦の開幕から二塁手のレギュラーに定着。.247という打率ながら、141試合の出場で11本塁打を放った。その一方で、セントラル・リーグ1位の50犠打を記録したことで、2001年に東出が達成したチームのシーズン記録(49犠打)も上回った。守備面では、二塁手としてリーグ最多の18失策を喫したが、9月26日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)でシーズン497個目の補殺を記録。この時点で日本野球機構の一軍公式戦における二塁手としての最多補殺記録を達成する[3]と、レギュラーシーズンが終了するまでに記録を528補殺まで伸ばした。なお、シーズン終了後の11月には、日本代表として台湾で開かれた「2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ」に出場している[4]

2014年は二塁手として一軍公式戦全144試合に出場。6月に開催された18試合すべてで安打を放つなど打撃面でも飛躍を遂げ、リーグトップの39二塁打、2年連続の11本塁打を放ったほか、打率.325、188安打(いずれもリーグ2位)という好成績を収めた。シーズン188安打は嶋重宣2004年にマークした球団記録の189安打にあと1本まで迫る、球団歴代2位の好記録であった。また、20試合連続安打を1シーズンに2度記録した[注釈 1]。NPBの一軍公式戦でこの記録を達成したのは平井正明1950年)・イチロー1994年)に次いで3人目。また、前年に自身で達成した二塁手としてのシーズン補殺数の日本記録を535にまで更新した。シーズン終了後の日米野球では日本代表の正二塁手として打率.381を記録。走攻守にわたって著しい活躍を見せた(詳細後述)。

2015年公式戦開幕前に開かれた「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」で日本代表に選出された[5]。第1戦(3月10日)に「2番・二塁手」としてスタメンに起用された[6]ほか、翌11日の第2戦にも途中から出場した[7]。シーズン開幕後は、2年連続で一軍公式戦全試合に出場。打撃面では、打率.254、本塁打8、打点32という内容で、2013年のレギュラー定着後最低の成績に終わった。なお、11月開催の第1回WBSCプレミア12には、日本代表の最終候補にまで残りながら[8]最終登録で外れた[9]

2016年開幕前の2月15日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」の日本代表26名に選出された[10]。一軍公式戦の開幕後は、12試合連続安打を放つほど打撃面で好調だった。しかし、4月8日に体調不良から高熱を発すると、当日の対阪神タイガース戦(甲子園)へのベンチ入りを見合わせた。この措置によって、2013年6月27日の対巨人戦(マツダ)から続いていた一軍公式戦への出場が378試合目で途切れた[11][12]。その後も7月2日の守備で左肩を打撲[13]9月8日の守備ではファウルフライを追ってフェンスに激突し右膝を打撲[14]するなどアクシデントにも見舞われたが、141試合に出場し自身初の打撃タイトルである最多安打を獲得した。安打数と犠打数のリーグ1位を同時に達成するのはNPB史上初である。10月18日に「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」の日本代表に選出されたことが発表された[15]

選手としての特徴・人物[編集]

菊池のスライディング
2014年5月5日(マツダスタジアム)

小柄で守備が最大の売りでありながら、思い切りの良いスイングで長打力も兼ね備える選手[16]

大学時代は遊撃手であり、12球団のスカウトからは「守りでプロの飯が食える」と評されていた[17]。広島入団後は当時の正二塁手であった東出輝裕の故障離脱をきっかけに二塁手にコンバートされた。宮本慎也からは「彼の守備範囲の広さはすごい。」と称賛されているが、野村謙二郎は「人が追いつけない打球に追いつき、エラーにされてしまう」と話している[18]

2014年4月24日の東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、打者の丸佳浩が放った三塁フェンス際のファールフライで、1塁から2塁へのタッチアップを成功させた[19]

広澤克実は菊池について「持っているポテンシャルが非常に高い。敵だとか味方だとかは関係なく、ワクワク・ドキドキさせる選手で、将来が実に楽しみである。」と綴っている[20]

2014年の日米野球では、第1戦でベン・ゾブリストが放ったヒット性の当たりを好捕したことから、MLB公式サイトのトップページで「離れ業を見せた。すばらしい、すごい守備だ」と紹介された。第3戦では、2度にわたるファインプレーで、日本代表投手陣の継投によるノーヒットノーランをアシスト。第6戦では、ホセ・アルトゥーベが放ったショートバウンドの打球が高く跳ねたところで捕球すると、斜め後ろ方向へのグラブトスでアウトを奪った。このプレーについて、MLB公式サイトでは、「全てのグラブトスの理想像を披露」という表現で再び賛辞を掲載した[21][22][23]

大学時代には公式戦83試合で10本塁打を記録したが、プロ入り後は長打狙いの打撃をやめ、50m走5秒9の俊足を生かしたアベレージヒッターを目指している[24]セーフティーバントを得意とする一方、予想外の場面で本塁打を放つ意外性もあり、野村謙二郎監督(当時)からは「菊池はよく分からん」と評価されている[25]

2015年シーズン終了後に背番号変更を打診されたが、同郷の先輩で広島の背番号「33」の先輩でもある江藤智を尊敬していることからこれを固辞、生涯背番号「33」で通すことを宣言した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2012 広島 63 234 201 21 46 5 1 2 59 12 4 2 25 1 6 0 1 42 5 .229 .254 .294 .547
2013 141 633 538 69 133 27 4 11 201 57 16 7 50 5 38 0 2 121 4 .247 .297 .374 .671
2014 144 654 579 88 188 39 2 11 264 58 23 10 43 5 24 0 3 79 9 .325 .352 .456 .808
2015 143 644 562 62 143 20 3 8 193 32 19 9 49 2 29 2 2 92 7 .254 .292 .343 .640
2016 141 640 574 92 181 22 3 13 248 56 13 5 23 3 40 0 0 106 3 .315 .358 .432 .790
NPB:5年 632 2805 2454 332 691 113 13 45 965 215 75 33 190 16 137 2 8 440 28 .282 .320 .393 .713
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]


