堀内謙伍
東北楽天ゴールデンイーグルス #65 | |
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![]() ヤクルト戸田球場にて(2020年) | |
基本情報 | |
国籍 |
![]() |
出身地 | 静岡県菊川市 |
生年月日 | 1997年4月15日(26歳) |
身長 体重 |
174 cm 82 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト4位 |
初出場 | 2018年5月13日 |
年俸 | 730万円(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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堀内 謙伍(ほりうち けんご、1997年4月15日 - )は、静岡県菊川市出身[2]のプロ野球選手(捕手)。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
菊川市立内田小学校の1年時から、地元の内田野球スポーツ少年団で野球を始める[2]。東海大学付属翔洋高等学校中等部ではエースとして活躍した[2]。
静岡県立静岡高校に進学後は、1年秋から捕手としてレギュラーを掴むと、2年の夏には第96回全国高等学校野球選手権大会に出場。4番として初戦の星稜高校に挑み、エースの岩下大輝からヒットを打つも、逆転負け[3]。新チームとなった秋の大会は静岡県大会、東海大会で打率.462、2本塁打・7打点・6盗塁の活躍で優勝に貢献[4]。第87回選抜高等学校野球大会では準々決勝で優勝した敦賀気比高校のエース平沼翔太に自身は抑えられ、チームもサヨナラ負けを喫した[5]。3年夏の選手権静岡県大会では初戦で好投手小澤怜史擁する日大三島高校と対戦し、5-2で勝利[6]、その後も勝ち進み、3季連続の全国大会出場を果たした。第97回全国高等学校野球選手権大会では初戦で髙部瑛斗擁する東海大甲府高校と対戦し、自身は2安打を打つも、7-8で敗れた[7]。甲子園通算5試合、打率.278(18打数5安打)、3打点。1学年後輩に鈴木将平がいる。
3年夏の選手権大会直後に日本で開かれた第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップでは、日本代表の捕手として投手陣を支えるとともに、出場7試合で打率.438(16打数7安打)、5打点を記録。チームの準優勝に貢献するとともに、捕手部門でベストナインに選ばれた[8]。
2015年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから4巡目で指名。契約金4000万円、年俸600万円(金額は推定)[9]という条件で入団した。背番号は65。
楽天時代[編集]
2016年には、「高校2年の春から痛めていた」という右掌側の小指の骨の状態が、春季二軍キャンプ2日目(2月2日)の打撃練習中に悪化。右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折と有鈎骨体部のらせん骨折が判明したため、急遽キャンプから離脱したうえで、2月19日に患部の手術を受けた[10]。手術後の5月24日には、この年から球団内に創設された「育成チーム」の一員として、同チーム初めての対外試合(バイタルネット硬式野球部との練習試合)に出場。スタメンマスクで実戦デビューを果たした[11]。6月中旬からは、イースタン・リーグの公式戦13試合に出場。本塁打を放てなかったものの、2打点、打率.182を記録した。
2017年には、地元の静岡県内にある草薙球場で7月13日に開かれたフレッシュオールスターゲームに、イースタン・リーグ選抜の「8番・捕手」としてスタメンで途中まで出場。3回裏の第1打席で安打を打ったほか、バッテリーを組んだ投手陣を無失点に導いた[12]。一軍公式戦へのデビューまでには至らなかったが、同リーグの公式戦では49試合に出場[13]。11月25日から台湾で開催されたアジアウインターベースボールリーグにも、NPBイースタン選抜のメンバーとして参加した[14]。
2018年には、入団後初めて、春季キャンプを一軍で過ごした[15]。公式戦の開幕を二軍で迎えたものの、5月13日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)9回表に、代走で一軍公式戦へのデビューを果たした。9月25日の対埼玉西武ライオンズ(楽天生命パーク宮城)では、「9番・捕手」として一軍公式戦で初めてスタメンに起用されると、4回裏の第2打席で榎田大樹から適時三塁打を打ったことで初安打・初打点を記録[16]。一軍公式戦全体では、12試合の出場で打率.174、2打点、1盗塁を記録した。イースタン・リーグ公式戦には、チームの捕手では最も多い77試合に出場した。
2019年はほぼシーズンを通して一軍で過ごした。スタメン出場も増え、守備では盗塁阻止率.360を記録した。シーズンオフとなる10月には右肘関節鏡視下クリーニング手術を受けた[17][18]。
2020年は手術の影響もあり、前年を大きく下回る10試合の出場に終わった。プライベートでは8月に入籍した[19]。
選手としての特徴・人物[編集]
強肩とインサイドワークに長けたリードが魅力の捕手[20]。走塁面でも俊足を誇る[21]。
お笑いトリオ『ネプチューン』のメンバー・堀内健のファンであり、自身の愛称も健と同じ「ホリケン」[22][23]。
詳細情報[編集]
年度別打撃成績[編集]
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2018 | 楽天 | 12 | 24 | 23 | 3 | 4 | 0 | 1 | 0 | 6 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | .174 | .208 | .261 | .469 |
2019 | 65 | 140 | 122 | 6 | 19 | 2 | 2 | 0 | 25 | 13 | 0 | 0 | 11 | 0 | 5 | 1 | 2 | 41 | 2 | .156 | .202 | .205 | .406 | |
2020 | 10 | 8 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2022 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
通算:4年 | 92 | 173 | 153 | 9 | 23 | 2 | 3 | 0 | 31 | 15 | 1 | 0 | 12 | 0 | 6 | 1 | 2 | 46 | 2 | .150 | .193 | .203 | .395 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2018 | 楽天 | 11 | 67 | 8 | 1 | 0 | .987 | 2 | 8 | 6 | 2 | .250 |
2019 | 65 | 331 | 34 | 5 | 3 | .986 | 3 | 25 | 16 | 9 | .360 | |
