辰己涼介

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辰己 涼介
東北楽天ゴールデンイーグルス #8
R tatsumi20190331.jpg
ZOZOマリンスタジアムにて(2019年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県神戸市北区
生年月日 (1996-12-27) 1996年12月27日(23歳)
身長
体重
180 cm
74 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2018年 ドラフト1位
初出場 2019年3月30日
年俸 2,200万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

辰己 涼介(たつみ りょうすけ、1996年12月27日 - )は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する兵庫県神戸市出身のプロ野球選手外野手)。右投左打。

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

神戸市立藤原台小学校1年時から神戸北リトルで野球を始めると、3年時から大淀ボーイズ[2]神戸市立有野中学校への進学後に神戸三田ドジャースへ所属した[2]

神戸三田ドジャース時代までは投手だったが、兵庫県立社高等学校への進学を機に外野手へ転向[3]。1年時からレギュラーの座をつかむと、対外試合通算で20本塁打を放ったが、地元の甲子園球場で開かれる全国大会とは縁がなかった。2学年先輩には同じ左打ちの外野手・近本光司がいた[3]

立命館大学への進学後は、1年時の春からレギュラーに定着。2年時の日米大学野球では、日本代表で主将を務めた。在学中には関西学生野球のリーグ戦通算95試合に出場。打率.324(376打数122安打)、7本塁打、58打点、21盗塁、ベストナイン4回、首位打者1回という実績を残した。4年時には、春季リーグの対近畿大学戦(5月20日)でリーグ史上28人目の通算100安打とチーム通算38回目の優勝を達成[4]。秋季リーグ戦では、首位打者(打率.375)と盗塁王(7盗塁)のタイトルを獲得するとともに、通算の安打数をリーグ歴代2位の122本まで伸ばした[5]

2018年のNPBドラフト会議1巡目で、東北楽天ゴールデンイーグルス阪神タイガース読売ジャイアンツ福岡ソフトバンクホークスによる指名重複の末に、楽天が抽選で独占交渉権を獲得。契約金1億円、年俸1,500万円(金額は推定)という条件で入団した[6]。入団当初の背番号は7[7]。奇しくも、抽選で辰己への交渉権を逃した阪神は、大阪ガスに所属していた近本を、改めて1巡目で指名した[3]

プロ入り後[編集]

2019年には、春季キャンプから一軍に帯同。レギュラー右翼手の座をオコエ瑠偉と争った[8]末に、オコエと並んで開幕一軍入りを果たした。開幕スタメンの座こそオコエに明け渡したものの、3月30日には、千葉ロッテマリーンズとの開幕第2戦(ZOZOマリンスタジアム)9回裏の右翼守備で公式戦にデビュー。この試合で逆転本塁打を放っていたオコエに代わって、翌31日の第3戦で「9番・右翼手」としてスタメンに起用されると、2回表1死満塁で迎えた公式戦初打席で押し出し四球で初打点、4回表の第2打席で初安打、8回表の第4打席で四球による出塁から初盗塁を相次いで記録した[9]。その後は打率が2割台の前半に低迷したため、4月22日に出場選手登録を初めて抹消されたものの、打撃フォームや走塁面の修正による復調を経て[10]5月3日に再登録。5月6日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)に「2番・中堅手」としてスタメンで出場すると、3回表の第2打席で一軍公式戦の初本塁打をバックスクリーンに放った[11]。さらに、2日後(5月8日)の対福岡ソフトバンクホークス戦では、1点ビハインドの9回裏1死満塁で迎えた打席で森唯斗からサヨナラ安打(中越え二塁打)をマーク[10]。この一打が(一軍公式戦における当時の球団記録であった)最大7点差からの逆転勝利にもつながったことから、5月度のパシフィック・リーグ(パ・リーグ)サヨナラ賞を受賞した[12]6月13日の対広島東洋カープ戦(いずれも楽天生命パーク)では、同期入団の大卒捕手である太田光との間でアベックアーチをマーク[13]。「7番・中堅手」として出場した9月3日の対ソフトバンク戦(福岡ヤフオク!ドーム)8回裏には、同期入団の外野手で「8番・右翼手」に起用された小郷裕哉との間で連続本塁打を記録した。同じ球団で複数の新人選手同士が一軍公式戦で連続本塁打を記録した事例は、ドラフト会議導入後(1966年以降)のパ・リーグ公式戦では初めて、セントラル・リーグを含めても1989年中日ドラゴンズ大豊泰昭山口幸司9月11日の対ヤクルトスワローズ戦の3回に記録して以来2例目であった[14]。辰己自身は、9月4日の対ソフトバンク戦で2試合連続本塁打を放つ[15]など、一軍公式戦124試合の出場で4本塁打、25打点、チームトップ(リーグ9位タイ)の13盗塁をマーク。打率は.229ながら、チームの2年振りクライマックスシリーズ(CS)進出へ貢献したほか、ソフトバンクとのCSファーストステージ(ヤフオクドーム)でも全3試合の出場で1安打1得点を記録した。その一方で、シーズン終了後の11月24日には、背番号を「小学生、高校3年時、大学3年時に付けていた」という8に変更することが発表された。国内FA権の行使を経てロッテからの移籍を決めた鈴木大地がロッテ時代に続いて背番号7の着用を希望したことに伴う変更で、同様の経緯によってロッテから2016年に楽天へ移籍した後に、この年限りで現役を引退した今江敏晃から背番号8を引き継いだ[16]

