森敬斗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森 敬斗
横浜DeNAベイスターズ #6
DB-Keito Mori20210828.jpg
2021年8月28日、東京ドームにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 静岡県静岡市葵区[1]
生年月日 (2002-01-28) 2002年1月28日(20歳)
身長
体重
177 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 内野手
プロ入り 2019年 ドラフト1位
初出場 2020年10月27日
年俸 1350万円(2022年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

森 敬斗(もり けいと、2002年1月28日 - )は、静岡県静岡市葵区出身[1]の(プロ野球選手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

静岡市葵区の中山間地で育ち、山や川に囲まれた大自然の中で遊びまわる野性的な幼少期を過ごす[3]。兄の影響で小学3年時に軟式野球を始め[4]、中学時代は硬式の島田ボーイズでプレー。島田ボーイズでは、3年春から三塁手を務めていた[5]

中学卒業後は神奈川県桐蔭学園高等学校に進学。1年夏からベンチ入りし、2年秋から主将を務めた[6]。その秋季大会では県大会で準優勝の成績を収めると、関東大会でチームを24年ぶりの優勝に導いた[6]。特に初戦の常総学院高戦では逆転サヨナラ満塁本塁打、決勝の春日部共栄高戦でも2本塁打を打つ活躍を見せた[7]。3年春に出場を果たした第91回選抜高等学校野球大会では[8]、初戦で啓新高に3対5で敗れたものの[9]、3番・遊撃手として出場した森は4打数3安打1打点の成績を残した[9]。3年夏の選手権大会への出場は叶わなかったが、8月から9月にかけて韓国で行われたU-18ワールドカップの日本代表に内野手として選出され、1番打者を任された[10]。ただし、遊撃手を6人選出したチーム事情から、身体能力の高さを買われ中堅の守備に就いた[11]。ワールドカップ終了後にプロ志望届を提出[12]。桐蔭学園は多数のプロ野球選手を輩出しているが、多くが大学・社会人を経由しており、高卒でプロ入りした選手は1977年にヤクルトスワローズに入団した渋井敬一が最後で、森も周囲からは大学に進学してからプロを目指す事を勧められていたが、「マイナスな事を言っていたらプロ入りは無理」と、自らの強い意志でプロ志願届提出を決意した[13]

2019年10月17日に行われたドラフト会議では横浜DeNAベイスターズから1位指名を受け[14]、11月23日に仮契約を結び、契約金1億円、年俸1000万円(金額は推定)という条件で入団した[15]。背番号は6

DeNA時代[編集]

2020年は、二軍で開幕を迎えた。シーズン終盤の10月27日に初めて一軍に昇格すると、同日の読売ジャイアンツ戦(横浜スタジアム)、8回裏に石田健大の代打で初出場。チアゴ・ビエイラから左越え二塁打を打ち、初打席で初安打を記録した[16]。10月31日の阪神タイガース戦(横浜)では、2番・遊撃手でプロ初スタメンを果たした[17]。二軍では遊撃手として58試合に出場し、打率.210、2本塁打、13打点、7盗塁、OPS.580という成績だった[18]

2021年も二軍で開幕を迎えた。7月10日に同年一軍初昇格を果たすと翌日の7月11日の中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)ではスタメン出場し、プロ初犠打、プロ初複数安打を記録した[19]。7月12日の[神戦(甲子園球場)では、青柳晃洋からプロ初打点を記録した[20]。後半戦からシーズン終了まで一軍に帯同し、遊撃手として44試合に出場した一方で、30打席連続無安打に陥り、打率.194、0本塁打と課題を残した。二軍では遊撃手として69試合に出場し、打率.255、6本塁打、29打点、16盗塁、OPS.670という成績だった[21]

2022年は、春季キャンプから初の一軍スタートとなる[22]。この年から野手総合コーチに就任した石井琢朗の指導のもと毎日早出練習にも取り組み遊撃手としてレギュラー獲得に意気込んでいたが[23]、2月27日、巨人とのオープン戦で本塁を狙った走塁で転倒し、右太腿裏の肉離れと左足首の捻挫と診断され、開幕から出遅れる[24]。その後、リハビリと二軍での調整を経て、6月3日の楽天ゴールデンイーグルス戦(横浜)で一軍に合流[25]。翌4日の同じく楽天戦で7回裏の同点の場面から代打起用されると、シーズン初安打とシーズン初盗塁を決め、チームの勝利に貢献[26]。その後、スタメン起用を増やしていくと好守備でもチームを盛り立てていき、6月23日の巨人戦(東京ドーム)では、6回表に戸田懐生からプロ初本塁打を記録した[27]

選手としての特徴[編集]

遠投120メートル、50メートル5秒8と高い運動能力を誇る[28]

フットワークが良く、三遊間の深い位置からでも速い球を投げ、走者をアウトにできる強い肩が持ち味[29]。かつて横浜で監督を務めた大矢明彦は「野球に対していくときのリズムを持っている選手。石井琢朗がこのような感じでしたね」と評している[30]

人物[編集]

チームの雰囲気を変えるムードメーカー的な存在である[31]

高校時代、主将になったばかりの秋の大会の決勝で、自身のエラーもあり横浜高校相手にチームが大敗してしまった際に「一喜一憂していたら、みんなに悪影響を及ぼしてしまう。感情の波が少ない選手にならないといけない」と反省し、常に明るくいるよう心掛けるようになった[6][5]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2020 DeNA 8 12 12 3 3 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .250 .250 .333 .583
2021 44 113 103 15 20 4 2 0 28 5 4 2 1 2 7 0 0 30 1 .194 .241 .272 .513
通算:2年 52 125 115 15 23 5 2 0 32 5 4 2 1 2 7 0 0 31 1 .200 .242 .278 .520
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



遊撃












2020 DeNA 2 0 1 0 0 1.000
2021 32 32 71 6 22 .945
通算 34 32 72 6 22 .945
  • 2021年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 6(2020年 - )