2020 | 10 | 23 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | 1 | 2 | 1 | 1 | .500 | |
2022[注 1] | 5 | 9 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 1 | 1 | 0 | .000 | |
通算 | 91 | 511 | 45 | 6 | 3 | .989 | 6 | 36 | 24 | 12 | .333 |
- 2022年度シーズン終了時
記録[編集]
- 初記録
- 初出場:2018年5月13日、対オリックス・バファローズ9回戦(京セラドーム大阪)、9回表にゼラス・ウィーラーの代走として出場
- 初打席:2018年9月22日、対北海道日本ハムファイターズ22回戦(札幌ドーム)、8回表に浦野博司から空振り三振
- 初先発出場:2018年9月25日、対埼玉西武ライオンズ25回戦(楽天生命パーク宮城)、9番・捕手で先発出場
- 初安打・初打点:同上、4回裏に榎田大樹から中越適時三塁打
- 初盗塁:2018年10月13日、対千葉ロッテマリーンズ25回戦(ZOZOマリンスタジアム)、3回表に二盗(投手:岩下大輝、捕手:吉田裕太)
背番号[編集]
- 65(2016年 - )
代表歴[編集]
- 2017アジアウインターベースボールリーグ:NPBイースタン選抜[14]
- 第2回WBSC U-23ワールドカップ:日本代表
登場曲[編集]
- 「START IT AGAIN」AK-69(2016年)
- 「ズッコケ男道」 関ジャニ∞(2017年)
- 「努努-ゆめゆめ-」ONE OK ROCK(2018年)
- 「Million Films」コブクロ(2019年 - )
- 「My Revolution」渡辺美里(2019年 - 2020年)
- 「アイノカタチ feat. HIDE (GReeeeN)」MISIA(2021年)
- 「promise」広瀬香美(2021年)
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照
出典[編集]
- ^ “楽天 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b c “静岡・堀内 U―18W杯で評価上昇 強肩強打でベストナイン”. (2015年10月22日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “静岡 対 星稜”. (2014年8月12日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “【センバツ出場校分析】県立静岡高等学校(静岡)”. (2015年3月8日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “静岡 対 敦賀気比”. (2015年3月29日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “【速報】静岡大会2回戦(19日)”. (2015年3月29日). オリジナルの2016年1月26日時点におけるアーカイブ。 2021年6月26日閲覧。
- ^ “東海大甲府 対 静岡”. (2015年8月7日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “佐藤世那、平沢大河ら5人/U18W杯ベストナイン”. (2015年9月6日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “【楽天】ドラ4堀内、契約合意「いずれは侍JAPANでプレー」”. (2015年11月13日). オリジナルの2015年11月15日時点におけるアーカイブ。 2021年6月26日閲覧。
- ^ “楽天堀内ギプス姿で静高卒業式、7月復帰目指す”. 日刊スポーツ (2016年3月2日). 2021年6月26日閲覧。
- ^ “楽天「育成チーム」でチーム力UPへ ドラフト4位堀内ら若手実戦の場に”. (2016年5月25日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “2017年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果” 2021年6月26日閲覧。
- ^ “2017年度 東北楽天ゴールデンイーグルス 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2017年11月19日閲覧。
- ^ a b “2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. 日本野球機構 (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
- ^ “<楽天>堀内、守備の向上励む 高卒3年目、一軍キャンプでレベルアップ図る”. 河北新報 (2018年2月23日). 2019年2月11日閲覧。
- ^ “楽天3年目の堀内、プロ初先発で初安打がタイムリー「記念球は親に」”. サンケイスポーツ (2018年9月26日). 2019年2月11日閲覧。
- ^ “楽天堀内が古傷の右肘手術へ、レギュラー奪取へ決断”. 日刊スポーツ (2019年10月14日). 2021年6月26日閲覧。
- ^ “堀内謙伍選手の手術に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2019年11月2日). 2021年6月26日閲覧。
- ^ “楽天の高卒5年目・堀内が結婚発表「来季は妻に恩返し」”. BASEBALL KING (2020年12月21日). 2021年6月26日閲覧。
- ^ “堀内謙伍(静岡高) - ドラフト会議特集”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “2016年度:新入団選手発表会”. 東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト (2015年12月1日). 2021年9月4日閲覧。
- ^ “楽天・堀内謙伍捕手「『ほりけん』は違和感なく受け入れられました」/ニックネーム | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2020年1月31日). 2021年9月4日閲覧。
- ^ “楽天のホリケン、一発芸で正捕手獲る!4年目堀内、師匠・嶋の“厳命”に応える”. スポニチ Sponichi Annex (2019年11月20日). 2021年9月4日閲覧。
参考文献[編集]
- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7。 52ページ参照。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 個人年度別成績 堀内謙伍 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube