石田健大

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石田 健大
横浜DeNAベイスターズ #14
Kenta Ishida, pitcher of the Yokohama DeNA BayStars, at Yokohama Stadium.jpeg
2016年4月10日、横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 広島県広島市南区
生年月日 (1993-03-01) 1993年3月1日(25歳)
身長
体重
180 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト2位
初出場 2015年7月14日
年俸 6,000万円(2018年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

石田 健大(いしだ けんた、1993年3月1日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する広島市南区出身[2]プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校への在校中からソフトボール、広島市立仁保中学校への在校中から硬式野球を始める[3]と、広島工業高校の1年次からベンチ入り。3年春の県大会2回戦でノーヒットノーランを達成したが、左肩の故障もあり[4]プロ野球志望届日本学生野球連盟へ提出せず法政大学へ進学した。

法政大学では1年秋から東京六大学野球のリーグ戦に登板。2年秋に3勝を挙げてチームのリーグ優勝に貢献すると、その後に進出した第43回明治神宮野球大会では、救援投手としてチームを15年振りの決勝進出に導いた。3年春には慶應義塾大学とのリーグ戦で15奪三振と完封勝利を記録。リーグ戦通算では45試合の登板で19勝(8完投3完封)16敗、防御率2.85という成績を残した。その一方で、大学2年の夏には大学3年生以下の野球日本代表候補に選出された。東京ヤクルトスワローズ (ファーム) との強化試合では先発投手として起用され、3回を無失点に抑えている。3年の夏には、第39回日米大学野球選手権大会日本代表の一員として救援で2試合に登板した。4年から左肩の故障が悪化し[5]、この年は1勝6敗、防御率4.12に終わった[6]

2014年のプロ野球ドラフト会議横浜DeNAベイスターズから2巡目で指名。契約金7,500万円、年俸1,200万円(金額は推定)という条件で入団した[7]。背番号は14

DeNA時代[編集]

2015年、前述した左肩痛の影響で開幕に出遅れたものの、7月14日の対読売ジャイアンツ戦(横浜スタジアム)に先発投手として一軍デビュー。8月には、6日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)に8回1失点9奪三振という内容で一軍初勝利を記録すると、20日の対東京ヤクルトスワローズ戦(横浜)で2勝目を挙げた。一軍公式戦全体では、防御率2.89を記録したが、2勝6敗に終わった。

2016年、公式戦の開幕から一軍の先発ローテーションに定着。5月には先発登板で4戦全勝、26イニング連続無失点(通算27イニングで1失点)という好成績を残した[8]ことから、セントラル・リーグ投手部門の月間MVPに選ばれた[9]。さらに、オールスターゲームには、同リーグの監督推薦選手として初出場。本拠地・横浜スタジアムで開催の第2戦(7月17日)で先発投手として初登板を果たすと、2回無失点(被安打1、奪三振3)と好投した[10]。レギュラーシーズン通算では、公式戦25試合に登板するとともに、チームトップの153投球回数を記録。チームの左腕投手ではトップの9勝(4敗)、防御率3.12という成績を残すとともに、チーム史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出へ貢献した。CSでは、チームの1勝1敗で迎えた巨人とのファーストステージ第3戦(10月10日・東京ドーム)で先発を任されたが、同点の6回表1死で降板[11]。チームは降板後に勝ち越したことによって、試合に勝利するとともにファイナルステージへの進出を決めた。広島東洋カープとのファイナルステージでは、チームが第4戦で敗退したため登板の機会がなかったが、日本シリーズ終了後の11月に催された「侍ジャパン 野球オランダ代表・メキシコ代表 強化試合」で野球日本代表へ初めて選出[12]。最終試合に当たるオランダ代表との第2戦(11月13日)に先発投手として代表デビューを果たすも、3回を投げて4失点を喫した[13]。しかし、12月8日の契約交渉では、推定年俸4,800万円(3,000万円増)という条件で契約を更改している[14]