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 森(静岡市出身) DeNAAが1位指名”. 中日新聞しずおかWeb (2019年10月18日). 2021年8月20日閲覧。
  2. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年12月3日閲覧。
  3. ^ ハマの一番星 森敬斗の原点(2)指揮官と不思議な縁”. カナロコ (2020年1月6日). 2022年6月14日閲覧。
  4. ^ DeNA1位・森敬斗 田舎町から現れたジャニーズ級スター候補”. 日刊ゲンダイ (2019年11月21日). 2022年6月14日閲覧。
  5. ^ a b DeNAドラ1・森敬斗がただ一つ掲げる目標 「あの注目度でプレーできたら最高」”. スポナビ・日比野恭三 (2019年10月25日). 2020年10月27日閲覧。
  6. ^ a b c センバツ16年ぶり出場の桐蔭学園 「きつい時こそ楽しく」主将・森敬斗の決意”. 高校生新聞オンライン (2019年3月14日). 2022年6月24日閲覧。
  7. ^ 桐蔭学園 24年ぶり関東大会V「全国で勝って名を広めたい」”. スポニチアネックス (2018年10月29日). 2020年10月29日閲覧。
  8. ^ “桐蔭学園、16年ぶり甲子園は初出場校と初戦 森主将「100%出す」”. スポーツニッポン. (2019年3月16日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/03/16/kiji/20190315s00001002449000c.html 2020年4月30日閲覧。 
  9. ^ a b 第91回センバツ高校野球大会 試合速報 第5日 啓新 対 桐蔭学園” (2019年3月27日). 2020年4月30日閲覧。
  10. ^ “U18侍 最初の山場、米国戦のスタメン発表 先発投手は近江の林”. スポーツニッポン. (2019年9月1日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/01/kiji/20190901s00001004276000c.html 2020年4月30日閲覧。 
  11. ^ 【U-18W杯】遊撃手6人の高校代表、プロ注目3選手が外野兼務 武岡は初挑戦「試合に出られれば」”. full-count (2019年8月25日). 2022年6月24日閲覧。
  12. ^ “桐蔭学園・森敬斗、プロ志望届提出へ U18代表では「1番・中堅」”. スポーツニッポン. (2019年9月25日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/09/25/kiji/20190924s00001002452000c.html 2022年6月18日閲覧。 
  13. ^ ハマの一番星 森敬斗の原点(5)プロで生き抜く覚悟”. カナロコ (2020年1月10日). 2022年6月17日閲覧。
  14. ^ “DeNA 単独で桐蔭学園・森を1位指名 地元横浜の高校№1遊撃手 ラミレス監督「ファンも喜んでいる」”. スポーツニッポン. (2019年10月17日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/17/kiji/20191014s00001728394000c.html 2022年3月7日閲覧。 
  15. ^ DeNA1位森が仮契約「筒香さん超えられるよう」”. 日刊スポーツ (2019年11月2日). 2020年2月19日閲覧。
  16. ^ a b c DeNA森が初打席で二塁打、離脱佐野に代わり昇格”. 日刊スポーツ (2020年10月27日). 2022年6月18日閲覧。
  17. ^ DeNA高卒2年目・森敬斗が今季初スタメン 昨年10月31日の阪神戦以来”. サンスポ (2021年7月11日). 2021年6月13日閲覧。
  18. ^ DeNA待望のスピードスターへ!ルーキーイヤーに大器の片鱗見せた森敬斗”. 高校野球ドットコム (2021年1月12日). 2021年6月13日閲覧。
  19. ^ 2021年7月11日(日) vs. 中日 セ・リーグ 公式戦”. 横浜DeNAベイスターズ (2021年7月11日). 2021年10月27日閲覧。
  20. ^ 2021年7月12日(月) vs. 阪神 セ・リーグ 公式戦”. 横浜DeNAベイスターズ (2021年7月12日). 2021年10月27日閲覧。
  21. ^ https://baseballdata.com/stats-farm/hitter-yb/
  22. ^ DeNA・森 スイング「千弱くらい振ったかも」”. カナロコ (2022年2月22日). 2022年4月2日閲覧。
  23. ^ DeNA森敬斗 キャンプ2日目で“結構きつい”石井琢朗コーチによる熱血指導”. 日テレNEWS (2022年2月2日). 2022年4月2日閲覧。
  24. ^ DeNA森敬斗は開幕微妙 肉離れ、捻挫の診断「痛いですね、状態が良かっただけに」三浦監督”. 日刊スポーツ (2022年3月1日). 2022年4月2日閲覧。
  25. ^ DeNA・大田泰示&森敬斗が1軍合流!! 三浦監督「チームの雰囲気を変えられる元気者2人」”. サンスポ (2022年6月3日). 2022年6月8日閲覧。
  26. ^ DeNA森敬斗が今季初安打→初盗塁で勝ち越しホーム「上がった瞬間にレギュラーをとる」大ケガから復帰”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2022年6月4日). 2022年6月8日閲覧。
  27. ^ 【DeNA】森敬斗プロ初本塁打「いやー、もう率直にうれしい」2回は今季初の適時打”. 日刊スポーツ (2022年6月23日). 2022年6月24日閲覧。
  28. ^ 桐蔭学園・森はDeNA単独1位 俊足強肩の遊撃手”. 日刊スポーツ (2019年10月16日). 2021年6月13日閲覧。
  29. ^ 「日本を代表する選手になってもおかしくない」 DeNA名手が認める次代のスター候補”. Full-Count (2022年6月21日). 2021年6月24日閲覧。
  30. ^ 大矢氏が若き日の“石井琢朗のような感じ”と評価した選手は?”. ニッポン放送 ショウアップナイター (2021年8月23日). 2022年1月7日閲覧。
  31. ^ 【DeNA】三浦大輔監督「雰囲気変えてくれる元気者の2人がきた」大田泰示、森敬斗1軍合流”. スポーツ報知 (2022年6月3日). 2022年6月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]