中井大介

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中井 大介
20190321 Daisuke Nakai infielder of the Yokohama DeNA BayStars, at Yokohama Stadium.jpg
2019年3月21日、横浜スタジアムにて(オールドユニフォーム)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 三重県伊勢市
生年月日 (1989-11-27) 1989年11月27日(32歳)
身長
体重
183 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 2007年 高校生ドラフト3巡目
初出場 2009年5月12日
最終出場 2021年10月20日(引退試合)
年俸 2520万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

中井 大介(なかい だいすけ、1989年11月27日 - )は、三重県伊勢市出身の元プロ野球選手内野手外野手)。右投右打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

伊勢市立進修小学校(進修スポーツ少年団)1年時に内野手として野球を始め、伊勢市立五十鈴中学校(鈴鹿シニア)3年次からは投手を兼任。

三重県立宇治山田商業高等学校では1年夏から遊撃手のレギュラーを獲得し、1年秋からは左翼手兼投手として活躍。3年夏には投手兼右翼手として甲子園に出場。その年の優勝校の佐賀北に再試合の末に敗れた(詳細)。投手としてはMAX146km/hの速球でエースとして活躍し、打者としても高校通算28本塁打、三重県大会で打率.667を記録[2]。同校の先輩である江川智晃2世とも呼ばれた[3]

2007年の高校生ドラフト読売ジャイアンツから3巡目で指名され、10月31日、契約金5000万円、年俸540万円で仮契約。背番号は94。野手としてプロ入りすることになったため、新人合同自主トレに向けて外野手用と内野手用のグラブを用意。目標の選手として二岡智宏の名前を挙げた[4]

巨人時代[編集]

2008年、イースタン・リーグ開幕戦に7番・三塁手でスタメン出場。フレッシュオールスターゲームでは4番・遊撃手として、本塁打、三塁打など3安打で優秀選手賞に選ばれた。イースタン96試合に出場、12球団トップの105三振ながら、367打数96安打で最多安打、打率.267、チーム最多の10本塁打、50打点。

2009年、背番号を61に、登録も内野手に変更。1月に高橋由伸の合同自主トレに参加[5]。春季キャンプでは一軍に入る[6]。5月12日に一軍初昇格。同日の対横浜ベイスターズ戦に8番・二塁手でスタメン出場し、プロ入り初出場、球団史上初の平成生まれの一軍出場選手となった。3打数3三振し二軍降格、6月8日に再昇格し同日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦に8番・三塁手として出場しプロ入り初安打[7]。9月11日の対広島東洋カープ戦ではマツダスタジアムのバックスクリーン右へプロ初本塁打を記録したが、これは平成生まれの選手としての初本塁打になった[8]

2010年、前年と同じく高橋由伸、亀井義行らの合同自主トレに参加。自身初の開幕一軍入りするが6月25日のイースタン・リーグでの対楽天戦で右足の靭帯を痛め[9]、イースタン・リーグ終了後の10月4日に右足甲関節固定手術を受けた[10]

2011年、6月5日に一軍昇格し7番・一塁手でスタメン出場[11]。二度一軍昇格し、ファームでは7月のイースタン・リーグMVPを受賞[12]、90試合に出場。

巨人時代(2012年)

2012年、イースタン・リーグ開幕戦に4番・二塁手でスタメン出場し本塁打[13]。5月8日にシーズン二度目の昇格、同月11日の対横浜戦で8番・一塁手としてスタメン出場[14]。9月7日にシーズン四度目の昇格、同日の対東京ヤクルトスワローズ戦で3年ぶりの安打[15]。二軍では打率でイースタン・リーグ3位の.323、48打点、116安打で打点王と最多安打。

2013年、6月3日の埼玉西武ライオンズ戦で自身初の1番打者として起用され、勝ち越し適時打。その後も1試合4安打を記録するなどしたが、同月12日の全体練習に寝坊で1時間遅刻し、川相昌弘ヘッドコーチの判断により即二軍降格となった[16]。2週間後に一軍復帰するが、8月4日の阪神戦でダイビングキャッチを試みた際に左膝靭帯を損傷[17]、翌日に登録を抹消された。最終的に打率.324・4本塁打、日本シリーズ第5戦では7番・一塁手として先発出場する。

