佐々木千隼

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佐々木 千隼
千葉ロッテマリーンズ #11
LM-Chihaya-Sasaki20210606.jpg
2021年6月6日
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都日野市
生年月日 (1994-06-08) 1994年6月8日(27歳)
身長
体重
181 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト1位
初出場 2017年4月6日
年俸 1,570万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

佐々木 千隼(ささき ちはや、1994年6月8日 - )は、東京都日野市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

桜美林大学時代

小学校2年生の時に、日野イースタンジュニアで野球のキャリアを始め、主に三塁手の守備をしたが、日野市立三沢中学校の軟式野球部の時には投手・三塁手・外野手の守備を務めた[2]

東京都立日野高等学校では高校1年生から三塁手としてベンチに入っており[2]、高校3年生には夏の高校野球西東京大会でベスト8に入った[3]

桜美林大学硬式野球部に入ると大学1年生からマウンドに上がった[3]。大学3年生のころにはエースとして頭角を現し[2]、2016年10月8日には首都大学野球リーグの東海大学との試合で先発し、3安打に抑えて、かつて東海大学野球部に所属した菅野智之に並ぶ、年間で7度の完封を記録した[3]。また、この登板試合は、2014年に桜美林大学野球部が首都大学野球リーグの1部に上がって以来、東海大学戦相手に対して、チーム初勝利という記録も打ち立てた[4]。2016年の第47回明治神宮野球大会で準優勝。

2016年のプロ野球ドラフト会議では、1巡目で田中正義創価大学)を外した千葉ロッテマリーンズ読売ジャイアンツ北海道日本ハムファイターズ広島東洋カープ柳裕也明治大学)を外した横浜DeNAベイスターズから指名を受けた[5]。「都立高校出身」初の一位指名で、外れ一位指名選手としてはNPB史上最多の「5球団からの再指名」の快挙になった[6]。抽選の結果ロッテが交渉権を獲得し[5]、契約金1億円プラス出来高払い5,000万円・年俸1,500万円(金額は推定)で契約[7]背番号11

ロッテ時代[編集]

2017年、4月6日の対北海道日本ハムファイターズ戦で先発しプロ初登板、初勝利[8]。しかし、その後は7月5日の対楽天戦で7敗目を記録し、二軍で調整する[9]。2か月後に一軍復帰し、9月13日対日本ハム戦でプロ初完投勝利[10]。シーズン終了後の契約更改では470万円増の推定年俸1,970万円で更改した[11]

2018年、シーズン開幕から右肘痛を我慢して二軍で登板をしていたが内容も悪く、6月20日頃その痛みに耐えられなくなり手術を決断。7月6日に、右肘関節鏡視下遊離体除去術を受けそのままリハビリに入ったので2018年のシーズンは一軍未登板で終えた[12]

2019年、7月9日の日本ハム戦に先発し7回1失点で勝ち投手となり、656日ぶりの白星となった。一軍成績は7試合に登板し2勝1敗だった。シーズンオフの契約更改にて6月に2歳年上の一般女性と結婚していた事を公表[13]

2020年、同じ苗字の選手である佐々木朗希が入団したものの、スコアボード上の表記は「佐々木」のまま変更されなかった。右肩、右肘の故障に苦しみ、新型コロナウイルス感染症流行の影響でリハビリも進まず、一軍5試合登板、防御率8.31に終わった。12月3日に年俸1,570万円(前年から400万円ダウン)で契約更改した[14]

