森下暢仁

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森下 暢仁
広島東洋カープ #18
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県大分市
生年月日 (1997-08-25) 1997年8月25日(23歳)
身長
体重
180 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2019年 ドラフト1位
初出場 2020年6月21日
年俸 4,300万円(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

森下 暢仁(もりした まさと、1997年8月25日 - )は、大分県大分市出身[1]プロ野球選手投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

大分市立明治北小学校3年生から軟式野球を始め、明治少年野球クラブでプレーする[1]大分市立大東中学校では同校の軟式野球部に所属し、3年生で全国大会出場を果たす[2]

高校進学時はプロへの思いは薄く、「楽しく野球ができればいい」と中学軟式野球部の友人が多く進学した大分商業高校に進学[3]第95回全国高等学校野球選手権大会において、1年先輩の2年生エースだった笠谷俊介と同学年の川瀬晃とともに、1年生ながら控えとしてベンチ入りを果たしたが、試合に出場する機会はなかった[1]。2年生からは投手と兼任で三塁手のレギュラーを獲得[4]。笠谷がチームを退いた後は、投手と遊撃手との兼任で主将の川瀬とライバル関係であった[5]。甲子園の出場は1年生の夏だけで、2年・3年生時ともに大分県予選で敗退[4][6]

2015年8月28日から行われた2015 WBSC U-18ワールドカップにおいて、U-18野球日本代表に選出され日本は銀メダルを獲得する[2]

大学は明治大学に進学。1年生の東京六大学野球連盟春季リーグ戦から登板を果たし、通算で35試合に登板し、13勝9敗、防御率2.78の成績を記録する[7]2019年6月10日から行われた第68回全日本大学野球選手権大会において優勝を果たす[7]

大学野球日本代表においては、2017年ユニバーシアードで金メダルを獲得[7]2018 ハーレムベースボールウィークでは優勝を果たし[8]日米大学野球選手権大会においては2年生から3年連続で選出された[7]

2019年10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議広島東洋カープから1巡目で指名され[9]、同年11月7日に契約金1億円プラス出来高5,000万円、年俸1,600万円(金額は推定)で契約合意に達する[10]

背番号佐々岡真司前田健太などが着用していた18となった[10][11]

プロ入り後[編集]

2020年は開幕直前の練習試合では乱調が続いていたものの[12]先発ローテーションを勝ち取り[13]、開幕3試合目の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)でプロ初登板初先発し、7回無失点と好投した[12][14]。自身2度目の登板となる6月28日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)にてプロ初勝利を9回途中3失点で飾った[3]8月14日の対阪神タイガース戦(京セラドーム)にて被安打2、無四球、12奪三振の好投でプロ初完封勝利を挙げた[15]11月1日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)にて8回無失点で勝ち投手となり、球団の新人では大瀬良大地(2014年)以来の2桁勝利を達成した[16]

最終的に18試合に登板し、規定投球回に到達した上で10勝3敗(勝利数はリーグ5位タイ)、防御率1.91(同2位)、124奪三振(同3位)、勝率.769(同2位)で終え[17]、いずれもチームトップだった[18]。セ・リーグの新人では野村祐輔(2012年、防御率1.98[19])以来の規定投球回数に到達した上で防御率1点台を達成した[20]。また新人で規定投球回数に到達した上で防御率1点台と2桁勝利を達成したのは、1966年の堀内恒夫(巨人)以来54年ぶりであった[16]。今オフの契約交渉では、4300万円(球団の新人では最高増額となる2700万円増)という条件で契約を更改した[16]。同年12月17日に前述の活躍が認められ、球団では大瀬良以来の新人王に選出された[21]

選手としての特徴[編集]

2020年の投球データ[23]
球種 配分
%
平均球速
km/h
フォーシーム 50 148
カットボール 25 136
カーブ 14 112
チェンジアップ 11 130

投球フォームは上体を反らすようにして真上から投げ下ろすオーバースロー[24]ストレートは最速155km/h(プロ入り後は154km/h[14])。緩急をつけたカーブチェンジアップカットボール[25]など変化球を操り、特にタテのカーブが効果的だと解説者からは評され[24]、制球はプロでもトップに分類される[10][26]