選手としての特徴[編集]

大学生時代の手動計測ながら、50m走で5.7秒、打席から一塁までの到達速度で現役時代の赤星憲広(元・阪神外野手)に匹敵するタイム(3.71秒)を計測したほどの俊足の持ち主[17]。遠投で125mを記録したほど、肩の強い外野手でもある[18]。2018年のNPBドラフト会議の前には、「足と肩はすぐに来年(2019年)の開幕からでも一軍で通用する」という評価を背景に、指名に必要な調査書がNPBの全12球団から届けられたという[17]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2019 楽天 124 369 314 42 72 12 2 4 100 25 13 3 10 2 39 1 4 101 4 .229 .320 .318 .639
通算:1年 124 369 314 42 72 12 2 4 100 25 13 3 10 2 39 1 4 101 4 .229 .320 .318 .639
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2019 楽天 121 204 6 2 3 .991
通算 121 204 6 2 3 .991
  • 2019年度シーズン終了時

表彰[編集]

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 7 (2019年)
  • 8 (2020年 - )

脚注[編集]

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  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2019年12月12日閲覧。
  2. ^ a b “立命大・辰己「欲しい」阪神スカウト、プロ注目大学NO・1外野手に熱視線/全日本大学野球”. サンケイスポーツ. (2018年6月12日). https://www.sanspo.com/baseball/news/20180612/tig18061205030007-n4.html 2019年3月3日閲覧。 
  3. ^ a b c “兵庫の「ドラ1」に聞く【1】社高では先輩後輩 阪神・近本、楽天・辰己”. 神戸新聞. (2019年1月1日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/201901/0011947373.shtml 2019年6月20日閲覧。 
  4. ^ “【関西学生】立命大が4季ぶり38度目の優勝 ドラフト注目の辰己は通算100安打達成”. スポーツ報知. (2018年5月20日). https://www.hochi.co.jp/baseball/ama/20180520-OHT1T50174.html 2019年11月25日閲覧。 
  5. ^ “ドラフト1位候補立命大・辰己2冠!本田ばり「清々しい」”. 日刊スポーツ. (2018年10月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201810230000067.html 2019年11月25日閲覧。 
  6. ^ “【楽天】ドラフト1位辰己涼介「甲斐キャノン」から盗塁決める 目標は「新人王」”. スポーツ報知. (2018年11月9日). https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20181109-OHT1T50217.html 2018年12月16日閲覧。 
  7. ^ “【楽天】ドラフト1位辰己、山崎武と松井稼が背負った背番号7「似合っているなと思いました」”. スポーツ報知. (2018年11月12日). https://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20181122-OHT1T50144.html 2018年11月22日閲覧。 
  8. ^ “楽天1位辰己開幕スタメンへマルチ オコエとしのぎ”. 日刊スポーツ. (2019年3月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201903230000780.html 2018年11月22日閲覧。 
  9. ^ “楽天ドラフト1位辰己、初物尽くしの初スタメン「楽しかった。チームに貢献できている」”. FullCount. (2019年4月1日). https://full-count.jp/2019/04/01/post333570/ 2018年11月22日閲覧。 
  10. ^ a b “辰己「最高」人生初サヨナラ打で楽天10万ポイント”. 日刊スポーツ. (2019年5月8日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905080000882.html 2018年11月22日閲覧。 
  11. ^ “楽天ドラフト1位・辰己、待望のプロ初本塁打!「やっと出た、素直にうれしい」”. スポーツニッポン. (2019年5月6日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/05/06/kiji/20190506s00001173208000c.html 2018年11月22日閲覧。 
  12. ^ “楽天辰己「記憶に残る」5月度サヨナラ賞を初受賞”. 日刊スポーツ. (2019年6月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201906190000331.html 2018年11月22日閲覧。 
  13. ^ “楽天新人の太田と辰己も貢献、切磋琢磨で球団新7発”. 日刊スポーツ. (2019年6月13日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201906140001315.html 2018年11月22日閲覧。 
  14. ^ “楽天辰己&小郷 新人連発は89年以来2度目”. 日刊スポーツ. (2019年9月3日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201909030000798.html 2018年11月22日閲覧。 
  15. ^ “楽天辰己が初の2戦連発「逆方向意識」左腕からも初”. 日刊スポーツ. (2019年9月4日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201909040000673.html 2018年11月22日閲覧。 
  16. ^ “大地、楽天でも背番「7」 辰己は「8」に変更「“伝説の番号”にしてきたい」”. スポーツニッポン. (2019年11月25日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/11/25/kiji/20191125s00001173133000c.html 2019年11月25日閲覧。 
  17. ^ a b “ドラフト1位候補 立命大・辰己“赤星級”一塁到達タイム驚異の3秒71”. デイリースポーツ. (2018年10月21日). https://www.daily.co.jp/tigers/2018/10/21/0011748901.shtml 2019年11月25日閲覧。 
  18. ^ “楽天1位辰己レーザービーム125mに監督うなった”. 日刊スポーツ. (2019年2月2日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201902020000789.html 2019年11月25日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]