2021年は前年に肩を痛めて以降取り組み続けてきたという脱力投法[15]が功を奏し、投球内容に大きな変化が現れた[16]。開幕をロングリリーフとして一軍で迎えると4月1日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ初ホールド、同18日の対オリックス・バファローズ戦では約2年ぶりとなる白星を挙げた[17]。さらに4月25日の対福岡ソフトバンクホークス戦では2連投中だった守護神益田直也に代わって9回に登板しプロ初セーブを挙げ[18]、その後も好投を続けるとフランク・ハーマン唐川侑己がコンディション不良で戦列を離れ、勝ちパターンで起用されるようになった[19]。前半戦は31試合に登板し防御率1.06と好成績を残すと、自身初となるオールスターゲームに選出された[20]。この年は佐々木が抑えた直後の攻撃で得点が入ることが非常に多く、8月29日の対楽天戦では前年までのキャリア通算6勝を上回る7勝目を挙げると[21]9月3日の対日本ハム戦でも勝利投手となり、開幕から無傷の8連勝。これは球団史上4人目、「オール救援勝利」での達成は史上初という快挙であった(球界全体では2000年のダイエー篠原貴行以来21年ぶり)[22]。チームがリーグ優勝に向けて1敗も許されない状況[23]で迎えた10月27日の対楽天戦で今季初黒星を喫し、涙を流した悔しいシーズンとなったが[24]、54試合の登板で8勝1敗26ホールド1セーブ・防御率1.26と好成績を残した。クライマックスシリーズでは計3試合に登板して無失点と好投したものの、チームはファイナルステージで敗退した。

選手としての特徴[編集]

投球フォームはサイドスローに近いスリークォーター[25]。大学時代のストレートの最速は153km/h[5]スライダーシンカーツーシームなど6種類の変化球を操る[5]。本人はシンカーが一番自信のある球種とする[26]

ただ、プロ入り後はストレートの平均球速が140km/h台前半に留まっており、本人は大学時代の登板過多の影響は否定しているが、大学4年秋でのシンカーに頼った投球スタイルが本来のストレートの威力を失わせる一因になったことは認めている[27]。またリリーフ転向後は変化球をスライダー、シンカー、フォークの3球種に減らしている[28]

人物[編集]

千葉ロッテマリーンズは、佐々木の入団1年目に、新入団発表会で個人グッズを限定発売した。ドラフト1位ルーキーの個人グッズが入団会見から発売されるのは異例の早さであり、2016年1月3日に平沢大河成田翔原嵩の「高卒イケメントリオTシャツ」が発売されたが、その球団最速を更新した[29]

2016年、新入団会見で新人王と共に「広瀬すずとの共演」を目標に掲げた。広瀬は映画ちはやふる』に主人公・綾瀬千早(ちはや)役で主演しており、ロッテコマーシャルにも出演している。同じ名前の役を演じた彼女に縁を感じており、原作漫画も読んでいる[30][31][32]。このニュースが報じられると原作者の末次由紀Twitterで反応を示し、「広瀬すずさんとの共演が叶うといいな。なにより佐々木千隼選手のご活躍、心よりお祈りしています。」とエールを送った[33][34]

登場曲は、入団1年目から一貫して映画『ちはやふる』の主題歌であった、Perfumeの「FLASH」を使用している。これは自身の名前とかけたもので、楽曲のセレクトは、球団広報の梶原紀章[35]

桜美林大学卒業時には大学より学長賞が贈られ、さらには学長賞を上回る学園最高栄誉賞として学園創立者の名を冠した「清水安三賞」が創設され、桜美林学園の名誉の向上に貢献したとして佐々木が第1号受賞者となった[36]