野球解説者の川口和久によると、バッティングセンスも素晴らしいと言われる[27]

人物[編集]

福岡ソフトバンクホークスに入団した笠谷俊介は高校の1学年先輩であり、川瀬晃は同級生。

本人曰く人見知りな性格だが[28]、大学時代はキャプテンを任されていたこともあり、「自分が結果を残せば文句はないだろう」という感覚で練習も試合もやっていたという[29]

白を基調としたシンプルさにこだわったファッションが特徴[3]

弟も野球をしており、2020年現在は國學院大學硬式野球部に所属している[3]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2020 広島 18 18 2 1 1 10 3 0 0 .769 485 122.2 102 6 32 0 4 124 2 0 30 26 1.91 1.09
通算:1年 18 18 2 1 1 10 3 0 0 .769 485 122.2 102 6 32 0 4 124 2 0 30 26 1.91 1.09
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2020 広島 18 9 17 0 3 1.000
通算 18 9 17 0 3 1.000
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰[編集]

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初打席:2020年6月21日、対横浜DeNAベイスターズ3回戦(横浜スタジアム)、3回表に平良拳太郎から左飛
  • 初安打:2020年8月7日、対阪神タイガース6回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に青柳晃洋から右前安打
  • 初打点:2020年8月14日、対阪神タイガース9回戦(京セラドーム大阪)、6回表に藤浪晋太郎から左翼線適時二塁打

背番号[編集]

  • 18(2020年 - )

登場曲[編集]