2017年、チームメイトの山崎康晃と共に、ワールド・ベースボール・クラシック日本代表の予備登録メンバーへ選出。レギュラーシーズンの開幕前に催された本大会の指名投手枠に入った[15]ことから、日本代表が投手を入れ替える目的でこの枠を利用した場合には、2次ラウンド以降に代表へ招集される可能性があった。ただし、実際には利用に至らなかったため、石田も山崎も本大会への出場は見送られた。その一方で、春季キャンプ前の1月9日には、一軍監督のアレックス・ラミレスからレギュラーシーズンの開幕投手へ初めて指名[16]3月31日には、ヤクルトとの開幕戦(神宮)で実際に先発したが、6回3失点ながら8安打を浴びた末に黒星を喫した[17]。シーズン4試合目の登板であった4月22日の対中日ドラゴンズ戦(横浜)では、打者としてチームの得点につながる安打を2本放つなど、投打にわたる活躍でシーズン初勝利を挙げている[18]。しかし、この試合の後から「野球人生で初めて」という左肘の違和感を訴えたため、4月26日から[19]セ・パ交流戦終盤の6月中旬まで[20]戦線離脱を余儀なくされた。その一方で、9月23日の対中日戦(ナゴヤドーム)では、3つの四球で走者を出しながらも6回裏の終了まで95球を投げて無安打無得点。9回完投によるノーヒットノーラン達成の可能性もあったが、CSへの進出に向けて巨人と一進一退の争いを展開していた当時のチーム事情を背景に、12点リードの7回表2死満塁で迎えた打席で代打を出されて降板した[21]。レギュラーシーズンでは、一軍公式戦18試合の登板で6勝6敗をマーク。チームの2年連続レギュラーシーズン3位で臨んだポストシーズンでは、広島とのCSファイナルステージ(マツダ)で、第1戦(10月18日)と第5戦(23日)の先発を任された。第1戦では4回裏終了まで広島打線を無安打に抑えながら、0 - 0で迎えた5回裏に2死満塁から3点を失うと、その裏終了後の降雨コールドゲーム宣告によってCS初黒星[22]。第5戦では、1回裏に2点を失っただけにも関わらず、2回裏に三嶋一輝への交代を命じられた[23]。その後チームは勝利し、19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでは、11月1日の第4戦(横浜)に先発したが、4点を失った末に5回表の途中で降板[24]。降板後にチームが逆転勝利を収めたため、勝敗は付かなかった。

選手としての特徴・人物[編集]

大学時代でストレートの最速は150km/h[25]。変化球はスライダーチェンジアップカーブを投げる[25]。2016年からフォークボールを使用し始めた[26]。石田曰く、プロ入りしてからは「大事なのはバッターが考えている以上のボールを投げること。そういう観点から追求すべきは球速よりも球威ですし、どれだけベースの上でボールを動かせるか鍵になる」と考えるようになったことを述べている[27]。また、2016年シーズンにおける「ゴロ/フライ比率」が「0.70」(規定投球回数到達者の中では、リーグで最もフライ型打球の比重が大きかった)であり、いわゆるフライボールピッチャーである[28][注 1]

DeNAへの入団2年目(2016年)に一軍監督へ就任したラミレスは石田を先発に立てた同年の公式戦で、投球数が85 - 100球前後へ達するまでに石田を交代させる方針を取った。「若い投手は(1試合あたりの投球数を)ある程度制限することが将来につながる」との持論によるもので、石田が先発でどれだけ好投していても8回のマウンドに送り込まなかった。石田はこの方針によって、チーム内の左腕投手でただ1人シーズンを通じて一軍の先発陣へ定着した。ラミレス監督から「シーズンを通じてチームで一番安定している投手」という評価を受けるほどの好成績を残した[29]ほか、2017年に開幕投手へ指名した際には、石田が一軍投手陣のエースであることを明言した。石田によれば、自身と同じ左腕投手の今永昇太や石田より年上の捕手・戸柱恭孝が2016年に入団したことが大きなプラス(支え)になったという[27]。その一方で、この年の契約更改の直後には、「(3,000万円もの昇給は)会社員でありえないですが、野球選手である以上、億を目指すチャンスはあります。プロ野球に入ったのも、億を稼ぐためですから」という表現で年俸1億円プレイヤーになることを今後の目標に挙げている[14]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2015 DeNA 12 11 0 0 0 2 6 0 0 .250 300 71.2 67 6 26 0 1 58 3 0 23 23 2.89 1.30
2016 25 25 0 0 0 9 4 0 0 .692 608 153.0 128 21 36 1 1 132 5 1 53 53 3.12 1.07
2017 18 18 0 0 0 6 6 0 0 .500 436 106.0 90 10 34 0 0 103 6 0 43 40 3.40 1.17
NPB:3年 55 54 0 0 0 17 16 0 0 .515 1344 330.2 285 37 96 1 2 293 14 1 119 116 3.16 1.15
  • 2017年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]


投手












2015 12 1 7 0 0 1.000
2016 25 11 27 0 3 1.000
2017 18 4 13 1 2 .944
通算 55 16 47 1 5 .984
  • 2017年度シーズン終了時

表彰[編集]

  • 月間MVP:1回 (投手部門:2016年5月)

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初打席:2015年7月14日、対読売ジャイアンツ12回戦(横浜スタジアム)、2回裏に杉内俊哉から左飛
  • 初安打:2015年8月27日、対中日ドラゴンズ20回戦(横浜スタジアム)、3回裏に大野雄大から三塁内野安打
  • 初打点:2016年4月26日、対中日ドラゴンズ4回戦(横浜スタジアム)、4回裏にジョーダン・ノルベルトから投手適時内野安打
その他記録

背番号[編集]

  • 14 (2015年 - )

代表歴[編集]

登場曲[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「フライに対するゴロの割合」を示す指標、つまり、「投手がゴロタイプかフライタイプか大まかに判断する指標」である。数値が「1」を上回ると「ゴロ型打球が多い」ということになる。そのため、「0.70」というのは、「フライ型打球の比重がとても多い」という計算になる。

出典[編集]