2018年3月6日放送の千葉テレビ白黒アンジャッシュ」に出演。高校の先輩であるアンジャッシュ渡部建児嶋一哉)と共演を果たす。以後、毎年シーズン前に同番組に出演(2021年は出演していない)。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 ロッテ 15 14 1 0 0 4 7 0 0 .364 363 85.1 75 9 48 0 1 59 3 1 41 40 4.22 1.44
2019 7 6 0 0 0 2 1 0 0 .667 130 32.0 26 2 12 0 1 22 0 0 11 9 2.53 1.19
2020 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 23 4.1 7 1 2 0 1 5 1 0 4 4 8.31 2.08
2021 54 0 0 0 0 8 1 1 26 .889 222 57.0 36 4 14 1 2 28 0 0 13 8 1.26 0.88
通算:4年 81 20 1 0 0 14 9 1 26 .609 738 178.2 144 16 76 1 5 114 4 1 69 61 3.07 1.23
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2017 ロッテ 15 9 7 0 2 1.000
2019 7 0 7 0 1 1.000
2020 5 0 1 0 0 1.000
2021 54 3 10 0 0 1.000
通算 81 12 25 0 3 1.000
  • 2021年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 11(2017年 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2020年12月3日閲覧。
  2. ^ a b c “桜美林大プロ注目佐々木千53回0封!スカウト絶賛”. 日刊スポーツ. (2016年9月26日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1715512.html 2016年10月9日閲覧。 
  3. ^ a b c 久林幸平 (2016年10月9日). “阪神ドラ1候補 桜美林大・佐々木千が独占告白「甲子園で投げてみたい」”. スポーツニッポン. http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/10/09/kiji/K20161009013502860.html 2016年10月9日閲覧。 
  4. ^ “桜美林大・佐々木千隼を巨人スカウト10人で視察”. 日刊スポーツ. (2016年10月9日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1721787.html 2016年10月9日閲覧。 
  5. ^ a b c d “桜美林大・佐々木千 ロッテが交渉権 ハズレ1位で異例の5球団重複”. スポーツニッポン. (2016年10月20日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/10/20/kiji/K20161020013570850.html 2016年10月20日閲覧。 
  6. ^ “史上初”でドラフトを沸かせた野球部の顔”. 桜美林大学. 2020年3月16日閲覧。
  7. ^ ロッテ1位佐々木「1番になりたい」背番号は11”. 日刊スポーツ (2016年12月8日). 2017年5月22日閲覧。
  8. ^ ロッテドラ1千隼 大谷&中田K斬り!初勝利 外れ1位5球団競合の真価”. スポーツニッポン (2017年4月7日). 2018年2月10日閲覧。
  9. ^ ロッテドラ1佐々木7敗目…伊東監督「内容がない」と苦言”. スポーツニッポン (2017年7月5日). 2018年2月10日閲覧。
  10. ^ プロ初完投勝利のロッテ佐々木 2カ月の二軍生活「こういう形でつながって良かった」”. スポーツニッポン (2017年9月13日). 2018年2月10日閲覧。
  11. ^ ロッテ 佐々木千隼 470万円増で更改「苦しいことの方が多かった」”. スポーツニッポン (2017年11月30日). 2018年2月10日閲覧。
  12. ^ 【ロッテ】佐々木千隼、右肘手術から完全復活へ「手術をしてよかったと思えるようなシーズンにしたい」”. スポーツ報知 (2018年10月22日). 2018年10月22日閲覧。
  13. ^ ロッテ佐々木 300万円増 一般女性との結婚発表「ポジティブに支えてくれる」”. スポーツニッポン (2019年11月26日). 2020年5月16日閲覧。
  14. ^ ロッテ・佐々木千は400万円減の1570万円でサイン 5年目来季へ「期待に応えたい」”. スポニチ Sponichi Annex (2020年12月3日). 2021年6月7日閲覧。
  15. ^ 「脱力」でキレを増しリリーフで安定感抜群 ロッテ佐々木千隼が覚醒した理由”. Full-Count (2021年8月20日). 2021年9月15日閲覧。
  16. ^ 「ドラフト1位の佐々木」は朗希だけじゃない。快投続く佐々木千隼、その投球の“変化”とは?”. パ・リーグ.com (2021年5月13日). 2021年9月15日閲覧。