  • 「18(HERO)」RefRise(2020年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c “広島、大学No.1右腕の明大・森下を一本釣り/ドラフト”. SANSPO.COM (産経新聞社). (2019年10月17日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20191017/car19101717190001-n1.html 2019年11月27日閲覧。 
  2. ^ a b 選手データ 明大 森下暢仁”. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社. 2019年11月27日閲覧。
  3. ^ a b c d “【広島】ドラ1森下暢仁、プロ初勝利 あと2人で初完封、あと1人で初完投を逃したけど…今季両リーグ最多136球の熱投”. スポーツ報知. (2020年6月29日). オリジナルの2020年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200629031712/https://hochi.news/articles/20200628-OHT1T50399.html 2020年6月29日閲覧。 
  4. ^ a b 第96回全国高校野球選手権大分大会 準々決勝(2014年7月20日 別大興産スタジアム)大分上野丘 5-0 大分商”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球. 朝日新聞社 (2014年7月20日). 2019年11月27日閲覧。
  5. ^ 岡本朋祐 (2015年11月17日). “2015ドラフト指名選手クローズアップ ソフトバンク6位・川瀬晃 スカウト評価は“川崎二世””. 週刊ベースボールONLINE. ベースボール・マガジン社. 2019年11月27日閲覧。
  6. ^ 第97回全国高校野球選手権大分大会 決勝(2015年7月27日 別大興産スタジアム)(決勝) 明豊 1-0 大分商”. 朝日新聞デジタル バーチャル高校野球. 朝日新聞社 (2015年7月27日). 2019年11月27日閲覧。
  7. ^ a b c d 片岡 泰彦 (2019年7月17日). “日本初の2年連続開幕戦勝利 森下暢仁、5回毎回9K0封”. スポーツ報知 (報知新聞社). https://hochi.news/articles/20190717-OHT1T50002.html 2019年11月27日閲覧。 
  8. ^ 2018年 第29回 ハーレムベースボールウィーク”. 野球日本代表侍ジャパン オフィシャルサイト. 2019年11月27日閲覧。
  9. ^ “大分商高出身の森下が広島1位 プロ野球ドラフト”. 大分合同新聞 (大分合同新聞社). (2019年10月18日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/10/18/JD0058595693 
  10. ^ a b c “広島1位 明大・森下 背番18内定!歩むエース街道「結果を出して恩返ししたい」”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2019年11月8日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/11/08/kiji/20191108s00001173101000c.html 2019年11月27日閲覧。 
  11. ^ 2020年度 支配下選手登録(広島東洋カープ)”. 2020年度公示. 日本野球機構. 2020年2月4日閲覧。
  12. ^ a b “広島ドラ1・森下 7回無失点で鮮烈デビュー!プロ初勝利消滅も、さすがの“即戦力”ぶり見せた”. Sponichi Annex. (2020年6月22日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/06/22/kiji/20200622s00001173064000c.html 2020年6月29日閲覧。 
  13. ^ “広島の森下暢仁投手、ロッテの佐藤都志也捕手ら13人 大卒新人のプロ野球開幕一軍”. 4years. #大学スポーツ. (2020年6月19日). https://4years.asahi.com/article/13469549 2020年6月29日閲覧。 
  14. ^ a b “【広島】初登板初先発初勝利がスルリ 好投の森下暢仁「自分が9回に投げてもこのようになっていたかも」”. スポーツ報知. (2020年6月21日). オリジナルの2020年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200629033918/https://hochi.news/articles/20200621-OHT1T50179.html 2020年6月29日閲覧。 
  15. ^ “広島佐々岡監督「言うことなし」初完封の森下絶賛”. 日刊スポーツ. (2020年8月14日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202008140001180.html 2020年12月23日閲覧。 
  16. ^ a b c “森下は2700万円増!広島新人史上最大の増額”. 日刊スポーツ. (2020年12月8日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012080000349.html 2020年12月11日閲覧。 
  17. ^ “2020年度 セントラル・リーグ リーダーズ(投手部門)”. 日本野球機構. https://npb.jp/bis/2020/stats/llp_c.html 2020年12月11日閲覧。 
  18. ^ “2020年度 広島東洋カープ 個人投手成績”. 日本野球機構. https://npb.jp/bis/2020/stats/idp1_c.html 2020年12月11日閲覧。 
  19. ^ “2012 セントラル・リーグ リーダーズ(投手部門)”. 日本野球機構. https://npb.jp/bis/2012/stats/llp_c.html 2020年12月11日閲覧。 
  20. ^ “広島・森下、新人で防御率1点台 セでは2012年の野村祐輔以来”. SANSPO.COM. (2020年11月11日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20201111/car20111121290002-n1.html 2020年12月11日閲覧。 
  21. ^ “広島森下がセ新人王、大瀬良以来の球団10人目快挙”. 日刊スポーツ. (2020年12月17日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012170000371.html 2020年12月23日閲覧。 
  22. ^ 1.02 - Essence of Baseball, DELTA Inc.”. 1point02.jp. 2020年11月24日閲覧。
  23. ^ 18先発・122.2回。1point02.jpによる。[22]
  24. ^ a b “解説者5人の「広島・森下暢仁論」。 マエケンなみの高度な投球術”. Sportiva: p. 1. (2020年6月28日). https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2020/06/28/___split_113/ 2020年6月29日閲覧。 
  25. ^ “解説者5人の「広島・森下暢仁論」。 マエケンなみの高度な投球術”. Sportiva: p. 4. (2020年6月28日). https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2020/06/28/___split_113/index_4.php 2020年6月29日閲覧。 
  26. ^ “【ドラフト】大学NO1、最速155キロ右腕の明大・森下は広島が交渉権獲得!”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年10月17日). https://hochi.news/articles/20191017-OHT1T50051.html 2019年11月27日閲覧。 
  27. ^ “解説者5人の「広島・森下暢仁論」。 マエケンなみの高度な投球術”. Sportiva: p. 2. (2020年6月28日). https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2020/06/28/___split_113/index_2.php 2020年6月29日閲覧。 
  28. ^ 強心臓で人懐っこく、それでいて負けず嫌い…広島のドラ1・森下暢仁という男(ベースボールキング)” (日本語). Yahoo!ニュース. 2020年5月15日閲覧。
  29. ^ 広島・森下暢仁 「人生に遠回りはない」ことの証明【インタビュー】” (日本語). やる気ラボ (2019年12月23日). 2020年8月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]