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2018年3月28日閲覧。
  2. ^ 杉内マネた石田にプロ熱視線/東京6大学 - 日刊スポーツ
  3. ^ 2014年プロ野球ドラフト ― スポニチ Sponichi Annex 野球
  4. ^ 杉内マネた石田にプロ熱視線/東京6大学”. 日刊スポーツ (2012年4月18日). 2016年11月9日閲覧。
  5. ^ “ルーキー~飛躍誓う8選手~〈3〉石田健大”. カナロコ (神奈川新聞). (2015年1月25日). http://www.kanaloco.jp/article/72077 2016年6月14日閲覧。 
  6. ^ 苦戦続く法大出身者の希望 DeNAの2年目左腕・石田健大”. Baseball King (2016年5月22日). 2016年11月9日閲覧。
  7. ^ “DeNAドラフト2位 法大・石田が仮契約”. デイリースポーツ online (デイリースポーツ). (2014年11月11日). http://www.daily.co.jp/newsflash/baseball/2014/11/11/0007494725.shtml 2015年1月8日閲覧。 
  8. ^ “DeNA石田5月4勝、月間MVPだ!27回1失点”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2016年5月26日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1653151.html 2016年6月14日閲覧。 
  9. ^ “DeNA石田、月間MVP初受賞「すごくうれしい」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2016年6月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1659584.html 2016年6月14日閲覧。 
  10. ^ DeNA石田 大谷を見逃し三振斬り 代役出場も堂々の2回0封”. スポーツニッポン. 2016年12月27日閲覧。
  11. ^ “石田、6回途中3失点「投げきりたかった」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2016年10月10日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1722564.html 2016年10月15日閲覧。 
  12. ^ “11月に東京ドームで開催する侍ジャパン強化試合に出場する選手28名が決定”. 野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト. (2016年10月18日). http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20161018_1.html 2017年4月23日閲覧。 
  13. ^ “侍ジャパン強化試合 オランダ 対 日本 第2戦 打席結果・投打成績”. 野球日本代表 侍ジャパン オフィシャルサイト. (2016年11月13日). http://www.japan-baseball.jp/jp/team/topteam/score/20161113_1/table.html 2017年4月23日閲覧。 
  14. ^ a b “DeNA石田3000万増も満足せず「億を稼ぐ」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2016年12月8日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1749203.html 2017年4月23日閲覧。 
  15. ^ “広島・野村ら指名投手枠 WBC日本代表”. 日本経済新聞. (2017年2月9日). http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK40188_Z00C17A2000000/ 2017年4月23日閲覧。 
  16. ^ “DeNA開幕投手は石田!ラミレス監督が指名「エースとして」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年1月9日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/01/09/kiji/20170109s00001173144000c.html 2017年4月23日閲覧。 
  17. ^ “石田 苦い初開幕「チームを勢いづけられなかった…」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年4月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/01/kiji/20170401s00001173143000c.html 2017年4月23日閲覧。 
  18. ^ “石田は今季初白星「チームも3連勝 僕も乗っていけるように」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年4月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/22/kiji/20170422s00001173301000c.html 2017年4月23日閲覧。 
  19. ^ “DeNA石田「初めての感覚」左肘違和感で登録抹消”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年4月26日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1813772.html 2017年4月27日閲覧。 
  20. ^ “DeNA石田 故障明けも5回3安打1失点の好投 勝ち星は付かず”. デイリースポーツオンライン (デイリースポーツ). (2017年6月13日). https://www.daily.co.jp/baseball/2017/06/13/0010279783.shtml 2017年6月21日閲覧。 
  21. ^ “DeNA石田、圧巻の6回ノーヒットピッチングも…代打送られ95球で降板”. FullCount. (2017年9月23日). https://full-count.jp/2017/09/23/post85234/ 2017-11-061閲覧。 
  22. ^ “DeNA・石田、四回までは無安打 悪天候気にせず力投も無情の幕切れ ...”. SANSPO.COM (サンケイスポーツ). (2017年10月18日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20171018/den17101822060008-n1.html 2017年11月6日閲覧。 
  23. ^ “DeNA先発・石田1回2失点で降板…ラミレス監督早い決断”. デイリースポーツ. (2017年10月24日). https://www.daily.co.jp/baseball/2017/10/24/0010672917.shtml 2017年11月6日閲覧。 
  24. ^ “DeNA石田4失点「大声援に応えられなかった」”. nikkansports.com (日刊スポーツ). (2017年11月1日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201711020000798.html 2017年11月6日閲覧。 
  25. ^ a b 広島、ドラ1候補は地元出身!法大・石田&早大・有原に熱視線”. スポニチ Sponichi Annex (2013年11月7日). 2015年11月28日閲覧。
  26. ^ DeNA・石田、昨季早くも上回る3勝目「自信持って投げられた」”. サンケイスポーツ (2016年5月12日). 2016年6月19日閲覧。
  27. ^ a b DeNA石田『CSは出ないといけないもの』。今季成長株がたどり着いた新スタイル【2016年ブレイク選手】”. ベースボールチャンネル. 2017年2月7日閲覧。
  28. ^ 『ベースボール・タイムズ』vol.29(2016年冬号)、94頁。
  29. ^ DeNAを初CSへ導いたラミレス監督 選手起用で見られた計画性とデータの重視”. Sportsnavi (2016年9月20日). 2016年10月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]