  17. ^ ロッテ・佐々木千隼が明かす直球が力強くなったワケ”. ベースボールキング (2021年4月19日). 2021年9月15日閲覧。
  18. ^ ロッテ・佐々木千隼「震えました」ソフトバンク打線食い止めプロ初セーブ”. デイリースポーツ (2021年4月25日). 2021年9月15日閲覧。
  19. ^ いまや8回の男として君臨!ロッテ・佐々木千隼の奮闘に井端氏「非常に貴重な戦力」”. ベースボールキング (2021年6月27日). 2021年9月15日閲覧。
  20. ^ ロッテ佐々木千隼1回0封「独特の雰囲気」球宴初出場で持ち味発揮”. 日刊スポーツ (2021年7月16日). 2021年9月15日閲覧。
  21. ^ ロッテが4連勝 3番手・佐々木千隼が7勝目”. サンスポ (2021年8月29日). 2021年9月15日閲覧。
  22. ^ ロッテ佐々木千隼が球団初オール救援で開幕8連勝 先発含めても4人目”. 日刊スポーツ (2021年9月3日). 2021年9月15日閲覧。
  23. ^ 【ロッテ逆転V条件】残り3試合、1敗も許されない 3勝なら文句なしだが…”. 中日スポーツ (2021年10月25日). 2021年11月13日閲覧。
  24. ^ 【ロッテ】佐々木千隼涙止まらず…16年ぶりのリーグV逃す 井口監督「ものすごいプレッシャーの中で頑張ってくれた」”. スポーツ報知 (2021年10月27日). 2021年11月13日閲覧。
  25. ^ 桜美林大・佐々木は斎藤雅樹になれる逸材/西本聖”. 日刊スポーツ (2016年6月20日). 2021年6月7日閲覧。
  26. ^ ロッテドラ1佐々木千、涌井に弟子入り志願 指名あいさつ受け「実感」”. スポーツニッポン (2016年10月24日). 2016年11月1日閲覧。
  27. ^ ロッテ佐々木千隼「心が折れた時なんて何回もあった」。期待のドラ1が5年目の覚醒→初の球宴へ”. Sportiva (2021年7月16日). 2021年9月15日閲覧。
  28. ^ 「ドラフト1位の佐々木」は朗希だけじゃない。快投続く佐々木千隼、その投球の“変化”とは?”. パ・リーグ.com (2021年5月13日). 2021年9月15日閲覧。
  29. ^ “応募殺到16倍!ロッテドラ1千隼 最速グッズ新入団発表会で発売へ”. スポーツニッポン. (2016年12月12日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/12/12/kiji/K20161212013893070.html 2016年12月16日閲覧。 
  30. ^ “ロッテ ドラ1佐々木「広瀬すずさんと共演」望む“ちはや”の縁”. デイリースポーツ. (2016年12月13日). http://www.daily.co.jp/baseball/2016/12/13/0009748573.shtml 2016年12月16日閲覧。 
  31. ^ “ロッテ新人・佐々木が熱望 新人王で広瀬すずと共演”. 中日新聞. (2016年12月14日). http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2016121402000144.html 2016年12月16日閲覧。 
  32. ^ “ロッテ1位佐々木「新人王」と「広瀬すず共演」目標”. 日刊スポーツ. (2016年12月14日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1751553-2.html 2016年12月16日閲覧。 
  33. ^ 末次由紀の2016年12月13日14時51分のツイート2016年12月16日閲覧。
  34. ^ 末次由紀の2016年12月13日14時46分のツイート2016年12月16日閲覧。
  35. ^ (日本語) 【ロッテ】祝!オールスター初出場!佐々木千隼 あの登場曲を決めたのは?, https://www.youtube.com/watch?v=n-ZN-zInrtQ 2021年7月13日閲覧。 
  36. ^ “千隼 新設の「清水安三賞」受賞 3冠で「本当に光栄」”. スポニチ Sponichi Annex. (2017年3月15日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/03/15/kiji/20170315s00001173142000c.html 2017年12月3日閲覧。 
  37. ^ “ロッテドラ1千隼 大谷&中田K斬り!初勝利 外れ1位5球団競合の真価”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年4月6日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/07/kiji/20170407s00001173044000c.html 2017年6月9日閲覧。 
  38. ^ “ロッテ ドラ1佐々木がプロ初完投勝利! 日ハムCS進出完全消滅”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2017年9月13日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/13/kiji/20170913s00001173266000c.html 2017年9月13日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]