2014年、背番号を61から36に変更。開幕は二軍スタートだったが5月23日に一軍に昇格し、同月25日の対北海道日本ハムファイターズ戦に1番・左翼手で先発出場。翌26日には増井浩俊から人生初のサヨナラヒットを記録した[18]

2015年、4月29日の対中日ドラゴンズ戦で、初めて4番打者(球団史上83代目)としてスタメン出場(1試合のみ)[注 1]2016年シーズン終了後の11月5日、背番号を61に再び変更する。

2017年、3月31日の開幕戦で「1番・二塁手」としてスタメン出場し、プロ10年目で初の開幕戦スタメン。以降、37試合連続スタメン出場するが、ケーシー・マギーが二塁手にコンバートされる。9月26日の対ヤクルト戦で岩橋慶侍から球団通算1万号となる本塁打[19]。自己最多の90試合に出場し、打席数、安打、本塁打などでキャリアハイを記録する。

2018年、途中二軍落ちもあったが前年に次ぐ70試合に出場も打率.186、1本塁打、6打点に終わった。10月26日に戦力外通告を受け[20]、12月2日に自由契約公示された。11月13日に12球団合同トライアウトを受け、同月20日に横浜DeNAベイスターズが獲得を発表[21]

DeNA時代[編集]

2019年、開幕一軍入りを果たし、主に対左投手が先発の際に二塁手としてスタメン出場していた。他にも右の代打として一軍に帯同し続け、4月9日の対阪神タイガース戦では移籍後初本塁打を打った。

2020年、2年連続での開幕一軍入りを果たし、右の代打の切り札として主に出場。代打としてはチーム内代打率トップの打率.294、OPS.745と活躍し、シーズン開幕から終了まで一軍に帯同し続けた。

2021年、同年は12試合の出場で14打数1安打と結果が出ず、10月5日に翌年の契約を結ばないことが球団から発表された[22]。同月15日に現役引退を表明し[23]、17日に引退会見が行われた[24][25]。20日に行われた古巣・巨人戦(横浜スタジアム)が引退試合となり、7回裏に代打で出場すると畠世周から右前安打を記録し、有終の美を飾った。代走が送られてベンチに戻る際には、両軍のファンから大きな拍手が送られた[26]。試合後には引退セレモニーが行われた。バックスクリーン上には中井の引退を記念する映像が流れ、同僚の佐野恵太宮﨑敏郎伊藤光、コーチの田代富雄、巨人からも小林誠司松原聖弥立岡宗一郎、元監督の高橋由伸らから惜別メッセージが送られた。最後は関係者やファンに大粒の涙を溢しながら感謝を伝えた[27]

選手としての特徴[編集]

打撃では天性の「ゆっくりしたスイング」から打つ強い打球を持ち味とし[28]、守備では内野4ポジションに加え外野手もこなす。2013年に陽岱鋼を参考に打撃フォームを改造したことで一軍で結果を残せるようになった[29]。イースタン・リーグでは2008年は三塁手、2009年は三塁手および遊撃手、2010年・2011年は三塁手、2012年は二塁手、守備固めで一塁手としてプレーした。

人物[編集]