二塁 三塁 遊撃





















2012 56 118 176 9 28 .970 1 0 0 0 0 .000 9 9 13 0 4 1.000
2013 141 351 528 18 115 .980 - 11 13 16 1 3 .967
2014 144 359 535 12 109 .987 - -
2015 143 324 484 10 81 .988 - -
2016 141 307 525 4 102 .995 - -
通算 625 1459 2248 53 435 .986 1 0 0 0 0 .000 20 22 29 1 7 .981
  • 2016年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字は日本プロ野球最高
  • 太字年ゴールデングラブ賞受賞年

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

初記録
その他の記録
  • シーズン犠打:50 (2013年) ※球団記録
  • シーズン二塁打:39 (2014年) ※球団記録
  • シーズン補殺:535 (2014年) ※日本プロ野球記録
  • 最多安打と最多犠打の同一シーズンでの同時達成(2016年)※日本プロ野球史上初
  • オールスターゲーム出場:3回 (2014年 - 2016年)

背番号[編集]

  • 33 (2012年 - )

登場曲[編集]

代表歴[編集]

関連情報[編集]

著書[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 1度目は5月31日の楽天戦から7月2日の巨人戦までの21試合連続安打、2度目は7月26日の阪神戦から8月21日の横浜DeNA戦までの22試合連続安打である。

出典[編集]

  1. ^ a b c 週刊ベースボール2012年7月2日号 P57
  2. ^ “中京学院大・菊池が野村監督の背番号7熱望…広島2位”. スポーツ報知. (2011年10月29日). http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/npb/news/20111029-OHO1T00048.htm 2011年10月29日閲覧。 
  3. ^ 広島・菊池が補殺499個目 二塁手の日本記録更新スポーツニッポン2013年9月26日配信
  4. ^ 2013 BASEBALL CHALLENGE 日本 VS チャイニーズ・タイペイ トップチーム 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト 2015年3月30日閲覧
  5. ^ 欧州代表戦、侍ジャパン出場選手発表!6選手が小久保体制下で初招集 侍ジャパン公式サイト (2015年2月16日) 2015年3月22日閲覧
  6. ^ ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表 第1戦 2015年3月10日(火) 東京ドーム 打席結果・投打成績 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年3月10日) 2016年3月10日閲覧
  7. ^ ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表 第2戦 2015年3月11日(水) 東京ドーム 打席結果・投打成績 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年3月11日) 2016年3月10日閲覧
  8. ^ 「WBSC世界野球プレミア12」侍ジャパントップチーム候補選手45名を発表 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年9月10日) 2015年9月20日閲覧
  9. ^ 「WBSC世界野球プレミア12」侍ジャパントップチーム選手紹介 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年10月19日) 2016年4月9日閲覧
  10. ^ 3月開催の侍ジャパン強化試合、出場26選手発表! 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2016年2月15日) 2016年2月17日閲覧
  11. ^ “【広島】菊池、連続試合出場377で止まる 体調不良でベンチ外れる”. スポーツ報知. (2016年4月8日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160408-OHT1T50128.html 2016年4月9日閲覧。 
  12. ^ “広島菊池が体調不良でベンチ外 連続出場はストップ”. 日刊スポーツ. (2016年4月8日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1628626.html 2016年4月9日閲覧。 
  13. ^ “広島菊池 「左肩打撲で安静」スタメン外れる”. 日刊スポーツ. (2016年7月3日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1672691.html 2016年10月3日閲覧。 
  14. ^ “フェンス強打広島菊池の検査結果は「右膝打撲」”. 日刊スポーツ. (2016年9月9日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1707064.html 2016年10月3日閲覧。 
  15. ^ 11月に東京ドームで開催する侍ジャパン強化試合に出場する選手28名が決定 野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト (2016年10月18日) 2016年10月18日閲覧
  16. ^ “【広島2位】菊池涼介 小柄でもパンチ力ありの三冠王 スローイングは必見”. スポーツニッポン. (2011年10月27日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/10/27/kiji/K20111027001905420.html 2011年10月29日閲覧。 
  17. ^ 玄人好み 中日・井端タイプ 岐阜・中京学院大 菊池 2011年10月21日 中日スポーツ
  18. ^ ヤクルト・宮本ら守備の達人が太鼓判押す広島・菊池の凄さ zakzak 2013年10月3日
  19. ^ 好調赤ヘル 数字に出ない伝統の足攻め2/3 デイリースポーツ 2014年4月27日
  20. ^ 敵の好プレーと編成の課題
  21. ^ 【米国はこう見ている】菊池の美技に賛辞 「全てのグラブトスの理想像を披露」full-count2014年11月20日配信
  22. ^ Kikuchi's incredible glove flip
  23. ^ Samurai Japan's Ryosuke Kikuchi makes glove flip play that all other glove flip plays want to be
  24. ^ “菊池、開幕1軍へタイ・カッブ型バット導入”. デイリースポーツ. (2012年1月16日). http://www.daily.co.jp/baseball/carp/2012/01/17/0004748269.shtml 2012年1月23日閲覧。 
  25. ^ 【広島】野村監督「菊池はよく分からん」 日刊スポーツ 2013年6月9日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]