2017年1月1日に一般女性と結婚し[30]、2018年4月に第1子が誕生した[31]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2009 巨人 18 33 30 2 7 2 0 1 12 6 2 0 2 1 0 0 0 11 0 .233 .226 .400 .626
2010 6 7 6 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 3 0 .000 .143 .000 .143
2011 2 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2012 16 31 26 1 7 0 1 0 9 1 1 0 0 0 5 0 0 7 0 .269 .387 .346 .733
2013 48 149 139 19 45 6 0 4 63 17 2 1 2 0 8 0 0 12 4 .324 .361 .453 .814
2014 23 52 49 5 10 2 1 0 14 3 1 0 0 0 3 0 0 13 3 .204 .250 .286 .536
2015 29 47 43 2 9 1 0 0 10 2 0 0 1 0 2 0 1 9 0 .209 .261 .233 .493
2016 43 61 51 3 10 2 1 0 14 4 0 0 1 1 7 0 1 13 0 .196 .300 .275 .575
2017 90 254 229 32 57 12 1 5 86 15 2 1 4 1 19 0 1 44 5 .249 .308 .376 .684
2018 70 97 86 8 16 5 0 1 24 6 0 0 3 0 6 0 2 25 3 .186 .255 .279 .534
2019 DeNA 79 183 161 24 40 4 0 3 53 7 2 1 3 1 18 0 0 34 9 .248 .322 .329 .651
2020 69 105 100 12 25 3 1 2 36 4 1 0 1 0 3 0 1 23 1 .250 .279 .360 .639
2021 13 15 15 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0 .133 .133 .133 .267
通算:13年 506 1036 937 109 228 37 5 16 323 65 11 3 17 4 71 0 7 201 25 .243 .300 .345 .645

年度別守備成績[編集]



一塁 二塁 三塁 外野
















































2009 巨人 - 4 3 3 2 0 .750 14 6 13 1 2 .950 -
2010 - 2 6 4 1 3 .909 2 1 2 0 0 1.000 -
2011 1 9 0 0 1 1.000 - 1 0 0 0 0 .000 -
2012 8 33 3 0 3 1.000 3 8 4 0 1 1.000 6 1 7 0 1 1.000 -
2013 20 87 7 0 10 1.000 30 56 47 1 11 .990 4 1 0 0 0 1.000 3 4 0 0 0 1.000
2014 7 11 3 0 1 1.000 - 3 2 1 0 0 1.000 13 19 0 1 0 .950
2015 13 52 4 1 2 .982 4 5 2 0 2 1.000 4 4 8 1 0 .923 -
2016 27 41 3 0 7 1.000 9 19 16 2 5 .946 1 0 0 0 0 .000 3 3 1 0 0 1.000
2017 34 38 4 0 6 1.000 54 124 143 5 33 .982 - 21 12 1 0 0 1.000
2018 3 6 2 0 0 1.000 6 10 5 1 1 .938 18 5 11 1 1 .941 42 33 1 0 0 1.000
2019 DeNA 3 8 0 0 1 1.000 44 73 94 4 18 .977 8 1 7 0 1 1.000 1 0 0 0 0 .000
2020 16 53 9 0 10 1.000 20 16 19 2 4 .946 7 3 7 1 2 .909 -
2021 4 7 0 0 1 1.000 1 3 3 0 0 1.000 - -
通算 136 345 35 1 42 .997 177 323 340 18 78 .974 68 24 56 4 7 .952 82 72 3 1 0 .987

記録[編集]

初記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 94(2008年)
  • 61(2009年 - 2013年、2017年 - 2018年)[32]
  • 36(2014年 - 2016年)
  • 0(2019年 - 2021年)

登場曲[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この日は坂本勇人阿部慎之助が故障離脱しており、村田修一は不振気味で7番・三塁手で出場。長野久義も不振でスタメンを外れていた。

出典[編集]

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2020年12月24日閲覧。
  2. ^ 宇治山田商・中井、ドラフト待つ胸中 nagoya.nikkansports.com 2007年9月8日[リンク切れ]
  3. ^ 重圧と戦い続けたエース 中井大介君”. asahi.com (2007年8月17日). 2008年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
  4. ^ 宇治山田商・中井が巨人と仮契約”. nagoya.nikkansports.com (2007年11月1日). 2007年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
  5. ^ 巨人由伸ら5選手自主トレで沖縄入り”. 日刊スポーツ (2009年1月9日). 2021年8月30日閲覧。
  6. ^ 【巨人】中井が目標の1軍「踏み出せた」”. 日刊スポーツ (2009年2月25日). 2021年8月30日閲覧。
  7. ^ 【巨人】中井がリベンジのプロ初安打”. 日刊スポーツ (2009年6月8日). 2021年8月30日閲覧。
  8. ^ 19歳中井プロ1号巨人4発CS一番乗り”. 日刊スポーツ (2009年9月12日). 2021年8月30日閲覧。
  9. ^ 右足手術の巨人・中井がG球場でリハビリ”. デイリースポーツ (2010年10月9日). 2010年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
  10. ^ 中井が右足を手術”. スポーツ報知 (2010年10月8日). 2010年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
  11. ^ 【巨人】中井力んだ…今季初先発も無安打”. 日刊スポーツ (2011年6月5日). 2021年8月30日閲覧。
  12. ^ イースタン7月MVPに中井選手”. Yomiuri Giants Official Web Site (2011年8月5日). 2021年8月30日閲覧。
  13. ^ 中井選手が本塁打放つも横浜に逆転負け 二軍開幕戦”. Yomiuri Giants Official Web Site (2012年3月18日). 2021年8月30日閲覧。
  14. ^ 【巨人】初スタメン中井 好機凡退反省”. 日刊スポーツ (2012年5月11日). 2021年8月30日閲覧。
  15. ^ 【巨人】中井昇格即3年ぶり安打”. 日刊スポーツ (2012年9月7日). 2021年8月30日閲覧。
  16. ^ 巨人中井遅刻、即刻2軍落ち”. 日刊スポーツ (2013年6月12日). 2021年8月30日閲覧。
  17. ^ 【巨人】中井、左膝の靱帯損傷”. 日刊スポーツ (2013年8月4日). 2021年8月30日閲覧。
  18. ^ 中井「野球人生初」のサヨナラ打!巨人、2位タイ浮上”. Sponichi Annex (2014年5月26日). 2021年8月30日閲覧。
  19. ^ 巨人中井 プロ野球初の球団通算1万号本塁打”. 日刊スポーツ (2017年9月26日). 2017年9月26日閲覧。
  20. ^ 巨人中井大介、突然の戦力外通告「仕方ないです」”. 日刊スポーツ (2018年10月26日). 2021年8月30日閲覧。
  21. ^ DeNA 巨人戦力外の中井を獲得 ラミレス監督も高評価”. デイリースポーツ (2018年11月20日). 2021年8月30日閲覧。
  22. ^ DeNAが乙坂、中井ら10選手に戦力外通告”. サンケイスポーツ (2021年10月5日). 2021年10月5日閲覧。
  23. ^ 中井大介選手 現役引退のお知らせ” (日本語). 横浜DeNAベイスターズ (2021年10月15日). 2021年10月19日閲覧。
  24. ^ “DeNA中井大介が現役引退を発表「14年間温かいご声援」ファンに感謝”. 日刊スポーツ. (2021年10月15日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202110150000281.html 2021年10月15日閲覧。 
  25. ^ 中井 大介選手 引退記者会見” (日本語). 横浜DeNAベイスターズ (2021年10月17日). 2021年10月19日閲覧。
  26. ^ 高橋由伸氏、引退のDeNA中井大介に惜別メッセージ「慰労会でもしよう」” (日本語). スポーツ報知 (2021年10月21日). 2021年10月21日閲覧。
  27. ^ DeNA中井大介が引退セレモニーで号泣「今日のヒットで皆さまに少しでも恩返しできたのなら」” (日本語). 東スポWeb (2021年10月20日). 2021年10月21日閲覧。
  28. ^ 中井弾だ 巨人M43今日にも点灯”. 日刊スポーツ (2013年8月4日). 2021年8月30日閲覧。
  29. ^ 中井、CSで倍返しだ!マルチ&攻めの守備で復活アピール”. スポーツ報知 (2013年10月8日). 2013年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月30日閲覧。
  30. ^ 巨人中井、28歳一般女性と結婚「責任感を持って」”. 日刊スポーツ (2017年1月1日). 2021年8月30日閲覧。
  31. ^ 巨人・中井 第1子となる長男が誕生”. デイリースポーツ online (2018年4月11日). 2021年8月30日閲覧。
  32. ^ “巨人が背番号変更発表、トレード加入吉川「21」”. 日刊スポーツ. (2016年11月2日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1732755.html 2016年11月2日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]